TOP > Victoriaリーグ4部(2016年)
今季から新たに新設されたVictoriaリーグ4部。この日、他大会の先陣を切って、川口市営球場を舞台に行われた決勝戦は、奇しくもCブロック同士の対決「LAGERS vs BEANS」。予選リーグでは、両者一歩も譲らず5対5の引き分けとなったバトルだが、その勝敗はファイナルの舞台で白黒つける事となった。
先攻LAGERSは、予選ブロックを3勝1分の首位で突破すると、決勝トーナメントでは1、2回戦共に完封シャットアウトで勝ち上がり、自慢の投手力を武器に危なげないゲーム運びを披露してきた。予選から6試合負けなしとまさに初優勝に向けて死角は見当たらない。
対する後攻のBEANSは、予選ブロックを2勝1敗1分で3位フィニッシュ。上位2チームが勝ち抜けのため予選敗退かと思われたが、ワイルドカード枠により決勝トーナメント進出を果たした。息を吹き返したBEANSは、各ブロックを勝ち上がった難敵との対決でも臆することなく、決勝戦の切符をその手に掴んだ。果たして、記念すべき第1回大会を制し、初代王者に輝くのはどちらのチームだ!?
9時15分のプレイボールで始まった4部リーグファイナルは、BEANS山崎、LAGERS久保の両先発で幕を開けた。
ゲームは序盤、両チーム共に先制のチャンスを作るが、両先発投手が踏ん張り無得点が続く。しかし3回表、LAGERSは柴田のタイムリーヒットで1点を先制すると、さらに高橋、小林が続き、この回3点を奪い主導権を握る。
一方のBEANS打線はというと、2回に佐藤が放ったヒットを最後に、尻上がりに調子を上げてきた久保を捉える事が出来ない。すると5回表、ここまで仲間の反撃を信じ粘投を見せていたBEANS山崎が遂に力尽き、ダメ押しとなる5点を奪われ勝負あり。
BEANSを投打で圧倒したLAGERSが悲願の初タイトルを獲得し、4部リーグ初代王者に輝いた。 (詳しくは取材記事・試合動画へ)

この日、リーグ大会では唯一の開催となった4部リーグ。
その戦いは、残り一枠となった決勝進出の座を懸けた準決勝戦であり、予選リーグ首位同士の対決となった「アスリーツ vs LAGERS」の大一番だ。

3勝1分の負けなしで勝ち上がり、決勝トーナメント初戦でも共に快勝と共通点の多い両チーム。また得点数も失点数も2点差以内と、どこを取ってみても互角の勝負が予想される。
ゲームは、アスリーツ中野、LAGERS石田の両右腕が先発マウンドに上がりスタートし、序盤は両投手の好投で0行進となる。
だがゲームは迎えた3回、アスリーツ打線にノーアウト満塁の場面を作られたLAGERSだったが、この最大のピンチを石田が気迫の投球で無失点に抑え流れを一気に引き寄せると、その裏石田自らタイムリーを放ち、貴重な先制点を奪う。
一方、チャンスを逃した後に先制点を奪われるという最悪の展開を招いてしまったアスリーツ。それでも直後の4回表に1アウト1、3塁と再びチャンスを演出する。しかし、ここも石田が見せる粘投の前に決定打を放てず、反撃の狼煙を上げられない。
するとゲームは結局、3回の1点を石田から久保への継投策で死守したLAGERSが逃げ切る形でゲームセット。Victoriaでの初タイトル獲得にいよいよあと1勝と迫った。
一方、先発の中野が被安打1の1失点と力投するも、1回戦で16得点を叩き出した自慢の攻撃陣が最後まで奮わず惜敗したアスリーツ。勝つチャンスがあっただけに悔しさの残る一戦となってしまったが、この経験を糧に来シーズンこそはタイトル奪取を目指してもらいたい。
             投打の活躍を見せたLAGERS 石田選手
             4部リーグ決勝トーナメント表
決勝進出を決めた BEANSナイン
4部リーグ最多36得点を叩き出し、唯一全勝で予選を勝ち上がってきたVICCESS
決勝トーナメント1回戦では雪崩式との接戦を制し、Bブロック1位の実力を見せつけた。
一方、ワイルドカード1位として復活を遂げたBEANS。決勝トーナメント1回戦では常笑学院を終盤の集中打で下し、勢いそのまま今日のゲームでも下剋上を狙う。
そんな4部リーグ決勝進出を懸けた重要な一戦は2回表、BEANSが四球とヒットでチャンスを作ると、内野ゴロの間に1点、相手バッテリーのエラーで2点目を奪う。さらに4回表にも相手エラーで2点を追加したBEANSが、リードを4点に広げる。
反撃したいVICCESSは4回裏に奈良のタイムリー2ベースで1点を返すが、BEANSが7回表に1点を追加しダメ押し。最終回に平山のタイムリーで1点を返すも、逃げ切ったBEANSに軍配が上がった。投げては山崎が粘りのピッチングを見せつけ完投勝利。見事BEANSが決勝進出を決め、初代王者獲得への挑戦権を得た。
4強入りに導いたLAGERS 飯島監督
ベスト4が出揃った 4部トーナメント表
1、2部リーグと同じく、決勝トーナメント1回戦の1試合のみが行われた4部リーグ。そんなこの日繰り広げられた唯一の一戦は、4強入り最後の座を懸けたバトルである。

