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                                                                                                                                                                                                        2016.12.11
Victoriaファイナル2016のオープニングマッチを飾った「TABOO vs MKY88」のスプリングカップ決勝戦。
まさに群雄割拠となった春の一戦必勝バトルを勝ち上がり、見事ファイナリストの座を掴んだ埼玉を代表する両雄は、どちらが勝っても初タイトル獲得となる。5年越しの悲願達成を目論むTABOOか、それとも2大会制覇の偉業達成に挑むMKY88か。
互いを知り尽くした者同士の意地とプライドを懸けた対決は如何に!?
清々しい冬晴れの中、午前8時のプレーボールで始まったゲームは、TABOO幸田、MKY88置河の両先発がファイナルに相応しい圧巻のピッチングを見せつける。3回までパーフェクトに抑えられていたTABOO打線は、4回表に先頭の穂坂がチーム初ヒットで出塁するも牽制死となり、流れを掴みきれない。
一方、MKY88打線は2回、3回とスコアリングポジションにランナーを進めるが、あと1本が出ず無得点が続く。更に6回裏、ヒットと四球で1アウト満塁のチャンスを作るが、ここでもTABOO幸田の気迫が勝り、先制のビッグチャンスを潰す。
すると、0対0のまま7回を終了した白熱のバトルはサドンデス戦へと突入。8回は両投手が何とか踏ん張るも、迎えた9回。ダブルプレーで無得点に終わったTABOOに対し、その裏のMKY88は相手バッテリーのミスによりサヨナラ。 両軍一歩も譲らぬ見応え十分の攻防は最後の最後で明暗が分かれ、誰もが予想だにしなかった形で終幕した。
かつて切磋琢磨した仲間との頂上決戦はMKY88に軍配が上がり、昨年のリベンジ達成と共にVictoria初タイトルを獲得。Victoria史上初となる春夏制覇へ好スタートを切った。 (詳しくは取材記事・試合動画へ)

                                                                                                                                                                                                        2016.07.17
取材ゲームに選ばれたスプリングカップ準決勝の2試合。
これまで数々の激闘を勝ち抜いてきた選ばれし4強が、プロ球場への切符を懸け激突した。

先ずは、準々決勝を共に「1対0」で勝ち上がってきたMKY8859'sの両者。デビューイヤーとなった昨年、春夏共にファイナル進出を果たし、鮮烈デビューを飾ったMKY88。しかし、2大会制覇を掲げて乗り込んだ決勝では2試合共に接戦を落とし、まさかのダブル準優勝と苦汁を舐めさせられた。対する59'sも一昨年のサマーカップで決勝の舞台を経験しているが、MKY88と同様に僅か1点に泣き準優勝に散った苦い経験を持つ。そんなリベンジの舞台への挑戦権を手にすべく挑んだ両雄の対決は午前9時にプレーボール。序盤は59's相原、MKY88高橋の両エースが気迫のピッチングを披露し、白熱の投手戦となる。ゲームが動いたのは5回表、MKY88は先頭石塚が死球で出塁、続く石橋が右中間に2塁打を放ちノーアウト2、3塁のチャンスを作ると、9番中島の内野安打で待望の1点を先制。さらに1番増田が左中間に3塁打を放ち、ここまで完璧に抑え込まれていた相原からこの回一挙3点を奪う。追い込まれた59'sはその裏、この日2度目となる満塁のチャンスを作り出すが、後続が三振と内野フライに倒れ万事休す。最終回もエース高橋が3人で締め、MKY88が3対0で勝利。スプリングカップ4試合連続となる完封勝利を飾った高橋と、劣勢の展開を集中打で一蹴した打線が噛み合ったMKY88が2年連続のスプリングカップ決勝進出を決めた。 (詳しくは取材記事へ)

続いてもう1試合の準決勝、「TABOO vs Naughty」の戦い。2012年の参戦以来、幾度も上位進出を果たしているTABOOだが、ファイナルの舞台まではあと一歩届かずにいる。特に昨年は春夏共に初戦敗退と最悪のシーズンを送っただけに、今年は復活を懸けて死にもの狂いでここまで勝ち上がってきた。対するNaughtyは、昨年1部リーグで悲願の決勝進出を果たすも、2点リードで迎えた最終回2アウトからまさかの逆転負けを喫し、こちらも悪夢を味わっている。そんな両者が復活とリベンジを懸け激突したバトルは正午のプレーボールで始まり、TABOO幸田、Naughty倉橋の好投により1戦目と同じく緊迫の投手戦となった。ゲームは互いにチャンスこそ作るも無得点が続き、あっという間に6回が終了。だがしかし、サドンデス突入も見えてきた最終回、遂にTABOOが均衡を破る。2アウトながら1、2塁のチャンスを作ると、ここで迎えた8番渡橋が追い込まれながらもフルスイング。思い切り叩きつけた打球はショートの頭上を超え、2塁ランナーが一気に生還。さらに9番平野がライト線へタイムリーヒットを放ち、大きな2点目を奪う。すると、最終回も粘るNaughty打線を幸田が抑え完封勝利。見事TABOOが完全復活を果たし、5年越しとなるファイナルへの切符を手にした。 (詳しくは取材記事へ)

                                                                                                                                                                                                        2016.06.26
まさに梅雨の晴れ間となった6月26日。この日行われた準々決勝の3試合全てが埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台とし、何れも好ゲームの末の決着となったスプリングカップ。

先ず、午前9時のプレーボールで先陣を切ったバトルは、「三晃クラブ vs 59's」の一戦だ。先攻59's相原、後攻三晃クラブ本澤の両エース右腕が先発マウンドに上がり始まったゲームは、初回から59's打線が不動の1番打者である清水(良)のヒットをきっかけにチャンスを作り出すと、内野ゴロの間に1点を先制し、いきなり先手を取る。すると、スタート直後から援護を貰った相原が文句無しのピッチングで応え、三晃クラブ打線を終始翻弄。最終回、先頭打者に死球を与えた所で降板したもののしっかりと先発の責務を果たせば、後を継いでマウンドに上がった2番手吉田も後続を3人で切って取り、リリーフとしての重責を全う。初回に奪った貴重な先制点を相原、吉田の完封リレーで守り切った59'sが見事接戦をモノにし、スプリングでは初となるベスト4進出を決めた。

