TOP > スプリングカップ2016 > バックナンバー > 「止まぬ怒濤の快進撃!Rossowaveが初の8強入り!!」
TEAM1234567R
           Rossowave           0        0        1        0        2        1        0        4    
       相模原ウインズ           0        0        1        0        0        0        0        1    
機動力を絡めた文句無しのゲーム運び!!吹き荒れるRossowave旋風!!!
全国各地で真夏日となるなど厳しい暑さとなった5月22日。この日、千葉県習志野市の秋津野球場では春決戦のベスト8を懸けた一戦、「Rossowave 対 相模原ウインズ」のスプリングカップ3回戦が繰り広げられた。
バトルの先攻は、1回戦でUNITED A、2回戦では昨年の1部王者であるRED SOXを撃破するなど、まさに今大会のダークホースとして旋風を巻き起こしているRossowave。そんな大注目の若き戦士達を纏め上げる土井監督はゲーム前、「一戦一戦、目の前の戦いを必至にやった結果この3回戦に進んで来れましたので、今日も今まで通り思い切りやるだけですね。ウチの強みとしてはバッテリーがしっかりしている事と、最近は打線の方もかなり調子が良いので初回からどんどん振っていこうかなと思っています。その中でキーマンを挙げるとしたら、やはり先発の沖ですかね。アイツが力を発揮してくれれば接戦に持ち込んで良い試合が出来るのではないかなと思います。とにかく勝ってまた一つ前進出来るように頑張ります」と語り、更なる躍進に抜かり無しといった様子。
また、チームの大黒柱としてこの日も先発マウンドに上がるエース沖は、「調子としては最近上がってきて良い感じなので、自分の中で自信のあるストレートを軸にスライダーなどの変化球で相手の狙い球を巧く躱すピッチングが出来ればなと思います。とにかく初回から全力投球でいって、先輩達を勝たせてあげたいなと思ってます」と絶対的エース右腕がチームを8強へと導くべく静かに闘志を燃やす。
対する後攻は、トーナメントマッチを得意とする相模原ウインズ。それは昨年の結果を見ても分かるように、スプリングのみならずサマーでもベスト8入りを果たし、一発勝負での強さには目を見張るものがある。それだけに今季こそはと初優勝を狙うチームの指揮官である松木監督はゲーム前、「ウチはチームの方針としてトーナメント戦を重視している所があるので、何とか今年は結果を残したいという思いでやってます。ただ今日の相手は勢いのあるチームなので油断出来ませんね。勝負のポイントとしては、間違いなく自らミスをしない事ですね。草野球は特にそこで勝敗が決まってしまうと思っているので、相手どうこうよりも自分達の野球をしっかりやれるかだと思います。なので鍵を握る選手は先発の杉山ですかね。彼がどこまで試合を作れるかという事と、そこからきちっと先制点を取って逃げ切れるかだと思うので、その辺りを徹底して頑張りたいと思います」と気合い十分。
また、監督の期待を一身に受け先発マウンド上がる杉山は、「やっぱり立ち上がりという部分が一番大事になってくると思うので、そこでしっかりとリズムを作れるように一人一人丁寧に打ち取っていきたいなと思います。ここまであまり結果を残せていないので、今日は監督、チームの期待に少しでも応えられるように頑張って投げたいと思います」とコメントし、集中力を研ぎ澄ます。

そんな両雄が互いのプライドを懸け火花を散らす事となった戦いは午後3時30分にプレーボールとなり、ゲームの先手を取ったのはRossowaveだった。
序盤から自慢の機動力を使いチャンスメイクを図るなど、攻撃のリズムを掴んでいたRossowaveは3回表、非凡な野球センスの持ち主である1番土井のヒット、盗塁によるチャンスメイクから2番岡本の進塁打で1アウト3塁の場面を作り出すと、このチャンスに迎えた3番キャプテンの小島が追い込まれながらも巧みなバットコントロールでスクイズエンドランを成功させ1点を先制。今大会絶好調の打線が隙の無い攻撃で先取点を奪い均衡を破った。
だがゲームは直後の3回裏、対する相模原ウインズ打線も黙ってはいなかった。この回先頭の7番原田が初球のストレートを叩くレフト前ヒットを放てば、続く8番杉山の送りバントにRossowaveディフェンスのミスも重なり2アウトながら3塁のチャンスを作ると、迎えた1番飯田が意地のセンター前ヒットを放ち同点。取られたら取り返すまでと言わんばかりにすぐさまゲームを振り出しへと戻し、簡単には独走を許さない。
まさに両者のプライドが激しく交錯し合ったゲームは、4回を終わって1対1と互いに一歩も譲らない。そんな中ゲームが再び動いたのは終盤戦へと突入した5回表だった。
1アウトから1番土井、2番岡本の連続内野安打に3番小島の送りバントで2アウトながら2、3塁のチャンスを演出すると、迎えた4番今野が真ん中高めに入ってきたスライダーを完璧にセンター前へと弾き返し2点を勝ち越し。この回からマウンドに上がった2番手松木の立ち上がりを見事に捉え、今度は一気に2点を先行する。更に、勢いづいた打線は続く6回表にも7番斎藤のヒットなどで1、3塁の場面を作り出すと、この好機で打席に立った代打日暮の一打がファーストのフィルダースチョイスを誘う形となり1点を追加。勝負を分けるポイントと見るや一気呵成の集中攻撃で点差を3点にまで広げ、ゲームのアドバンテージをがっちりと握る。 すると、打線の強力援護にエース沖も力投で応える。5、6回と危なげないピッチングで相模原ウインズ打線を0で抑えると、迎えた最終回もエラーでの出塁を許した意外はチャンスすら作らせずゲームセット。毎回の奪三振Showで最小失点に止めたエース沖の好投も然ることながら、前評判通り攻撃陣の活躍が際立ったRossowaveが4対1のスコアで勝利を飾り、ベスト8進出を決めると共にまた一つ夢への階段を上った。

ゲーム後、勝利インタビューに答えた土井監督は「先ずはキーマンに挙げたエース沖が無駄なフォアボールもなく完璧な内容でしっかりと試合を締めてくれましたし、打線の方も効率良く得点を取れたので良かったですね。中でも最近調子を落としていた4番の今野が良い所で打ってくれたのが大きかったですね。これでベスト8進出を決めましたが、この先も一戦一戦勝っていく事が大事だと思いますし、そうすればゴールというのが見えてくるのかなと思います」と語り、8強入りにも決して浮かれる事無く謙虚に更なる躍進を誓った。
一方、中盤まで一進一退の攻防を演じるも、満を持しての継投策が裏目に出てしまった相模原ウインズ。松木監督は「試合前に言った通り自分達の野球が出来ないと負けてしまいますね。守備からリズムを作れず先行して試合運びが出来なかった事が全ての敗因です。相手が噂通りの良いチームだったので完敗ですね。ただ今日は本当に良い勉強をさせて貰ったので、この敗戦を糧にもう一度原点に戻って今後の戦いに挑みたいと思います」と話し、Victoriaもう一つのトーナメントマッチであるサマーカップに全てを懸け挑む。
【MVPインタビュー】 #25 今野 俊輝
【監督インタビュー】 #18 土井 佑太
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