戦いの先攻は、ワイルドカード2位での決勝トーナメント出場と、本当にギリギリの所で復活を果たした東京アイボリー。2013年の初出場以来となる念願の初優勝を手にするため、下剋上を狙う。対する後攻は、Cブロックを3勝1分の負け無しで勝ち上がってきたLAGERS。こちらも同じく初参戦となった2013シーズンからの悲願である初タイトル奪取へ好スタートを切れるかと言う大事な初戦。勝利の鍵は予選リーグ1位を誇る失点数僅か6のディフェンス陣が握る。

そのゲームは、1回裏に犠飛で1点を先制したLAGERSが、4回裏にも同じく犠飛で1点を追加。更に続く5、6回にも小刻みに加点し、4対0と着実にリードを広げる。
一方、何とか反撃に転じたい東京アイボリーだったが、初回に作った1、2塁のチャンス以外チャンスらしいチャンスを作れないままゲームセット。1点ずつではあったが確実にチャンスを得点へと繋げたLAGERSが、守っても3塁すら踏ませない鉄壁のディフェンス力を見せつけ完封勝利。4年越しの悲願達成に向け最高のスタートを切った。
一方、成す術無く敗れてしまった東京アイボリー。決勝トーナメント進出までに見せた執念は見事だったと言えるが、やはり初優勝への道のりを歩には更なる進化が必要となる。
この日も全リーグに先立って決勝トーナメント1回戦の2試合が繰り広げられた4部リーグ。また、この日行われた2カード共に圧倒的なパフォーマンスで予選を勝ち上がってきた2強が登場するなど、何れも注目のバトルとなった。

その1つ目の戦いは、リーグ最多となる36得点を叩き出すなど、唯一全勝で予選を駆け抜けたVICCESSと、Victoria初参戦ながら攻守で見せる堅実な野球でAブロック2位通過を果たした雪崩式の一戦。そのゲームは初回、VICCESSが平山のタイムリーで1点を先制するも、2回に雪崩式も負けじとタイムリーで1点を取り返し、序盤から一進一退の展開となる。だが同点で迎えた3回裏、VICCESS打線が永田のタイムリーなどで2点を奪い再び先行すると、5回表に1点を返され詰め寄られるも、その裏すぐさま大山のタイムリー2ベースヒットでダメ押しの1点を追加し勝負あり。今季負け知らずの絶好調VICCESSがこの日も終始ゲームを支配し、チーム結成6年目での初タイトル奪取へあと2勝と迫った。