続く2戦目のマッチアップは、昨年のサマーカップ決勝カードの再現となった「WILL B.CMKY88」の一戦である。先攻MKY88高橋、後攻WILL B.C樋口とサマーカップ2015ファイナル同様に両エースが先発マウンドに上がりスタートしたバトルは、正午のプレーボールと同時に動きを見せた。初回の攻撃に臨んだMKY88打線が2番越間の2ベースヒットとワイルドピッチで1アウト3塁のチャンスを演出すると、続く3番石塚が放った内野ゴロの間に1点を先取。雪辱に燃えるMKY88が幸先良く先制点を奪いゲームの主導権を握る。一方、打鼻を挫かれたものの逸早く反撃に転じたいWILL B.Cだったが、その前に高橋が立ちはだかる。3回まで1人のランナーも出せずパーフェクトに抑え込まれると、中盤以降もチャンスこそ作れど決定打を放てず1点が遠い。それでも迎えた最終回、これまで幾度と無くミラクルを起こしてきたWILL打線は、エラーで出塁した2番阿住を進塁打等で2アウトながら3塁にまで進めると、打席に迎えるは勝負強い5番政(直)と一発が出ればサヨナラというこの試合最大のチャンスを作り出す。しかし、最後はリベンジに闘志を漲らせる高橋渾身のストレートの前に三振となり万事休す。エースの2安打完封という圧巻のピッチング内容で1点を死守したMKY88が昨年の雪辱を果たすと共に、同じくリベンジの舞台となるスプリングのファイナル進出へ王手をかけた。

残る1試合は、こちらも昨年のファイナリスト同士が相見える事となった「吉岡クラブ vs Naughty」の一戦。先攻吉岡クラブ菊地、後攻Naughty倉橋の両先発で午後2時のプレーボールとなったゲームは1回表、吉岡打線が1番七島、2番中村の連打に3番穂積の進塁打で1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、迎えた4番足立の放った内野ゴロの間に難なく1点を先制。ディフェンディングチャンピオンがいきなりの先制攻撃を見せつけ、ゲームの流れを掴む。その吉岡クラブは守っても先発菊地を中心に鉄壁のディフェンスで一切の反撃を許さず、王者らしい試合運びを披露する。だがゲームは迎えた6回裏、今大会圧倒的な破壊力を誇ってきたNaughty打線が遂に覚醒。この回先頭の宇内がライト線への2ベースヒットを放てば続く網代の送りバントがフィルダースチョイスとなり1、3塁にチャンスを広げると、ここで迎えた久保(大)が三遊間を破るタイムリーヒットを放ち先ず同点。更に斎藤(竣)のタイムリー2ベースヒットで忽ち逆転に成功すると、続く藤崎にもタイムリーが飛び出し4対1。ここまで打ち倦ねていた菊地を攻略し、あっという間にゲームをひっくり返した。すると、先制点こそ許したものの2回以降粘りの投球を続けた倉橋が最後までマウンドを守り抜き1失点完投。倉橋の粘投も然る事ながら、ここぞの集中打でゲームをひっくり返したNaughtyが見事に番狂わせを演じ、4強入りを逆転で勝ち取った。

好投を見せた59's 相原投手
完封勝利を挙げたMKY 高橋投手
ダメ押し打を放ったNaughty 藤崎選手
                                                                                                                                                                                                        2016.06.05
6試合が雨天中止となった6月最初の日曜日。この日、唯一行われたスプリングカップの熱戦は「Rossowave vs TABOO」の準々決勝だ。ここまで数々の強豪チームをなぎ倒し、注目を独り占めする新星Rossowave。対するは無冠の強者TABOO。どちらが勝っても初の4強進出となるバトルは、TABOO永富、Rossowave沖の両エースの先発でプレイボール。
試合が動いたのは3回、TABOOは1番綿引が内野安打で出塁すると、エラーも絡み1死2、3塁のチャンスを演出。ここで迎えた3番高橋がレフトに犠牲フライを放ち、TABOOが1点を先制。さらにTABOO打線は5回、1番綿引にライトオーバーの3ランホームランが飛び出し勝負あり。投げては永富が意地のピッチングを見せつけ、好調Rossowave打線を3安打に抑え完封勝利。2012年の参加以来初となるファイナル進出へTABOOが王手をかけた。
一方、今大会で大旋風を巻き起こしたRossowave。準々決勝で姿を消す事となったが、2部リーグやサマーカップでも再び輝く事が出来るか。若武者の更なる快進撃に期待したい。
             先制の犠飛を放ったTABOO 高橋選手
                                                                                                                                                                                                        2016.05.29
1部リーグでも同ブロックに籍を置くGOLGO BASEBALL CLUBMKY88。4月に行われたリーグ戦ではスコアレスドローに終わっており、このスプリングカップでも接戦が予想される。そんな両雄の一戦は、MKY88高橋、GOLGO BC長谷川の両エースの先発でスタート。2回裏、MKY88は6番石橋の安打と四球で2死1、2塁とすると、9番中島のレフト前へタイムリーで1点を先制する。両投手の好投により白熱の投手戦となるも、追加点が欲しいMKY88は5回裏、相手のミスで1死3塁のチャンスを作り、3番増田の内野ゴロできっちり1点を追加。このまま2対0でMKY88が勝利した。投げては高橋が安定感抜群の投球を披露し、被安打1の完封勝利。「決勝戦のリベンジは決勝戦で!」と意気込む彼らが2年連続の8強入りを決め、次戦はサマーカップ決勝で敗れたWILL BASEBALL CLUBと激突する。

続いても1部所属チーム同士のバトル「ジョルターヘッズ vs 三晃クラブ」。初戦では2部、3部で存在感を示しているユキムハイエンドボーイズ、Brightnessにそれぞれ快勝し、チーム状態は上々といった両者。ゲームは2回裏、三晃クラブが6番保坂、7番鈴木の連打から、9番兼田選手の2ベースヒットで1点を先制する。対するジョルターヘッズは3回表、2番赤坂のタイムリー3ベースにより、すぐさま同点に追いつく。しかしその裏、ジョルターヘッズ先発の生田が突如崩れ、4者連続四球で三晃クラブが1点を勝ち越すと、4回裏にも山下のタイムリー2ベースで1対3と2点をリード。すると、三晃クラブ先発の本澤が粘るジョルターヘッズの攻撃を凌ぎ、6回1失点の完投勝利。見事初となるベスト8進出を果たした三晃クラブが悲願のファイナル進出へまた一歩前進した。

