TOP > サマーカップ2016 > バックナンバー > 「打線の奮起にエースが躍動!Revivalが快勝でベスト8進出!!」
TEAM1234567R
  ダディーズベースボール      0        0        0        0        0        1        -        1    
                Revival      4        1        0        0        2        ×        -        7    
Revivalが魅せた投打の高パフォーマンス!最後まで研ぎ澄ました集中力!!
約1ヶ月ぶりに晴天の日曜日となった9月25日。この日も各地で負けられない戦いが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは「ダディーズベースボール 対 Revival」のサマーカップ3回戦が行われた。
戦いの先攻は、今季好調な戦いぶりを披露してきたダディーズベースボール。だが先週、満を持して挑んだ1部リーグ決勝トーナメント1回戦でまさかの初戦敗退となり、ここへ来てチームの士気は下降ぎみである。それでも改めて一致団結し、この真夏決戦に全てを懸け挑むチームの佐藤(圭)代表はゲーム前、「先週、決勝トーナメントで負けてしまいもう後がない状況ですが、このサマーカップでは初戦で強豪59'sを倒すなど勢いもあるので、何とか結果を残したいですね。今日はエース押田が不在で継投策を考えているので、先ずは長谷川に行ける所まで頑張ってもらって、2番手に控えている46歳で新加入したオールドルーキー吉川に良い形で繋げればなと思っています。攻撃面に関しては、どこからでも点を取れる打線を組んでいるので、何とか先行する展開に持っていきたいですね。後は、先週の敗北の原因となった凡ミスをしない事が大事になってくると思うので、そこには細心の注意を払ってプレーしたいなと思っています。負けたら今季のVictoriaが終わってしまうという状況ですが、そこをプレッシャーに感じるのではなく、あえて楽しもうと皆で話しはしているので、とにかく全力で勝ちにいきます」と語り、悲願達成への大いなる覚悟を窺わせる。
また、キーマンとして名前の挙がった先発の長谷川は、「ウチが一番懸けているVictoriaの大会は、もうこのサマーカップしか残っていないので、何とか最大の山場であるRevivalさんに勝って上に行きたいと思っています。調子としてもここ2試合くらい良い状態できていますし、後も控えているので初回から全力でいきたいと思っています」と気合いを漲らせる。

対する後攻は、昨年味わった悪夢の準決勝敗退という忌まわしい記憶を払拭すると同時に、初のファイナル進出へと邁進するRevival。そのチームの指揮官・埴原監督はゲーム前、「このサマーカップは昨年、本当に悔しい思いを味わって今年こそは何としても!という気持ちでいるので、今日も全員気合いが入っています。チーム状態としてもここまで良い所がなかったんですが、ここへきて少しずつ上がってきているので、何とか勝てるように頑張ります。ポイントとしては、きっちりやるべき事をやるという部分に尽きると思います。守りでは四球、エラーでチャンスを与えず、攻撃では細かい所でミスをしないで1アウト3塁というウチの形を如何に作れるかですね。先取点を取れればウチのペースになると思うので先ずはそこをきっちりと取って、後は先発の山田に全てを託したいと思っています」とコメントし、相手云々ではなく、あくまでも自分達の野球を貫く意気だ。
また、エースとして大事な一戦のマウンドに上がる先発山田は、「自分達に残されたチャンスはこのサマーカップしかありませんので、ここは全力で投げ抜きたいなと思っています。今日の戦いを乗り越えられれば一気に先が見えてくると思うので、何とか1点を取ってもらって、後は自分が抑えるという試合が出来ればなと思います。とにかく、このサマーカップでは昨年、相当悔しい思いを味わっているので、その雪辱を果たす意味でもここで負ける訳にはいきません」と話し、チームを勝利へと導くべく集中力を研ぎ澄ます。