続くもう1試合は新星同士の対戦。先攻は、予選リーグの戦いでリーグ2位となる31得点を記録した攻撃陣に加え、ディフェンス陣も同じくリーグ2位となる8失点と、まさに投打のバランスがとれたアスリーツ。対する後攻のCosmopiaはというと、予選リーグで2つの不戦勝がある事からその実力は未知数ではあるが、強敵相手に金星を狙う。そんな両者が対峙したゲームは立ち上がり、アスリーツが太田のHRで先制すれば、Cosmopiaも加賀美の一発ですぐさま反撃し、序盤は一歩も譲らぬ展開となった。しかし迎えた3回表、無死満塁のチャンスを作り出したアスリーツが相手セカンドのエラーによる得点に加え、島村、太田の連続HRなどでこの回一挙9得点を奪い大きくリードを広げると、その後も得点を積み重ね終わってみれば計16得点の大暴れ。守ってもCosmopiaの反撃を1点に止めたアスリーツが攻守で実力を発揮し、危なげなく準決勝進出を決めた。
             タイムリーを放ったVICCESS 永田選手
             圧勝で1回戦突破を果たした アスリーツ
この日、全リーグの先陣を切って決勝トーナメントの戦いが始まった4部リーグ。
その中で唯一行われた一戦は、ワイルドカード1位として復活を果たしたBEANSと、予選2位通過で勝ち上がってきた常笑学院の対決となり、奇しくもそれはCブロック同士のマッチアップとなった。そんな両者が予選で対峙したときは常笑学院に軍配が上がったものの、僅か1点差という僅差の決着とあって、まさに実力は五分五分と言える。すると、ゲームは序盤から激しい攻防が繰り広げられ、1回表にBEANSが4番田中(優)のタイムリーで先制すれば、その裏常笑学院も同じく主砲の4番河上にタイムリーが生まれ、すかさず逆転する。だが、ゲームは2対2となって迎えた5回表、BEANSが相手守備陣の乱れから2点を奪い再び先行すると、その勢いのまま6回に代打佐藤のタイムリーでダメ押しとなる追加点を奪い勝負あり。BEANSが予選での借りを返す形でリベンジを果たし、見事下剋上を完遂した。
             先制打を放ったBEANS 佐藤(優)選手
決勝T進出を決めた 常笑学院
雨天中止による延長措置のため、唯一残っていた「常笑学院 vs 新座オーキーズ」のCブロック最終戦。この試合の結果次第でCブロックの順位はもちろん、ワイルドカード進出チームが確定となる4部リーグの命運を握る一戦だ。そんな注目の対決は、初回から常笑学院打線が爆発し、怒涛の連打で一挙7点を先取する。しかし、このまま黙ってはいない新座オーキーズは、2回に西野が満塁ホームランを放ち反撃の狼煙を上げると、4回には實重のタイムリー等で3点を奪い返し、ゲームを振り出しに戻す。7点のリードを失った常笑学院はその裏、すぐさま2点を奪取するが、新座オーキーズも5回表に相沢のツーランホームランで再び食らい付く。だがしかし最終回となった5回裏、常笑学院にサヨナラヒットが生まれ遂に決着。最後の最後まで粘る新座オーキーズを何とか振り切り、常笑学院が2位通過確定となる3勝目を手にした。その結果、4部リーグ決勝トーナメント進出チームが出揃い、BEANS、東京アイボリーの2チームがワイルドカード枠での復活を果たした。
勝ち越し打を放ったVICCESS 吉田選手
先週、Aブロックの順位が確定するなど、予選ブロックの戦いも2試合を残すのみとなった4部リーグ。その中でこの日行われた一戦はBブロックの最終戦にして無敗チーム同士の順位確定戦となった。引き分けでも首位通過が決まるVICCESSに対し、首位通過には勝利が絶対条件となるCosmopia。そんな両者の一騎討ちは、先攻Cosmopia、後攻VICCESSでスタートした。ゲームは1回表、Cosmopiaが犠飛で1点を先制するも、その裏VICCESSが大山の2ランHRですぐさま逆転する。だが3回表、タイムリーで同点に追いついたCosmopiaが4回表にもタイムリーで2点を追加し、再びリードを奪う。しかしゲームは終盤、4回裏に代打五島の同点2ランHRで4対4としたVICCESSが5回裏に大暴れ。吉田のタイムリーで勝ち越し一気に勢いづくと、大山にこの日2本目となるHRが飛び出すなど打者14人の猛攻でこの回一挙10得点。序盤こそ一進一退の展開となったものの、終わってみれば計14得点を叩き出したVICCESSが大勝し、全勝でのBブロック首位通過を果たした。
順位争いが激化している予選ブロックの戦いも残り僅かとなった4部リーグ。そんな中この日も、決勝トーナメント進出を懸けた注目の2試合が行われた。