共に初戦となる2回戦を完封で勝ち上がってきた渡辺ツインズ59's。昨年のスプリングカップでは互いに3回戦敗退と今季は更なる上を目指す両チームの対決は初回、渡辺ツインズが4番小泉のタイムリー3塁打で1点を先制。対する59'sは3回裏、自慢の1、2番コンビが魅せる。四球と盗塁で無死2、3塁のチャンスを掴むと、1番清水(良)の内野ゴロの間に同点、続く2番大西もしっかりと内野ゴロを放ち、59'sがノーヒットで逆転に成功。さらに5回裏には本田、成田と無死でチャンスを作ると、9番三谷が右中間を破るタイムリー3ベースで2点、1番清水(良)のタイムリーでこの回3点を追加。投げてはエース相原が要所を締め完投勝利。強力打線のイメージが強い59'sだが、今年は大技だけでなく小技を身につけ、スプリングカップでは初となる8強入りを決めた。次戦の相手は同じく初のベスト8進出を決めた三晃クラブ。ファイナルへ王手となる4強入りを懸けた戦いは、激戦必至間違いなしだ。
             完封勝利を挙げたMKY88 高橋投手
             スプリングカップ2016 トーナメント表
                                                                                                                                                                                                        2016.05.22
1部リーグDブロック同士のバトルとなった「Naughty vs 青木製作所Snugs」。昨年の1部リーグ決勝トーナメント1回戦でも相対した両雄の対決は、又してもNaughtyに軍配が上がることになった。先制したのはSnugs、ヒットで出塁した村上が相手のエラーなどで本塁に還り1点を先制。しかし、3回表にNaughty打線がSnugs先発の有川(竜)を捉え、小野寺のHRや怒涛の6連打などで一挙8点を奪い勝負を決めた。投げては倉橋、久保(大)の継投で粘るSnugsの反撃を2点に抑え、Naughtyがベスト8進出を決めた。
サマーカップ準優勝という輝かしい実績を引っ提げ、今季は更なる躍進を誓うNaughty。ここまでの戦いぶりを見ると、悲願の初タイトル獲得もそう遠くはないかもしれない。

2015シーズンは春・夏共に初戦敗退と苦汁を舐めさせられたTABOO。対するは昨年のサマーカップで惜しくもファイナル進出を逃したRevival。復活とリベンジという両者それぞれの思いが交錯した8強を懸けた戦いは、最後まで気が抜けない好ゲームとなった。
初回、1死3塁のピンチを凌いだRevivalは、3番布目のエンドランで1点を先制。すると、中盤は互いにチャンスを作るも得点が奪えず、白熱の投手戦となる。再び試合が動いたのは6回表、TABOOは4番児島のタイムリーにより土壇場で同点に追いつき、勝負はサドンデスへと委ねられた。先攻のTABOOは、死球と7番山本のスリーベースで計4得点。対するRevivalは、内野ゴロと桜井のタイムリーで2点を返すが後続が倒れゲームセット。最後の最後まで集中力を切らさなかったTABOOが、8強入りを決めると共に復活の狼煙を上げた。
             好投を見せたNaughty 倉橋投手
             決勝打を放ったTABOO 山本選手
これまでUNITED A、RED SOXといった強豪を破る快進撃を続けているRossowave。彼らの今回の相手はこちらも1部リーグに所属する強豪相模原ウインズだ。2年連続の8強入りを狙う相模原の雄に千葉の新星がどんな戦いを見せるのか。そんな注目のゲームは3回表、Rossowaveが1番土井の安打と盗塁などで1死3塁とすると、3番小島が2ストライクからエンドランを決め1点を先制。対する相模原ウインズはその裏、2死ながら3塁のチャンスを作ると1番飯田がセンター前へと弾き返し、すぐさま同点に追いつく。すると、相模原ウインズは更なる流れを引き寄せるべく、5回裏から松木をマウンドに送る。しかし、そのエース投入が大誤算。1アウトから1番土井、2番岡本の連続安打と3番小島の犠打で2死2、3塁のピンチを招くと、4番今野にタイムリーを浴び2点を勝ち越される。さらにRossowaveは6回表にも代打日暮の内野ゴロが野選となりダメ押し。投げては先発の沖が7回1失点10奪三振の好投を見せ完投勝利。又しても強豪撃破をやってのけた若武者Rossowave。自身初となるベスト8進出を決め、並みいる強豪たちに肩を並べた。 (詳しくは取材記事へ)

                                                                                                                                                                                                        2016.05.15
この日、唯一行われたスプリングカップ、「PIECE VS WILL BASEBALL CLUB」の3回戦のバトル。リーグ初陣の敗戦から新たなモチベーションで挑んだ2戦目ですぐさま結果を残したPIECE。得意とするトーナメント大会で初タイトル獲得を狙う。対するは昨年のサマーカップチャンピオンWILL BASEBALL CLUB。シーズン序盤はディフェンス面の課題が目についた彼らだったが、ここ数試合は投手陣を中心とした本来の姿を取り戻した印象だ。

