続いてのバトルは、先に繰り広げられたスプリングカップで共に16強入りを果たしたものの決して納得出来る結果とは言えず、この夏こそはと全てを懸ける「渡辺ツインズ vs 青木製作所Snugs」の一戦。戦前の予想では共に最高峰リーグで凌ぎを削り合う両者の対決とあってロースコアの決着かと思われたが、ゲームは始まってみるとSnugsの一方的な展開となった。1回からクリンアップがしっかりと仕事を果たし2点を先制したSnugs打線は続く2回、今度は下位打線の3連打で1点を追加。更に止まらない打線は3回に村上、横田のタイムリーで2点を加えると、4回にも三度2点を奪い7対0と圧倒する。すると、投げても4回を無失点に抑えた先発有川(竜)に5、6回の2イニングを無安打ピッチングという内容で完璧にリリーフした金城との両投手で見事に完封リレー。まさかの予選敗退となった1部リーグでの悔しさをぶつけるかの如く、Snugsがこの夏に懸ける熱き思いを完封勝利という形で表現した。
Dブロックと同様に最終戦の2試合が行われたEブロック。先ず、埼玉県上尾市の平方野球場を舞台に午前8時30分のプレーボールで行われた一戦は、「GOLGO BASEBALL CLUB vs BOOOOON」の歴代2部王者対決。先攻のGOLGO B.Cは午後に他球場で行われる3位MKY88の結果次第ではあるが、決勝トーナメント進出の望みを残しているだけに勝利は必須。一方、後攻のBOOOOONは、決勝トーナメント進出こそ決めているものの、その戦いへと勢いをつける意味でも勝利を収め首位通過を狙う。そんな両者が相見えたバトルは、壮絶な乱打戦と化した。初回にGOLGO B.Cが2本のタイムリーで幸先良く3点を先制するも、その裏すぐさまBOOOOONが一挙7点を奪うビッグイニングを作り逆転。それでも諦める訳には決していかないGOLGO B.Cが終盤6回に怒濤の追い上げで一気に同点とし、ゲームを振り出しに戻す。しかし、執念の同点劇を演じたGOLGO B.Cだったが、直後にエンドランで1点を勝ち越され万事休す。土壇場で意地こそ見せたもののあと一歩及ばず、昇格イヤーは惜しくも予選リーグ敗退となった。一方、黒星スタートから怒濤の5連勝を飾ったBOOOOONは、見事首位での決勝トーナメント進出を決め、2回戦敗退に終わった昨年のリベンジに挑む。
上位3チームによる熾烈な順位争いとなったDブロック。中でも2、3位の直接対決となった「武蔵 vs 漁火」の一戦は、勝った方が決勝トーナメント進出を決める戦いとあって、ゲームは両雄のプライドが激しく交錯した。初回に武蔵が漁火バッテリーのミスに乗じ3点を先制すれば、対する漁火は持ち前の攻撃力で2本のHRを放ち、すぐさま3点を奪い返す。だが、そんな白熱の展開となったゲームは終盤に明暗。初回同様、漁火ディフェンスのミスを逃さず確実に加点していった武蔵が6対3と突き放し同期対決は決着。最終戦での大一番を制し、見事3年連続となる決勝トーナメント進出を決めた。一方、敗れた漁火だが、B、Eブロックでそれぞれ残す2ゲームの結果如何ではワイルドカード進出の可能性を残している。
残るEブロックの戦いは、「黒百合 vs STORM」の一戦。既に1、2の順位が確定しているEブロックだが、3位につける黒百合にとっては最後の望みとなるワイルドカード争いに加わるためにも是が非でも勝利が欲しい。一方のSTORMは、ここまで苦戦を強いられてきただけに、最後は勝利を手にし笑顔でシーズンを締めくくりたい。しかし、そんなSTORMの願い虚しく、ゲームは最後まで黒百合ペース。初回から1番堀の2ベースヒットを皮切りに、四球、失策を絡め3点を先制すると、続く2回にも近藤、堀、宮崎の長短打で2点を追加。守っても、宮崎、堀、小平の3投手による継投策でSTORM打線を封じ、5対0の完封勝利を飾った。だがしかし、その黒百合も得失点差でワイルドカード争いに敗れ、決勝トーナメント進出の夢が潰えた。