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年々魅力的なリーグへと成長を遂げる4部!第5代王者の称号を掴み取るのは!?
参加40チームとリーグ2番目のチーム数を誇る4部リーグは今季で創設5年目を迎え、最下部リーグながら野球にかける情熱は上部チームに引けを取らない。悲願のプロスタ進出を目指し、多くの激戦が繰り広げられた4部リーグを一挙に振り返る。 【Aブロック】 このブロックで断トツの結果を残したのは、昨年に続き全勝で首位通過を果たした新座オーキーズだ。失点数はブロック最小の9失点と圧倒的な投手力を魅せ、他を寄せ付けなかった。2位通過で決勝トーナメント進出を決めたのは、MIXUP。得点数はブロック最多の37得点と、特にUltimateB.C戦では19得点を奪うなど強打が光った。惜しくも得失点差で3位となったのはBEANSは、4部リーグが誕生してから4年連続で決勝トーナメント進出を果たしていたが、今年はまさかの予選敗退。この屈辱を来シーズンに繋げてほしい。4位のPreciousは2年連続無敗で決勝トーナメントへと駒を進めていたが、今年は不戦試合もあり無念の予選敗退となった。しかし、ブロック2番目の勝利数と実力は健在であり、来シーズンの奮起を誓う。5位のUltimateB.Cは不戦勝の1勝止まりで終了したが、埼玉スクラッチーズ戦で最終回に魅せた攻撃力は圧巻であった。6位のマイルドスターズは開幕2連勝とロケットスタートを切ったが、この後の4連敗が響き予選で姿を消した。惜しくも下位に沈んでしまった埼玉スクラッチーズは、MIXUP戦では逆転サヨナラ弾で勝利を収め、一時は3位に浮上するなど見せ場を作っただけに、来年こそは初の決勝トーナメント進出に期待が膨らむ。 【Bブロック】 6戦負け無しで首位通過を飾ったのは上石神井野球部。逆転されても追いつく粘り強い野球で負けない試合を展開し、2年連続で決勝トーナメント進出を決めた。2位の高飛車は4部リーグNo.1の得点数を叩き出し、6戦中2戦をコールドで下すなど破壊力抜群の打線が印象的だった。得失点差で3位となりワイルドカードで決勝トーナメント進出を決めた練馬Unitedは、取材試合で圧巻の投球を披露した和田を筆頭に打撃陣も存在感を示した。4位で無念の予選敗退となったTigerBeerは昨年3位の実績はもちろん、今季も首位通過の上石神井野球部にはドロー、3位の練馬Unitedには勝ち星を挙げるなど、上位に食い込む力は十分に持っており、来季以降の巻き返しを誓う。東京レイバンズは1点差ゲームが2試合、取材試合の練馬United戦では怒涛の追い上げを見せるなど、5位に終わってしまったものの十分に実力を示した結果となった。HEROESは激しい雨の中行われた東京レイバンズとの一戦で2年ぶりの勝利を収めたが、その後の不戦敗が響き予選敗退。清瀬フェニックスは首位の上石神井野球部と2位の高飛車相手に互角の戦いを見せたが、勝利まであと一歩届かなかった。 【Cブロック】 一昨年からVictoriaリーグに参戦し、4部リーグ予選では未だ負け無しで首位通過を決めたのはApexだ。チームは2戦目のサヨナラ勝ちで勢いづき、不戦勝絡みながら全勝を挙げた。2位は紫光倶楽部。首位のApexよりも高い得点数を稼ぎ、特にワイズトランス戦では14得点を挙げるなど攻撃力を武器に決勝トーナメント進出を決めた。ワイルドカードで決勝トーナメント進出を果たした神奈川インフィニティは、負けを喫した1試合を除き全試合3失点以内と投手陣の活躍が際立った。2年連続で4位となったワイズトランスは、Apex戦でのサヨナラ負けが響き勢いに乗れなかったが、首位チームと接戦を演じただけに今後の躍進に注目だ。5位に終わったREINERSは昨年チームを結成し今年からリーグ参戦。