そんな強豪同士のビッグマッチは、予想通りの接戦となった。WILL BASEBALL CLUB樋口、PIECE柴の両エースの先発で始まったゲームは、両チームともに序盤からランナーを出すものの得点には繋がらない。ゲームが動いたのは4回表、PIECEは先頭の2番桑原がファースト強襲の内野安打で出塁すると、1死2塁から4番本木が左中間を深々と破る2塁打を放ち待望の先制点を挙げる。なおも1死1、3塁とチャンスを広げ、6番柴がライトへ犠牲フライを放ち2点をリード。対するWILL BASEBALL CLUBは、チャンスこそ作るもののPIECE柴に要所を抑えられ、無得点のまま最終回へ。追い込まれたWILL BASEBALL CLUBは、先頭の6番三井がヒットで出塁すると、7番高田が2塁打で繋ぎ無死2、3塁と同点のチャンスを作る。ここで8番青木が放った打球は左中間を破る2塁打となり土壇場で同点に追い付く。さらにチャンスは続き2死3塁とすると、2番阿住の放った内野ゴロがエラーとなり3塁ランナーがホームイン。昨年のサマーカップ準決勝を思い起こさせるような劇的サヨナラ勝利で、WILL BASEBALL CLUBが4回戦進出を決めた。
             8強入りを果たしたWILL BASEBALL CLUB
             決勝打を放ったWILL B.C 阿住選手
                                                                                                                                                                                                        2016.05.08
先週に続き夏日となったGW最終日。ベスト16を懸けたスプリングカップ3回戦では、熱き5試合が繰り広げられた。
サブ取材カードに選ばれた「東京ドナルドダック vs Naughty」。過去にファイナルの舞台を経験した両雄の対決は、初回から動きを見せた。初戦で大勝を収め勢いに乗るNaughty打線は、1番久保(大)の先頭打者ホームランで先制すると、3番齋藤(竣)にも3試合連発となる2ランホームランが飛び出すなど、初回から一挙5点を先制。一方、出鼻を挫かれた東京ドナルドダックは根岸のタイムリーで1点を返すもNaughty打線は止まらず、4番藤崎の特大ホームランなどで3点を加点。東京ドナルドダックは大竹のホームランで一矢報いるが反撃もここまで。投げては柳田(健)、稲生の継投リレーで強打の東京ドナルドダック打線を封じた。強豪対決を制したNaughtyだが、ここから青木製作所Snugs、吉岡クラブとまだまだ厳しい戦いは続く。

続いてもサブ取材カードとなった「MKY88 vs ブルーサンダース」。 昨年は春夏共に準優勝と、トーナメント戦では驚異的な勝負強さを発揮するMKY88。対するは毎年2部リーグの優勝候補に名の挙がるブルーサンダース。 ゲームは初回、MKY88がブルーサンダース天野の立ち上がりを攻め1点を先制する。それ以降は1点を争う投手戦となったが、5回裏にMKY88は2番大木のタイムリーで1点を追加。次の1点をどちらが奪うかで流れが大きく変わる展開だっただけに、ブルーサンダースにとっては痛すぎる2点目となった。 投げてはMKY88エースの高橋が被安打3の完封勝利。昨年のリベンジを果たすべく、MKY88が16強入りを果たした。一方、ここまで好調なチーム状態だっただけに、何としても勝利が欲しかったブルーサンダース。戸島監督は「評判通りの強いチームだった。先頭を出さないなどアウトの取り方に差があった。今年はチームの状態も良いので、切り替えて上位争いが出来るように頑張りたい」と残るサマーカップとリーグ大会での巻き返しを誓った。

サマーカップ2015王者RED SOXが初の16強入りを目指すRossowaveをホームに迎えた一戦。先制したのはRED SOX。1回裏に死球と安打でチャンスを作ると、内野ゴロの間に好走塁もあり先制。対するRossowaveは、2回表に6番竹谷の犠飛ですぐさま同点に追いつくも、4回裏にRED SOXが1点を勝ち越し、前半はシーソーゲームの展開となる。
しかし、ここからRossowave打線が怒涛の攻撃を見せる。5回表、7番斎藤のセンターオーバー3塁打で同点とすると、続く8番谷口の犠飛で勝ち越し。さらに1番土井のランニングホームランで、計3点の奪取に成功。その後も追加点を挙げたRossowaveが7対2で勝利し、投げては沖が気迫の投球を見せ完投。見事ベスト16強入りを果たした。常勝軍団から金星を挙げた事で2部リーグでも優勝候補へと躍り出たRossowave。果たして今年こそブレイクを果たすのか。彼らの今後の動向に注目が集まる。

昨年のスプリングカップでは後に王者に輝いた吉岡クラブに1点差で敗れ、ベスト8で夢破れた相模原ウインズ。対する世田谷ペンギンズは、1回戦でTropicanaを下した勢いそのまま、今回も勝負強さを武器に下剋上を狙う。そんな両者の対決は1回表、先攻の相模原ウインズは3番緒方のホームランで1点を先制するもその裏、世田谷ペンギンズは3番迎里が右中間へのランニングホームランを放ち2対1と逆転。
しかし5回表、1番飯田のタイムリーで相模原ウインズが同点に追いつくと、続く2番松木のライト前ヒットで逆転に成功。さらに6回表にも相手の連携ミスにより追加点を奪いリードを2点に広げる。追い込まれた世田谷ペンギンズは最終回、2アウトながら2、3塁と一打同点のチャンスを作ると、ここで川久保監督は代打に米谷を投入。その米谷は見事期待に応えセンター前ヒットを放ち、土壇場で同点かと思われたが2塁走者に肉離れのアクシデントが起こり同点止まり。最後は相模原ウインズ松木投手の渾身の投球に倒れ、運までも味方につけた相模原ウインズが4対3で接戦を逃げ切った。ベスト8を懸けた次戦の相手は、ここまでUNITED A、RED SOXを撃破しているRossowave。勢いに乗る両者の対決だけあって、どんな戦いになるのか非常に楽しみである。

1回戦でブルースカイAとの激闘を制し勢いに乗る新星VOLCANOESと、これまで春夏共にベスト16が最高成績と4年越しの初タイトル獲得を目指す戸田市を代表する強豪渡辺ツインズとの一戦。そんな両者の対決は、初回から両投手が素晴らしいピッチングを披露し、序盤は投手戦の幕開けとなる。ゲームが動いたのは3回、渡辺ツインズが相手ミスでようやくチャンスを作る。ここで打席に入った3番太田がセンターライナーを放つとこれをセンターが後逸し、渡辺ツインズが待望の先制点を挙げる。
すると、この1点が決勝点となり渡辺ツインズが勝利。今年も16強入りを果たした渡辺ツインズだが、鬼門となるベスト8を懸けた戦いでは、サマーカップ2014の準優勝チームである強豪59'sが待ち構える。一方、1安打完封負けを喫したVOLCANOESだが、スプリングカップで見せた各上チームとの戦いには目を見張るものがあり、2部リーグでの活躍にも期待がかかる。
             金星を挙げた Rossowave
             投打の活躍を見せたウインズ 松木選手
             決勝打を放った渡辺ツインズ 太田選手
                                                                                                                                                                                                        2016.05.01
サブ取材カードに選ばれた「 セッターズ VS WILL BASEBALL CLUB」の一戦。サマーカップ2015王者WILL BASEBALL CLUBに対して、先週の1回戦快勝で波に乗るセッターズがどんな戦いを見せるか。そんな注目のゲームは初回、二塁手高田の好プレーでピンチを脱したWILL BASEBALL CLUBはその裏、3番木田のタイムリーなどで3点を先制する。WILL BASEBALL CLUB先発のエース樋口は、「今年は回りに声をかける事を意識したい」と試合前に語っていた通り、幾度と訪れたピンチの場面でも鉄壁のディフェンス陣と言葉を交わし、最大限の集中力でセッターズ打線を封じる。一方、初回に3点を失ったものの、その後は強力打線を意地の粘投で機能させなかったセッターズ先発の鈴木は、「気が抜けない打線だった。特に左打者の威圧感が凄かった」とゲーム後、相手打線を称えた。
セッターズ打線は最終回、6番片岡がホームランを放ち1点を返すが反撃もここまで。WILL BASEBALL CLUBが3対1で勝利し、3回戦進出を決めた。

