特集2024.02.22
WBC優勝の歓喜からもうすぐ1年、決勝戦で魅せた大谷翔平vsトラウトの対戦は記憶に新しく、WBC優勝効果で野球界も例年以上の盛り上がりを見せたが、この草野球界もWBC戦士に触発され、首都圏のグランドではシーズンイン直後から多くの草野球人が野球を楽しむ姿が見られた。関東最大規模の草野球リーグを運営する我々Victoriaも選手に負けじとリーグ運営に奔走し、全てのチームにスポットを当てた大会として取材活動を中心に草野球人が気持ちよくプレーできるよう全力でサポートを続けてきた。
そんな草野球人を応援しようとVictoriaには多くの援軍が集まり、オフィシャルメインパートナーで世界No.1のベースボールブランド『ローリングス』をはじめ、オフィシャルサポーターの『ナガセケンコー』、『キレダス』、『日本全国野球人応援プロジェクト ENGINE-縁陣-』と強力な布陣がVictoria戦士を支えている。更にはSDG’sパートナーの『野球グローブの修理・リメイク専門店-Re-Birth(リバース)』は、長年草野球界を支えてきた40歳以上の草野球人を応援しようと、昨季から立ち上げたマスターズカップの冠協賛も務め大会をサポートしてくれた。
そして2023年シーズンを振り返ってみると2年連続でVictoriaのタイトルを獲得した我孫子フラワーズをはじめ、リーグ大会ではブルーサンダース、KFBC、上尾西ブルースカイズ、大翔がVictoria初タイトルを獲得し、カップ戦ではTOKYOUNICORN、下町Tempestも同じく初の頂点に君臨するなど、今季も彼らが各大会の先頭に立ちVictoriaを大いに盛り上げてくれるに違いない。ここからは各大会注目チームを一気に紹介する!
今季も満員札止めの参加64チームで春の頂点を争うことになったスプリングカップだが、これまでの歴史を振り返ると、過去13大会全てにおいて1部所属チームが優勝するハイレベルな戦いが繰り広げられてきた。実力通りの結果と言ってしまえばそれまでだが、2023年大会は3連覇中のPIECEが2部所属の青霧に敗れる波乱が巻き起こり、3部所属のPEACEはブルーサンダース、清瀬ロングコックス、天晴-appare-と並みいる強豪を下して春ベスト4に入り、今季も下部リーグからの下剋上も期待したいところだ。そんな青霧は1回戦でピエールズ、昨春4強入りしたPEACEはちゃんぷるーず∞と当たり、両対決ともに楽しみなカードである。
ここで忘れてはならないのが毎年のように旋風を巻き起こす初参戦組の面々で、今季は12チームが新たに名を連ねた。その中でも「地の塩・世の光」というスローガンを掲げて活動する東京シャイニングスターズ、高校の同級生を中心に構成した小松川リベンジャーズ、2023年結成の若武者軍団アキレアーズの戦いぶりには注目したい。
一方で実力者が揃う1部所属のチームに目を向けてみると、2020年から3連覇を果たしたPIECEが今季逆襲なるか興味を惹かれるが、そこに割って入るのが昨春4強入りのスタイガーだ。彼らは1回戦で早くも昨春準優勝の下町Tempestとの対戦が決まり、1回戦屈指の好カードとなった。そして紹介不要の前年度覇者我孫子フラワーズは、初戦Oceans Volkに決まり1回戦から厳しい戦いが予想される。2011年から数えること14回目の開催を迎えたスプリングカップ、一瞬たりとも目が離させない戦いが間もなくスタートする!!
王者ブルーサンダースを中心に今季もVictoria常連組の強豪が集結した最高峰の1部リーグだが、2024年シーズンも激戦必死のバトルとなることは言うまでもない。まずは昨季覇者のブルーサンダースが、より一層力を付けて1部リーグを盛り上げてくれることに期待し、昨季3連覇を阻まれたTropicana、春4連覇が絶たれたPIECEは共に予選敗退となった昨シーズンの逆襲を誓うことだろう。そこに2023年シーズンで予選首位通過を果たしたジャンクベースボールクラブ、下町Tempest、ちゃんぷるーず∞、ジョルターヘッズ、CHUYANS+、スタイガーが今季も主役の座を狙う。中でも壮年チームでは初代王者に輝いたジョルターヘッズがここ数年、若手主体チームへの変革期を過ごし、彼らにとって14年越しのタイトル獲得に向けて勝負の1年となりそうだ。
そこに2部から自動昇格を果たしたKFBC、青霧が最高峰リーグでどんな活躍を見せるか多くの関心が集まり、昨季1部リーグ4強進出を果たしたGOLGO BASEBALL CLUB、Saintsの戦いぶりにも熱い視線を送りたい。そして、近年2部から昇格したPH、マリモーズ、清瀬ロングコックス、La.Menは1部昇格後に苦戦を強いられているが、昇格組の躍進でリーグ全体のレベルが上がるだけでなく、関東最強チームを決めるリーグとしてVictoriaの地位も更に上がることとなるだろう。
何れにせよ1部リーグはVictoriaの看板も背負い戦い続けるだけに、その名に恥じぬハイレベルなバトルを期待したい。14代目チャンピオンの称号を懸けた長き戦いのゴングが間もなく鳴り響く!!