引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定するアスリーツだが、是が非でも勝って首位通過を狙いたいところだ。対する下町ロケッツも、この試合に勝てば決勝トーナメント進出の可能性が高まるだけに一戦必勝で大一番に臨む。しかし、そんな両者のバトルはアスリーツの一方的な展開となった。初回、佐々木の3塁打等で先取点を奪うと、続く2回には一挙7点を奪い勝負あり。11対0でコールド勝ちを収めたアスリーツがAブロック首位通過を決め、これで雪崩式の2位通過も確定した。

もう1試合は、「東京アイボリー vs VICCESS」のBブロック首位攻防戦。ここまで2勝を挙げている両チームだが、このゲームを落とせば上位争いから一歩後退となるだけに、全身全霊をかけて勝利を目指す。そんな両軍の対決は初回、VICCESSが犠飛で1点を先制するも、2回に東京アイボリーはワイルドピッチですぐさま1点を返し、ゲームを振り出しに戻す。再び突き放したいVICCESSは直後の3回、ワイルドピッチで勝ち越しに成功すると、さらに平山、奈良のタイムリー等で一挙6点を奪う。粘る東京アイボリーもその裏、押し出しとエラーで3点を返すが、4回にも大山の犠飛等で2点を追加したVICCESSが9対4で勝利。 開幕3連勝を飾ったVICCESSがBブロック首位へと浮上し、決勝トーナメント進出を決めた。一方、一気に3位へと転落した東京アイボリーだが、まだワイルドカード枠での決勝トーナメント進出の可能性が残っている。
             首位通過を決めた アスリーツ
             決勝T進出を決めた VICCESSナイン
予選リーグ終盤を迎えた4部リーグ。Aブロックでは、すでに決勝トーナメント進出を決めている雪崩式と、勝利を掴み決勝トーナメント進出を手中に収めたいアスリーツが激突。雪崩式鈴木、アスリーツ中野の両先発で始まったゲームは3回表、アスリーツが太田のホームランなどで3点を先制する。雪崩式はピッチャーを清水に代え、流れを引き戻そうとするが、アスリーツがさらに4点を加え勝負あり。序盤のリードを最後まで守り抜いたアスリーツが首位攻防戦を制し、見事2勝目を飾った。そのアスリーツは、最終戦となる次戦で引き分け以上の成績を収めれば決勝トーナメント進出が決定する。

