TOP > スプリングカップ2016 > バックナンバー > 「MKY88が2年連続ファイナル進出!いざリベンジの舞台へ!!」
TEAM1234567R
       MKY88           0        0        0        0        3        0        -        3    
           59's           0        0        0        0        0        0        -        0    
耐え忍んで掴んだ檜舞台!Mr.ゼロエース高橋が無失点継続で決勝へ!!
梅雨明けも間近に迫った7月17日。この日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、春の一戦必勝バトルであるスプリングカップの準決勝2試合が繰り広げられる事となり、その第1試合として行われたのが「MKY88 対 59's」の一戦だ。
戦いの先攻は、昨年末に行われたスプリングカップファイナルにて準優勝という結果に甘んじ悔し涙を流したMKY88。それだけに今季こそはと頂点奪取を掲げる若武者達は、ここまでの3試合全てを完封で勝ち上がるなどリベンジに向け一切の死角は無い。
そんなチームを率いる越間監督はゲーム前、「今年は暑い中でもダブルヘッダーをこなしたりしてゲーム数と共に色々経験を積めているので、状態としては非常に良いです。勝負のポイントとしては好調の1番増田を起点に得点を奪えれば、あとは高橋が抑えてくれると思うので先ずは先制点ですね。高橋に関してはここまで未だ無得点なので、今日もMr.ゼロ高橋でいってくれると信じています。とにかくここで負ける訳にはいかないので、何としても勝ってファイナルを決めたいと思います」と語り、強敵59'sを正面から迎え撃つ。
またMr.ゼロ事、絶対的エースの高橋は、「やはりこのスプリングカップはかなり気合いの入る大会ですので、結果にも表れてるように調子はとても良いです。相手の59'sさんは強豪ですが、一昨年のサマーカップファイナル動画を見てきて自分の中で抑えるイメージは出来ているので、ボールを低めに集めて打ち取れればなと思っています。とにかく、力まずいつも通りのピッチングを心掛けて勝ちを掴み獲りたいと思います」と語り、コンディション、モチベーション共に抜かりは無い。
対する後攻は、サマーカップ2014大会の準優勝チームにして2年振りのファイナル進出でチーム初の栄冠を目指す59's。ファイナルの舞台ではMKY88同様悔しい思いを味わっているだけに、リベンジへの挑戦という意味では同等、或いはそれ以上かも知れない。
そのチームを新指揮官として統率する清水(友)代表はゲーム前、「チームが新体制となって最初の大一番なのでみんな気合い入ってます。ただ、ずっと1番を打ってきた清水(良)がいないのは不安材料ですが、それ以外の布陣はしっかり揃っているので今日はいけるんじゃないかなと思っています。ゲーム展開としてはロースコアの戦いになると予想しているので、先に1、2点を奪って自分達のペースに持ち込めるかですね。そうなればあとは相原が抑えてくれると思います」とコメントし、目の前の一戦に懸ける強い覚悟を窺わせる。
また、エースとして大一番を任された相原は、「今日も遥々伊豆の方から新幹線に乗って来ているので、絶対に負けられませんね。(笑)まぁそれはさておき、リベンジする意味でも先ずは決勝に進みたいですし、怪我をして出場出来ない清水(友)新代表ためにも上に行きたいので、今日は何としても勝ちたいですね。前回の登板から調子も良い感じなので、とにかく序盤から飛ばしていきます」と力強く意気込みを口にし、決戦へと集中力を研ぎ澄ます。

