TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「LAGERSが4部初代王者に!サマーはBig☆B、2部ではブルサンが決勝進出!!」
穏やかな秋晴れとなった11月13日。先週に続き、この日も神宮球場への切符を懸けた準決勝のバトルが2試合繰り広げられた。

先ずは、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われた「TABOO vs Big☆B」の真夏決戦セミファイナル。
戦いの先攻は、すでにスプリングカップでの決勝進出を決めている絶好調TABOO。春の戦いでは、並みいる強豪を次々と撃破し完全復活を果たした彼らだが、この夏もその快進撃は続いている。サマーカップでは打線の奮起により勝ち上がってきた印象が強いが、今日の準決勝でも強力打線の躍動が勝利のポイントとなりそうだ。
対する後攻は、2011年以来5年ぶりの決勝進出を目論む千葉の雄・Big☆B。初出場となったサマーカップ2011ではファイナル進出を果たすも、あと一歩及ばず準優勝に終わっているだけに、悲願の初タイトル獲得へ向けチーム一丸となって邁進する。ここまでの戦いを見てみても失点は僅かに1点と、絶対的エース中須を中心とする鉄壁のディフェンス陣を擁する彼ら。先制点を奪い、得意な接戦に持ち込むことが出来れば、ゲームをコントロールすることが出来るだろう。
14時にプレーボールとなった両雄のバトルは、TABOO永富、Big☆B中須の両先発でスタートし、ゲームは序盤から動きを見せた。
初回、TABOOは1番穂坂、2番永富の連打でノーアウト1、2塁のチャンスを作るも、クリーンアップが役目を果たせず無得点に終わる。するとその裏、ピンチを脱したBig☆Bは1番梅田の2ベースヒットに2番福山の送りバントで1アウト3塁と先制の場面を演出。ここで4番酒井が初球を叩き、内野ゴロの間に欲しかった1点を先制する。
すぐに追いつきたいTABOOは続く2回表、先頭の岡田(貴)が2ベースヒットを放ち打線を鼓舞するが、ここも中須の前に後続が倒れ、またしても得点を奪う事が出来ない。するとBig☆Bは2回裏、この回先頭の東の2ベースヒット等でノーアウト満塁のチャンスを作ると、9番阿部の押し出し死球で1点、さらに福山にもタイムリーが飛び出しこの回2点を追加する。
TABOO先発の永富は、3回以降粘りのピッチングで得点を与えず味方の反撃を待ったが、再び試合を動かしたのはBig☆Bだった。6回裏、福山のこの日2本目となる走者一掃のタイムリーヒットで3点、酒井の犠牲フライで1点を追加し勝負あり。投げてはエース中須が本調子ではなかったものの、粘投を見せ完封。7対0でBig☆Bが勝利し、復帰1年目にして見事ファイナルへの切符を掴んだ。
一方、まさかの完敗に肩を落とすTABOOナイン。結果論ではあるが、1回2回のチャンスを活かせていれば、全く違った展開になっていたかもしれない。この敗戦を糧にスプリングカップ決勝では大暴れを期待したい。

