TOP > Victoriaリーグ2部(2016年) > バックナンバー > 「決勝トーナメント遠のく!真夏の乱打戦は痛恨のドロー!!」
TEAM1234567R
          マリモーズ         0        0        1        0        5        0        -        6    
     JAPAN BRAND         4        1        0        1        0        0        -        6    
マリモーズが終盤集中打でドロー決着!JAPAN BRANDは5点リードを守れず!!
各地で最高気温を記録するなど猛烈な暑さとなった8月7日。この日、東京都板橋区の城北公園野球場では2部リーグCブロックの4、5位対決、「マリモーズ vs JAPAN BRAND」の一戦が繰り広げられた。
互いに1勝1敗で迎えた大事な3戦目に挑む両者。先攻マリモーズの指揮官である金澤監督はゲーム前、「JAPAN BRANDさんは以前から対戦して貰っていて強敵だという事は分かっているので、胸を借りるつもりで臨みたいと思います。勝負のポイントとしては個々の能力では勝てないので、頭や目を使ってチーム全体で工夫しながらプレーしたいです。その中でキーマンを挙げるとしたら先発ピッチャーの関口ですかね。彼はバッターとしても優秀なので、攻守両面での活躍を期待したいなと思います。とにかく勝ち点3を獲得出来るように頑張ります」と語り、好敵手からの勝利を狙う。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった関口は、「調子としてはボチボチ良いので、持ち味である打たせて取るピッチングが出来ればなと思っています。特に気をつける事は先頭打者に対してですね。あとは1人1人きっちり抑えてリズム良く投げる事を心掛けたいなと思います。打つ方に関しては、その時の状況に応じたバッティングをしてチームに貢献出来ればなと思っています」と話し、投打での活躍を誓った。
対する後攻のJAPAN BRANDを率いる新井代表はゲーム前、「人数が9人ピッタリという事で、先ずはこの暑さの中最後まで戦い切れるようにやらなきゃいけないんですけど、その中でしっかり勝ちも掴めるように細かくやっていこうかなとは思っています。勝負のポイントとしては、クリンアップ3人衆が如何にやってくれるかですね。中でも主砲の4番中俣には豪快なバッティングを期待しています。とにかく何としても2勝目を手にしたいなと思います」とコメントし、上位浮上を果たすための価値ある1勝を目指す。
また、代表の期待を背負い攻撃陣を牽引する主砲の中俣は、「調子は絶好調とは言えませんが、とにかく全力で振っていくという事と、自分が決めるという意識では無く、しっかりと狙い球を絞ったバッティングで次に繋げるという意識でいきたいと思っています」と話し、謙虚に闘志を燃やす。

両雄が勝負の一戦と位置づけたバトルは蟬時雨の降り注ぐ中、午後1時にプレーボールとなり、ゲームは互いの負けられぬ思いが交錯した壮絶な点の取り合いとなった。
先ずは序盤、先手を取って主導権を握ったのはJAPAN BRAND陣営。1回裏、1番成田、2番新井の四球、ヒットによる出塁に加え、相手守備陣のランダウンプレーミスから1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、迎えた4番中俣の放ったサードゴロがエラーを誘う一打となり1点を先制。更に、尚も続くチャンスで迎えた5番小笹が豪快に振り抜いた一打はセンターの遥か頭上を越すランニング3ランHR。新井代表の期待通りに主軸がきっちりと仕事を果たしたJAPAN BRANDが、スタート直後から一挙4点を先取する。
そんな幸先の良い滑り出しで勢いづいたJAPAN BRANDは、続く2回裏にも3番猪又が放ったセンターオーバーのタイムリー3ベースヒットで1点を追加すると、1点返され迎えた4回裏にも相手サードの悪送球から1点を取り、5点のアドバンテージを奪いゲームを支配する。

だがしかし、そんな一方的な展開から一転、試合は終盤へと突入した5回表に大きく動く。
ここまで毎回のようにチャンスを演出しながらもJAPAN BRANDの先発秋元の前に、5番高橋のタイムリーで奪った1点のみに抑え込まれていたマリモーズ打線がようやく奮起。この回先頭の1番伊出がライト前ヒットに盗塁成功でスコアリングポジションに進めば、続く2番松田は振り逃げ悪送球による出塁から盗塁を決めノーアウト2、3塁のチャンスを作ると、迎えた3番西川が4球目の変化球を右中間へと弾き返す2点タイムリー2ベースヒットを放ち6対3。頼れる主軸の一打で反撃の狼煙を上げたマリモーズ打線はその後、四死球で2アウトながら満塁にまでチャンスを拡大させると、この場面で代打として打席に入った井戸が値千金の2点タイムリー2ベースヒットをライトへと放ち1点差。更に、尚も続くチャンスで9番日下がセンター前へと快心のタイムリーを放ち遂に同点。この回疲れの見え始めた秋元に対し、4本の長短打を集中させたマリモーズが一挙5点を奪うビッグイニングを作り出し、ゲームを振り出しへと戻すと共に一気に流れを引き寄せる。
だが、その勢いのまま逆転を狙った最終6回表の攻撃は、芯で捉えた当たりを放つも相手守備陣の好プレーに阻まれるなど三者凡退。一方、追いつかれはしたものの再び勝ち越しを試みるJAPAN BRAND。しかし、5回からリリーフした2番手日下の前に2回で4奪三振を喫するなど完璧に近い内容で追撃を封じられ無得点。前半はJAPAN BRAND、後半はマリモーズとそれぞれの攻撃陣が力を見せつける形で6点ずつを奪い合った激闘は、そのままゲームセットとなり勝ち点1ずつを分け合うドロー決着で幕を降ろした。

ゲーム後、両監督に話しを伺うと、「初回に4点を奪われるなどして完全に負け試合でしたが、何とか粘って粘って引き分けに持ち込めたので良かったです。ただ今シーズンは今日のような展開が多く最後まで縺れてしまうので、今後はゲームの入り方を修正していかないとダメですね。残り2戦もとにかく粘って、前向きなプレーで戦いたいなと思います」と語ったマリモーズ金澤監督。
一方のJAPAN BRAND花田監督は、「初回から大量得点を得るなど前半の流れとしてはバッティングに然り、守備に然り良かったんですけど、途中からチーム全体がバテてしまいましたね。特に追いつかれた5回はそういった部分からミスなども出てしまったので、そこは今後の改善点ですね。ゲームの入り方としては前の試合から良い感じできているので、それを最後まで続けるという所が勝利のポイントですかね。とにかく残りのゲームは怪我をしないという事を大前提にしっかりと戦いたいと思います」と語り、手痛い引き分けを悔やみつつ次なる戦いへと気持ちを新たにした。
【監督インタビュー】
マリモーズ #30 金澤 聡
【監督インタビュー】
JAPAN BRAND #30 花田 昌平
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