取材2025.12.28
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | S | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スマッシュブラザーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 |
| 上尾西ブルースカイズ | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 4 | × | - | 9 |
スマッシュブラザーズは井上、上尾西ブルースカイズは西川の先発で試合開始。1回、2回は両チームの投手陣が踏ん張りスコアボードに0を刻むが、試合が大きく動いたのは3回裏だった。スマッシュブラザーズはこの回から3番手の斎藤がマウンドに上がるが、制球が定まらず1アウト2,3塁のピンチを招く。この場面で打席にはチーム随一の勝負強さを誇る注目選手の3番宮島。1-1からの低めの変化球を巧みにすくい上げると、打球はライトスタンドへ突き刺さり、貴重な先制スリーランホームランとなった。勢いに乗る上尾西ブルースカイズは、ホームランの余韻に浸る間もなく攻撃を継続。続く4番森がレフトオーバーのツーベースで再びチャンスを作ると、5番関根が左中間を破るタイムリーツーベースを放ち4点目を追加。さらに6番岡元が三遊間を破り、1アウト1,3塁から7番平高がセンター前へ落とし、上尾西ブルースカイズがこの回5連打で一挙5点を奪った。
主導権を握られたスマッシュブラザーズは4回表も無得点に終わり、ここまで無安打と上尾西投手陣の前に反撃の糸口をつかめず苦しい展開が続く。しかし5回表、7番芳賀が待望のチーム初ヒットを放つと、3球目でスチールを成功させ、3番手の大久保を揺さぶる。反撃の兆しを見せたが、大久保もここでギアを一段上げ、8番坂本を空振り三振、9番松本をセカンドフライに打ち取り、この回も無得点に抑える。
一方、スマッシュブラザーズ投手陣は、3回裏のピンチを凌いだ岡崎が4回裏も得点を許さず、6番手の藤木も5回裏を無失点に抑えて攻撃にリズムを与えるが、上尾西ブルースカイズは主導権を渡さない。迎えた6回裏、スマッシュブラザーズ投手陣が突如制球を乱し、1アウトから4つの四死球で1点を献上。なおも満塁で、EASTONの最新バット「HYPE FIRE」を手にした森が左中間へ走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、スコアは9-0と勝負あり。最終回は伊藤(康)がきっちり締め、上尾西ブルースカイズが完封リレーで2部リーグの頂点に立った。MVPには、3回裏に先制スリーランを放った宮島が選ばれた。(詳しくはライブ配信動画をご覧下さい)
<スマッシュブラザーズ>
初の神宮決戦はまさかの完封負けとなったものの、この日は2日間にわたって行われたVictoriaファイナルの中でも最多となる26人が出場し、スマッシュブラザーズは神宮の舞台を最後まで存分に楽しんだ。そこには、監督を務める靏見の緻密な采配と「一人でも多くの選手を試合に立たせたい」という配慮が随所に表れていた。靏見はベンチから誰よりも大きな声で選手を鼓舞し、追う展開になってもその声を絶やさなかった。その姿勢は見ている側にも清々しさを感じさせるものだった。打線は上尾西ブルースカイズの強力投手陣の前に散発3安打と大きな見せ場を作れなかったが、投手陣は8人で継投し、中でも先発の井上、2番手の工藤が無失点の好投で序盤の主導権を渡さなかった。さらに3回裏のピンチを凌ぎ1回2/3を投げ切った岡崎、5回裏を無失点で締めた藤木も素晴らしい投球を披露し、敗れはしたものの神宮の舞台で躍動した。前述の通り、スマッシュブラザーズには試合を通して清々しい空気が流れており、1部リーグに昇格してもこのチームカラーを守り続けてほしい。
<上尾西ブルースカイズ>
4人の投手陣がわずか3安打に抑える完封リレーを見せ、打線も5本の長打で相手を圧倒。9得点を奪う完璧な試合運びで、2部リーグの頂点に君臨した。
先発の西川はフォアボールこそ2つ与えたものの2回を無安打・無失点と安定した立ち上がりで試合を作った。後を継いだ徳田も2回を22球・3奪三振と危なげない投球で主導権を渡さなかった。3番手の大久保はヒットこそ許したが2回を無失点で繋ぎ、最後を任された伊藤(康)も得点を許さず、見事な投手リレーを完成させた。打線では、MVPに輝いた宮島のスリーランホームランが圧巻の一言であり、セミファイナルのT-Five戦で放った先制スリーランに続き、試合を優位に進める一打でチームに勢いをもたらした。さらに注目選手の森は逆方向へ2本の長打を放ち、打撃センスの高さを存分に示した。特に2本目のHYPE FIREで放った一打は、ボールをバットにしっかり乗せた教科書通りのスイングで魅せた。来季は1部リーグへの昇格が決まっているが、この日の戦いぶりを見る限り、最高峰リーグの猛者達からも警戒される存在となるだろう。