2023年シーズン柏の雄であるKFBCが2部リーグを制覇したのは記憶に新しいが、今季の2部リーグも最高峰リーグに引けを取らない注目チームが目白押しだ。まず優勝候補として名乗りを上げるのは、昨年の2部リーグでベスト4に進出したSTBCとFENRILだ。2年連続サヨナラで準決勝敗退となったSTBC、サドンデスの末に涙を呑んだFENRILは今季こそのプロスタ進出を目標に掲げ、彼らと互角のポテンシャルを持つKAMIYUBI BC、にぎり飯、BOOOOONら強豪も楽しみな存在である。更には自動昇格となった2023年3部リーグ覇者の上尾西ブルースカイズ、3部準VのNAYONに加え、新たに浅草バレッツ、森の中のケバブ、PEACE、テイクケア、Cyan Monkyesが3部からの自主昇格を果たし、中でもPEACEは昨春3位の実績を誇り彼らも優勝争いに割って入る存在となるだろう。
他にも過去にVictoriaでタイトルを掴んでいる葛飾セブンBBC、Heartland1844、NITOROの存在は忘れてはならず、未だに無冠ではあるがアンドバランスや世田谷ペンギンズ、Hustlerや笑祭なども侮れない存在である。そして初参戦となったRedBulls、Oceans Volk、BATIC、MORELOS、NBSの5チームは3部リーグではなく、敢えて高いレベルに挑戦したその意志を讃えたい。特にOceans VolkはVictoriaでも馴染みのあるTokyo VolkがOCEAN'S 9と合併して2024年に誕生したチームで、ダークホースとして旋風を巻き起こしてくれるだろう。春の訪れと共にいよいよ開幕する2部リーグ、プロスタで歓喜の輪を咲かせるチームは如何に!?
リーグ最多の26チームが初参戦、今季もニューヒーローの誕生に期待が膨らむ3部リーグだが、近年は継続出場チームがタイトルを獲得しているが故、昨シーズンの成績から見てみるとベスト4に入ったGRADE RIZE 2ndやChuyansが優勝候補の筆頭として名前が挙がり、次いでベスト8に入ったKGLADSらが後を追う勢力図である。そこに4部リーグから自動昇格を果たした大翔とアスリーツはその高いポテンシャルから優勝候補の一角に数えられるが、未だかつて昇格後の翌年に優勝したチームは存在せず、彼らの戦いぶりにはより注目が集まるだろう。
また3部リーグと言えば毎年Victoria内の最激戦区として広く知られているが、今季は創設以来はじめて4部リーグが最激戦区の座を受け継ぎ、新たな時代の幕開けとなった。そんな中、湘南ヤンキース、東海オルカーズ、BACCHUS、TDBCら耳が聞こえないハンデを抱える「ろうチーム」が今季も多数参戦を果たし、昨年の取材試合でハイレベルな戦いを見せたTDBCを筆頭に大会本部スタッフの印象に強く残っている。
そして26チームの新規参戦チームはここでは紹介しきれないが、優れた実績を誇るチームも多く、各チームが参戦初年度にどんな戦いぶりを見せてくれるか非常に楽しみである。最後に3部リーグからトーナメント大会にエントリーするチームも多く存在する中、彼らの下剋上を期待する事はもちろんだが、そのチャレンジや経験は後の決勝トーナメントでも必ずや活きてくるだろう。
春から始まるリーグ戦に加え、息つく間もなく始まる決勝トーナメントを勝ち抜き、3部頂点の座に君臨するチームとは!?間もなく戦いの火蓋が切って落とされる!!
過去最多のチーム数に加え、リーグ全体で最も参加チーム数の多い最激戦区ブロックとなった4部リーグは、今季86チームが頂点を狙い戦う事となったが、近年タイトルを獲得したチームを見てみると優勝したその年に急激に力を付けたチームが目立ち、我々大会本部からしても最も優勝チームが予測しづらいリーグである。
史上稀にみるハイレベルな戦いが予測される4部リーグだが、昨年準決勝敗退のRockets、AIS、準々決勝敗退のGlanz、トラベラーズ、市川シーブリーズ、球通ベースボールクラブは今季も上位に食い込んでくるだろう。そこに決勝トーナメント進出を果たした各チームも同じく上位争いを演じる有力候補に入ってくると予測されるが、特にVictoria創設期から参戦する砂町ドンフェイスは過去リーグ戦で3度の3位を経験しており、近年若手が台頭しているだけに今季こそは悲願のプロスタ進出を目標に掲げる。
更に大会本部が了承した10チームの新星が4部にもエントリーしているが、中でもmikeys、令和の豹、FKPハイビスカス、Pithecan All Starsあたりは注目チームとして名前を覚えておく必要がありそうだ。また、2023年のスペシャルカップで各選手が存在感を見せたチェリーウィングス、ジャイロタワーズ、留年バスターズ、Tokyo Redbirds、江戸川のレベッカ、東京Bee Valley、Ballena、加えて昨季オータムカップに参戦し今季はリーグにもエントリーを果たしたBULLKIES、それゆけ!!ザ・ソメチーズ2にも熱い視線が送られるだろう。2024年から最激戦区となった4部リーグ、新時代の到来と共に9代目チャンピオンに輝くチームは果たして!?