TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「嵐の前の快晴!各リーグ決勝T進出チームが続々と決定!!」
真夏の頂上決戦として2回戦の4試合が繰り広げられたサマーカップ。実力者同士の対決に新勢力同士のマッチアップなどこの日も注目カードが並ぶ。

先ずは先週行われた取材ゲームでの激闘が記憶に新しいジョルターヘッズが登場。このサマーカップでも1回戦から11得点を叩き出すなど攻撃陣の好調ぶりが目に留まる。対するは最高峰リーグの決勝トーナメント進出を懸けた午前中の戦いに続き、この日ダブルヘッダーの2戦目に挑んだ東京ドナルドダック。共に実力者ながら近年ファイナルの舞台から遠ざかっている両者だけに、譲れぬ思いは同じだけ強い。そんな両雄が相見える事となった対決は、初回にジョルターヘッズが押し出しでの1点を先制するも、4回に東京ドナルドダックが内野ゴロの間に1点を返して同点とし、ゲームはまさに一歩も譲らぬ展開となる。だが、振り出しへと戻った直後の4回裏、ジョルターヘッズ打線が満塁のチャンスで太田に走者一掃となるタイムリー3ベースヒットが飛び出すなど一挙4点を奪い勝ち越しに成功すると、5回裏にも池中のタイムリーでダメ押しとなる1点を加え勝負あり。追い上げを試みる東京ドナルドダックの反撃を6回の1点に止め、昨年の同大会に続くベスト16入りを決めた。

共に1部所属チームを倒して2回戦に勝ち上がってきた両雄の一戦は、注目の鷲球クラブと昨年の同大会ではベスト16で姿を消したものの、後に優勝を成し遂げたWILL B.Cと1点差の好勝負を演じるなど今季の飛躍が期待される品川OBクラブのバトル。そのゲームが動いたのは中盤、3、4回とそれぞれ1点ずつを奪った鷲球クラブが2点を先行し優位に立つ。だが4回裏、ここまで鷲球クラブ先発斉藤の前にノーヒットに抑え込まれていた品川OBクラブ打線が木下のヒットを足掛かりにチャンスを作ると、4番山下の2ランHRで同点に追いつき、一気にゲームを振り出しに戻す。しかし勝負は迎えた6回表、鷲球クラブ打線が保科、本間の連続ヒットでノーアウト2、3塁のチャンスを演出すると、続く9番榎本に2点タイムリーが飛び出し、これが決勝打。終始緊張の糸が張りつめる展開となった好ゲームは、終盤の勝負所で力を発揮した鷲球クラブに軍配が上がり、明暗を分けた。

今季のスプリングカップで次々と強豪を薙ぎ倒してベスト8進出を果たすなど、一躍大ブレイクしたRossowave。また、このサマーカップ初戦でも強豪吉岡クラブを撃破するなど、春に続き夏も注目株の筆頭である。対するSPBCは、取材ゲーム時に見せた個々のポテンシャルは非常に高く、3部リーグ予選敗退の悔しさを全てこの一戦にぶつける。そんな両者のバトルが動いたのは3回裏、Rossowave打線が1番土井の放った3ベースヒットから2番岡本の犠飛で1点を先制。更には続く4回裏にも5番竹谷のレフト前タイムリーで1点を追加し、着実にリードを広げる。一方、追いかけるSPBCは、5回まで無安打に抑え込まれていたRossowaveの先発沖から6回表、3番岸が反撃の狼煙を上げるタイムリーを放ち1点差に詰め寄る。しかしその裏、三度ピンチを招くと押し出しによる追加点を与えてしまい万事休す。チャンスを確実に得点へと繋げたRossowaveが3対1で勝利を掴み、見事3回戦へとコマを進めた。