続いてCブロックでは、SMAAAASH!!がダブルヘッダーを決行。ここまで2連敗とすでに決勝トーナメント進出の可能性は消滅しているが、最後に何とか意地を見せたいところだ。先ず1戦目では首位を走るLAGERSと対決。試合が動いたのは2回表、LAGERSが首位の力を見せつけ一挙6点を奪い主導権を握ると、4回にも4点を追加しダメ押し。その裏SMAAAASH!!も1点を返すが、更に4点を追加したLAGERSが5回コールド勝ち。 14得点の猛攻を見せたLAGERSが3勝目を飾り、首位での決勝トーナメント進出を決めた。
最終戦こそ勝利を掴みたいSMAAAASH!!だったが、続くBEANSとの一戦でも苦しい試合展開となる。初回、3番松井のタイムリー2ベースでSMAAAASH!!が先制するも、その裏に4番田中(優)、5番田中(高)の連続タイムリーでBEANSがすぐさま逆転。離されたくないSMAAAASH!!は3回に4番鈴森のタイムリー2ベースで同点に追いつくも、その裏BEANSが柳橋、小高のタイムリーで再び突き放す。すると、BEANSはその後も4番田中(優)の3ランホームラン、6番佐藤の2ランホームランなどで得点を重ね10得点。投げては佐藤、山崎の継投リレーでBEANSが2勝目を挙げ、2位へと浮上。その結果、決勝トーナメント進出は最終戦の「新座オーキーズ vs 常笑学院」の結果次第に。新座オーキーズが勝つか引き分けでBEANSの進出が決まるため、常笑学院が進出するためには勝利が絶対条件となる。
             首位攻防戦を制した アスリーツ
             決勝トーナメント進出を決めた LAGERS
初勝利を挙げた アスリーツ
2位に浮上した 常笑学院
各ブロック1試合ずつの戦いが繰り広げられた4部リーグ。
Aブロックでは、初勝利を懸けたアスリーツリベルタドーレスが激突。リベルタドーレス鈴木、アスリーツ秋吉の両先発でスタートしたゲームは、初回から動きを見せる。アスリーツは、相手野選とタイムリーで3点を先取するも、対するリベルタドーレスもアスリーツ内野陣のミスに乗じて2点を返す。しかし3回表、アスリーツは先頭太田の本塁打で流れを引き寄せると、その後も得点を重ね10得点。打線が機能したアスリーツが2戦目にしてVictoria初勝利を挙げ、Aブロック2位へと浮上した。

続いてBブロックの対決では、開幕2連勝で首位に立つ東京アイボリーと、デビュー戦を迎えたCosmopiaが登場。初回に先制を許したCosmopiaだったが、黒瀬の3ベースヒットを足掛かりに藤浪の犠飛などで逆転に成功。すると、ゲームは両チーム先発投手の粘投で緊迫した展開となり、そのまま試合終了。守ってはセンター加賀美の好守にも助けられ、先発の三浦が完投勝利。見事、首位撃破を成し遂げたCosmopiaがリーグ初戦を白星で飾った。

最後はCブロックの戦い、「BEANS vs 常笑学院」。2位3位の直接対決となったゲームは、序盤にBEANSが2点を先制するも、常笑学院がすぐさま同点に追いつく。すると、その後は両チームディフェンスが踏ん張り6回までは膠着状態となる。しかし迎えた最終回、常笑学院は2アウトながら満塁のビッグチャンスを作り出すと、ここで打席に入った4番浅見のピッチャーフライが痛恨のエラーを誘いサヨナラ。劇的な形で勝利を手にした常笑学院が直接対決を制し、Cブロック2位へと順位を上げた。
首位をキープした LAGERS
4部リーグ唯一の戦いとなった「BEANSLAGERS」。開幕2連勝を狙う2位BEANSが首位を走るLAGERSをホームに迎えた一戦は初回、BEANSが連続死球、四球で満塁のチャンスを作ると、5番田中(優)のレフト線へのタイムリー三塁打で3点を先制。追うLAGERSは5番石田のHRなどで2点を返すが、5回表にBEANS柳橋の2試合連発となる2ランHRで2点を追加し突き放す。しかし、粘りを見せるLAGERSは6回裏に長打で2点を返し再び1点差とすると、最終7回裏に1番柴田のタイムリーで同点。なおもサヨナラのチャンスを迎えるが、最後はBEANS投手が踏ん張りドロー決着。序盤から終盤まで火花を散らしたCブロック首位攻防戦は互いに一歩も引かず、勝ち点1ずつを分け合う結果となった。
開幕3連勝を飾った 雪崩式
Victoria初勝利を挙げた 新座オーキーズ
開幕2連勝を飾りAブロック首位に立つ雪崩式と、ここまで1分1敗と今季初勝利を目指すリベルタドーレスが激突。ゲームは初回、雪崩式が相手エラーにより1点を先制すると、その後も松岡の3ベースを含む長短打で5点を奪い、首位の力を見せつける。対するリベルタドーレスは6回に4連打で2点を返すと、尚も1アウト満塁と逆転のチャンスを迎えるが、ここで一度降板した雪崩式先発の渡辺(洋)が再びマウンドへと戻り、最後はダブルプレーで締めくくった。3戦連続で接戦をモノにした雪崩式が、Aブロック首位を独走する3勝目。一方のリベルタドーレスは最終戦を残し、予選リーグ敗退が決まってしまった。

