TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「早くも混戦模様のリーグ大会!Rossowaveらが春ベスト8進出!!」
1部リーグDブロック同士のバトルとなった「Naughty vs 青木製作所Snugs」。昨年の1部リーグ決勝トーナメント1回戦でも相対した両雄の対決は、又してもNaughtyに軍配が上がることになった。先制したのはSnugs、ヒットで出塁した村上が相手のエラーなどで本塁に還り1点を先制。しかし、3回表にNaughty打線がSnugs先発の有川(竜)を捉え、小野寺のHRや怒涛の6連打などで一挙8点を奪い勝負を決めた。投げては倉橋、久保(大)の継投で粘るSnugsの反撃を2点に抑え、Naughtyがベスト8進出を決めた。
サマーカップ準優勝という輝かしい実績を引っ提げ、今季は更なる躍進を誓うNaughty。ここまでの戦いぶりを見ると、悲願の初タイトル獲得もそう遠くはないかもしれない。

2015シーズンは春・夏共に初戦敗退と苦汁を舐めさせられたTABOO。対するは昨年のサマーカップで惜しくもファイナル進出を逃したRevival。復活とリベンジという両者それぞれの思いが交錯した8強を懸けた戦いは、最後まで気が抜けない好ゲームとなった。
初回、1死3塁のピンチを凌いだRevivalは、3番布目のエンドランで1点を先制。すると、中盤は互いにチャンスを作るも得点が奪えず、白熱の投手戦となる。再び試合が動いたのは6回表、TABOOは4番児島のタイムリーにより土壇場で同点に追いつき、勝負はサドンデスへと委ねられた。先攻のTABOOは、死球と7番山本のスリーベースで計4得点。対するRevivalは、内野ゴロと桜井のタイムリーで2点を返すが後続が倒れゲームセット。最後の最後まで集中力を切らさなかったTABOOが、8強入りを決めると共に復活の狼煙を上げた。
             好投を見せたNaughty 倉橋投手
             決勝打を放ったTABOO 山本選手
これまでUNITED A、RED SOXといった強豪を破る快進撃を続けているRossowave。彼らの今回の相手はこちらも1部リーグに所属する強豪相模原ウインズだ。2年連続の8強入りを狙う相模原の雄に千葉の新星がどんな戦いを見せるのか。そんな注目のゲームは3回表、Rossowaveが1番土井の安打と盗塁などで1死3塁とすると、3番小島が2ストライクからエンドランを決め1点を先制。対する相模原ウインズはその裏、2死ながら3塁のチャンスを作ると1番飯田がセンター前へと弾き返し、すぐさま同点に追いつく。すると、相模原ウインズは更なる流れを引き寄せるべく、5回裏から松木をマウンドに送る。しかし、そのエース投入が大誤算。1アウトから1番土井、2番岡本の連続安打と3番小島の犠打で2死2、3塁のピンチを招くと、4番今野にタイムリーを浴び2点を勝ち越される。さらにRossowaveは6回表にも代打日暮の内野ゴロが野選となりダメ押し。投げては先発の沖が7回1失点10奪三振の好投を見せ完投勝利。又しても強豪撃破をやってのけた若武者Rossowave。自身初となるベスト8進出を決め、並みいる強豪たちに肩を並べた。 (詳しくは取材記事へ)

今季から参戦を果たした江戸川タイムリーズだが、強豪犇めくAブロックでここまで3戦勝ち星に恵まれておらず、Victoria1部の洗礼を浴びている。しかし、是が非でも勝利が欲しい一戦に立ちはだかるのは、初戦を完封勝利で飾り勢いに乗る2013年大会の1部王者東京ドナルドダック。ゲームは両チーム共に無得点で迎えた3回表、東京ドナルドダックは1アウト1、2塁のチャンスを作ると、相手ミスにより先制点を奪う。更にエラーやタイムリーで加点し4対0とする。対するタイムリーズは3回裏にパスボールで1点を返すが、最終回に東京ドナルドダックが2点を追加し勝負あり。投げては根岸-内木の継投でタイムリーズ打線を1失点に抑えた東京ドナルドダックが開幕2連勝を飾り、3年ぶりのタイトル奪取へ向け最高のスタートを切った。

