特集2025.12.01
Victoriaファイナル進出への最後のチャンスとして、毎年関東各地から多くの猛者達が集まるオータムカップだが、2025年大会も満員札止めとなった秋のビッグトーナメントを振り返ってみると、これまでの勢力図を刷新するかのように新勢力の台頭が目立ったシーズンだった。
まず取り上げたいのはSAMURAI.BOYSの快進撃だ。未だVictoriaでは無冠ながら、今春ファイナリストの我孫子フラワーズを1回戦で撃破し、見事ジャイアントキリングを達成。彼らはその後も勢いに乗ってベスト16に進出し、存在感を示すとともに来季への自信を深める契機となったに違いない。
さらにその上を行くベスト8の顔ぶれを見てみると8強初進出となる5チームが躍動し、こちらも鮮烈な存在感を放った。そのベスト8進出チームに言及すると、半世紀以上活動を続けるダディーズベースボールは接戦を勝ち切る経験値が際立ち、佐川グローバルロジスティクス株式会社やサントリーフーズなど、企業の看板を背負ったチームもこのオータムカップで頭角を現した。さらにオータムでは初のベスト8に進出したSCRATCHや今季好調のDejavuなど、これまでVictoriaを長きにわたり盛り上げてきた面々の活躍にも称賛の意を捧げたい。一方で来季奮起を促したいのが、昨年準優勝のFENRILや一昨年準VのGOLGO BASEBALL CLUBだ。彼らは1回戦で強豪対決に敗れ早々に姿を消してしまっただけに、2026年シーズンは主役の座を再び射止めてほしい。
そして4強には昨秋チャンピオンの湾岸ベースボーイズが入り、オータムカップ3度の優勝経験を活かし格の違いを見せつけたが、第8回大会の決勝戦へと進んだのは3年連続Victoriaファイナル進出のNAYONと、参戦2年目で悲願の神宮初進出を掴み取ったRedBullsが対峙することとなった。カップ戦では初のファイナル進出となったNAYONだが、2年前の3部リーグは上尾西ブルースカイズ相手に4-5と惜敗、記憶にも新しい昨年の2部リーグではTOMOSAKAに0-2と、どちらもあと一歩のところで涙を呑んだ。今季は舞台をカップ戦に変えて3度目の正直となるか大きな注目が集まる。一方のRedBullsは初のファイナル進出でこちらも高い注目を集めているが、ここまで全試合のマウンドに立つ岸を中心に徹底して守り勝つ野球を展開してきた。憧れの神宮という大舞台立つ以上緊張は避けられないだろうが、地元の多摩市で実績を積んできた彼らだからこそ、Victoriaでも一気に知名度を高めたいところだ
過去の秋ファイナルのデータを振り返ってみると、先制点を奪ったチームの勝率は86%と実に興味深いデータも出ている。さらにはロースコアの展開も毎年多いことから、如何にして先制点を奪い、守り切る野球を展開したチームにこそ勝利の女神が微笑むと断言していいだろう。互いに初優勝を目指す両雄だが、果たして神宮の杜で歓喜の輪を作るのは!? 一瞬たりとも目が離せない秋の頂上決戦は来る12月20日(土)に幕を開ける!!
