特集2025.12.08

Which Win!? -Victoriaリーグ2部総括&ファイナリスト特集-

頂点争う決勝カードは予選同ブロック対決! 2部王者の称号を掴み最高峰リーグへの階段を駆け上がるのは!?

【Aブロック】2部予選リーグで最多得点となる41点を叩き出し、首位に立った武蔵ベースボールクラブはその圧倒的な攻撃力を印象付けた。2位の魔封波は投手力が際立ち、特に河村(龍)の高度な投球術は他チームからも称賛を集めた。3位と4位には4勝2敗で並んだT-Fiveと黒百合が入り、上位に引けを取らない勝率の高さを示しながら揃ってワイルドカード枠で決勝トーナメントへ進出。結果的に下位に沈んだ葛飾セブンBBCととん吉も上位相手に印象的な善戦を見せ、清瀬ビクトリーは勝ち点こそ奪えなかったものの、1950年結成以来75年の歴史を誇る唯一無二の経験値を活かし、来季こそ主役の座を狙う。

【Bブロック】G-matesは笠井、増田、長谷川の3投手が躍動し、2部リーグ予選全チーム最少となる僅か3失点という驚異的な数字を残して首位に立った。2位のGRADE RIZE 2ndはG-matesにこそ敗れたものの、2部昇格後も好調を維持し、毎年安定して結果を残している。3位のKAMIYUBI BCは4勝を挙げて実力を示したが、不戦敗が響き予選敗退。一方、4位パンプキンズは開幕から3連勝で一時首位に立ち、後半は失速したものの春先からの戦いぶりは見事だった。昨季3部王者のドクターKは昇格後にまさかの4敗を喫し予選敗退となったが、来季は代表・黒木を中心に巻き返しが期待される。

【Cブロック】5勝1敗で勝ち点が並び、得失点差で首位通過を決めたのは、圧倒的な投手力を誇ったスマッシュブラザーズ。2位の上尾西ブルースカイズも西川を中心に投手陣が最少失点で試合を作り、上位2チームの力は群を抜いていた。3位にはCyan Monkyesが入り、上尾西ブルースカイズ戦でのサヨナラ負けは悔しさを残したものの、最後まで諦めない戦いぶりでワイルドカードから決勝トーナメントへ進出した。(株)岩建ホームテックは後半戦の3連敗が響き、BOOOOONも最後の2連敗が命運を分ける結果となった。そのBOOOOONに白星を挙げた笑祭は、2025年も「週末お祭り軍団」のスローガンを掲げ、来季こそこの3チームに旋風を期待したい。

【Dブロック】愛宕ヤンキースが4勝2敗で予選Dブロック1位通過を果たし、真夏の取材試合で大谷が見せた完封劇はまさに圧巻だった。その愛宕ヤンキースに初戦で勝利したNITOROは、2023年の2部昇格以来3年連続で予選通過を果たし、確かな存在感を示した。インソムニアスターズも2023年昇格後、2度目のワイルドカード枠で決勝トーナメントへ進出。同じくにぎり飯も勝ち点に加え得失点差でも並び、両チームが揃って復活を遂げた。RedBullsは2チームに勝ち点こそ10で並んだものの惜しくも予選敗退。鍛鷹綻とアンドバランスは今季1勝にとどまったが、今冬のレベルアップを糧に雪辱を誓う2025年はリベンジのシーズンとなる。

【Eブロック】Eブロック首位に立ったのは初参戦のCohrys。デビューイヤーから実力を証明し、石田・庄司・岡島の投手陣がチームを牽引した。2025年予選全敗に終わった森の中のケバブは、今季は堂々たる戦いぶりでポテンシャルの高さを示し、2位通過を果たした。3位のMORELOSは平均年齢21歳という若さを武器に、ワイルドカード枠で決勝トーナメントへ進出。Pistonsは惜しくも予選敗退となったが、首位の森の中のケバブを3-2で破るなど実力は十分で、来季は注目チームとして目が離せない存在になりそうだ。Oceans VolkとHustlerは活動体制が整わず不戦敗もあったものの、上位相手に互角の戦いを演じた実力は確かであり、長年Victoriaに出場してきた両チームには初のプロスタ進出へ向けてさらなる奮起を期待したい。