ナイターゲームで行われた「BONDS vs ブルーサンダーズ」の2部リーグ準決勝。
先攻のBONDSは、激戦の予選Cブロックを2位で通過すると、ハリウッドや博多ELEMENTSといった予選ブロック首位チームを次々と撃破しこの準決勝へとコマを進めてきた。2014年に手にした3部リーグ優勝に次ぐ新たなタイトル奪取を狙う彼らだが、ベテランバッテリー玉城、南を中心に全員で勝利を掴み、2年ぶりのファイナル進出を決める事が出来るか。
対する後攻のブルーサンダースは、予選Bブロックを首位で突破すると、決勝トーナメントでは武蔵、漁火との激闘を何れも逆転で制し、2014年大会以来の4強入りを決めた。毎年のように優勝候補の一角と呼ばれ続けた彼らだが、持前のポテンシャルに加え勝負強さを兼ね備え、3年越しとなる初の決勝進出へと挑む。
そんな両者の神宮を懸けた大事なバトルは、ブルーサンダース野村(朋)、BONDS玉城の両エースの先発で試合開始。
初回、BONDSは2アウトから3番八木が死球で出塁すると、4番難波もライト線へのヒットで続き1、3塁のチャンスを作る。ここで難波が2盗を仕掛けると、その間に八木が積極的に本塁を狙いホームイン。BONDSが2アウトからの先取点奪取に成功した。
しかしその裏、ブルーサンダースは1番山下がセンター前ヒットに加え盗塁でチャンスメイクを果たすと、2番松野の送りバンドをピッチャーが処理できずノーアウト2、3塁。ここで迎えた3番天野がライトへ2点タイムリーヒットを放ちすぐさま逆転。さらに1アウト3塁の場面で、小川が放ったキャッチャーゴロの間に天野がホームを狙い追加点。ブルーサンダースが序盤で大きな3点のリードを奪った。
追いつきたいBONDSは3回表、相手エラーや四球等でノーアウト満塁のビッグチャンスを迎える。しかし、ここはブルーサンダース野村(朋)が踏ん張り、ランダウンプレーでの1点に止める。するとその裏、ブルーサンダースがタイムリーで1点を追加すると、4回裏にもワイルドピッチで1点を奪い勝負あり。6回表にBONDSが1点を返すも、エース野村(朋)が最後まで粘りの投球を見せ完投勝利。
悲願であったファイナル進出を遂に決めたブルーサンダース。チームを率いる戸島監督は、「ホッとしました。若い子たちが本当によくやってくれました。ここまで来たので最後はしっかり優勝して、来季の1部に挑みたいですね」と語り、選手をねぎらうと共に次なる目標へと気持ちを引き締めた。一方、惜しくも2年ぶりの決勝進出を逃したBONDS。勝負所での一本が命運を分けた紙一重の戦いとなったが、この悔しさを来季のリベンジへの発奮材料としてくれるだろう。

今季から新たに新設されたVictoriaリーグ4部。この日、他大会の先陣を切って、川口市営球場を舞台に行われた決勝戦は、奇しくもCブロック同士の対決「LAGERS vs BEANS」。予選リーグでは、両者一歩も譲らず5対5の引き分けとなったバトルだが、その勝敗はファイナルの舞台で白黒つける事となった。
先攻LAGERSは、予選ブロックを3勝1分の首位で突破すると、決勝トーナメントでは1、2回戦共に完封シャットアウトで勝ち上がり、自慢の投手力を武器に危なげないゲーム運びを披露してきた。予選から6試合負けなしとまさに初優勝に向けて死角は見当たらない。
対する後攻のBEANSは、予選ブロックを2勝1敗1分で3位フィニッシュ。上位2チームが勝ち抜けのため予選敗退かと思われたが、ワイルドカード枠により決勝トーナメント進出を果たした。息を吹き返したBEANSは、各ブロックを勝ち上がった難敵との対決でも臆することなく、決勝戦の切符をその手に掴んだ。果たして、記念すべき第1回大会を制し、初代王者に輝くのはどちらのチームだ!?
9時15分のプレイボールで始まった4部リーグファイナルは、BEANS山崎、LAGERS久保の両先発で幕を開けた。
ゲームは序盤、両チーム共に先制のチャンスを作るが、両先発投手が踏ん張り無得点が続く。しかし3回表、LAGERSは柴田のタイムリーヒットで1点を先制すると、さらに高橋、小林が続き、この回3点を奪い主導権を握る。
一方のBEANS打線はというと、2回に佐藤が放ったヒットを最後に、尻上がりに調子を上げてきた久保を捉える事が出来ない。すると5回表、ここまで仲間の反撃を信じ粘投を見せていたBEANS山崎が遂に力尽き、ダメ押しとなる5点を奪われ勝負あり。
BEANSを投打で圧倒したLAGERSが悲願の初タイトルを獲得し、4部リーグ初代王者に輝いた。 (詳しくは取材記事・試合動画へ)

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