続いてはCブロックの対決、「新座オーキーズ vs SMAAAASH!!」。今季から参戦を果たした新座オーキーズだがここまで2連敗。対するSMAAAASH!!も初戦でコールド負けを喫しており、互いにとって是が非でも欲しい初勝利を懸けた一戦となる。そんなゲームは初回、新座オーキーズが1番富永の先頭打者本塁打で先制すると、その後もヒット4本で初回に3点を挙げる。先制パンチに成功した打線は3回にも、5番相沢、6番山中、7番実重、8番榎本の4連打と相手投手のボークで4点を追加し試合を決めた。投げては先発渡邊のアクシデントにより急遽2回から登板した2番手相沢がSMAAAASH!!の反撃を振り切り、新座オーキーズが3戦目にしてVictoria初勝利を手にした。
Aブロックの首位攻防戦となった「下町ロケッツ vs 雪崩式」。ゲームは初回、下町ロケッツ先発小暮の制球が定まらず、雪崩式が押し出しやエラー等で2点を先制。その裏、下町ロケッツも相手エラーで1点を返すも、雪崩式が2回表に押し出しで1点を奪う。さらに3回表、雪崩式は小野が左中間へタイムリー2ベースを放ち2点を追加。粘る下町ロケッツはその裏、森の3ベース等で2点を返すも反撃もここまで。投げては清水、飯田の投手リレーで下町ロケッツの猛追を退け、雪崩式が逃げ切った。

続いてもAブロックの戦い、「アスリーツ vs 西口オマリーズ」。アスリーツが1回表にスクイズで先制するも、西口オマリーズもすぐに反撃。エラーで出塁したランナーを2塁に進め、3番久保の中前適時打で同点に追いつく。その後、両投手のテンポの良いピッチングが続くが、3回表にアスリーツが佐々木のタイムリーなどで2点を追加。対する西口オマリーズは6回裏に新井の犠飛で1点を返すと、7回裏には小林のタイムリー3塁打で同点とする。なおも1死3塁のサヨナラのチャンスであったが、最後はアスリーツ加治屋が踏ん張り、3対3の引き分け決着となった。

昨年は3部リーグで凌ぎを削ったVICCESS清瀬フェニックス。新ステージで再起を誓う両者の対決は3回表、VICCESSが永田の犠飛で1点を先制する。さらにVICCESSは5回表に佐藤のホームランでリードを広げると、6回表にも鷲谷のタイムリーで追加点を奪い試合を決めた。投げては平山が毎回となる奪三振SHOWを披露し完封勝利。VICCESSが開幕2連勝を飾り、Bブロック2位をキープした。一方、打線が沈黙した清瀬フェニックスはこれで開幕3連敗となり、未だ連敗のトンネルから抜け出す事が出来ない。

