TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「各大会で巻き起こる名勝負!サマー、1部、2部で8強が出揃う!!」
8強入りを決めた ギャンブラーズクラブ
サマーカップ2016トーナメント表
久しぶりの夏日となり、各地で晴れ間が広がった9月25日。この日、ベスト8を懸けたサマーカップ2試合が繰り広げられた。

先ずは、2回戦で今季絶好調のBOOOOONを下し勝ち上がってきたディフェンディングチャンピオンWILL BASEBALL CLUB。1部リーグ決勝トーナメント1回戦で宿敵MKY88を破るなど、連覇に向けてチーム状態は最高潮と言える。
そして、その王者を迎え撃つは注目の新星ギャンブラーズクラブ。今季初参戦ながら相模KOT'S、はちみつハニーといった1部所属チームを倒し、ベスト16へとコマを進めてきた。
そんな両者の真夏決戦は、WILL BASEBALL CLUB樋口投手、ギャンブラーズクラブ荒木投手の両先発がランナーこそ出すものの序盤は無失点で切り抜ける。
試合が動いたのは4回表、ギャンブラーズクラブは1アウトから4番林田がヒットで出塁し連続四球で満塁とすると、7番忍田のセーフティースクイズが相手エラーを誘い1点を先制。なおも2アウト満塁から9番谷口(恵)にセンター前への2点タイムリーヒットが飛び出し追加点。相手のミスを逃さず確実に得点へと繋げ、ルーキーが3点のリードを奪った。
追いかける展開となったWILL BASEBALL CLUBはその裏、1アウトから4番高橋が3ベースヒットを放ちチームを鼓舞すると、6番三井にタイムリーが生まれ1点を返す。
しかし、その後は両チーム共にランナーを出しながらも得点には繋がらず、3対1でギャンブラーズクラブが逃げ切り勝利。 初出場のニューカマーが強豪犇めくサマーカップで見事8強入りという偉業を成し遂げた。
一方、連覇の夢が絶たれてしまったWILL BASEBALL CLUB。エースの樋口は「自分で自分の首を絞めてしまった。完全に力負けです」と自分を責めた。これで残るは最高峰リーグの戦いのみとなった彼らだが、新タイトル獲得のためにはエースの復調が絶対条件だ。
王者撃破でその名を轟かせたギャンブラーズクラブは、次戦の準々決勝では春のファイナル進出を決めているTABOOと激突する。
取材カードに選ばれた「Revival vs ダディーズベースボール」。最高峰リーグでは、決勝トーナメント進出を果たすも共に1回戦で敗れ、残るこのサマーカップに全てをぶつける両雄。ダディーズベースボールは初戦で昨年準優勝の59'sを下せば、Revivalもここまで2戦無失点とチーム状態は互いに絶好調だ。
先攻ダディーズベースボール長谷川投手、後攻Revival山田投手の両先発でプレーボールしたゲームは、初回から動きを見せる。
山田の前に三者凡退に終わったダディーズベースボール対し、Revivalは1番埴原がライトへ先頭打者ホームランを放ち、いきなり1点を先制。すると、3番高橋のソロホームラン、4番布目のセンター前ヒット、5番松山のツーランホームランで計4得点を奪い、怒涛の先制攻撃を披露。さらに攻撃の手を緩めないRevival打線は2回裏にも3番高橋のタイムリーで1点、5回裏には桜井に2点タイムリーが飛び出し、リードを7点に広げる。まさに防戦一方の展開となってしまったダディーズベースボールは6回表、2アウト2塁から原のタイムリーで1点を返し、意地を見せるが反撃もここまで。投げては山田が好調ダディーズ打線を寄せ付けず1失点完投。昨年の準決勝でまさかの大逆転負けを喫したRevivalが強豪対決を制し、2年連続となるベスト8進出を決めた。
一方、またしても悲願達成への夢半ばで敗れてしまったダディーズベースボール。今季は激戦の1部リーグ予選ブロックを首位で通過するなど、チーム状態も最高潮だっただけに悔やまれる結果だが、 来季こそはタイトル獲得争いを牽引する存在になってほしい。
(詳しくは取材記事へ)