2015シーズンは春・夏共にまさかの初戦敗退を喫したTABOO。復活を懸けた彼らと対するは無冠の強者ダディーズベースボール。昨年のスプリングカップではベスト8進出を果たし、今年は更なる飛躍を狙う。ゲームは初回にTABOOが1点を先制すると、その後も3本のホームランで追加点を挙げる。終盤にダディーズがようやく1点を返すも時すでに遅し。最後まで集中力を持続したTABOOが勝利し、2年ぶりの3回戦進出を決めた。

続いては昨年の2部リーグを制覇し、最高峰リーグと共にこのトーナメントでも上位進出を狙うGOLGO BASEBALL CLUB。一方、スプリングカップ2012以来、思うような結果が残せていないひばりが丘ロータースは、4年越しの初タイトル獲得を目論む。そんな好投手を擁する両者の対決は一方的な展開となった。2回に内田のタイムリーツーベースでGOLGOが先制すると、3回にも久田のタイムリーで追加点。さらに終盤にも効率よく得点を奪ったGOLGOが6対0で勝利。投げては先発のエース長谷川が被安打1の好投を披露し、圧巻の完封勝利を挙げた。

2回戦のもう1試合「Brightness三晃クラブ」の一戦は、埼玉の雄がニューカマーを撃砕。三晃クラブは初回、1アウト3塁から阿部のエンドランで先制すると、2回にも大和田のエンドランで1点を追加。さらに阿部の2点タイムリーで2点を加えると、3回にも2点を奪い6対0。対するBrightnessは4回、笹川の2ランホームランで2点を返すが、5回に三晃クラブが2点を追加し勝負あり。投げてはエース本澤の好投により三晃クラブが勝利した。敗れはしたものの、3部リーグでブロック首位を独走するBrightness。ここからが勝負のリーグ大会はもちろん、サマーカップでも若武者の暴れっぷりに期待したい。

唯一、3回戦の戦いとなった「吉岡クラブ vs とん吉」。ここまで漁火、大宮フェニックスを撃破し勝ち上がってきたとん吉は、その凄まじい勢いでディフェンディングチャンピオンの壁を越えられるか。そんなベスト8一番乗りを懸けた戦いは初回、吉岡クラブが七島、青木の1、2番コンビでチャンスを作ると、3番中村の内野安打で先制。さらに野田、足立のタイムリーも飛び出し、初回から5点を奪取。出鼻を挫かれたとん吉は、4回に樋野の内野ゴロの間に1点を返すがここまで。投げてはエース菊池、谷本の継投リレーで強打を誇るとん吉打線を手玉に取った。悲願の春連覇まであと3勝。吉岡クラブが偉業達成へとまた一歩前進した。

完封勝利を挙げたGOLGO 長谷川投手
好投を見せた三晃クラブ 本澤投手
圧巻の投球を見せた吉岡クラブ 菊池投手
                                                                                                                                                                                                        2016.04.24
今週も雨の影響で3試合が雨天中止となる中、2カードがグランドコンディションの回復を待ち熱戦を繰り広げた。その1つ目は、唯一残されていた「セッターズBruders」の1回戦。互いにスプリングカップ初出場となる両雄の対決は序盤こそ一進一退の展開となるも、先発庄司の粘投の加え長短打を合わせた9安打で効率的に得点を積み重ねたセッターズが、終わってみれば8対2でBrudersを圧倒。昨年、Victoria最高峰リーグの舞台で示した実力を発揮し、今季唯一の出場となったスプリングカップで幸先良く一歩目を踏み出した。しかし、次なる2回戦の相手は昨年のサマーカップ王者WILL B.C。早くも相対する強敵との一戦でセッターズの真価が問われる。

続くもう1試合は、1回戦で強豪萩中サンダースとの接戦をモノにし勢いに乗る新星TOKYO UNITYと、昨年の夏決戦準決勝で味わった悔しさを胸に今季こそファイナルへの切符を掴みたいRevivalとの2回戦。そんな両者が相見えた一戦は、息を呑むロースコアの戦いとなった。2回表にRevivalが内野ゴロの間に1点を先制すると、そのリードを終盤までキープしたが迎えた6回裏にTOKYO UNITYが押し出しでようやく1点を捥ぎ取り、土壇場でゲームを振り出しに戻した。するとバトルは、7回からサドンデス戦に突入するも決着が付かず、勝負はジャンケンで雌雄を決する事となった。まさに互いのプライドが激しく交錯した好勝負。その結果、5対4のスコアで制したRevivalに軍配が上がり、今大会初のジャンケン決着を制すると共にベスト16進出を決めた。一方、初出場ながら2戦連続で好ゲームを演じたTOKYO UNITY。惜しくも2回戦敗退となったものの実力者相手に見せつけたポテンシャルは目を見張るものがあり、近い将来Victoriaを席巻する存在となるに違いない。
             猛打賞の活躍を見せたセッターズ 片岡選手
             最後に勝負強さを発揮したRevival 榎本選手
                                                                                                                                                                                                        2016.04.17
強風に小雨が混じる厳しいコンディションとなった4月17日。 スプリングカップでは2試合が中止となる中、何とか開催された2回戦の2試合では、常連チームと注目チームが顔合わせ。
まずはディフェンディングチャンピオン吉岡クラブ。初戦シードにより今季初登場となった彼らが、スプリングカップ連覇へといよいよスタートを切る。
対するは、1回戦を完封で勝ち上がり注目を集めたEASTCLUB。早くも実現した王者とのバトルでどんな戦いを見せるか。しかしゲームは、序盤から王者が本領発揮。2回、8番渡辺(雅)がレフト前ヒットを放ち、吉岡クラブが下位打線で2点を先制すると、4回には2アウトから1番七島、2番青木の連打で、今度は上位打線で3点目を奪う。投げては先発菊池が6回までEASTCLUB打線を2安打無死四球に抑える好投。7回は代わった望月が3人で抑え、吉岡クラブが3対0で勝利した。
昨年の優勝投手であるエース菊池や、七島、青木の1、2番コンビといった中心選手の活躍が初戦から光った吉岡クラブ。それと同時に今回結果を残した下位打線の躍動が他チームにとって脅威であり、それこそが春連覇には必要不可欠である。
しかし、偉業達成へと好スタートを切った彼らだが、3回戦では大宮フェニックスを撃破し波に乗るとん吉との決戦を控える。