不戦敗が響き決勝トーナメント進出は果たせなかったが、大学生を中心とした若さを売りに来季のリベンジに注目だ。もどきベースボールクラブも不戦敗が響いた結果となったが、3位通過の神奈川インフィニティ相手に一時は試合を優位に進めるなど、まだまだ実力も未知数で今後楽しみな存在である。 【Dブロック】 2位から4位までが勝ち点12で並び、1点の重みが勝敗を分ける結果となったDブロック。2年連続で決勝トーナメント進出を果たした東京RIOTが首位通過を決め、昨年の順位を上回る6戦全勝に加え、2度のコールド勝ちを収めた強力打線と6試合を6失点で抑えた鉄壁の投手陣はまさに圧巻であった。今シーズン3部から降格してきた2位BounceB.C.は、昨年の3部リーグ予選敗退の屈辱から見事決勝トーナメントのチケットを獲得。3位のセブンホイールズは今年でチーム結成10周年を迎え、衰え知らずの打線が高い得点数をマークし、ワイルドカードでの決勝トーナメント進出を決めた。アスパラガスは初戦のBounceB.C.戦で接戦を制し勢いに乗ったが、最終戦の東京RIOT戦で大量失点を喫し、得失点差で惜しくも4位フィニッシュ。2年連続の決勝トーナメント進出を狙っていた芝浦オールスターズは、開幕戦でコールド勝ちを収め勢いに乗るかと思いきや、後半にまさかの失速で5位に終わった。勝利の女神に見放される結果となったリベルタドーレスは大量失点が響き、パワーテクノは不戦敗が影響し、両チーム共に本領発揮には至らなかった。 【Eブロック】 コロナ禍によりスケジュール調整が難しい中、唯一の不戦試合無しのブロックとなったEブロック。そんなEブロックで2年連続無敗の首位通過を果たしたAISは、徳中・大塚・中原ら豊富な投手陣が4部リーグ最少の僅か3失点に抑え、常勝チームを牽引した。2位のオーティーナショナルズは首位のAIS戦こそ落としたが、エースの小山が2完封を挙げるなど順調に勝利を収め、こちらも2年連続で決勝トーナメント進出を決めた。石津監督を慕い若い選手が入団したことで勢いを増した砂町ドンフェイスは、オーティーナショナルズ戦を落とし3位となったが、ワイルドカードでの決勝トーナメント進出に滑り込んだ。4位はGYOSEI。初戦のオートデスク絆戦で朝比奈が5打点の活躍を魅せ勢いに乗ったが、上位チームとの敗戦が響き予選敗退に終わった。5位のブレット王国は、オートデスク絆との一戦で18得点と打線が爆発したが5戦中3試合で完封負け。得点力に課題を残したものの上位を狙えるポテンシャルは備えている。6位となった新星のオートデスク絆は今シーズンからVictoriaリーグに参戦を果たすも未勝利という結果に。監督の小野と主将としてチームを鼓舞する小寺を中心に来シーズンの初勝利に期待したい。 【Fブロック】 Victoriaリーグ初参戦にして首位で決勝トーナメント進出を決めた新星SAMINEZは、初戦の東京STARS戦こそ僅差で落とすものの、その後は見事4連勝を飾り小野塚代表を中心にチームが躍動した。3位東京STARSとの接戦を制し得失点差で2位通過を決めたハヌマンズは、僅か15得点と打線が振るわなかったが、ディフェンス面では見事6失点に抑え、監督であり絶対的エースを務める竹花がチームを引っ張った。昨年5位だった東京STARSは首位のSAMINEZを下すなど終始見せ場を作り、昨年を上回る3位という結果を示した。4位のGRADE RIZE 2ndは今シーズンからVictoriaリーグに参戦し、決勝トーナメント進出は果たせなかったもののGLITCH戦で初勝利を掴むと、GYUDONS戦ではコールド勝利を収めるなどポテンシャルを証明してくれた。5位のGLITCHはブロック最終戦で朝比奈が完投勝利を飾り、この1勝は来シーズンへと繋がる勝利となっただろう。6位GYUDONSは最下位に沈んでしまったものの、取材試合で粘投し勝利を掴んだ佐藤の活躍やチームの一体感が印象的であった。 