【決勝トーナメント】1回戦はすべての試合が2点差以内の激戦となり、予選以上にハイレベルな戦いが繰り広げられた決勝トーナメント。サマーカップでも旋風を巻き起こした魔封波は、森の中のケバブとの乱打戦(13-12)を落とし初戦敗退となったが、今季のVictoriaで大きなインパクトを残した。その森の中のケバブは予選でも振り返った通り、昨季予選全敗から一転、今季は堂々の8強進出を果たし、大きな飛躍を印象づけた。
さらに8強を見てみると、参戦3年目Cyan Monkyesは2024年予選最下位に沈んだが、今季は8強入りを果たし実力を一段と高めたシーズンとなり、にぎり飯は2年ぶりの8強進出と取材ゲームでは確かな実力に加え、ユニフォームの背ネームに寿司ネタをあしらったユニークなスタイルが印象的だった。そして4強に進んだT-Fiveは、参戦8年目にして悲願のファイナルまであと一歩届かず涙を呑み、NITOROも2022年の3部リーグ制覇以来、3年ぶりのVictoriaファイナル進出は叶わなかった。
そんな激闘の末、決勝戦へ駒を進めたのはスマッシュブラザーズと上尾西ブルースカイズであった。奇しくも決勝カードは予選Cブロックの対決となり、予選ではスマッシュブラザーズが4-1で勝利し、ここまで無敗を維持。一方の上尾西ブルースカイズはその敗戦を機にエンジン全開となり、その後の試合を全勝で駆け抜けるなど、両チームともに状態は今まさに最高潮にある。準決勝を振り返ると、両チームともに2ケタ得点に迫る打力を誇示しただけに、決勝戦では乱打戦も予想される。一方で投手陣も一線級の選手を揃えており、わずかなミスが致命傷となる最後まで緊張感の途切れない戦いが展開されるだろう。
第14代チャンピオンの称号を狙い、神宮で歓喜の輪を咲かせるのは埼玉県蕨市の漢たち・スマッシュブラザーズか。それとも同じく埼玉県上尾市の雄・上尾西ブルースカイズか。埼玉対決となった注目の決勝戦は、12月21日(日)13時30分にゴングが鳴り響く!!