Aブロックの2試合目は、4連勝を狙うRED SOXと今季初勝利を掴みたい相模KOT'Sとが激突。ゲームは序盤から1部王者がその実力を見せつける。RED SOXは2回、田沢、染谷、須賀、中林のタイムリーで一挙4点を奪い、相模KOT'Sの戦意を喪失させると、その後も得点を重ね10得点。常勝軍団RED SOXがAブロック首位独走となる開幕4連勝を飾った。敗れた相模KOT'Sの吉田(直)代表は開幕前、「強豪だらけのAブロックではウチが一番格下なので、一つでも多く勝って何とか決勝トーナメントに滑り込みたいですね」と語っており、一昨年のスプリングカップで証明した得意のトーナメント戦に持ち込むため、後半戦の巻き返しを誓う。

Aブロック最後の一戦は「グレイトシャークス vs スタイガー」の対決だ。毎年のように上位に顔を出しているグレイトシャークスだが、ここまで開幕2連敗と今年は苦戦を強いられている。対するスタイガーも1勝1敗1分のタイをキープしており、両者にとって今回の結果が今後の運命を左右するといっても過言ではない。そんな負けが許されない両雄のバトルは初回、グレイトシャークスが小池の2ベースヒットを皮切りに1点を先取するもその裏、スタイガーは大塚投手の立ち上がり攻め、5番小川の2点タイムリーなどで一挙5点返す。グレイトシャークスも負けじと2回表に大塚、島木の連打で2点返し、乱打戦の展開かと思われたがその後は5回まで両投手が踏ん張り、勝負は終盤へ。しかし6回裏、スタイガーは4番中村のタイムリーや有尾の2ベースなどで一挙7点のビッグイニングを作り試合を決めた。終盤一気の集中打で2ケタ得点を奪ったスタイガーが2勝目を飾り、Aブロック2位に浮上した。一方、今季初勝利を狙ったグレイトシャークスだったが終盤に力尽き、未だ連敗のトンネルから抜け出す事が出来ない。

最後はDブロック「青木製作所Snugs vs Tropicana」の一戦。リーグ初戦では明暗の分かれた両者の戦いは、序盤からTropicana打線が挨拶代わりの3ホーマーを放ち、試合を優位に進める。対する青木製作所Snugsは度々得点圏にランナーを進めるも2点返すのが精一杯。怒涛の先制パンチを西、牧之瀬の2投手の好投で守り切ったTropicanaが、初戦の負けを取り戻す今季初勝利を手にした。一方、ダブルヘッダーに挑んだ青木製作所Snugsだったが、1戦目のスプリングカップ敗戦から悪い流れを断ち切る事が出来なかった。

2週連続で好投を見せたドナルド 根岸投手
タイムリーを放ったRED SOX 須賀選手
タイムリーを放ったスタイガー 中村選手
強風の影響もあり初戦を落とした練馬アドベンチャーズと、初参戦ながらスプリングカップで実力を証明したVOLCANOESとのBブロックのバトル。ゲームは初回、VOLCANOESが相手ミスで1点を先制。対する練馬アドベンチャーズ打線は3回までパーフェクトで抑えられるが、迎えた4回表に4番山本のグランドスラムが飛び出し、一気に逆転。その後も得点を重ねた練馬アドベンチャーズが8対1で快勝し、Bブロック2位へ浮上した。
初戦を落としたVOLCANOESだが、春の戦いで見せた彼らのポテンシャルは高く、今後の逆襲に期待がかかる。