続いてのバトルは、先に繰り広げられたスプリングカップで共に16強入りを果たしたものの決して納得出来る結果とは言えず、この夏こそはと全てを懸ける「渡辺ツインズ vs 青木製作所Snugs」の一戦。戦前の予想では共に最高峰リーグで凌ぎを削り合う両者の対決とあってロースコアの決着かと思われたが、ゲームは始まってみるとSnugsの一方的な展開となった。1回からクリンアップがしっかりと仕事を果たし2点を先制したSnugs打線は続く2回、今度は下位打線の3連打で1点を追加。更に止まらない打線は3回に村上、横田のタイムリーで2点を加えると、4回にも三度2点を奪い7対0と圧倒する。すると、投げても4回を無失点に抑えた先発有川(竜)に5、6回の2イニングを無安打ピッチングという内容で完璧にリリーフした金城との両投手で見事に完封リレー。まさかの予選敗退となった1部リーグでの悔しさをぶつけるかの如く、Snugsがこの夏に懸ける熱き思いを完封勝利という形で表現した。
             決勝打を放ったジョルター 太田選手
             3回戦進出を決めた 鷲球クラブ
             先制打を放ったRossowave 岡本(直)選手
             好投を見せたSnugs 有川(竜)投手
1部リーグ ワイルドカード順位表(全1チーム確定)
順位 チーム名 消化試合 残り試合 勝率 得点 失点
1 6 0 4 0 0.67 14 12
2 6 0 3 1 0.58 32 20
3 6 0 3 1 0.58 17 23
2部リーグ ワイルドカード順位表(全3チーム未確定 / ここに練馬アドベンチャーズ、MILLIONS、GALANTS、若葉が加わる可能性あり)
順位 チーム名 消化試合 残り試合 勝率 得点 失点
1 5 0 3 0 0.6 33 24
2 5 0 3 0 0.6 15 9
3 5 0 3 0 0.6 16 12
3部リーグ ワイルドカード順位表(全2チーム確定)
順位 チーム名 消化試合 残り試合 勝率 得点 失点
1 6 0 4 0 0.67 44 12
2 6 0 4 0 0.67 48 29
3 6 0 4 0 0.67 28 14
※現在決勝トーナメント進出圏外チームが対象   
※ワイルドカード枠 詳細→【順位確定について】
無傷の6連勝を飾った RED SOX
タイムリーを放ったウインズ 大休寺選手
先制打を放ったダディーズ 原選手
好リリーフを見せたTropicana 新垣投手
Dブロック2位通過を決めた WILL B.C
Eブロック首位通過を決めた BOOOOON
猛打賞を記録したMKY88 増田選手
1部決勝トーナメント表(8月26日現在)
雨天中止となったCブロックの1試合を除き、各ブロックの最終戦7試合が行われた最高峰リーグ。中には結果如何で順位が大きく変動するブロックもあり、予想だにしない展開もあり得る。

埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われたAブロックの一戦は、歴代王者同士の直接対決が実現。先攻のRED SOXは言わずと知れた昨年の覇者としてここまで無傷の5連勝を飾り、圧倒的な存在感を示している。対する後攻は、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる東京ドナルドダック。仮に敗れたとしても4点差以内の決着であれば予選通過となるが、ここは勝利を収めて3位通過を決めたい所だ。そんな両者の対決は、1回裏に東京ドナルドダックが1点を先制するも、終盤4、5回でRED SOXが計6点を奪い逆転。それでもこのまま終わる訳にはいかない東京ドナルドダックが5回裏に3点を取り返し意地を見せるが反撃もここまで。勝ったRED SOXは貫禄の首位通過を果たし、敗れた東京ドナルドダックも2点差での敗北とあって、ギリギリの所ではあったが3位通過を決めた。

Bブロックでは、ここまで共に1勝4敗と苦しい戦いを強いられた渡辺ツインズサンデーマリナーズが激突。互いに決勝トーナメント進出の望みは絶たれているものの、最後に意地の一勝を手にしたい。そのゲームは初回、先攻の渡辺ツインズが2番木村の2ベースヒットに3番井手の死球出塁で1、3塁のチャンスを作ると、この場面で仕掛けたダブルスチールが成功し1点を先制。更にその後も1点を追加し、スタートから2点のアドバンテージを握る。一方、早くも追う展開となったサンデーマリナーズはというと、相手のミスから1点を返すと、最終回にもヒットとエラーで1点を奪い土壇場で同点に追いつく。するとゲームは2対2のまま試合終了となり、共に2勝目を懸け臨んだ最終戦は、両者痛み分けの引き分け決着となった。