【決勝トーナメント】 予選リーグ以上の盛り上がりを見せ激戦必至のバトルを展開した決勝トーナメントは、14試合中8試合が2点差以内の好ゲームとなり、どのチームもプロスタにかける想いがプレーに現れる結果となった。ワイルドカードから進出を果たしたセブンホイールズ、練馬United、砂町ドンフェイスの3チームは初戦で姿を消すも、神奈川インフィニティが唯一勝ち残り、2回戦では劇的なサヨナラ勝利を収めるなど準決勝まで駆け上った。ブロック首位通過チームは4チームが初戦をものにした一方、予選を無敗で通過し勢いに乗るAISが神奈川インフィニティ相手に序盤で主導権を握られ、まさかの1回戦敗退となった。その中で一際輝きを放ちファイナル進出を決めた2チームは、新座オーキーズと紫光倶楽部である。新座オーキーズは予選の勢いそのままに決勝トーナメントでは更にギアを上げ、準決勝の神奈川インフィニティとの一戦では、独特の緊張感で動きが固くなった相手投手の出鼻をくじき、初回に4得点を奪う電光石火の攻撃を魅せ試合を優位に進めた。その一方で紫光倶楽部は1回戦を3-2、2回戦は4-2と接戦を制し勝ち上がると、準決勝のオーティーナショナルズ戦ではここまで予選からフル回転のエース小山を打ち崩せず、試合は0-0でサドンデスへ。苦しい試合となったが、最後は8番原口がセカンドの頭をわずかに越すテキサスヒットを放ち、見事決勝に駒を進めた。 過去に例を見ない特別なシーズンとなった2020年は、今まで当たり前のように出来ていた週末の野球も一時は奪われ、忘れられない1年になったと言えるだろう。果たして2020年シーズンの4部の締め括りを飾るのは、ここまで無敗の新座オーキーズか?それとも接戦を勝ち上がってきた紫光倶楽部か?戦いの結末は1月11日、明治神宮球場の舞台で明らかとなる!!
チームの誕生は遡ること2008年、代表を務める榎本の「久々に野球でもすっか!」の一言で有志が集まり、新座オーキーズを結成した。今から5年前に初めてのオープン大会として選択をしたVictoria。すぐに優勝できるだろうと挑んだ初年度の結果は、グループリーグで1勝のみと草野球の洗礼を浴び、これでチームに火が付いた。多くて月に2回の活動が一転、毎週ダブルヘッダーの活動に変更した事で、参戦2年目は頭角を現し準決勝まで勝ち上がったが、今年の準決勝と同カードの神奈川インフィニティーに敗戦。その後も決勝トーナメントまで進むもプロスタにはあと一歩届かなかった。
チームの今年のスローガンは「今日いるメンバーがベストメンバー」で、草野球ではその日によりメンバーが異なるため、あえてエースも4番も作らなかった。今年のグループリーグも西野、渡邉、山口、廣重、西部と5人の投手陣で挑み、マウンドにいる者がエース。打線も全9試合で4番を5人もの選手が務めた。
監督相沢の采配も光り、主将の瀧渡(幸)は声とプレーでチームを引っ張ると、守備の要で高校野球の監督経験もある捕手の新田、リードオフマン瀧渡(圭)、投手陣リーダーの西部を筆頭にチームが一致団結し、コロナウィルスの影響で復帰ができなかった最後のピース近藤、本多が10月より帰ってきてチームが1つに。準決勝の神奈川インフィニティー戦では前回の屈辱を晴らそうと初回に怒涛の攻撃を披露し、今年にかける熱い姿は大会本部の目にも今でも焼き付いている。またマネージャーたちへの日々の感謝と、「彼女たちを必ず神宮に連れていく」という強い想いがチームをより奮い立たせ、プロスタ進出を決めた準決勝最後の円陣は今までの悔しさを忘れる最高の笑顔となった。
神宮の舞台では準決勝を上回る過去一番の笑顔を見せ、ここまで一緒に戦った仲間と共に歓喜の輪を咲かせる事が出来るか。予選から9戦全勝と完全優勝を目指す新座オーキーズの戦いに熱い視線を送る!!