続いて登場するのが、2012年よりファイナルの舞台から遠ざかっているジョルターヘッズ。過去3度の挑戦はすべて準優勝に終わり、彼らの悔しさは未だに解消されていない。「今年こそ小関代表を胴上げする」を合言葉に青の戦士がスプリング初陣に挑む。
1回戦ではGENUINEとの接戦を制し勝ち上がってきたユキムハイエンドボーイズも強豪撃破へと並々ならぬ闘志を燃やす。決戦を前に井澤主将は、「ジョルターヘッズさんを何としても倒して、チーム躍進のきっかけにしたい」とこの試合に懸ける熱い思いを語った。
そんな両者の対決は初回、池中のヒットなどでチャンスを作ると、生田がレフトオーバー2塁打を放ち、あいさつ代わりと言わんばかりにジョルターヘッズがいきなり2点を先制する。その裏、ユキムハイエンドボーイズもバッテリーエラーで1点を返すも、2回にジョルターヘッズは、入澤、池中の連続タイムリーで3点を追加。さらに3回、佐藤が押し出しを選び、6対1と主導権を握る。意地を見せるユキムハイエンドボーイズはその裏、内野ゴロで1点を返すが、勢いづいたジョルターヘッズ打線は、池中のこの日4本目となるヒットで加点し勝負あり。
7対2でジョルターヘッズが勝利し、3年連続で16強入りを果たした。
             今年も健在!吉岡クラブ 菊池投手
             4安打の活躍を見せたジョルター 池中選手
                                                                                                                                                                                                        2016.04.10
シードチームが続々と登場する2回戦。野球日和の中、4月10日は3試合の春の決戦が行われた。まずはスプリングカップ2014の覇者大宮フェニックス。昨年の1部リーグでもファイナル進出にあと一歩と迫った言わずと知れた強豪だ。対するは昨年、春夏共に初戦敗退とその悔しさを今季にぶつけるとん吉。1回戦を逆転勝利で飾り波に乗る彼らだが、大宮フェニックス相手には未だ勝利がない。しかし、ゲームはそんなリベンジへの思いが大爆発。4番小林のHRで2点を先制すると、その後も得点を重ね7得点。投げては野尻が127球の熱投で大宮フェニックス打線を完封した。大宮フェニックスがここまでの大敗を喫するのは、私の記憶では初めてだ。一方のとん吉は、宿敵へ見事なリベンジを果たし、サマーカップ2014以来の16強入り。タイトル獲得も視野に今後の躍進に注目が集まる。
続いては青木製作所Snugs。2012年の1部リーグ準優勝から早4年。毎年のように上位進出は果たすものの、タイトル獲得までは至っていない。その原因の一つに挙げられるのが「トーナメントでの勝負弱さ」だ。しかし、今年の彼らは一味も二味も違う。2014年の1部リーグ決勝トーナメント1回戦で敗れたスタイガーとのリベンジマッチは、新生Snugsの勝負強さを裏打ちするゲームとなった。序盤からスタイガーのエース遠藤投手を攻略しゲームを優位に進めると、終盤に6得点のビッグイニングを作り勝負あり。青木製作所Snugsが勝負強さという新たな武器を身に着け、ベスト16へと歩みを進めた。
さらに今年こそはの初タイトル獲得に燃える59's。個のポテンシャルを生かし、毎年優勝候補の一角として名を馳せる彼らだが、サマーカップ2014年の準優勝が最高成績と未だ手にしたタイトルはない。対するは1回戦で東京ガッツに快勝し、下剋上を狙う芝浦オールスターズ。3部リーグに所属する彼らだが、そのチーム力は計り知れないものがあり、強豪相手にどんな戦いを見せるか楽しみにしていた一戦。しかし、ゲームは59'sのワンサイドゲームとなる。初回から4点を奪いスタートダッシュを決めた59'sはその後も追加点を挙げ、投げては完封リレーで芝浦オールスターズを圧倒した。初戦から己の実力を誇示した59's。彼らの初タイトル獲得に大きな期待がかかる。
             先制HRを放ったとん吉 小林選手
             完投勝利を挙げたSnugs 有川投手
                                                                                                                                                                                                        2016.04.03
前日から小雨が降りしきる中、スプリングカップでは1試合が中止となったが、それでも8試合の熱き春のバトルが繰り広げられた。
初出場となったスプリングカップ2015では、1回戦敗退と結果を残せなかったEASTCLUB。チームを率いる栗原監督は開幕前、「どこが来ても強豪ですが、今年こそは結果を残したい」と語っており、戸田市を代表する彼らが今大会に懸ける思いは人一倍強い。対するは、今年から若干のメンバーが入れ替わり、新たな体制で再起を誓うMILLIONS。そんな両者の戦いは3番志岐の内野ゴロの間に先制したEASTCLUBがその後も追加点を挙げ、3対0で完封勝利。見事昨年のリベンジを果たし、さらなる戦いへと弾みをつけた。
再起を懸けるチームといえばARUYO東海もその一つだろう。昨年は思うような成績が残せず、再スタートを切った元タイトルホルダー。しかし、そんな彼らの出鼻を挫いたのが、毎年のように2部リーグで優勝候補の一角に挙げられるブルーサンダースだ。矢野のHRで先制点を奪ったARUYO東海だったが、小川の2ランHRなどで逆転したブルーサンダースが逆転勝利。今年こそは青い戦士たちのブレイクに期待がかかる。
まだ記憶に新しい昨年の快進撃により、一歩先にブレイクを果たしたNaughtyは、初出場のBonos BBに大勝。初回から打線が爆発し、4回コールド勝ちを収めた。
また、昨年2部リーグを制覇し、最高峰リーグへの扉を開いたGOLGO BASEBALL CLUBインソムニアスターズを、今年も2部リーグでの活躍が期待されるRossowaveUNITED Aをそれぞれ下し、さらには古豪復活に燃えるGENUINEは、先発田中投手の粘投も虚しく打線が沈黙。ユキムハイエンドボーイズ鈴木投手にノーヒットノーランを達成され、2013年大会以来の初戦敗退となった。
さらに、組み合わせ発表当日に練習試合を行っていた相模KOT'SBrightnessの注目カード。まさかの再戦も前戦の決着をと臨んだ両エースがプライドを懸け奮闘。結果、上位打線が機能したBrightnessに軍配。投げては高橋(鉄)が7回2安打の完封勝利を挙げた。
勢力図が大きく変わる前触れを感じた今季の1回戦。超強豪揃いのシードチームが登場する2回戦以降の戦いにも大注目である。
そして唯一、16強を懸けた戦いとなった「深谷クラブ × PIECE」。連盟大会での活躍が目覚ましい深谷クラブは、Victoriaでは未だ無冠。川田主将も「今年こそはVictoriaでタイトルを獲りたい」と高い目標を掲げ挑んだ相手は、スプリングカップ2015で次々と強豪を薙ぎ倒す快進撃を見せ、その名を轟かせた若武者PIECE。そんな注目の一戦は、深谷クラブ阿部、PIECE柴の両エースがマウンドへと上がり、両者一歩も引かぬ展開に。しかし、桑原の2点タイムリーなどでリードを広げたPIECEが3対1で逃げ切り勝利。
2戦連続で接戦を制し、一番乗りでのベスト16進出を決めた。昨年は強豪キラーとして名を馳せた彼らだが、今年はすでに優勝候補の筆頭と言われるまでに成長した。全員野球を体現するPIECEを率いる闘将・太田監督は「一戦一戦、挑戦者として全力を尽くします」と語り、今年も厳しい表情とは裏腹にサングラスの奥の優しい瞳で選手たちを見守る。
             スプリングカップ2016トーナメント表
             Victoria初勝利を挙げた EASTCLUB
             タイムリーを放ったPIECE 桑原選手
                                                                                                                                                                                                        2016.03.27
TABOO × NTスコーピオンズ1回戦)」
火を噴いたTABOO打線!!2ケタ得点で貫禄の初戦突破!!
序盤、両先発投手の好投で互いにチャンスすら作れない展開となったゲームだったが、迎えた3回裏にNTスコーピオンズ打線が7番田島のヒットを口火にチャンスを作り出すと、2番田中、3番望月の連続タイムリーで2点を先制し先手を取る。
しかしその直後、先取点を許した事で闘志に火のついたTABOO打線が猛攻を仕掛ける。四球、ワイルドピッチ、フィルダースチョイスなど相手ディフェンスの乱れから一気にゲームをひっくり返すと、更に畳み掛けるように3ランHRで追加点を奪いこの回一挙6得点。
すると、その後は一方的なゲーム展開となり、終わってみれば2ケタ得点を叩き出したTABOOが12対3でNTスコーピオンズを退け、2回戦進出を決めた。