Victoria参戦2年目、多摩市で数々のタイトルを獲得するRedBullsは2013年7月に設立し、2025年で12年目のシーズンを迎えた。現在は多摩市軟式野球連盟1部に所属し、2019年度より毎年のように年間約70試合を組み、多摩近郊を中心に活動しているが、メンバーは大学生から社会人(20~50代)まで幅広く、様々な年代が入り交じり、切磋琢磨しながら毎週活動に励んでいるのが特徴だ。チームの持ち味は何と言っても野球好きなメンバーが多いことにあり、毎週日曜日は必ず試合を入れる徹底ぶりで、休暇期間は年末と正月初めの2週のみと野球愛に溢れ、プライベートを草野球に捧げるメンバーが多数在籍する。
「どれだけ寒くても暑くても活動をします!そんなチームです。」と自らを語る彼らだが、Victoriaリーグには2024年から参戦を果たし、プロスタでの試合を目標に掲げ、さらなる高みを目指して取り組んできた。今秋の戦いを振り返ってみると各チームが初戦の入りに苦戦する中、横浜JOKERs相手に10-0と完勝して勢いに乗ると、2回戦では昨秋ベスト4に入った優勝候補の一角ジョルターヘッズ相手に逆転勝利を収め、この白星は揺るぎない自信として心に刻まれたに違いない。飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち上がるRedBullsは、アンドバランス、Dejavuら並み居る強豪を次々と退けて迎えた準決勝、同じく破竹の勢いで勝ち上がってきたサントリーフーズ相手に北村→岸の堂々たる完封リレーで初のファイナル進出をもぎ取った。
そんな快進撃を続けているRedBullsの投手陣を紹介すると、入団してから一度もケガをせず、毎シーズン15勝以上の勝ち星をあげている大黒柱のエース高橋(勇)を筆頭にオータムカップの準々決勝、準決勝で好投を見せた北村ら好投手を揃える。さらにはオータムカップ初戦で圧巻のノーヒットノーラン、それ以降も毎試合リリーフでマウンドに上がり無失点ピッチングを続ける岸も含め、投手陣は安定した投球を続けている。その投手陣を支える守備の要は内野の吉沼(士)、外野の梅田を中心とし、彼らの好守はチームに多大な貢献をもたらしている。
一方で攻撃陣は、切り込み隊長の吉沼(士)が出塁すると、必ずと言っていいほど主軸の吉沼(優)、渋谷、梶原がランナーを返す見事なバッティングを披露する。他にも準々決勝で逆転ホームランを打った下川や、準決勝でマルチヒットを記録した寒河江や後藤を含め、どこからでも得点を奪えることが今のチームの強みでもある。
大舞台を前に「チームの持ち味である明るく元気に溌溂としたプレーを心掛け、全員野球で優勝を目指します!!」とコメントを残したが、毎年限られたチームのみが手にするプロスタ行きの切符を2年目で掴んだ彼らの戦いぶりには大きな注目が集まる。そして、プロスタ出場の目標を達成したRedBullsの次なる目標は『優勝』と言う称号を手中に収めることだ! チームロゴにある血気盛んな猛牛の様にRedBullsが神宮で雄たけびを上げる!!
≪注目選手≫
#1 吉沼 優士(内野手) 2000年6月生まれ
RedBullsのクリーンナップを支える主軸打者。チャンスに強く、得点へ直結する打撃でチームを牽引。オータムカップ準々決勝・準決勝では7打数6安打3打点と圧巻の活躍を見せ、決勝戦でもその勝負強さに注目が集まる。
『チャンスの場面では期待してください。ここで一本という場面で必ず打ちます!そしてチームを優勝に導く一打を放ちます!』
#5 吉沼 士推(内野手) 2002年10月生まれ
毎年打率4割を誇るRedBullsのリーディングヒッター。出塁を起点に得点へ繋げるチームのスタイルを体現し、卓越したミート力で毎回の出塁を狙う。守備でも要となり、攻守両面でチームを支える中心的存在だ。
『試合を心から楽しみ若手らしく思い切ったプレーと声でチームを引っ張ります!』
