TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「サマーカップ1回戦が終了!リーグでは新たに8チームが決勝ラウンドへ!!」
気温35度の猛烈な暑さとなった8月7日。この日も各地で26試合が開催され、どのゲームも両者気力を振り絞った熱戦に。そんな中、1回戦2試合が行われたサマーカップ2016。

「魅せる野球!セクシーベースボール!」をモットーに活動している川崎白虎。このサマーカップでVictoria初参戦を果たした注目のニューカマーだ。対する相模ランバーズは、2部リーグ予選で好調を意地しており、トーナメント大会でも上位進出を狙う。そんな神奈川同士の対決となった一戦は、相模ランバーズに軍配。続く2回戦では強豪ダディーズベースボールと激突する。(試合内容報告なしのため省略)

指折りの実力者達が名を連ねている最高峰リーグで6連勝を飾るなど、過去最高の仕上がりを見せている三晃クラブ。そんな彼らのサマー初戦の相手は、2014年の3部準優勝から現在は2部リーグで奮闘を続けるNTスコーピオンズ。今季は予選で苦しんでいる若武者だが、持ち前のチームワークで各上への下剋上を狙う。ゲームは三晃クラブ本澤、NTスコーピオンズ延島の両先発投手で試合開始。試合が動いたのは3回裏、NTスコーピオンズが2番関口の左中間へのタイムリー2ベースで1点を先制。しかし直後の4回表、三晃クラブは4番山下のレフト線へのタイムリーですぐさま同点に追いつく。一進一退の攻防となったゲームは6回裏、NTスコーピオンズがフィルダースチョイスで1点を奪うと、三晃クラブも7回表に1番永尾のタイムリー内野安打で再び追いつく。すると勝負はサドンデスへ突入。先攻の三晃クラブはショートライナー併殺打で無得点。一方、後攻のNTスコーピオンズは3番望月がセンターオーバーとなる値千金のタイムリーを放ちサヨナラ。NTスコーピオンズが強豪三晃クラブを破る番狂わせを演じ、チーム一丸で大金星を手にした。 続く2回戦では、同じく1回戦で1部Tropicanaを下し、3部でも快進撃を見せているCRNとの対戦が決まっている。
             1回戦を突破した 相模ランバーズ
             サヨナラ打を放ったNT 望月選手
同点HRを放ったRED SOX 村上選手
先頭打者HRを放ったスタイガー 中村選手
逆転打を放った相模KOT'S 重文字選手
リーグ初勝利を挙げた 渡辺ツインズ
3位での決勝T進出を決めた BUZZ
決勝T進出が決まった ジョルターヘッズ
決勝T進出が決まった WILL.BC
Eブロックを除くすべてのブロックで、決勝トーナメント進出を懸けた7試合が繰り広げられた最高峰リーグ。予選リーグも終盤戦や最終戦とあって、4チームの順位確定チームが誕生した。

先ずは3試合が行われたAブロックの戦い。ここまで開幕4連勝という圧倒的な力で首位に立ち、すでに決勝トーナメント進出を決めているRED SOX。対するグレイトシャークスは、それとは対照的に1勝3敗と苦しいシーズンを送っており、終盤戦で意地を見せたいところだ。ゲームは初回、グレイトシャークスが幸先よく1点を先制するも、対するRED SOXは村上がレフトへの柵越えホームランを放ちすぐさま同点に追いつく。さらにRED SOXは中村のタイムリーで2点目を奪い逆転。ここぞの場面で勝負強さを発揮した王者RED SOXが開幕5連勝で首位通過を決め、前人未踏の最高峰リーグ連覇へと弾みをつけた。

