取材2025.12.26
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | S | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RedBulls | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| NAYON | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1× | 4 |
64チームの頂点を決める秋の天王山はRedBulls高橋(勇) 、NAYON中山の両先発で試合開始。両チームとも初回はヒットでランナーを許すも無失点で切り抜け、試合が動いたのは2回表。RedBullsは2アウト1,2塁から9番後藤がNAYON中山の直球をセンター前へ弾き返すと、2塁走者の寒河江がホームへ還り、幸先よく先制点を挙げた。RedBullsは先発の高橋(勇)は初回から素晴らしい投球を続け4回を打者15人、3安打に抑えて先発の役目を果たすと、5回表には山本と渋谷が1イニング2発のホームランを放ち、中盤まではRedBullsが試合を優位に進めた。
一方、追うNAYONは自慢の攻撃陣が鳴りを潜め、5回までわずか3安打と打線が沈黙していたが、6回裏2アウトから、この日ツーベースヒットを放っている3番和田が警戒されてかフォアボールで出塁。続く4番の天野(航)がライトへ運び、2アウトながら1,3塁とチャンスを広げると、ここでファーストランナーに俊足の加藤が投入され、2球目にスチールを仕掛けて盗塁に成功。2アウト2,3塁の絶好機でNAYONは5番の大部を迎えると、2番手として5回からマウンドに上がったRedBulls岸の変化球をライト前へきれいに運び、一気に2人が生還。NAYONが終盤2点を返し、1点差まで詰め寄る。試合は最終回に入り、RedBullsはこの回から登板したNAYON草間の前に無得点。対するNAYONはノーアウトから川崎がデッドボールで出塁し、すぐさま盗塁を決めて同点のチャンスを作る。ここで1番の千明(嵩)がレフト線を破るタイムリーツーベースヒットを放ち、NAYONが土壇場で試合を振り出しに戻した。
7回を終えても決着はつかず、試合は1アウト満塁・継続打順のサドンデスへ突入。表のRedBullsは目の前に突如現れた千載一遇のチャンスを活かせず無得点に終わる。一方のNAYONは前の打席でタイムリーを放っている5番大部から始まる好打順。このビッグチャンスに初球からエンドランを敢行すると、打球が高く弾んでいる間に3塁ランナーの天野(陸)がホームに生還、終盤に追いついた勢いそのままにNAYONが劇的なサヨナラ勝利を収めた。MVPにはこの日3打点の活躍を見せた大部が選ばれた。(詳しくはライブ配信動画をご覧下さい)
<RedBulls>
中盤までは3−0とRedBullsペースで試合が進み、初タイトル獲得が目前に迫っていた。しかし6回裏、2アウトから2点を返された場面が最後まで悔やまれる結果となった。それでも先発の高橋(勇)は4回を46球、打者15人に対して打たれたヒットは僅かに3本と完璧な投球を披露した。毎シーズン15勝以上の勝ち星をあげているチームの大黒柱として、その実力を神宮の舞台でも遺憾なく発揮し、彼のここまでの活躍には心から賛辞を贈りたい。一方の攻撃陣はNAYONの2投手の前に4安打とやや精彩を欠いたものの、うち2本は山本と渋谷によるソロホームラン。神宮のスタンドに放り込んだ一発は、彼らにとって忘れられない記憶となったはずだ。試合はサドンデスまで縺れ、あと一歩のところで涙を呑む結果となったが、強豪がひしめくオータムカップでファイナルまで勝ち上がったことは見事であり、来季こそリベンジを果たしてほしい。
<NAYON>
終盤の集中打とサドンデスでの勝負強さは見事だったが、まず称えたいのは、この日先発として6回を74球3失点にまとめ、クオリティスタートを達成した中山だ。四死球は2つ、奪三振は1つと数字だけ見れば派手さはないものの、打たせて取る投球で試合のリズムを作り、終盤の怒涛の攻撃へと繋がる土台を築いたのは間違いなく中山の力だった。
その後を受けた草間も、1点も許されない緊迫した場面での登板となったが、2回を打者6人被安打1本に抑える完璧なリリーフ。求められた役割を全うし、チームを勝利へと導いた。
そしてMVPに輝いた大部はこの日、4打数3安打3打点とひとり気を吐き、バットで優勝に大きく貢献した。インタビューでも語っていたように、2025年は一度も休まず参加するほどチーム愛に溢れ、前日にもバッティングセンターに通い、その積み重ねがこの大舞台で最高の形で報われた。来季も高いモチベーションを保ち、大部には持ち前の明るさとリーダーシップでNAYONをさらに引っ張っていってほしい。