とん吉 × 漁火1回戦)」
先制されるも何のその!!とん吉が逆転勝利で1回戦突破!!
漁火先攻、とん吉後攻でスタートしたゲームが動いたのは2回表、この回先頭の4番中野が放った2ベースヒットでチャンスを作り出した漁火打線が、6番菅野のタイムリーで1点を先制。更に、続く3回表にも町田のタイムリーで追加点をあげ、2対0とリードを奪う。
だが4回裏、ここまで漁火先発の松永に手こずっていたとん吉打線が、死球出塁をきっかけに中軸の3連打で3対2と一気に逆転すると、終盤6回裏にも2番手の東からタイムリーで1点を奪いダメ押し。序盤こそ主導権を与えたものの、中盤以降は攻守でペースを握りゲームをひっくり返したとん吉が4対2で勝利を手にし、鬼門であった初戦を見事に突破した。

萩中サンダース × TOKYO UNITY1回戦)」
終盤まで縺れた好ゲーム!!最後はTOKYO UNITYが執念で逃げ切る!!
先攻TOKYO UNITY松下、後攻萩中サンダース箕輪の両先発で始まったゲームは1回表、TOKYO UNITY打線が1番吉本の2ベースヒットでチャンスを作ると、その後2アウトとなるも相手のミスから1点を先制。更に、四球で出塁した4番森田を1塁に置いた場面で5番石井がタイムリー3ベースヒットを放ち2点目を奪うと、続く6番近藤にもタイムリー2ベースヒットが飛び出し、初回から3点を先取する。
一方の萩中サンダースはというと、3回裏に2アウトから1点を返すが、5回表に再びミスでの失点に加え4番森田のソロHRで2点を追加され、5対1とリードを広げられる。
それでも諦めない萩中サンダースは6回裏、この回から登板した2番手大野からエラー、ヒットで2点を返し追い上げを図る。しかし、最終7回裏に再度マウンドへと上がった松下から1点こそ奪ったものの反撃及ばず惜敗。土壇場で1点差に詰め寄られながらも何とか逃げ切ったTOKYO UNITYがVictoriaデビュー戦を白星で飾り、見事1回戦突破を果たした。

             スプリングカップ2016トーナメント表
             鬼門の1回戦を突破した とん吉
             Victoria初勝利を挙げた TOKYO UNITY
                                                                                                                                                                                                        2016.03.20
スタイガー × CHUYANS+1回戦)」
スタイガーが1回戦突破!!3年振りの王座奪還へ上々のスタート!!
先攻CHUYANS+宮浦、後攻スタイガー遠藤と両エース右腕が先発マウンドに上がりスタートしたゲームが動いたのは2回裏、スタイガー打線が相手のエラーなどを絡めた得点で一挙4点を先制し、一気に主導権を握る。だが中盤4回表、CHUYANS+打線も負けじと竹内のタイムリーなどで2点を返し追い上げを図る。しかし、5回からリリーフとしてマウンドに上がった2番手山本の前に更なる反撃を封じられ惜敗。
スタイガーが歴代王者としてのプライドを見せつける形でリードを守り抜き、3年振りの王座返り咲きへと上々のスタートを切った。