Aブロック2位3位の直接対決となった「スタイガー vs 東京ドナルドダック」。首位RED SOXが勝ったため首位浮上とはいかないが、勝ち又は引き分けで決勝トーナメント進出が決まる大事な一戦だ。そんな両者のゲームは初回、スタイガーが山本の先頭打者ホームランで1点を先制すると、2回表にも満塁ホームランなど打者一巡の猛攻を見せ6得点。さらに3回表にはツーランホームランで2点を奪い毎回の14得点。防戦一方となってしまた東京ドナルドダックは、ツーランホームラン等で4点を返すが反撃もここまで。14対4でスタイガーが5回コールド勝利を飾り、見事2年ぶりとなる決勝トーナメントへの切符を手にした。

ここまで共に未勝利とすでに予選リーグ敗退が決まっている江戸川タイムリーズ相模KOT'Sの対決。負けは負けでも善戦が多い両者だけに、初勝利を掴むため本来の勝負強さをこの試合で見せる事が出来るか。ゲームは初回、江戸川タイムリーズが2つのエラーと連打で2点を先制するも、裏の相模KOT'Sが吉田(直)のエンドランですぐさま1点を返す。さらに相模KOT'Sは4回裏に重文字のタイムリー等で2点を奪い逆転に成功。6回裏にも重文字のタイムリーでダメを押した相模KOT'Sが2対4で逆転勝利。投げては上田が江戸川タイムリーズ打線を初回の2点のみに抑え完投。トーナメント大会でも春夏共に初戦敗退と苦しいシーズンとなった彼らが、リーグ戦では5戦目にして遂に初勝利を掴み、復調の兆しを見せてくれた。

渡辺ツインズがダブルヘッダーに挑んだBブロックの戦い。先に行われたARUYO東海との一戦は、2回に渡辺ツインズが相手エラー等で2点を先制。対するARUYO東海も4回に5番内之倉のタイムリーで同点とするが、渡辺ツインズは直後の5回に4番粟屋がライトオーバーのタイムリーを放ちこれが決勝点。3対2で渡辺ツインズが接戦を制した。
続いて2連勝を狙い挑んだBUZZとの戦いは、渡辺ツインズ田島、BUZZ林の両投手が好投を見せ3回まで無得点。試合が動いたのは4回、7番松永のラッキーな内野安打にフィルダースチョイスが絡みBUZZが1点を先取すると、6回にも飯吉のタイムリー3塁打で1点を追加。投げては林が要所を抑え完封勝利。BUZZが決勝トーナメント進出を大きく手繰り寄せる3勝目を飾った。 後日、ARUYO東海が残り試合を棄権したため、Bブロックの順位が確定。1位三晃クラブ、2位吉岡クラブ、3位BUZZの決勝トーナメント進出が決定。4位転落となってしまった大宮フェニックスはワイルドカード争いに回る事になるが、得失点差2と厳しい状況だ。

Cブロックでは、3位ジェイスBCと4位FEARLESSが直接対決。共に勝てば首位浮上となる大一番は初回、FEARLESSが2番富田のスリーベースヒットでチャンスを作ると、3番橋本(貴)が初球でエンドランをきっちり決め1点を先制。対するジェイスBCは2回裏、ホームランですぐさま同点に追いつく。すると、その後は互いにチャンスは作るものの最後まであと1本が出ず、1対1のドロー決着。 その結果、ジョルターヘッズの決勝トーナメント進出が決まり、ジェイスBCは首位に勝ち点で並ぶ2位に浮上。また、4位キープのFEARLESSはワイルドカード争いへ。3位Revivalは最終戦で勝ちか引き分けで進出決定し、対するはちみつハニーは6点差以上の勝利が逆転進出の絶対条件だ。順位確定となる運命の最終戦は次週繰り広げられる。