Cブロックの一戦は、未だ勝利に恵まれていない両者が初勝利を懸けたバトル。先攻は、トーナメント大会では常に結果を残し続けている相模原ウインズ。対する後攻は、今季から参戦を果たしたROUTEES。初年度の戦いは最高峰リーグの洗礼を浴び厳しいデビューイヤーとなったが、最終戦こそはとチーム一丸で初勝利を狙う。しかし、そんなROUTEESの思いとは裏腹にゲームは終始相模原ウインズペース。3回表に池上、下山、大休寺のタイムリーなどで一挙5点を先制すれば、続く4回表にもヒット、失策なので3点を追加し8対0。守っても最終回2アウトランナー無しからROUTEES葛馬に浴びたソロHRによる1失点のみ。まさに投打の噛み合った相模原ウインズが最終戦を見事勝利で飾った。一方、土壇場で一矢報いたものの又しても勝利に手が届かなかったROUTEES。だがそれでも、今季に味わった悔しさは必ずや来季の糧となるに違いない。

Dブロックの争いは先ず、自力での決勝トーナメント進出が閉ざされただけに、もう一試合の結果も然る事ながら勝利あるのみのNaughtyと引き分け以上で予選突破が決まるダディーズベースボールの一戦が繰り広げられた。ゲームは序盤、両先発投手の好投によって3回まで0行進となるが、迎えた4回表にダディーズ打線がノーアウト満塁のチャンスを作ると、原の場面で仕掛けたスクイズエンドランが悪送球をも誘う奇策となり2点を先制。更に尚も続く好機で再びのスクイズエンドラン成功とワイルドピッチで2点を追加すれば、終盤6回表にも荒木の3ベースヒットからワイルドピッチで1点を加えダメ押し。その裏、Naughtyのクリンアップに連打を許し1点こそ失ったものの5対1で勝利。昨年の準優勝チームを打ち破ると共に首位通過を決め、これから始まる決勝トーナメントの戦いへと弾みを付けた。一方、最終戦まで本来のポテンシャルを発揮出来ずに予選敗退が決定したNaughty。これでファイナルの舞台を懸けた戦いはサマーカップを残すのみとなり、そこをモノにするには投手陣の復活が急務となる。

続くもう一試合は、得失点差を考えると勝利のみが決勝トーナメント進出の絶対条件となるTropicanaと、最終戦を来季の戦いへと繋げる勝利で飾りたいひばりが丘ロータースのマッチ。ゲームは初回に2点を先制したTropicanaが続く2、3回にも得点を重ね大量リードを奪い優位に立つ展開。しかし、先発松下の後を継いでマウンドに上がった2番手新垣がヒットとエラー絡みで3点を失い追い上げを許す。それでも、我慢強く投げ続けた新垣がその後はきっちりと無失点で抑え逃げ切り勝利。プレッシャーの掛かった一戦を見事モノにし、3位での決勝トーナメント進出を勝ち取った。一方、序盤の大量失点が最後まで重く伸し掛かってしまったロータース。又しても悲願達成への挑戦は道半ばで潰えてしまったが、来季こそはと改めて期待したい。この結果、大混戦を抜け出し決勝トーナメントへと歩みを進めたのは、ダディーズベースボール、WILL B.C、Tropicanaの3チーム。毎年、当然のように勝ち上がっていた青木製作所Snugsと昨年のファイナリストであるNaughtyはまさかの予選リーグ敗退となった。

Dブロックと同様に最終戦の2試合が行われたEブロック。先ず、埼玉県上尾市の平方野球場を舞台に午前8時30分のプレーボールで行われた一戦は、「GOLGO BASEBALL CLUB vs BOOOOON」の歴代2部王者対決。先攻のGOLGO B.Cは午後に他球場で行われる3位MKY88の結果次第ではあるが、決勝トーナメント進出の望みを残しているだけに勝利は必須。一方、後攻のBOOOOONは、決勝トーナメント進出こそ決めているものの、その戦いへと勢いをつける意味でも勝利を収め首位通過を狙う。そんな両者が相見えたバトルは、壮絶な乱打戦と化した。初回にGOLGO B.Cが2本のタイムリーで幸先良く3点を先制するも、その裏すぐさまBOOOOONが一挙7点を奪うビッグイニングを作り逆転。それでも諦める訳には決していかないGOLGO B.Cが終盤6回に怒濤の追い上げで一気に同点とし、ゲームを振り出しに戻す。しかし、執念の同点劇を演じたGOLGO B.Cだったが、直後にエンドランで1点を勝ち越され万事休す。土壇場で意地こそ見せたもののあと一歩及ばず、昇格イヤーは惜しくも予選リーグ敗退となった。一方、黒星スタートから怒濤の5連勝を飾ったBOOOOONは、見事首位での決勝トーナメント進出を決め、2回戦敗退に終わった昨年のリベンジに挑む。