#6 新田 雅仁 (捕手)  1994年7月6日生まれ  桐蔭学園高等学校 新座オーキーズの正捕手を務める若き司令塔。 高校野球の監督を務めるなど、豊富な経験を活かし投手陣を巧みにリードする。 榎本代表が「決勝進出のMVP」と称えた男がタイトル獲得の鍵を握る! 『 神宮という大舞台で野球ができること、非常に楽しみです!楽しみながらも、チームの優勝に貢献できるよう、一生懸命プレーしたいと思います!エノさんを胴上げします! 』
#21 瀧渡 幸佑 (内野手)  1987年3月26日生まれ  新座高等学校
圧倒的な存在感でチームを引っ張るオーキーズ主将。 学生時代は榎本代表が主将、滝渡は副主将を務めており、まさに阿吽の呼吸だ。 準決勝でも魅せた勝負強いバッティングでチームを初タイトル獲得へ導く! 『 このチームのメンバーと神宮という舞台で野球ができることに感謝し、優勝に向かってここ数年の悔しい思いをぶつけたいと思います!榎本を胴上げします! 』
#62 渡邉 和貴 (投手) 1996年4月21日生まれ  新座高等学校
多くの好投手を擁するオーキーズ投手陣の一角。 準決勝では「自分に先発行かせてください」と強い気持ちでチームを決勝に導いた。 球威のある真っ直ぐと多彩な変化球を武器に神宮の舞台でも躍動を誓う! 『 ようやくたどり着いた決勝なので、今までで一番良いピッチングをして必ず勝ちます!そしてえのさん(榎本代表)を胴上げします! 』
チームは1996年に酒屋社員の有志が集まり、「勝ち負け関係無く楽しくやろう!」と紫光倶楽部の前身にあたるリカーズBCを結成。その後は酒屋の社員が退部するなど紆余曲折を経て、2015年にチーム名を一新し紫光倶楽部が誕生した。
リカーズBC時代は区民大会を中心に月に一度の活動がメインで、大会に出場しても1回戦負けが当たり前とプロスタはまさに夢舞台であった。そんなチームは2013年からVictoria参戦を果たし、途中他大会での活動期間も経て2020年にVictoria再エントリーを決め、復帰イヤーで見事プロスタの切符を掴んだ。
当初は楽しく野球をすることが目的だったが、紫光倶楽部に改名した際に「やるからには勝つ野球をしよう!」とチームの方針を変更し、その後は毎週日曜日の活動を義務付け、チームは徐々に勝ち星を積み重ねる。現在はヘッドコーチの梨本を中心にチームの底上げに着手し、監督としてポニーリーグ全国優勝経験のある金子氏を臨時コーチとして招聘するなど、勝ちにこだわるチームとして変貌を遂げた。
立ち上げ当初のメンバーは40代を迎え退部する者も増えてきたが、世代交代も成功し、今は20代前半の選手がチームの顔となり活気に溢れている。蒔田(雅)と矢部の2枚看板を軸に3枚目の安藤を加えた投手陣を渡辺が上手くリードし扇の要としてチームを引っ張れば、打撃陣は3番蒔田(雅)、4番藤田、5番須藤のクリーンナップがカギを握り、特に4番・5番のスイングスピードは神宮の舞台で相手を脅かすことになるだろう。勝負にこだわる一方で同ブロックのApexから激励のメールがあったと喜びを語り、他チームとの友好的な関係も垣間見えた。
ここまで幾度の苦難を乗り越えて掴んだプロスタの舞台。結成から20年以上の時を経て、初タイトル獲得まであと1勝と迫った紫光倶楽部が同じ4部リーグで戦ってきたチームの期待を胸に、持てる力を全て出し切り全員野球で栄冠を目指す!!

#12 矢部 凌汰 (内野手/投手) 1998年9月2日生まれ  飛龍高等学校
投打でチームを引っ張る若き2枚看板の一人。 影の努力家であり、常にチームの事を考えているムードメーカーは、監督からの信頼も厚い。 ファイナルの大一番では彼の活躍が初タイトル獲得を引き寄せる! 『 これまで接戦の厳しい試合を勝ち抜いてきました。誰か1人が突出してるわけではなく、チーム全員の力で戦ってきたチームなので、決勝戦もチーム一丸となり優勝したいと思います。 』
#16 蒔田 雅翔 (投手/内野手) 1998年8月23日生まれ  東京実業高等学校
投打でチームを引っ張る若き2枚看板の一人。 投げては抜群の安定感を誇り、リズムの良い投球で打線に流れを引き寄せる。 打っても3番を任されており、好守のキーマンが神宮の舞台でも大暴れする! 『 決勝では自分の役割を果たし、全力プレイでチーム一丸となり、優勝を目指したいです。 』
#28 須藤 颯 (内野手) 1999年8月18日生まれ  盛岡大附属高等学校(甲)
今季加入ながらも、すでに打線の主軸を担っている強打のスラッガー。 そのスイングスピードには目を見張るものがあり、神宮でのスタンドインに期待がかかる。 決勝戦でも実力を最大限発揮し、チームを優勝へと導く! 『 まだ、今年に入部してから全然チームに貢献出来ていなので、何とか神宮では貢献して優勝したいと思っています。 』