TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「GW最終日に行われた22の激闘!スプリングではベスト16が出揃う!!」
先週に続き夏日となったGW最終日。ベスト16を懸けたスプリングカップ3回戦では、熱き5試合が繰り広げられた。
サブ取材カードに選ばれた「東京ドナルドダック vs Naughty」。過去にファイナルの舞台を経験した両雄の対決は、初回から動きを見せた。初戦で大勝を収め勢いに乗るNaughty打線は、1番久保(大)の先頭打者ホームランで先制すると、3番齋藤(竣)にも3試合連発となる2ランホームランが飛び出すなど、初回から一挙5点を先制。一方、出鼻を挫かれた東京ドナルドダックは根岸のタイムリーで1点を返すもNaughty打線は止まらず、4番藤崎の特大ホームランなどで3点を加点。東京ドナルドダックは大竹のホームランで一矢報いるが反撃もここまで。投げては柳田(健)、稲生の継投リレーで強打の東京ドナルドダック打線を封じた。強豪対決を制したNaughtyだが、ここから青木製作所Snugs、吉岡クラブとまだまだ厳しい戦いは続く。

続いてもサブ取材カードとなった「MKY88 vs ブルーサンダース」。 昨年は春夏共に準優勝と、トーナメント戦では驚異的な勝負強さを発揮するMKY88。対するは毎年2部リーグの優勝候補に名の挙がるブルーサンダース。 ゲームは初回、MKY88がブルーサンダース天野の立ち上がりを攻め1点を先制する。それ以降は1点を争う投手戦となったが、5回裏にMKY88は2番大木のタイムリーで1点を追加。次の1点をどちらが奪うかで流れが大きく変わる展開だっただけに、ブルーサンダースにとっては痛すぎる2点目となった。 投げてはMKY88エースの高橋が被安打3の完封勝利。昨年のリベンジを果たすべく、MKY88が16強入りを果たした。一方、ここまで好調なチーム状態だっただけに、何としても勝利が欲しかったブルーサンダース。戸島監督は「評判通りの強いチームだった。先頭を出さないなどアウトの取り方に差があった。今年はチームの状態も良いので、切り替えて上位争いが出来るように頑張りたい」と残るサマーカップとリーグ大会での巻き返しを誓った。

サマーカップ2015王者RED SOXが初の16強入りを目指すRossowaveをホームに迎えた一戦。先制したのはRED SOX。1回裏に死球と安打でチャンスを作ると、内野ゴロの間に好走塁もあり先制。対するRossowaveは、2回表に6番竹谷の犠飛ですぐさま同点に追いつくも、4回裏にRED SOXが1点を勝ち越し、前半はシーソーゲームの展開となる。
しかし、ここからRossowave打線が怒涛の攻撃を見せる。5回表、7番斎藤のセンターオーバー3塁打で同点とすると、続く8番谷口の犠飛で勝ち越し。さらに1番土井のランニングホームランで、計3点の奪取に成功。その後も追加点を挙げたRossowaveが7対2で勝利し、投げては沖が気迫の投球を見せ完投。見事ベスト16強入りを果たした。常勝軍団から金星を挙げた事で2部リーグでも優勝候補へと躍り出たRossowave。果たして今年こそブレイクを果たすのか。彼らの今後の動向に注目が集まる。

昨年のスプリングカップでは後に王者に輝いた吉岡クラブに1点差で敗れ、ベスト8で夢破れた相模原ウインズ。対する世田谷ペンギンズは、1回戦でTropicanaを下した勢いそのまま、今回も勝負強さを武器に下剋上を狙う。そんな両者の対決は1回表、先攻の相模原ウインズは3番緒方のホームランで1点を先制するもその裏、世田谷ペンギンズは3番迎里が右中間へのランニングホームランを放ち2対1と逆転。
しかし5回表、1番飯田のタイムリーで相模原ウインズが同点に追いつくと、続く2番松木のライト前ヒットで逆転に成功。さらに6回表にも相手の連携ミスにより追加点を奪いリードを2点に広げる。追い込まれた世田谷ペンギンズは最終回、2アウトながら2、3塁と一打同点のチャンスを作ると、ここで川久保監督は代打に米谷を投入。その米谷は見事期待に応えセンター前ヒットを放ち、土壇場で同点かと思われたが2塁走者に肉離れのアクシデントが起こり同点止まり。最後は相模原ウインズ松木投手の渾身の投球に倒れ、運までも味方につけた相模原ウインズが4対3で接戦を逃げ切った。ベスト8を懸けた次戦の相手は、ここまでUNITED A、RED SOXを撃破しているRossowave。勢いに乗る両者の対決だけあって、どんな戦いになるのか非常に楽しみである。