最後は、こちらも大混戦となっているDブロック。勝ちか引き分けで決勝トーナメント進出が決まるWILL BASEBALL CLUBに対し、一方の青木製作所Snugsも勝利を手にすれば文句なしで予選通過が確定するが、ドロー決着の場合は他チームの最終戦の結果次第となってしまう。また、負ければ共に予選敗退の可能性さえ残しているだけに、Dブロックの命運を左右する非常に重要な一戦となる。ゲームは、青木製作所Snugs川村、WILL樋口の両先発でスタートし、初回から動きを見せた。WILLは1回裏、4番高橋のタイムリーで幸先良く先制すると、さらに6番三井のタイムリー、7番高田の内野ゴロで3点のリードを奪う。追いかける展開となった青木製作所Snugsは2回表、6番宮崎の右中間を破るヒットにエラーも重なり2点を返すと、最終回には2死満塁から8番村上が押し出し四球を選び土壇場で同点に追いつく。これまで度々ミラクルを起こしてきたWILLはその裏、この回からリリーフした有川を攻め2本のヒット等で1死満塁とサヨナラのチャンスを迎える。しかし最後は有川が気迫の投球を見せ試合終了。最後の最後まで凌ぎを削り合った攻防は、3対3のドロー決着で幕を降ろした。この結果、WILL BASEBALL CLUBの決勝トーナメント進出が決定。青木製作所Snugsは2位浮上も他チームの最終戦次第となり、そのチャンスはまだ5チームに残っている。
取材カードに選ばれた「マリモーズ vs JAPAN BRAND」の2部リーグCブロックの戦い。ここまで1勝1敗の両チームだが、このゲームを獲り出遅れた決勝トーナメント争いへの参戦を目指す。マリモーズ関口、JAPAN BRAND秋元の両先発で始まったゲームは1回裏、5番小笹の特大3ランHR等でJAPAN BRANDが一挙4点を奪う。しかし、1対6とJAPAN BRANDが5点リードで迎えた5回表、遂にマリモーズが反撃開始。3番西川の2ベースヒットで2点を返すと、なおも代打井戸、9番日下に連続タイムリーが飛び出し、怒涛の攻撃で同点に追いつく。すると、その後は互いに無得点に終わり、勝ち点1を分け合う形で決着。 勝てば2位と勝ち点差なしの3位浮上となっていただけに、両チームにとって悔やまれるドローとなった。 (詳しくは取材記事へ)

この日、取材カードを含む11試合の激闘が繰り広げられた2部リーグ。どの戦いも決勝トーナメント進出に直結するだけに1試合1試合に自ずと注目が集まり、新たに3チームが次なるステージへの切符をその手に掴んだ。

先ずは大混戦となっているAブロック。決勝トーナメント進出にはもう負けられないBloopersと、すでに予選敗退が決まっているものの最後まで勝利に貪欲な姿勢を見せるインソムニアスターズが対決。そんな両者のゲームは初回、インソムニアスターズが1番深山の果敢な走塁で相手のバッテリーミスを誘い1点を先取するも、その裏Bloopersも2番打者のセンターへの犠牲フライですぐさま同点に追いつく。さらに5回裏、満塁ホームランが飛び出しBloopersが一気に突き放す。このまま負けるわけにはいかないインソムニアスターズは、最終回に意地を見せる。7番長谷川の四球出塁、8番庄司の気持ちのこもった内野安打で反撃の狼煙を上げると、丸田の内野ゴロで1点を返す。しかし最後は米山がライトフライに倒れ反撃もここまで。逆転勝利を飾ったBloopersが3勝目を挙げ、残り2戦を残し勝ち点9に伸ばした。一方、4敗目を喫したインソムニアスターズだが来季へ良い形で繋げるためにも最終戦での有終の美を狙う。

続いてもAブロックの戦いとなった「GOLDENCLUB vs 博多ELEMENTS」。勝てば首位浮上となる博多ELEMENTSと2勝目を目指すGOLDENCLUBとの対決は3回裏、9番大熊がライト線へタイムリーを放ち博多ELEMENTSが1点を先制。さらに相手エラーでこの回2点を先取すると、6回裏にも4番崎山のソロホームランで3点目を奪いダメ押し。投げては先発の須貝が13奪三振を奪いノーヒットノーランを達成。投打が噛み合った博多ELEMENTSがAブロック首位に浮上し、2年連続となる決勝トーナメント進出を決めた。