2部リーグのもう1試合はDブロック「SINGHA vs 湾岸ベースボーイズ」の一戦。善戦ながらも開幕2連敗と何としても初勝利が欲しいSINGHAは、ここまで圧倒的な破壊力を見せている湾岸ベースボーイズ打線を抑えることが出来るか。そんな注目のゲームは、又しても湾岸打線が大爆発。2回に小林の3ランHRや東のタイムリーで3点を奪うと、その後も庄司、宮島、松本のタイムリーなど攻撃の手を一切緩めず10得点。自慢の攻撃陣が機能した湾岸ベースボーイズが5回コールドで3勝目を飾り、Dブロック首位の座を守った。一方、3連敗となってしまったSINGHAだが、次戦以降のVictoria初勝利に期待したい。
             今季初勝利を挙げた 練馬アドベンチャーズ
             脅威の打線を誇る 湾岸ベースボーイズ
今季初勝利の岡島ベースボールクラブ
1年ぶりに登板したドンフェイス 染川投手
Dブロック首位に浮上した 豪球会
Victoria初勝利を挙げた 成城ソネッツ
この日、6試合が各地で行われた3部リーグ。まずはAブロックの戦い、「岡島ベースボールクラブ vs アンバージャック」の一戦。両チーム共に初勝利を懸けたゲームは3回裏、アンバージャックが4番高橋のタイムリー2ベースで2点を先制。しかし4回表、岡島ベースボールクラブは7番小野のタイムリー2ベースなどで3点を返し、すぐさま逆転に成功すると5回にも追加点を挙げ2点差。すると5回裏にアンバージャックに1点を返されるも、その後の追撃を許さず4対3のスコアで岡島ベースボールクラブが逃げ切った。3連敗を喫したアンバージャックだが、個々のポテンシャルは高いだけに、今後チームとしての経験を積めば化ける可能性がある。

続いてはBブロックの一戦、「砂町ドンフェイス vs 秦野POPEYEZ」。ここまで負けなしと好調の両チームが相見えた対決は、砂町ドンフェイスの一方的な展開となった。初回、砂町ドンフェイスは5番岩野のタイムリーなどで2点を先制すると、続く2回表にも3番望月のタイムリーで2点を奪う。さらに4回表に4点を追加し勝負あり。投げては約1年ぶりにマウンドへ上がった染川投手が、6イニング2安打14奪三振の好投を見せ完封。砂町ドンフェイスが開幕3連勝を飾ると同時にBブロック首位へと躍り出た。

Bブロックのもう1試合、「YOKOSHIMA TOKYO C@RP vs 神奈川インフィニティ」の対決。両者共にVictoria初勝利を目指す事となった一戦は初回、YOKOSHIMA TOKYO C@RPが2番茂内の本塁打で幸先良く先制。しかし、悪夢はここからだった。エースの病欠により投手不在という緊急事態のYOKOSHIMA TOKYO C@RPは、急遽マウンドに上がった新井の制球が定まらず、押し出しなどでまさかの18失点。頼みの打線も5番谷口の本塁打で2点を返すが反撃もそこまで。その後も9点を追加した神奈川インフィニティが5回コールドで勝利し、ど派手な形でVictoria初勝利を掴んだ。

Cブロックでは、先日の取材での惜敗が記憶に新しいSPBCと、最下位に沈んだ昨年のリベンジに燃える富士見SPが激突。ゲームは初回、富士見SPが連打やエラーなどで2点を先取。決勝トーナメント進出のためにはもう負けられないSPBCは反撃を試みるが、この日は打線が沈黙。その後も攻撃を加速させた富士見SPが12点を奪い4回コールドで勝利した。これで開幕2連勝となった富士見SPがCブロック2位へと順位を上げた。

ここまで1勝2敗と負け越している豪球会が、ホームにbelieveを迎えたDブロックの一戦。ゲームは初回、成績をタイに戻すべく気合の漲る豪球会が幸先よく1点を先制。2回にbelieveが3点を返すが、その裏に2者連続の柵越弾で豪球会が逆転する。3回にbelieveが1点を返すが反撃もここまで。その後打線が爆発した豪球会が計14点を奪い6回コールド。2勝目を飾ると共にDブロック首位へと躍り出た。

最後にFブロック、「J-SAT vs 成城ソネッツ」の初勝利を懸けた新星対決。ゲームは序盤からJ-SATが4点を先制する。しかし、成城ソネッツは3回裏に1点を返すと、6回裏には3番緑の2点タイムリー2ベース、4番葵の逆転3ランホームランなどで6点を奪い、ここでタイムアップ。終盤の見事な逆転勝ちで成城ソネッツが2戦目にしてVictoria初勝利を挙げた。 これで2分1敗となったJ-SATだが、3試合すべてが接戦であり、初勝利への道のりはそう遠くはないだろう。
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