もう一試合は、午前中の一戦でGOLGO B.Cが敗れたため、決勝トーナメント進出が決定したMKY88が登場。対するは、今季をリベンジシーズンと位置づけたものの、ここまで1勝4敗と再び最高峰リーグの高き壁に打ち当たっているPEGASUS。それでも直近の2試合では敗れながらも接戦を演じているだけに、最終戦での白星が期待される。だがゲームは、そのPEGASUSを尻目にMKY88が終始圧倒する展開。初回、チームからの絶対的な信頼を集める1番増田のヒットをきっかけに1点を先制したMKY88打線が、3、5回にそれぞれ2点ずつを追加し突き放すと、6回にも試合を決定づけるかのようにダメ押しの1点を奪い勝負あり。投げても先発の置河が巧みなコントロールと多彩な球種でPEGASUS打線を翻弄し完封シャットアウト。今季もスプリングカップで既に決勝進出を決めているものの、この最高峰リーグでは圧倒的な強さとはいかない彼ら。だが、トーナメントマッチでは無類の強さを発揮するとあって、来たる決勝トーナメントの戦いには自と注目が集まる。
最高峰リーグと同様に計7試合が繰り広げられた2部リーグ。この日は、雨天中止カードが出たBブロック以外の5ブロックで順位が確定するとういう、まさに最終局面を迎えた。

Aブロックでは、引き分け以上の結果を出せば大逆転での2位通過となるBloopersがホームにGOLDENCLUBを迎え、勝負の一戦に挑んだ。するとゲームは序盤からBloopersがエンジン全回。3番仲村のエンタイトル2ベースヒットで奪った先制点を皮切りに3つの押し出し四死球で計4点を先行すると、続く2回にも3番仲村の3ベースヒットから相手守備陣の悪送球エラーで1点を追加。更には3回にも1番酒井の適時打等で3点を奪うなど、効果的に得点を重ね8対0とリードを広げる。一方、反撃に転じたいGOLDENCLUBはというと、ランナーこそ出すものの手痛い走塁ミスなどで中々流れを呼び込む事が出来ず、最後まで1点が遠い展開のままゲームセット。初参戦となった今季の成績は不戦勝による1勝のみという結果に終わり、悔しさだけが残るシーズンとなった。方や、最終戦を鮮やかな完封勝利で飾ったBloopersは、2年連続となる決勝トーナメント進出決定。ただ、昨年は1回戦で姿を消してしまっているだけに、今シーズンはそれ以上の結果を残しでBloopersの名を轟かせたい所だ。

SAMURAI.BOYSが無傷の5連勝で既に首位通過を決める中、2位の座を懸けた争いは3チームによる三つ巴の構図となったCブロック。この日、連勝を飾っての2位通過を目論みダブルヘッダーに挑んだのはマリモーズ。午前中に行った情熱チキンとの一戦では、先日の取材ゲームでも見せつけた脅威の破壊力を秘める打線が序盤から爆発。4番友利が放った先制の2点タイムリーを口火に、その後8番井戸にも2点タイムリーが飛び出すなど計12得点を奪取。また、投げては先発武田が疲れの見え始めた終盤、最終戦こそ勝利をと燃える情熱チキン打線に5点を返されるが、積み重ねた2ケタ得点にも守られる形で完投。大逆転での2位通過へと最高の流れを作った。
しかし、ユキムハイエンドボーイズのホームに乗り込んだ2戦目では一転、真逆の展開を強いられる事となってしまった。初回からユキムハイエンドボーイズの4番井澤に先制タイムリーを許すと、尚も背負った満塁のピンチでは7番佐藤に満塁弾を浴びるなどあっという間に5失点。更にその後も自らのミスでピンチを招くと、立て続けにタイムリーを浴び、4回を終わって10対1とリードされる。それでも食らいつくしか無いマリモーズは5回表にようやく打線が繋がり、6番矢内、8番高野のタイムリーで3点を奪い返す。しかし、反撃もこれが精一杯に終わり10対4のスコアでゲームセット。初参戦での決勝トーナメント進出とはいかず、次なるステージへの挑戦は来季へと持ち越された。一方、最終戦を見事勝利で飾ったユキムハイエンドボーイズだったが、勝ち点で並んだBONDSに得失点差で及ばず、こちらも悔しい予選敗退となった。