3位フェニックスと4位練馬アドベンチャーズの直接対決となったBブロックの戦いは、勝てば2位浮上となる重要な一戦だ。練馬アドベンチャーズは1回表、四球からのチャンスを作ると4番山本がタイムリーを放ち1点を先制。更に3回表には3番窪寺のタイムリーと6番田中の2点タイムリーで3点を追加する。攻撃の手を緩めない練馬アドベンチャーズは4回表、連打から再び4番山本のタイムリーが飛び出し、5対0と主導権を握る。しかし5回裏、フェニックスは1番小林の三塁線を破る2点タイムリーで反撃開始。6回裏にも6番八木のタイムリーで5対3と追い上げ、練馬アドベンチャーズにプレッシャーをかける。だがしかし、7回表に2点を追加した練馬アドベンチャーズが逃げ切り勝利。見事Bブロック2位へと浮上し、決勝トーナメントへの道は他チームの結果待ちとなった。現在首位のブルーサンダースはすでに進出を決めているが、練馬アドベンチャーズの運命は最終戦の「GALANTS vs MILLIONS」の結果次第。GALANTSは8点差以上で勝利すれば進出決定。対するMILLIONSは勝つか引き分けで決勝ラウンドへの道が開かれる。また、フェニックスはワイルドカード争いでも厳しい状況となっており、昨年3部で輝きを放った彼らの予選リーグ敗退が濃厚だ。

取材ゲームとは別に行われた「BONDS vs SAMURAI.BOYS」のCブロックのバトル。ここまで開幕3連勝と首位を走るSAMURAI.BOYSが2位BONDSのホームに乗り込んだ一戦は、首位攻防戦らしい緊迫の展開となった。SAMURAI.BOYSは初回、旭(一)のソロホームランで先制すると、3回にも旭(勇)のスクイズで追加点を挙げ、2点のリードを奪う。対するBONDSも玉城のヒットからチャンスを作り、相手エラーで1点を返す。さらに最終回、BONDSは諏訪部のヒット等で2アウト満塁とサヨナラの場面を演出するが、ここで先発の吉田からスイッチした星川が後続を抑えゲームセット。Cブロック首位攻防戦は首位SAMURAI.BOYSに軍配が上がり、最終戦の不戦勝も含め開幕5連勝で首位通過を決めた。また、最終戦では3チームが決勝トーナメント進出への残り1枠を争う構図となった。

Dブロックでは、3位RAISEと4位漁火が2位浮上を狙い直接対決。先攻漁火、後攻RAISEでスタートしたゲームは2回、漁火が5番町田の出塁をきっかけに打者一巡の猛攻を見せ4点を先制する。さらに漁火は3回にも9番佐藤(航)のタイムリーなどで2点を追加。投げては橋本-丹治-木村の継投リレーで強力RAISE打線を2点に抑え、漁火がDブロック2位へ浮上。決勝トーナメント進出争いは最終戦にまで縺れ、3位武蔵との直接対決で雄雌を決する事となった。一方、敗れたRAISEだが最終戦の結果如何では、ワイルドカードで復活する可能性も残しているだけに、まさにDブロックの戦いは最後の最後まで混迷を極めそうだ。

前回の戦いではハリウッドとの首位攻防戦に敗れ、初めて土をつけられたRossowave。対する津嶋倶楽部は、すでに2敗を喫しており予選通過のためにはこれ以上負けが許されない崖っぷちの状況だ。千葉県対決を制し、上昇気流に乗るのはどちらのチームか。一進一退の攻防となったゲームは、津嶋倶楽部投手陣が強力Rossowave打線を1安打に抑えるも、エラーや与四死球から好走塁等でRossowaveが3点を奪う。対する津嶋倶楽部は、自慢の攻撃陣が6安打を放つも2点止まり。最後まであと1点が遠く、3対2でゲームセット。接戦を制したRossowaveがEブロック首位に浮上し、自身初となる決勝トーナメント進出を決めた。又しても僅差ゲームを落とし、初シーズンは予選敗退となってしまった津嶋倶楽部。残る最終戦では実力を最大限発揮し、来季のリベンジへと繋げてほしい。