最高峰リーグ唯一のバトルとなった「BUZZ vs スタイガー」。猛者犇めく8強入りへの最後の椅子を懸けた一戦だ。スプリングカップ制覇から早3年。ここ数年ファイナルの舞台はおろか、昨年は決勝トーナメント進出さえ逃してしまったスタイガー。強豪復活への第一歩として決勝ラウンド初戦で好スタートを切れるか。
対するはリーグ大会初参戦となったBUZZ。強豪揃いのBブロックで見事3位に滑り込み、初タイトル獲得への挑戦権を得た。彼らの特筆すべき点は、何といってもリーグ1位を誇るディフェンス力だ。失点数は僅かに5と驚異の数字を叩き出し、好投手を擁する両者の対決は僅差の勝負が予想される。
奥戸野球場を舞台に行われたナイターゲームは、BUZZ林、スタイガー亀山の両投手でスタート。するとゲームは戦前の予想通り、初回にスタイガー亀山が与えた一つの四球以外は両投手ともに5回までパーフェクトに封じる緊迫した投手戦に。
そんなゲームの均衡を破ったのは6回表のBUZZの攻撃だった。この回も簡単に2死アウトとなるも高山が両チーム初安打となるセンターオーバーの3ベースヒットを放ちチャンスメイクすると、ここで焦ったスタイガーバッテリーにミスが生じ、BUZZが待望の1点を先取する。絶対に負けられないスタイガーもその裏、2アウト2塁と同点のチャンスを作るも、ここでも林が後続を断ち、BUZZが逃げ切り勝利。
BUZZ林は1与四球、5奪三振でノーヒットノーランを達成し、決勝トーナメントでも自慢の守備陣が実力を発揮した。
             ベスト8進出を果たした BUZZ
             1部リーグ決勝トーナメント表
タイムリーを放ったブルサン 戸島(康)選手
好投を見せた漁火 松永投手
接戦を制した SAMURAI.BOYS
コールド勝利を挙げた 湾岸ベースボーイズ
2部リーグ決勝トーナメント表
先ずは、予選リーグ4勝1敗同士の対決となった「武蔵 vs ブルーサンダーズ」。3年連続の決勝トーナメント進出となった武蔵。しかし、一昨年は2回戦、昨年は1回戦敗退と未だ納得の結果は出せておらず、今季こそはチーム一丸で上位進出を狙う。対するは、予選リーグ最多となる39得点を挙げ、Bブロック首位通過を果たしたブルーサンダーズ。準決勝敗退となった2014年大会以来、2年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた彼らが、悲願の初タイトル奪取に燃える。そんな両者のバトルは初回、死球出塁した先頭打者がすかさず盗塁を仕掛け、ノーアウト2塁のチャンスを作ると、内野ミスにより武蔵が1点を先制。先手を取られたブルーサンダーズはその裏、3、4番が四球で出塁すると、5番戸島(康)がレフト線へ2点タイムリーヒットを放ち、すぐさま逆転に成功する。5回表に武蔵1点を返し同点に追いつくも、6回裏にブルーサンダーズが6番有田の左中間への2ランホームランが飛び出し勝負あり。最後まで粘る武蔵を退け、ブルーサンダーズが2回戦進出を決めた。

ワイルドカード1位という形で3年連続の決勝トーナメントへの切符を手にした漁火。2014年大会では後に優勝を果たしたBOOOOONに準決勝で敗れるなど、毎年のように優勝候補に挙げられる彼らの実力は折り紙付きだ。対するは、今季初出場ながらFブロックを首位で突破した注目の新星ごうしょう。予選リーグ3位タイとなる失点数は僅か9と鉄壁のディフェンス陣を誇る彼らだが、予選リーグ2位の33得点を叩き出した漁火打線を如何に抑えられるかが勝負のカギとなる。そんな両者の注目の一戦は、先攻ごうしょう、後攻漁火で試合開始。1回表、ごうしょう打線は渡部の右中間への2ベースヒットでチャンスを作ると、3番寺西のサードゴロが暴投を誘い1点を先制する。しかし、ごうしょう先発藤戸の制球が定まらずに苦しいピッチングとなる。その裏、漁火は1番石川が四球で出塁すると、続く2番菅野のタイムリーで同点とし、その後も攻撃の手を緩めず3点を先取する。さらに続く2回裏にも相手投手を攻め立て3点を追加。終盤にダメ押しとなる1点を奪った漁火が松永、菅谷の投手リレーで逃げ切り、見事決勝トーナメント初戦を突破した。