上位3チームによる熾烈な順位争いとなったDブロック。中でも2、3位の直接対決となった「武蔵 vs 漁火」の一戦は、勝った方が決勝トーナメント進出を決める戦いとあって、ゲームは両雄のプライドが激しく交錯した。初回に武蔵が漁火バッテリーのミスに乗じ3点を先制すれば、対する漁火は持ち前の攻撃力で2本のHRを放ち、すぐさま3点を奪い返す。だが、そんな白熱の展開となったゲームは終盤に明暗。初回同様、漁火ディフェンスのミスを逃さず確実に加点していった武蔵が6対3と突き放し同期対決は決着。最終戦での大一番を制し、見事3年連続となる決勝トーナメント進出を決めた。一方、敗れた漁火だが、B、Eブロックでそれぞれ残す2ゲームの結果如何ではワイルドカード進出の可能性を残している。

続くもう1ゲームは、無傷の5連勝で文句無しの首位通過を決めたい湾岸ベースボーイズと、大量得点での勝利となればワイルドカード進出の望みが僅かながら繋がるRAISEの対決。そのゲームは中盤まで互いにチャンスこそ作れど決定打に欠き0行進となる。そんな中迎えた終盤、ゲームの均衡を破ったのは湾岸ベースボーイズ。1塁にランナーを置いた場面で1番増田がレフトオーバーの3ベースヒットを放ち1点を先制すると、更にその増田が相手ディフェンスの隙をつく好走塁で2点目を奪う。するとゲームは、この2点を湾岸ベースボーイズが守り切る形で決着となり、完封勝利での5連勝で首位通過を決めた。一方、最後までチャンスを得点へと繋げられず敗れたRAISE。首位相手に土を付ける事が出来ればという勝負の一戦だったが、やはり首位湾岸ベースボーイズの壁は高く、参戦3年目にして初めて予選突破を逃した。

首位ハリウッドがホームに津嶋倶楽部を迎え行われたEブロックの一戦は、両チームスコアレスで迎えた4回表、ハリウッドが5番広瀬のHRなどで一挙3点を奪い、均衡を破ると同時に主導権を握る。対する津嶋倶楽部はというとその裏、ハリウッド守備陣の乱れから1点を返し、反撃の狼煙を上げる。だがゲームはその後、互いに細かな継投策で相手に得点を許さず3対1のままゲームセット。中盤に奪ったリードを危なげない試合運びで守り切ったハリウッドが、無傷の5連勝という貫禄の首位通過で決勝トーナメントへとコマを進めた。一方、デビューイヤーでの決勝トーナメント進出を狙った津嶋倶楽部だったが僅か1勝のみに止まり、多くの課題が残るシーズンとなった。

1位から4位までが勝ち点9で並ぶリーグ随一の大混戦模様となったFブロック。そんな状況の中行われたFブロック最後の一戦は、既に決勝トーナメント進出を決めているため、引き分け以上で首位通過となるごうしょうと、ワイルドカード争いでは得失点差で劣るため勝利しか決勝トーナメント進出の道を切り開けない相模ランバーズのバトル。そのゲームは1回裏、ごうしょうが1番笠井の3ベースヒットと3番田島の四球出塁でノーアウト1、3塁のチャンスを作ると、相手投手の牽制が悪送球となる間に1点を先制。更に、尚も続くチャンスの場面で迎えた4番鈴木が左中間を破るタイムリー2ベースヒットを放ち2点目を奪う。対する相模ランバーズは直後の2回表、5番武石の3ベースヒットでチャンスを作ると、6番高玉の犠飛ですかさず1点を返す。だが、そんな反撃ムードも束の間、続く3回に再びミスから1点を与えてしまうい万事休す。最後までテンポの良いピッチングを続けたごうしょう先発寺西の前に1得点止まりとなり、敗北と共に予選敗退が決定してしまった。一方、最終戦を勝利で飾ったごうしょうは、4勝1敗の勝ち点12で見事首位通過を決めた。
             先制打を放ったBloopers 仲村選手
             ダブルヘッダーに挑んだ マリモーズ
             先制打を放ったユキム 井澤選手
             決勝トーナメント進出を決めた BONDS
             逆転で決勝T進出を決めた 武蔵
             無傷の5連勝を飾った 湾岸ベースボーイズ
             5連勝での1位通過を決めた ハリウッド
             首位通過が確定した ごうしょう
決勝T進出を決めた Brightness
Wカードでの復活を果たした 豪球会
16強が出揃った3部決勝トーナメント表
この日行われた3試合をもって全ブロックの順位が確定する3部リーグ。今季も最激戦区となった3部リーグの戦いも、いよいよ命運が分かれる。