スマッシュブラザーズ(埼玉県)今大会 9試合51得点14失点

スマッシュブラザーズは埼玉県蕨市を拠点に活動しているが、蕨市と言えば日本一面積が狭く、人口密度が最も高い市として知られ、多くの草野球人が集う地域だ。その中でスマッシュブラザーズは選手全員が試合に心を傾け、圧倒的な一体感を生み出していることがチームの大きな特徴だ。
地元の蕨市を愛し蕨市野球連盟にも所属しているスマッシュブラザーズだが、Victoriaには2022年シーズンから参戦。彼らは新規チームの登竜門である3部リーグはあえて選択せず、初年度から2部リーグに参戦するも2022年は予選3位と苦戦。ただ、その年2部リーグ王者に輝いたPH相手に初戦で白星を挙げる鮮烈なデビューを果たすなど、参戦当初からその実力は確かなものだった。その後1年を跨ぎ、2024年には再び2部リーグ参戦を果たしたが決勝トーナメント1回戦で破れ、またしてもVictoriaの厚い壁に阻まれた。そして迎えた今シーズン、予選リーグは5勝1敗で2年連続の1位通過。前年の決勝トーナメントで敗れたBOOOOONには黒星を喫したものの、先発の柱である藤木がリーグ初戦から登板し、夏場でも完封勝利を記録するなど全試合で存在感を放った。
その勢いは決勝トーナメントに入ってもさらに加速し、1回戦では見事な完封リレーで昨季4強の黒百合を撃破。続く2回戦は中盤まで同点と苦戦したが、チームの大黒柱・及川が値千金の逆転タイムリーツーベースを放ち、苦闘の末にセミファイナルへと駒を進めた。迎えた強豪NITOROとの準決勝は初回から守備のミスもあり2点を失ったが、その裏すぐに神戸のヒットを皮切りに庄子、有野、及川の連続タイムリーで一挙4得点を奪い返し、逆転に成功。さらに3回裏にも3点をを加えて7-2と優位に立ち、投げては井上、斎藤、藤木の継投でリードを守り切り、3度目の2部リーグ挑戦で遂にプロスタ進出の切符を手にした。
彼らの持ち味が発揮された準決勝では総勢25名が参加し『高揚感で1球1球を積み上げる全員野球』で試合の主導権を握り、『全員が戦力』というチーム最大の強みを武器に勝利を掴みに行く姿は圧巻だった。そんなスマッシュブラザーズが掲げる目標は2つあり『埼玉県大会優勝』と『プロスタ 』への到達であるが、次なる目標へ向かうチームの面々に触れてみると、注目選手としても名前の挙がる井上は決勝トーナメントで素晴らしい投球を披露し、予選で全試合に登板した藤木や、リリーフとして勝利に貢献した工藤、植竹、斎藤らも控え、投手陣の層は厚い。さらには攻守で圧倒的な存在感を放ちチームを牽引する主将の神戸、勝負強い打撃が持ち味の及川、扇の要を担い打撃でも期待される有野などに大きな期待が寄せられる。そして何と言っても圧倒的なポジティブさでチームを牽引する靏見監督は、眩いほどの快活さで選手を鼓舞し、その統率力がスマブラの真骨頂である。
最後に神戸主将は「ここまで積み上げてきた"全員野球"を最後は全員で体現し、Victoriaリーグ2部の頂点を掴みに行きます!」と力強く語った。今季の締めくくりとなる『Victoria2部王者』の称号を獲得を目指し、スマッシュブラザーズが2025年の集大成となるVictoriaファイナルの舞台へ出陣する!!

≪注目選手≫
#10 有野 健至(捕手) 1993年5月生まれ
長年にわたりチームを支えるスマブラの絶対的扇の要。持ち味である俊敏なフットワークと強肩、そして卓越したリーダーシップで、投手陣・守備陣を力強く牽引し、攻撃でもクリーンアップとして打線の中核を担う。
『チーム創立10周年の節目にカズナリ監督を神宮で胴上げします!!』

#17 神戸 康輝(内野手) 1994年8月生まれ
今年からキャプテンも務める、攻守両面で存在感を放つスマブラの核。決勝トーナメント初戦ではチームを勝利に導く決勝打を放つ。持ち前の勝負強さとリーダーシップでチームをVictoria2部の頂点に導けるか。
『チームメイト含め、活動を支えていただいている周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、チームを頂点に導けるよう最後までチームのために戦います。』

#19 井上 大雅(投手) 2007年8月生まれ
キレのある真っ直ぐと、多彩な変化球が持ち味のゴールデンルーキー。期待の右腕はここまで決勝トーナメント3試合で安定感抜群の投球を披露し、スマブラを悲願のファイナル進出へと導いた。
『監督を胴上げできるように自分ができることを全力で出して高揚感、全員野球でスマブラを優勝に導びきます!!』