Returners、JAあつぎがそれぞれダブルヘッダーに挑むなど、計4試合が繰り広げられたFブロック。
そんな中、ここまで開幕3連敗を喫しているSCRATCHと、それとは対照的に2連勝中と波に乗る相模ランバーズの一戦が、10時30分のプレーボールで先陣を切って行われた。試合が動いたのは3回裏、相模ランバーズがヒットと四球で無死満塁のチャンスを作るとバッテリーミスで1点を先制する。しかし続く4回表、疲れの見えてきた相模ランバーズ彦根にSCRATCH打線が襲いかかる。1死満塁から7番柿沼の犠飛で同点とすると、1番田井のライト前タイムリーヒット等でこの回一挙4点を奪う。一矢報いたい相模ランバーズは最終回、3番千葉のソロホームランで1点を返すが反撃もここまで。SCRATCHが5対2で逆転勝利を飾り、4戦目にして今季初白星を手にした。

続いて行われた「MBN vs JAあつぎ」の戦い。先攻MBN水島(隼)、後攻JAあつぎ越智の両先発でスタートしたゲームは初回、2死3塁から4番越智が自らライト前ヒットを放ち、JAあつぎが1点を先制。しかし2回表、決勝トーナメント進出のためにはもう一つも落とせないMBNは諌山の2塁打から相手エラー絡みですぐさま同点に追いつく。ダブルヘッダー初戦を勝利で飾りたいJAあつぎはその裏、1番難波のセンタオーバー3塁打で2点目を奪い再び1点を勝ち越すが、4回表にMBNは水島(浩)のレフト前ヒット等で2点追加し逆転に成功。するとその後は両投手陣が気迫のピッチングで無得点に抑え、そのままゲームセット。決勝トーナメント進出へ絶対に落とせなかった一戦を見事逆転勝利で飾ったMBNが、最終戦へと望みを繋いだ。

ようやく今季初戦を迎えた昨年の3部リーグ王者Returners。ダブルヘッダー1戦目で勝利を手にし一気に勢いに乗りたいところだったが、暫定首位に立つごうしょうに出鼻を挫かれる。2回に岡本のセンター前へのタイムリー等でごうしょうが4点先制。5回にReturnersも負けじと2点を返すが、その裏渡部の本塁打などで4点を追加し勝負あり。投げては、鈴木-渡部の継投リレーでReturners打線の反撃を2点に抑え、ごうしょうが首位キープとなる3勝目を挙げた。

最後は、共にダブルヘッダー初戦を落としてしまった「JAあつぎ vs Returners」の対決。2連敗だけは避けたい両者のゲームは、JAあつぎの一方的な展開となった。初回からJAあつぎがヒット、フォアボールを絡め打者11人の猛攻で5点を奪うと、続く2回裏にも2点を追加し序盤から7点のリードを奪う。JAあつぎ今井に3回までパーフェクトに抑えられていたReturnersは4回表、相手エラー等で1点を返すが負の流れを払拭することが出来ず、5回裏に4点を追加され万事休す。JAあつぎが5回コールドで3勝目を飾り、Fブロック2位に浮上。未だ決勝トーナメント進出チームが確定していないFブロックだが、僅か2つの椅子を懸けた4チームの争いは最終戦にまで縺れる事となった。

HRを放った博多ELEMENTS 崎山選手
タイムリーを放ったSCRATCH 田井選手
逆転打を放ったMBN 水島(浩)選手
順位争いが激化している予選ブロックの戦いも残り僅かとなった3部リーグ。そんな中この日も、決勝トーナメント進出を懸けた注目の5試合が行われた。