先ずBブロックの一戦は、負けても3点以内の決着であれば決勝トーナメント進出が決まるBrightnessと、ワイルドカード争いも含め何としても勝利をモノにしたい横浜ゴーヘッズの対決。そのゲームは中盤4回を終えた時点で2対2と互いに譲らぬ展開となる。しかし、終盤へと入った5回表、Brightnessの先発片桐(翔)が自らのバットで勝ち越し打を放つと、その後満塁となった場面で柿崎に2点タイムリーが飛び出し、この回一挙3得点。更に、続く6回にもエンドラン、ワイルドピッチで2点を奪ったBrightnessが、横浜ゴーヘッズの反撃を1点のみに抑え7対3で勝利。見事、得失点差の2位で決勝トーナメントへの切符を掴んだ。

続くCブロックのバトルは、引き分け以上で勝ち抜けが決まるマイルドスターズと、予選敗退が決まっているものの最終戦を勝利し有終の美を飾りたい三車線の一戦。そんな両者の戦いは初回、4番安藤のタイムリーでマイルドスターズが先制するも、その裏三車線が尾鷲の2点タイムリーですぐさま逆転に成功する。だがゲームは2対1のまま迎えた終盤5回表、マイルドスターズが中山、安藤、小山のタイムリーなどで一挙5点を奪い一気に試合をひっくり返すと、この回の攻防が勝負の分かれ目。最後はここまでの勢いの差がくっきり表れる形で決し、新星マイルドスターズが2位通過を決めた。

残るEブロックの戦いは、「黒百合 vs STORM」の一戦。既に1、2の順位が確定しているEブロックだが、3位につける黒百合にとっては最後の望みとなるワイルドカード争いに加わるためにも是が非でも勝利が欲しい。一方のSTORMは、ここまで苦戦を強いられてきただけに、最後は勝利を手にし笑顔でシーズンを締めくくりたい。しかし、そんなSTORMの願い虚しく、ゲームは最後まで黒百合ペース。初回から1番堀の2ベースヒットを皮切りに、四球、失策を絡め3点を先制すると、続く2回にも近藤、堀、宮崎の長短打で2点を追加。守っても、宮崎、堀、小平の3投手による継投策でSTORM打線を封じ、5対0の完封勝利を飾った。だがしかし、その黒百合も得失点差でワイルドカード争いに敗れ、決勝トーナメント進出の夢が潰えた。
この日、全リーグの先陣を切って決勝トーナメントの戦いが始まった4部リーグ。
その中で唯一行われた一戦は、ワイルドカード1位として復活を果たしたBEANSと、予選2位通過で勝ち上がってきた常笑学院の対決となり、奇しくもそれはCブロック同士のマッチアップとなった。そんな両者が予選で対峙したときは常笑学院に軍配が上がったものの、僅か1点差という僅差の決着とあって、まさに実力は五分五分と言える。すると、ゲームは序盤から激しい攻防が繰り広げられ、1回表にBEANSが4番田中(優)のタイムリーで先制すれば、その裏常笑学院も同じく主砲の4番河上にタイムリーが生まれ、すかさず逆転する。だが、ゲームは2対2となって迎えた5回表、BEANSが相手守備陣の乱れから2点を奪い再び先行すると、その勢いのまま6回に代打佐藤のタイムリーでダメ押しとなる追加点を奪い勝負あり。BEANSが予選での借りを返す形でリベンジを果たし、見事下剋上を完遂した。
             先制打を放ったBEANS 佐藤(優)選手
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