予選リーグでは無傷の5連勝を飾り、Cブロック首位通過を果たしたSAMURAI.BOYS。初参戦となった2014年大会では見事決勝トーナメント進出を果たすも、結果は1回戦敗退。昨年はまさかの最下位に沈み、今季こそは悲願のファイナル進出を狙う。 対するMBNはワイルドカード枠での復活を果たし、2年ぶりの決勝トーナメントを決めた。前回の決勝トーナメントでは、準々決勝進出で後に準優勝に輝いたPEGASUSにサドンデスで敗れ、こちらも念願の檜舞台を目指したいところだ。 先攻MBN水島(隼)、後攻サムライボーイズ吉田の両投手で始まったゲームは、MBNが奥寺のヒットでチャンスを作ると、水島(博)、水島(隼)の兄弟による連打で1点を先制。一方のSAMURAI.BOYSもその裏、浅野の2ベースヒットなどで1点を返し、すぐさま同点に追いつく。すると、その後は両チームともチャンスを作るがなかなか決定打が出ない展開になり、同点のまま最終回に突入する。SAMURAI.BOYSは好調の下位打線がチャンスを作り、最後は旭(勇)が2アウトからサヨナラヒットを放ち逆転勝利。 先制点を与えても全く焦る事のなかったSAMURAI.BOYSが見事1回戦を突破し、ベスト8進出を果たした。

予選を無傷の5連勝で駆け抜けてきた湾岸ベースボーイズ。優勝候補との呼び声も高い彼らだが、その強さの秘訣はやはり僅か6というリーグ1位タイを記録した失点数だろう。33得点を奪った強力打線の活躍も含め、この決勝トーナメントでもその実力を発揮できるかがキーとなる。対するは、予選ブロック4位に沈みながらもワイルドカード3位として奇跡の復活を遂げた相模ランバーズ。今季は、長らく在籍した1部リーグからこの2部リーグへと戦いの場を移し、初タイトル奪取を掲げるベテランチームだ。そんな両者のバトルは1回表、湾岸ベースボーイズは3番胡麻の犠牲フライで先制すると、5番松岡にもタイムリーヒットが飛び出し1点を追加。さらに勢いの止まらない湾岸打線は3回表、再び5番松岡のタイムリー2ベースで1点、8番荒井の満塁ホームランで4点を追加し、リードを7点に広げる。一方、意地を見せたい相模ランバーズはその裏、2アウト満塁から4番小峯の押し出し死球で1点を返すが反撃もここまで。4回表にも増田の3ベースヒットなどで追加点を挙げた湾岸ベースボーイズが、11対1で4回コールド勝利。初出場ながら他を寄せ付けない強さを見せている新星。これで頂点奪取まで3勝となったが、湾岸旋風はまだまだ止まりそうもない。
決勝進出を決めた BEANSナイン
4部リーグ最多36得点を叩き出し、唯一全勝で予選を勝ち上がってきたVICCESS
決勝トーナメント1回戦では雪崩式との接戦を制し、Bブロック1位の実力を見せつけた。
一方、ワイルドカード1位として復活を遂げたBEANS。決勝トーナメント1回戦では常笑学院を終盤の集中打で下し、勢いそのまま今日のゲームでも下剋上を狙う。
そんな4部リーグ決勝進出を懸けた重要な一戦は2回表、BEANSが四球とヒットでチャンスを作ると、内野ゴロの間に1点、相手バッテリーのエラーで2点目を奪う。さらに4回表にも相手エラーで2点を追加したBEANSが、リードを4点に広げる。
反撃したいVICCESSは4回裏に奈良のタイムリー2ベースで1点を返すが、BEANSが7回表に1点を追加しダメ押し。最終回に平山のタイムリーで1点を返すも、逃げ切ったBEANSに軍配が上がった。投げては山崎が粘りのピッチングを見せつけ完投勝利。見事BEANSが決勝進出を決め、初代王者獲得への挑戦権を得た。
過去の「今週のVictoria」はこちら→バックナンバー