#51 梅田 桂吾(外野手) 2000年9月生まれ
外野の要として広い守備範囲を誇り、快足を活かしてセンターへの打球をことごとくアウトにする。打撃でも単打長打を自在に打ち分けるセンス抜群のプレーヤーであり、決勝戦でも積極的な走塁でチームを勝利へと導く。
『いつも通りのプレーを意識しながら大事な場面で一本打ち、チームを優勝に導きます!』
3年連続ファイナル進出、今季は初のカップ戦ファイナリストとして神宮に乗り込むNAYONだが、チームは2020年に設立し、東京都と千葉県の県境にある市川市を拠点に置く。代表小暮の野球繋がりメンバーによって構成されたチームは2022年にVictoria初エントリー、参戦初年度から3部リーグ3位と好成績を残すもあと一歩のところでファイナル進出を逃した。しかし、この敗戦を糧に翌年の3部リーグ、さらには記憶にも新しい昨年の2部リーグと2年連続の凖優勝を飾り、若さを武器に着実に成果を積み上げている。
平均年齢25歳の若武者チーム最大の特徴は仲の良さにあり、プライベートでも一緒に過ごすことが多く、その絆が強力なチームワークを支えている。遡ること昨年の2部リーグ準決勝では、延長戦にまで及ぶ死闘を制し、プロスタ行きを決めた際の熱い抱擁や涙はNAYONの団結力を物語っていた。
そんなNAYONの戦力を見てみると、やはり最大の武器は圧倒的な攻撃力にあり、何と6選手が今年2ケタHRをマークする破壊力を備える。中でも今年から1番に定着した核弾頭の千明は、準決勝の湾岸ベースボーイズ戦で好投手藤原から特大のスリーランホームランを放っており、決勝の舞台神宮球場でも豪快なアーチを期待したい。さらにはVictoriaでも際立った脚力を持つ小暮や好打者の大和久が中軸の前にチャンスメイクし、首位打者の3番和田、チーム最強打者の4番天野(陸)、Victoria2023ベスト9を受賞したチームの顔・5番天野(航)がポイントゲッターとなる。クリーンナップの後ろにも強打者の伊藤が控えており、全員が脅威となる抜け目のない打線が特徴だ。
一方、投手陣はチーム創設時から主戦としてNAYONを引っ張ってきたエース石塚が手術の影響で今季ノースローと不測の事態が起こるも、中山、小暮、草間を中心に投手陣が踏ん張り、全員の総力を結集してここまで勝ち上がってきた。中でも中山は昨年の2部リーグ決勝戦で2回を被安打1の無失点に抑える完璧な投球を披露しており、今季も神宮のマウンドを知る男の躍動に熱い視線を送りたい。
最後に彼らは「チームとしては3度目の正直となる神宮で勝利! これを目標に最後まで一生懸命戦います!」と熱い言葉を残したが、昨年のVictoriaファイナルでは得点圏に5度ランナーを進めるも自慢の打線が鳴りを潜め、残塁が『7』と最後まで相手投手に苦戦した。攻撃力を最大の武器とするチームの強力打線がその真価を発揮するか!? NAYONが初のタイトル獲得を目指し、決戦の地・明治神宮野球場へ出陣する!!
≪注目選手≫
#6 小暮 豪(内野手) 1999年3月生まれ
強豪NAYONを牽引するチームの顔。本職は内野手ながら、今年はエース石塚の穴を埋めるべく投手としても奮闘。小技を絡めた巧打と快足で攻守に存在感を放ち、まさにNAYONの中心的選手だ。
『優勝あるのみ!神宮の舞台でもベイブレード披露します。』
#7 和田 浩樹(外野手) 1997年10月生まれ
NAYON攻守の要であり、総合力ではチームNo.1を誇る両投げプレーヤー。両肩負傷という逆境を抱えながらも、攻守において欠かせない存在だ。目指すは神宮ライトスタンドに200ダメージ。
『俺のブーツにゃガラガラヘビ。』
#10 伊藤 雅弥(捕手) 2000年10月生まれ
不動の爆肩正捕手として投手陣を支え、チーム随一の飛距離を誇る豪快な打力も兼備。見た目の印象を裏切る若さあふれるプレーで、まさに年齢不詳ニキとしてチームを盛り上げる。
『お疲れ様です!伊藤です!大部豪也とアベック弾打ちます!』