お互い、このサマーカップに全てを懸ける者同士のマッチアップとなった一戦は午後3時にプレーボールとなり、ゲームは初回から大きな動きを見せる展開となった。
1回表、先発の山田が相対したダディーズ上位打線を僅か7球で三者凡退に仕留める上々の立ち上がりを披露し、リズムを作り出したRevivalはその裏いきなり打線が大爆発。
チームリーダーにしてリードオフマンの1番埴原がライトスタンドへと先頭打者HRを放ち、これ以上ない形で口火を切ると3番高橋も右中間スタンドに放物線を描き2点目。更には、センター前ヒットで出塁した4番布目を1塁に置き、迎えた5番松山にもライトへの2ランHRが飛び出し4対0。しぶとい攻撃で地道に1点すつを積み重ねていく普段のRevival打線とは打って変わり、スタート直後から長距離砲3発という圧巻の先制攻撃を見せつけ、あっという間に一挙4点を先取。 また、攻撃の手を緩めないRevival打線は、続く2回裏にも1番埴原の四球出塁と2番小林の進塁打で2アウトながら得点圏にランナーを進めると、この好機に迎えた3番高橋が今度は巧みなバットコントロールで1、2塁間を破るタイムリーを放ち追加点。一発攻勢のみならず本来の攻撃スタイルでも得点を重ね、早くも大量5点のリードを奪う。

するとそのRevivalは、オフェンス面だけではなくディフェンス面でもダディーズベースボールを圧倒。中でもゲーム序盤にして強力な援護を受けた山田が、4回まで許したヒットは内野安打の1本のみと相手打線を翻弄。終盤へと入った5回表、先頭の7番荒木にこの試合初となるクリーンヒットを許すも、後続を三振、ファーストファールフライ、ショートゴロに切って取り無失点。何とか反撃の糸口を見出したいダディーズ打線に一切付け入る隙を与えない。
そんな攻守に渡りゲームを支配し続けるRevivalは、5回裏に6番桜井の2点タイムリー2ベースヒットでその差を7点にまで広げ、より一層盤石の試合展開へと持ち込んでいく。
それでもゲームは迎えた6回表、ここまで完全に封じ込まれていたダディーズ打線が、5番篠宮の放った執念の内野安打などで2アウトながら1、2塁のチャンスを演出すると、続く6番原がライトフェンス直撃のタイムリーを放ちようやく1点を奪い返す。だがしかし、終盤を迎えても真っ直ぐ、変化球共にキレの落ちない山田を前にしては、1点を返すのが精一杯。攻守で最高のパフォーマンスを見せつけ、終始ゲームを優位に運んだRevivalが7対1のスコアで勝利を飾り、リベンジ達成と共に狙う初の決勝進出に向けまた1つ階段を上った。

ゲーム後、勝利インタビューに答えた埴原監督は「良い意味で思い通りの展開にはならず、大味のゲームになりましたが、2アウトからチャンスを作ってタイムリーという形でも点を取れたので、次に繋がる良いゲームが出来たのかなと思います。また、山田がしっかりと投げてくれたのが大きかったです。ストレート、変化球共に低めに集め打たせて取れていたのが良かったですね。ただ、守備全体としては最後にダブルプレーをしっかり取れなかった事で1点を与えてしまったので、その辺をしっかりとやらないともう一つ上の段階には上がれないのかなと思いますね。それでもまぁ今日は、みんな気持ちが出ていて序盤から集中して出来ていたので、そこは非常に良かったかなと思います。とにかく今年は最後まで弱い所を見せずに、何とかプロスタジアムで試合が出来るように一所懸命頑張っていきたいと思います」と語り、決して快勝にも甘んじる事なく悲願達成のみを貪欲に見据えた。
一方、序盤の動揺を最後まで立て直す事が出来ず、力なく敗れたダディーズベースボール。ゲーム後、話しを伺った佐藤(圭)代表は「やはり立ち上がりの大量失点が痛かったですね。あれで諦めた訳ではなかったんですが、結局は厳しい展開になってしまいましたね。とにかく相手のバッティングが素晴らしかったですし、それとは対照的にウチは打てなかったので完敗です。Victoriaは一番力を入れている大会なので今季の戦いが終わってしまうのは残念ですけど、また気持ちを切り替えて来年こそは3大会で頂点を目指せるように頑張ります」とコメントし、悔しさを滲ませながらも来季こその発奮を心に誓った。
【MVPインタビュー】 #19 山田 将輝
【監督インタビュー】 #30 埴原 英夫
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