BOOOOON × PIECE1回戦)」
勝負を分けたサドンデスでの攻防!!死闘となった若武者対決はPIECEがモノに!!
両陣営のホームグランドである埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に、先攻BOOOOON、後攻PIECEで始まったゲームは、互いにチャンスこそ作れど決定打に欠き、勝負は0対0のまま延長サドンデス戦へと突入した。
すると、又しても無得点で攻撃を終えたBOOOOONに対しその裏のPIECEは、押し出し四球で1点を捥ぎ取り緊迫の好勝負は遂に決着。最後の最後で執念の勝ったPIECEがサヨナラで接戦を制すると共に、2回戦進出を決めた。

ブルースカイA × VOLCANOES1回戦)」
決着は劇的サヨナラ!!初出場同士の一騎討ちはVOLCANOESに軍配!!
ゲームは1回裏、VOLCANOES打線が5番大城のタイムリー3ベースヒットで2点を先制するも、4回表にブルースカイA打線がエラーと吉村の犠飛で2点を返し同点。しかしようやく追いついたのも束の間、5回からマウンドに上がった2番手小峰が四死球5つの大乱調で2点を失うと、1点を返し迎えた6回裏にも2番青木にタイムリーを浴び再び2点のリードを奪われる。それでも諦めないブルースカイAは、最終回に小林のタイムリー3ベースヒットと柴田の犠飛で再び同点とし、土壇場で延長サドンデスへと持ち込む。すると、同点劇の勢いそのまま8回表に押し出しと永嶋のタイムリーで2点を先行する。だがしかし、このゲーム初めてリードを許した事で闘志に火がついたVOLCANOESが9番竹内の2点タイムリーで振り出しに戻すと、2番青木がこの日2本目となるタイムリーで止めを刺しサヨナラ。
中盤以降一気に縺れ込んだ激闘は最後に劇的な形で終止符が打たれ、VOLCANOESに勝利の女神が微笑んだ。

             勝利投手となったスタイガー 遠藤投手
             好投を見せたPIECE 柴投手
             スプリングカップ2016トーナメント表
芝浦オールスターズ × 東京ガッツ1回戦)」
序盤から6得点!!守っても田中の力投で芝浦オールスターズが初戦突破!!
ゲームは2回裏、3つの四球にワイルドピッチと制球の定まらない東京ガッツ先発の安山から芝浦オールスターズ打線がノーヒットで1点を先制する。更に、中盤4回裏には4番武部、5番矢野の連打からチャンスを作ると、7番中山の犠飛と内野ゴロの間に2点を追加しリードを3点に広げる。その一方、東京ガッツは終盤6回表に3番生田目の放った左中間フェンス直撃となるタイムリーでようやく1点を取り返す。だがその裏、反撃ムードを一蹴されるが如く芝浦オールスターズ打線に決定的な3点を奪われ万事休す。
被安打3ながら12四死球と投手陣が精彩を欠き自滅した東京ガッツに対し、貰ったチャンスを逃さず得点を積み重ねた芝浦オールスターズが守っても左腕田中の力投などでリードを守り切り、2回戦へとコマを進めた。

                                                                                                                                                                                                        2016.03.13
Tropicana × 世田谷ペンギンズ1回戦)」
攻守が噛み合った世田谷ペンギンズ!!先制、ダメ押しで2回戦進出!!
東京都練馬区の北大泉野球場を舞台に先攻世田谷ペンギンズ石本、後攻Tropicana新垣の両右腕が先発マウンドに上がりスタート。
ゲームはその両投手が上々の立ち上がりを披露し、2回まで無得点のまま進む。 だが迎えた3回表、ペンギンズ打線が2つの死球とフィルダースチョイスで2アウトながら満塁のチャンスを作り出すと、この日4番に据わった新キャプテンの萩原が三遊間を破る2点タイムリーヒットを放ち先制。更には6番中村にもライト線へのタイムリーヒットが生まれ、この回一挙3点の奪取に成功し一気に主導権を握る。
一方、ミスをきっかけにリードを奪われてしまったTropicanaは4回裏、この回先頭の3番田母神がセンター前ヒットで出塁し反撃への口火を切ると、その後牽制悪送球と5番小松原の犠牲フライですかさず1点を返し、世田谷ペンギンズの独走を許さない。
しかし、5、6回を淡白な攻撃で無得点に終わると、迎えた最終7回表に再び4番萩原のタイムリーで1点を失い万事休す。中盤の先制以降、攻守でゲームの主導権を握り続けた世田谷ペンギンズがTropicanaを振り切り、見事1回戦突破を決めた。(詳しくは取材記事へ)

例年通り、新シーズン開幕のゴングと同時に一戦必勝の戦いがスタートを切るスプリングカップ。1年を占う上でも結果を出しておきたい春のトーナメントマッチは今季、48の猛者達が集結し頂点の座を争う事となった。そんな激戦必至間違いなしの戦いを引っ張る存在と言えば、昨年末に初の王座へと登り詰めたディフェンディングチャンピオンの吉岡クラブ。更には、春・夏のトーナメントで共に決勝進出を果たし、一躍その名を知らしめたMKY88に、次々と強豪を薙ぎ倒しトーナメントを席巻したPIECEの成長著しい若武者達である。
その一方で、今年こそ栄冠奪取を掲げるジョルターヘッズ深谷クラブダディーズベースボールひばりが丘ロータースのベテラン勢に加え、59'sUNITED A相模原ウインズらの存在は決して侮れない。 更に言えばVICTORYSARUYO東海大宮フェニックススタイガーといった歴代王者達も王座奪還を虎視眈々と狙う立場に位置し、見渡す限り優勝候補が犇めき合っている。
また、毎年のように注目を集めるのが新勢力の台頭であり、初参戦ながら上位進出を期待させるTOKYO UNITYは勿論の事、Revivalユキム ハイエンド ボーイズBrudersRossowaveらの更なる躍進にも注視したい所である。まさに注目株が名を連ねた今季のスプリングカップも数々の名勝負、番狂わせが演じられそうだ。
             スプリングカップ2016トーナメント表
2015年王者 吉岡クラブ
今年こそ優勝を狙う MKY88
初出場注目チーム TOKYO UNITY