最後はCブロックのバトル、「新座オーキーズ vs BEANS」。先制したのはBEANS。2回裏、1死から連打でチャンスを作ると、ワイルドピッチで1点を先制。対する新座オーキーズは4回表、4番本多の柵越え2ランホームランで逆転する。しかしその裏、BEANSが柳橋のホームランですぐさま同点に追いつく。迎えた5回裏、ここまで粘りの投球で最少失点に抑えていた新座オーキーズ先発の中村だったが、1死満塁のピンチを招くとショートの悪送球で2点を失い、これが決勝点。その後も柳橋の二塁打などで4点を奪ったBEANSが初戦を白星で飾った。投げては、山崎が気迫のピッチングで完投勝利。一方の新座オーキーズは開幕2連敗を喫し、Victoria初勝利は次戦以降へとお預けとなった。
             首位攻防戦を制した 雪崩式
             HRを放ったVICCESS 佐藤選手
             勝負強さを見せたBEANS 柳橋選手
Bブロックでは、開幕2連勝を目指す東京アイボリーと、こちらも連勝を狙うRegistersが激突。そんな両者の対決は序盤から点の取り合いとなり迎えた3回、東京アイボリーは打者一巡の猛攻で一挙7点を奪う。粘るRegistersも桧山のHRなどで必死に追い縋るが、東京アイボリーは満塁弾などで得点を重ね勝負を決めた。熱き打ち合いを制した東京アイボリーが開幕2連勝を飾り、Bブロック首位へと躍り出た。
Cブロックの首位攻防戦となった常笑学院LAGERSのマッチアップ。LAGERS石田、常笑学院河上の両先発右腕が好投し、5回までお互い無得点に終わる。ゲームが動いたのは6回表、LAGERSは四球とエンドランで1アウト1、3塁のチャンスを作ると、ここで河上投手が痛恨のボークを犯し、LAGERSが思わね形で先制。これで流れを引き寄せたLAGERSは、さらに3点を奪い勝負あり。2試合連続で完封勝利を挙げたLAGERSが首位の常笑学院を下し、Cブロック首位の座を奪取した。
             好投を見せたLAGERS 石田投手
共に初勝利を狙う「Registers vs 清瀬フェニックス」の一戦は、初回にRegistersが2番佐野の内野ゴロの間に先制すると、更に連打でこの回3得点。対する清瀬フェニックスも2回に押し出しと相手エラーなどで1点差に追い上げるが、Registersが5対3で逃げ切り勝利。見事、Victoria初勝利を挙げると共にBブロック3位へ浮上した。

