TOP > マガジン > ZOOM!Vol.26:スペシャル座談会(内野手編)
道具に対する拘りは?

按田  「やっぱりグラブに対してはありますね。今使っているモノは高校時代から硬式用なんですけど、小さくて浅めで、ある程度堅さを残した感じにしています」 増子  「堅さを残している理由は?」 按田  「感覚なので難しいんですけど、単純に好みという事もありますし、一番は掴んで捕るというより当てて捕るタイプだからだと思います。グラブの状態が変わると技術的な面でも誤差が生じてしまうので、常に若干の堅さを保つように心掛けています」 佐藤  「僕も高校の時にフルオーダーで作ったグラブを未だに使ってますね。おそらく、野球をやめる時まで今のグラブを使うんじゃないかなと思っています。ピッチャーの時は適当なグラブを使っていますが、野手の時はずっと使い続けるのかなと思いますね。按田君は浅い方が良いと言ってましたが、僕はサードという事もあって強い打球に対応出来るように深いのが好みですね。まずはがっちり掴むのが一番なので、あとは自肩でカバーするタイプです(笑)。ホントは子供が大きくなったらあげようかなと思っていたんですが、何かいらなそうなのでやれる限りは大事に使っていこうと思っています」 片岡  「自分は、趣味が野球道具集めなので、全部に拘っています。アンダーシャツからスパイク、リストバンドまで拘っていて、中でもグラブとバッティンググローブは両方共に2、30個くらいずつ持っています(笑)。全部を買っている訳ではなく、もらったモノも多いんですが、グラブに関してはポジションによって変えながら使っています。バッティンググローブに関しては、これが一番の趣味なので、毎回オーダーして作ったり、限定品を全て買ったりして集めてますね。なので毎試合違うのを使っています」 増子  「どうしてそこまで拘るようになった?」 片岡  「高校野球の時は白か黒しか使えなかったからですかね。大学野球、草野球は色んなカラーのモノを使えるというのが一つの魅力だと思うので、そこを一つのモチベーションにもしていますね」 増子  「毎回違うモノで影響はない?」 片岡  「色は違いますが素材は同じようなモノを使っているので、あまり感覚が狂う事はないですね。ただ、みんなには道具バカって言われています(笑)」
憧れ、目標の選手は?

片岡  「僕はソフトバンクホークスの今宮選手をずっと目標にしているんですけど、やっぱり一番はキャッチボールも出来なかった自分に野球を教えてくれて、ここまで成長させてもらった野球塾の先生でもある元オリックスの福留宏紀さんですね」 佐藤  「やっぱり年代が出ますね。僕は中村紀洋ですかね。バッティングでは打ったあとのバット投げを真似していましたし、守備も結構派手だったので憧れてましたね。あとは、広島カープ、巨人で活躍した江藤ですね。2人とも打って守れるサードの選手だったので色々参考にしていました」 増子  「按田君は坂本選手だもんね」 按田  「そうですね。ただ最近は西武の源田選手も上手いなと思いますね。華やかさはないんですけど、当たり前のプレーを当たり前にして、難しいプレーも難なくこなすので、凄く参考にしています」 片岡  「佐藤さんは、どこの高校出身なんですか?」 佐藤  「僕は世田谷学園って学校だね」 片岡  「大学も野球をやってたんですか?」 佐藤  「地方の大学野球部から2校くらい声がかかったんですけど、何か野球はもういいやって思っちゃったんですよね。まぁヘルニア持ちで大学でやっていく自信もなかったんですが、野球で高校も入ったからろくに勉強もしてなくて大学には進学出来ず、専門学校に行きました。今思えばちゃんと勉強もしていれば良かったなって思いますね(笑)」 片岡  「自分も野球だけで高校、大学ってきちゃったので、軟式野球部のある会社に入って、この先もずっと続けていければ良いなと思っています」 按田  「どこの高校だったんですか?」 片岡  「僕は千葉の流経大柏高校ですね。ホントはそのまま大学、社会人と硬式野球を考えていたんですけど、怪我が多くて諦めました。そんな時遊び感覚で始めた軟式野球で奥深さを知って、今では軟式野球を初めて良かったなと思っています」 増子  「按田君はどこの高校出身だっけ?」 按田  「僕も千葉の拓大紅陵ですね。最初は大学も硬式野球部を考えていたんですけど、全て自分の問題でもういいかなって思っちゃって、今こうやって野球を続けているのは当時の友達に誘われたのがきっかけですね。やっぱり少し野球から離れるとまたやりたくなって、今プレーしている感じですね」 増子  「佐藤さん、草野球の魅力、教訓などを後輩2人に教えるとしたら?」 佐藤  「草野球にハマると家庭が上手くいかなくなるって事かな(笑)。だから、結婚相手は野球をする事に理解のある子が良いと思うよ。そうすれば野球も家庭も上手くいくと思いますね。ちなみに自分は幸せですけどね(笑)。やっぱり結婚して子供が生まれると来れなくなっちゃう選手もいるので、ホントそこはチーム全体としても課題となる部分ですね。まぁ仕事ではなく真剣に遊んでるだけなので、難しいですけどね。なので、とにかく野球好きの子を見つける事ですね(笑)」 按田  「それは教訓にさせてもらいます(笑)」 佐藤  「若い子達には野球を続けてもらいたいですしね。正直自分もこんなにどっぷりハマると思っていなかったですし、それこそウチのチームは当初、朝だけやって昼から酒を吞むみたいなチームだったんですけど、Victoriaでも結果を残しているRED SOXさんと初めてやってガラッと考え方が変わりましたね。何か1日3試合もやってるらしいよって話しになって、そこからインターネットで大会を探し始めたのが最初ですね。そういった中で色んなチーム、選手と出会う事で、あのチームに勝ちたい、あの投手から打ちたいっていう闘争心が芽生えてきたので、この先出会うであろう強敵との対戦を楽しみに続けていってもらいたいですね。若い子達には草野球発展のためにも頑張ってほしいなと思っています」
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