上尾西ブルースカイズ(埼玉県)今大会 9試合42得点16失点

2023年に3部で優勝を果たし、2度目のタイトル獲得を狙う上尾西ブルースカイズだが、チームは2018年に発足。Victoriaは結成当初からリーグ戦に参戦を続け、2024年に舞台を2部リーグへ移してからも毎年のように決勝トーナメントへ進出し、Victoriaでの戦い方を熟知している。
『相手より先にスコアボードに1を刻む野球』 を掲げて戦った2年前の活躍が記憶に新しいが、昨年は2部リーグ予選を負けなしで突破し決勝トーナメントに進むも2回戦で敗退。『悔しくて仕方がありませんでした』と荒井代表は当時を振り返り、その悔しさをチーム全体で忘れず必ずリベンジすると誓い、今季も2部での戦いに挑んだ。
今年こそはと意気込んで臨んだ2025年シーズン、初戦の相手はスマッシュブラザーズとなったが、序盤から相手に主導権を奪われて4-1で敗戦し「やはり草野球はそんなに甘くなく、うまくいかないと痛感させられました」とシーズン序盤での敗戦に意気消沈した。荒井代表は「初戦を落とし、今年も厳しいかなと思った」と苦杯をなめた経験を振り返ったが、この敗戦を機にチーム全体に火が付き、負けたら決勝トーナメント進出が絶望的となる状況下で残りのカードを全勝。特に第4節のCyan Monkyes戦では最終回に関根の劇的満塁本塁打でサヨナラ勝ちを収め、一気に流れを呼び込み、結果的には5勝1敗の2位で決勝トーナメントへと進出した。
決勝トーナメント1回戦はタイブレークの末、MORELOSに1-0で勝利。彼らはこの試合をきっかけに勢いを増し、2回戦ではにぎり飯を相手に4-2、さらにT-Fiveとのセミファイナルでは序盤から強力打線が爆発し9-4の快勝。見事に昨年の悔しさを晴らし、2年ぶりにVictoriaファイナルの舞台へ駒を進めた。
その強力打線に加え、予選から好調を続ける投手陣など、選手一人ひとりの力に目を向けると、打線では宮島、川島、関根、柴﨑、大柄の5人が予選から長打を放ち続け、中でも宮島が準決勝で放ったスリーランホームランは神宮のスタンドにも届くであろう大きな放物線を描き、決勝戦でも彼の一振りが勝負を決める可能性は十分だ。一方の投手陣は西川 、徳田、大久保、関根ら豊富な戦力を有しているが、準決勝のT-Five戦で好投した西川はゲームメイク能力に長けており、神宮の舞台でもその力を存分に発揮してくれるだろう。
「今季から加入した数名の活躍もあり、ここまで来れたと思っております」と2年前の中心選手に新戦力というスパイスを加え、さらに進化した上尾西ブルースカイズだが、決勝戦で対峙するのは今季Victoriaで唯一黒星を喫した同ブロック所属のスマッシュブラザーズだ。 「スマッシュブラザーズさんにリベンジのチャンスが来ましたので、総力戦で必ず優勝したい」と最後に締め括ったが、対するスマッシュブラザーズはここまで無敗と今季絶好調なだけに、初回から一瞬たりとも目が離せない好ゲームとなりそうだ。2度目のVictoriaタイトル獲得まであと1勝、予選のリベンジを誓った上尾西ブルースカイズが2部リーグ制覇へと突き進む!!

≪注目選手≫
#2 宮島 隼人(内野手) 1994年8月生まれ
チームが誇る3番打者。チーム随一の勝負強さで厚い信頼を集め、得点圏での安心感は抜群。今季は開幕から不調に苦しんだものの代表の厚い信頼に応え、セミファイナルでは先制3ランを放つなどチームを勝利へ導いた。
『青空打線のヒッティングモンスターが、神宮の舞台で勝負強さを見せつけます!』

#27 関根 健太(外野手) 1995年8月生まれ
ポジティブな声掛けでチームを支えるムードメーカー。勝負強い打撃が持ち味で予選リーグで放ったサヨナラ満塁ホームランは伝説的な一打だった。俊足と強肩を誇る守備でも存在感を放ち、攻守においてチームを支える存在。
『今シーズンの全てを神宮ファイナルの2時間に凝縮させチーム全員を最高の未来へ導く魂の一打を放ちます!今まで戦ってきたチームの分まで精一杯頑張ります!』

#55 森 光司(内野手) 1993年4月生まれ
チームの絶対的4番にして打線の核。精神的支柱として代表からの信頼も厚く、社会人野球で培った技術と知識を惜しみなくチームに還元。三振が少なく、状況に応じて広角に長打を放つ器用さを兼ね備えた頼れる主砲だ。
『守れない、打てない、走れない三拍子揃った超攻撃ボイス要員!全ては声からチームに貢献します!』

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