両者にとっての開幕戦となった新座オーキーズLAGERSの対決。昨年3部リーグでは僅か1勝と苦汁を味わい、4部での再起を誓うLAGERSが、注目のルーキー新座オーキーズをホームに迎えたバトルは、序盤からLAGERSが4点を先制し主導権を握る。反撃したい新座オーキーズだったが、LAGERS先発神山の前になかなか得点できない。すると、終盤にもダメ押しの2点を奪ったLAGERSが6対0で勝利し、開幕戦を白星で飾った。
             好投を見せたLAGERS 神山投手
この日、Cブロックの一戦が雨天中止になったものの、A、Bブロックそれぞれで1試合ずつが行われた4部リーグ。先ずAブロックでは、記念すべきVictoria初陣に挑む新星雪崩式と初戦の手痛い引き分けを払拭すべく何としても勝利が欲しい西口オマリーズとの対戦。そのゲームは序盤に1点ずつを取り合うも、その後は互いに決め手を欠き1対1のまま回を重ねていく。だが迎えた最終回、7回表の攻撃で先頭打者を出塁させながらも無得点に終わった西口オマリーズに対し、その裏の雪崩式は1アウトで2、3塁のチャンスを作り出すと、鈴木の放ったサードゴロの間に3塁ランナーがホームに還りサヨナラ。最後の最後で勝負強さを見せつけた雪崩式が、これ以上ない歓喜の幕切れでデビュー戦を飾った。その一方、又しても土壇場での脆さが露呈してしまい勝利に見放された西口オマリーズ。2戦で露になった課題を克服し、次戦以降は心機一転の巻き返しに期待したい。
続くBブロックの争いも同様に拮抗したゲーム展開となった。共に今季初戦にして3年連続の顔合わせとなった東京アイボリー清瀬フェニックスの一戦は、初回に東京アイボリーが渡辺(裕)の3ベースヒットを口火に4連打で3点を先制すれば、対する清瀬フェニックスも4回に四球とエラー絡みで3点を奪い同点とし、まさに一進一退の攻防を繰り広げる。だが、直後の5回表に代打山口の走者一掃となるタイムリー3ベースヒットで再び3点を捥ぎ取った東京アイボリーが、清瀬フェニックスの追い上げを1点に抑え逃げ切り勝ち。手の内を知った者同士の対決とあって難しい戦いではあったが、チャンスを確実に得点へと繋げた東京アイボリーに勝利の女神が微笑み、3年振りの決勝トーナメント進出へと好スタートを切った。
             デビュー戦を白星で飾った 雪崩式
             粘投を見せた東京アイボリー 遠藤投手
初戦を劇的な形で引き分けに持ち込んだリベルタドーレス。今週はホームに下町ロケッツを迎え、リーグ初勝利を狙いたいところだったが、Aブロックの戦いは先週に引き続き、またしても劇的な展開となった。相手ミスや池田のタイムリー等で序盤から6点のリード奪ったリベルタドーレスだったが、決して諦めない下町ロケッツに着実に得点を返され、終わってみれば12失点。今季初勝利は次戦以降へお預けとなった。一方、大逆転で初戦を飾ると共にVictoria初勝利を挙げた下町ロケッツ。Aブロック首位に立った彼らの今後に注目である。
また、Cブロックでは毎回得点を挙げた常笑学院SMAAAASH!!を4回コールドで下した。
             最高のスタートを切った 常笑学院
初代王者を懸けた4部リーグの戦いでは、この試合が共に開幕戦となるリベルタドーレス西口オマリーズの一戦が行われた。昨年は3部リーグに参戦し、苦汁をなめさせられた両者。再起を誓った4部での初戦は、意地と意地がぶつかり合った熱戦となる。
先に主導権を握ったのは西口オマリーズ。HRを含む怒涛の攻撃で5点差をつけて最終回へ。しかし、諦めるわけにはいかないリベルタドーレスがここから反撃開始。2番柏崎と3番の斎藤のタイムリーヒットで2点差とすると、動揺した西口オマリーズ守備陣のミスも絡み同点に追いつき、そのまま時間によりドロー決着。土壇場で勝ち点3を掴み損ねた西口オマリーズに対し、リベルタドーレスにとっては勝ちに等しい引き分けとなった。
(4月3日 / 今週のVictoria)
             怒涛の反撃を見せた リベルタドーレス
タイムリーを放ったVICCESS 青山選手
VICCESS × RegistersBブロック)」
貰ったチャンスを大量得点へ!!VICCESSが新たなステージ初戦で勝利を掴む!!
今季からスタートした4部リーグのオープニングマッチを飾った両者の戦いは2回、VICCESS打線が2本の長打で先制点を奪いゲームを動かすと、3、4回にも連続長打などで立て続けに加点し、3対0と突き放す。だが迎えた4回、Registers打線が内野ゴロの間に1点を返し反撃に転じると、続く5回にも追加点を奪い1点差に迫る。しかしゲームは6回、Registersの2番手藤澤がストライクを取れずに押し出しで失点すると、代わった3番手船津も味方の失策などでアウトを取れないまま大量失点を喫し勝負あり。
途中1点差に詰め寄られながらも、終盤相手投手陣の乱調をきっかけに再びリードを広げたVICCESSが、新天地で迎えた初戦を9対3のスコアでモノにした。 (3月20日 / 今週のVictoria)
2016シーズンから新ステージとして開設され、15チームの参戦によって1年を通したマッチが繰り広げられる事となった4部リーグ。
つまり、今季の戦いは『初代王者』という称号を手にする事が出来る唯一無二のチャンスであり、全チームがその目標に向って突き進む姿は開幕前から楽しみである。そんな今大会を占ってみると、かつて上位リーグに出場経験を持つLAGERSBEANS常笑学院下町ロケッツSMAAAASH!!清瀬フェニックス東京アイボリーVICCESS西口オマリーズリベルタドーレスといった面々が新たな戦場で如何にして存在感を放つかが1つ目のポイントだ。
方や、新座オーキーズアスリーツCosmopiaRegisters雪崩式らVictoria初参戦組がどのような戦いぶりを披露するかが2つ目のポイントであり、実力が未知数なだけにニューカマー達の上位独占という可能性も存分にあり得る。正直、ニューバトルの行方は蓋を開けてみないと分からない部分はあるが、何れにせよ新リーグの争いには大注目していかなければならない。
(開幕特集記事 / 今週のVictoria)
4部での再起を誓う VICCESS
初出場注目チーム アスリーツ
初出場注目チーム 雪崩式