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TOP > マガジン > ZOOM!Vol.23:スペシャル座談会(投手編) |
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今年から公式球となったM球について
須永(Victoria大会本部) 「M球はピッチャーにとってはどうですか?」
松岡 「僕にとっては山が低いかなという感じです。最初は滑って変化球が上手く投げられなかったですけど、もう慣れましたね」
山本 「A球よりしっかり握って投げないと高めに抜けちゃう事がけっこう多くて、ただ変化球はA球より曲がるし、特にチャンジアップやフォークといった落ちる球は、よりかかる印象ですね」
樋口 「キャッチャー陣から今年は曲がりが良いと言われるので、変化球の割合が多くなりましたね」
須永 「重さの面ではどうですか?」
松岡 「重くなって肩肘が痛いです(笑)。前より筋肉痛が長引く感じですね」
樋口 「投げてる時は気にならないけど、次に日になると凄く肩が張ってるなと思うようになりましたね」
須永 「バッターへの対策としては?」
樋口 「M球はA球に比べてバットの芯を外すとちゃんとつまってくれる印象ですね。当初は外野を深く守らせていたんですけど、前に落ちる打球の方が多いので、今はあまり気にしなくて良いのかなと思っています。その代わり芯を食った場合はめちゃくちゃ飛ぶので、少しでも芯を外すボールが増えていくのかなと思いますね」
松岡 「逆に僕は打ち取ったと思った打球が抜けていく事があるんです。ちょっと球足が早くなっているのかなと思いますね」
樋口 「トータル的にみるとM球は良いですね」
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平日の過ごし方について
須永 「平日何かトレーニングはしていますか?樋口君はいつも走っている印象ですが?」
樋口 「走っている理由としては、35歳になって何か自分の中でモチベーションじゃないけど平日頑張っているという何かがないと、日曜日に思い切り野球が出来ないなと思っているので。やる事は筋トレでも何でもいいんだけど、それがたまたま走る事ってだけですね。日曜日に頑張る為のモチベーション作りですね」
松岡 「僕の場合はケアに時間をかけ過ぎてトレーニングする暇がないです(笑)。M球になる前は週4、5の頻度で整骨院に行っていて、今は慣れてきたのか行く回数は週2くらいに減りましたけど、ケアはしっかりやるように心掛けています」
樋口 「それは試合後のアイシングだけじゃダメって事?」
松岡 「それだけじゃ全然ダメですね。2日後くらいに張りがきて、金曜日くらいにギリギリ抜けるって感じですね」
須永 「それは随分長いね」
松岡 「そうなんですよ。何となく肘が伸びない感覚が続く感じですね」
樋口 「それは痛いという感じではなくて?」
松岡 「そうですね。痛いとは違って肘が詰まっちゃってるという感じなので、自分としてはケアにかける時間を長く、大事にしています」
山本 「自分もケアは多少していますけど、基本は何もやっていないです。仕事行って帰って寝るの繰り返しなので(笑)。最近は怪我もあって特に出来ていないですが、やっている時期は鏡の前で器具を使ってシャドウピッチングをして投げ方を矯正していました」
樋口 「平日とか逆に体の調子が悪いとかっていう時は一切何もやらない方が、結果良い方向にいく時もあるよね。ゴールデンウィークとかお盆とかは2週間くらい一切ボールに触らなくしたりして、それが意外とリフレッシュになったりね」
松岡 「あとは、自分の動画をずっと見ています。ただ、投げている動画じゃなくて打つ方です(笑)。何故かと言うと、投げている動画を見ると自分がイメージしている投げ方と違うリリースだったり抜け方をしているので、そのうち何でだろうって悩んできてしまうので、投げる動画は見ないようにしています」
樋口 「逆に自分は、Victoriaの大会で何年か動画を撮ってもらっている中で過去3年を振り返って見てみると、自分の中で無意識だけど投げ方が変わってきているのが分かったり、気づいたりするので、良かった時はこうやって投げていたんだとか、今はこうだとかが分析出来るので、Victoriaの動画は非常に役に立ってるなと思いますね」
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須永 「動画を含め相手チームの研究はする?しない?」
松岡 「自分は動画があれば研究しますね。特に気にする点としてはエンドランが多いかという所だけを見て、当日は真っ直ぐを投げてみて合ってるか合っていないかで配球などを決めますね」
須永 「なるほど。相手を研究する部分は代表者がやるケースが多いのかな?」
松岡 「ウチは特にそうですね。代表の宮島さんはどこにでも偵察に行きますね(笑)。」
樋口 「彼は本当に熱心だよね。全く関係ないのに天王洲グランドのナイターゲームで見かけた時はちょっと驚いたけどね(笑)。でも研究は自分も結構するかな。Victoriaの動画は最後にバッターが打った場面を載せているから、実はあれがどういう打ち方をしているかなとか、自分と同じサウスポーだった時にどういう打ち方をしているかなとかを参考にして対戦時に活かすかな。ただ逆に、ウチのバッター陣に対しては、このピッチャーはこうだからこの球を狙っていこうとかを伝え過ぎると、そこだけに固執しちゃって実際対戦した時の動揺が凄いので、攻撃陣には見せないで自分の中だけで整理している事が多いかな」
須永 「最後に打った所だけで、バッターの特徴が分かるって事ですか?」
樋口 「その前のプロセスは分からないけど、最後の打ち方とかを観て何となく外のボールが苦手なのかなとか、真っ直ぐと変化球ではどっちが強いのかなみたいな感じかな。あとは、序盤の方で外の球を踏み込んで打ってたら流し打ちを意識している選手なのかなとか、そのくらいのイメージで参考にしてますね」
山本 「自分は正直研究はしないですね。自分の投げている動画は見ますけど、相手の選手の動画は出ている選手がその時々で違ってくるので、対戦時の印象だったりを大事にしています」
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