そんな両雄共にリベンジへの挑戦権を懸けた戦いの火蓋は、午前9時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは互いの熱き思いが激しく交錯し合う文字通りの死闘と化した。
1回表、攻撃のキーマンである1番増田がヒットで出塁し理想的な口火を切ったMKY88打線だったが、続く2番倉田の場面で仕掛けたエンドランが三振ゲッツーという最悪の形となりあっという間に2アウト。また、ランナー無しとなって迎えた3番越間も平凡なセンターフライに倒れ、ノーアウトのランナーを活かす事が出来ず初回の攻撃を終える。
一方、最高の立ち上がりでリズムを作った59'sはというとその裏、1アウトから2番大西がセンター前へのクリーンヒットに加え、果敢な盗塁でチャンスを膨らましクリンアップへと繋げる。しかし、ピンチになればなる程、集中力、制球力を研ぎ澄ます高橋の前に3番加藤が空振り三振に倒れると、主砲の4番若林は変化球をミスヒットしピッチャーフライ。ディフェンスから引き寄せた流れを一気に捉まえる事が出来ない。
だがそれでも、何とかして先制点を奪い先手を取りたい59's打線は、続く2回裏にも6番穴久保のレフト前ヒットをきっかけに2アウトながら1、2塁。更に中盤4回裏には振り逃げ、デッドボール、フォアボールで再度2アウトながら満塁のビッグチャンスを作り出す。だがしかし、この好機に迎えた9番本田が4球目のストレートを捉えた一打は惜しくもライト正面への打球となり3アウト。3試合連続完封中の相手エースを怒濤に攻め立てるものの肝心の決定打を放てず、その牙城を打ち崩す事が出来ない。

ここまでの展開を振り返ると59's優勢で回を重ねてきたゲームだったが、先に均衡を破ったのは度重なるピンチを耐え忍んできたMKY88だった。
満塁という最大のピンチを脱した直後の5回表、この回先頭の6番石塚が貰った死球に加え、続く7番石橋の放った右中間への2ベースヒットで2、3塁のチャンスを作り出すと、1アウトとなって迎えた9番中島が2ストライクと追い込まれながらも執念で1、2塁間へのタイムリー内野安打を放ち1点を先制。更に尚も続くチャンスに、「初球を狙ってました」と1番増田が相原の投じた外角のストレートを逆らわずに左中間へと弾き返す快心の2点タイムリー3ベースヒットで応え、この回一挙3得点。ここまでの劣勢ムードを一掃するかのように見事ワンチャンスをモノにし、ゲーム終盤にして大きなアドバンテージを奪った。
すると、完全に主導権を握ったMKY88は直後の5回裏、まだまだ諦めない59's打線に再び満塁のチャンスを作られるが、ここもエース高橋が粘りの投球で死守。5番吉田を渾身の直球で空振り三振に仕留めれば、続く6番穴久保をキャッチャーファールフライに打ち取り無失点。更に最終回となった6回裏は、代打攻勢で最後の反撃に懸ける59's打線をきっちりと三者凡退に切って取りゲームセット。終始苦しい試合運びではあったが、攻守共にここぞの場面で集中力を発揮したMKY88が2年連続で今季第1号となるファイナリストの座を射止め、リベンジと共に果たす初優勝へ王手を懸けた。

ゲーム後勝利インタビュー答えた越間監督は、「こんなに圧される展開は最近なかったので、今年一番しんどい試合でした。まぁ高橋の出来があまり良くなかったのが要因ですが、それでも周りがエラーなくカバー出来たのが良かったのかなと思いますし、その中でピンチの後のワンチャンスをモノに出来たのが良かったですね。とにかくこれで決勝進出は決めたので、あとはVictoria本部に2年連続準優勝かと言われないように今年こそは優勝したいなと思っています」と話し、歓喜の初制覇を力強く約束した。
一方、序盤からゲームを支配しながらも、最後まであと1本に泣く結果に終わった59's。再三のチャンスを1度でもモノにしていれば真逆の展開も考えられただけにゲーム後話しを伺った清水(友)代表は、「確かに結果だけを見れば5回の3失点が敗因ですけど、どっちにしても0では勝てないので、試合前にも話した通り先制点を取れていればという感じですね。本当に悔しいですがまだサマーカップもあるので、そこでリベンジしたいと思います」と話し、次なる戦いの場となる真夏決戦での雪辱を誓った。
【MVPインタビュー】 #19 増田 雄介
【監督インタビュー】 #7 越間 雄基
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