Aブロックではすでに決勝トーナメント進出を決めている首位Albatrossが登場。対するアンバージャックはここまで開幕4連敗と最終戦でのVictoria初勝利を目論む。すると、そのアンバージャックはAlbatross先発佐藤の立ち上がりを攻め、3番宮本のタイムリーで1点を先制する。しかしその裏、Albatrossは3連続四球で満塁とすると、4番穴田の逆転2点タイムリー等ですぐさま3点を奪取。さらに4回には首位の実力を見せつけ一挙7点を奪い4回コールド勝ち。投げては佐藤の完投勝利でAlbatrossが首位通過を決めた。また、Aブロック最終戦は決勝トーナメント進出を懸けた2位3位の直接対決となる。

2試合が行われたBブロック。先ずは3位4位の直接対決となった「横浜ゴーヘッズ vs GYOSEI」のバトル。3勝目を飾り決勝トーナメント進出争いに加わりたい横浜ゴーヘッズは初回、1死満塁から5番のレフト前ヒットで先制すると、その後も内野エラーの間に1点を追加する。対するGYOSEIは4回表、1死2、3塁からワイルドピッチと6番今村の内野ゴロで2点を返し同点。さらに5回表には2番星野の内野ゴロの間に勝ち越しに成功すると、その後も4番佐藤の内野ゴロや長嶋タイムリーで追加点を奪い試合を決めた。序盤の劣勢も決して焦ることなく逆転勝利を飾ったGYOSEIが横浜ゴーヘッズを抜き去り3位に浮上。4位転落となった横浜ゴーヘッズだが、まだ決勝トーナメント進出の可能性を残している。

Bブロックのもう1試合は「Brightness vs 砂町ドンフェイス」。首位攻防戦となったゲームは砂町ドンフェイス望月、Brightness柿崎の両先発で開始。その両投手は5回まで素晴らしい投球を披露し、勝負は0対0のまま終盤へ。迎えた6回表、Brightnessは2アウトから2番高橋(雄)が四球と盗塁でチャンスを作り出すと、3番高山の放った打球はショートとセンターの間への絶妙な当たり。この打球にセンター児玉が何とか追いつきグラブに当てるもキャッチ出来ず、この1点が決勝点。投げては柿崎が7回被安打2奪三振10の完封勝利を飾り、Brightnessが緊迫の投手戦を制した。一方、敗れた砂町ドンフェイスは勝点15の暫定首位で予選リーグを締めくくった。

Cブロック4位5位の対決となった「スナイパーズ vs SPBC」。決勝トーナメント進出にはもう負けが許されないスナイパーズは2回表、5番内田の三塁打、6番深谷の犠飛で2点を先制。更に3回表には4番小林の内野安打で1点を追加すると、その後も7番宮本のタイムリーなどで加点し計8得点。対するSPBCは最終回に意地の1点を返すが、宮本-所の投手リレーに力及ばず試合終了。8対1でスナイパーズが勝利し、最終戦に望みを繋いだ。しかし後日、スナイパーズの最終戦が不戦敗となり予選敗退が決定。結果、富士見SPの決勝トーナメント進出が確定し、マイルドスターズは最終戦で勝つか引き分けで勝ち抜けが決まる。

最後はEブロック「黒百合 vs MKトライアンフ」の一戦。先週行われた上石神井野球部との戦いでは鮮やかな逆転勝利を飾り、勢いそのまま2連勝を狙う黒百合。対するMKトライアンフは序盤戦で喫した不戦敗が痛手となっているが、ここまで3位と奮闘を続けている。そんな両者の対決は初回、黒百合が佐々木のタイムリー3塁打で2点を先制すると、その後も遠藤の3塁打や野田の本塁打等で効果的に加点。投げては黒百合先発の遠藤が4回2死までパーフェクトピッチングを披露するなど、2安打無四球の完封勝利。2勝目を挙げた黒百合がEブロック3位に浮上し、決勝トーナメント進出へ望みを繋いだ。
             完投勝利を挙げたAlbatross 佐藤投手
             首位攻防戦を制した Brightness
             投打の活躍を見せたスナイパーズ 宮本選手
             投打の活躍を見せた黒百合 遠藤選手
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