1回戦でブルースカイAとの激闘を制し勢いに乗る新星VOLCANOESと、これまで春夏共にベスト16が最高成績と4年越しの初タイトル獲得を目指す戸田市を代表する強豪渡辺ツインズとの一戦。そんな両者の対決は、初回から両投手が素晴らしいピッチングを披露し、序盤は投手戦の幕開けとなる。ゲームが動いたのは3回、渡辺ツインズが相手ミスでようやくチャンスを作る。ここで打席に入った3番太田がセンターライナーを放つとこれをセンターが後逸し、渡辺ツインズが待望の先制点を挙げる。
すると、この1点が決勝点となり渡辺ツインズが勝利。今年も16強入りを果たした渡辺ツインズだが、鬼門となるベスト8を懸けた戦いでは、サマーカップ2014の準優勝チームである強豪59'sが待ち構える。一方、1安打完封負けを喫したVOLCANOESだが、スプリングカップで見せた各上チームとの戦いには目を見張るものがあり、2部リーグでの活躍にも期待がかかる。
             金星を挙げた Rossowave
             投打の活躍を見せたウインズ 松木選手
             決勝打を放った渡辺ツインズ 太田選手
2本のタイムリーを放ったRiver9 笹隈選手
逆転HRを放ったBOOOOON 青野選手
完封勝利を挙げたPIECE 柴投手
この日、4試合が行われた最高峰リーグの戦い。早くも混戦模様を予感させるAブロックでは、River9グレイトシャークスが対決。ゲームは初回、River9が笹隈のタイムリーで先制すると、宮内のレフトオーバー二塁打で2点目を奪う。グレイトシャークスはその裏、すぐさま1点を返し反撃の狼煙を上げると、2回にも2本の二塁打で同点とする。しかし3回、River9は4番岡崎のタイムリーで勝ち越しに成功すると、続く4回にも笹隈がこの試合2本目となるタイムリーを放ち追加点。さらに5回には井上の本塁打で加点しダメ押し。投げては3回からリリーフした池田がグレイトシャークスの反撃を振り切り、6対3でRiver9が勝利した。黒星スタートとなってしまったグレイトシャークスだが、毎年上位へと食い込む彼らはここから状態を上げてくる事だろう。一方のRiver9は前半戦を2勝1敗で折り返し、首位と勝ち点差なしの2位に浮上した。

続いてCブロックの対決、「ジェイスBC vs はちみつハニー」。ここまで開幕2連敗と何としても勝利が欲しいはちみつハニーに対し、初戦を迎えたジェイスBC。そんな両者のバトルは、両先発投手の好投により4回まで0対0の投手戦となる。試合が動いたのは5回裏、はちみつハニーは内野ゴロの間に1点を先制する。一方のジェイスBCも続く6回表にすぐさま逆転に成功し、初勝利を掴むかに思われた。しかし7回裏、はちみつハニーが土壇場で同点に追いつき試合終了。初参戦同士の対決は勝ち点1を分け合うドロー決着となった。

2試合が行われたEブロックの戦い。先週の取材ゲームに選ばれたPIECEとの一戦で快勝を収め、活気を取り戻したBOOOOON。対するMKY88は昨年のスプリングカップ、サマーカップで準優勝に輝くも、リーグ大会では思うような結果が出せていない。そんなVictoriaを代表する若武者対決は、初回から動きを見せる。MKY88は初回、1番倉田の安打と盗塁でチャンスを作ると、4番長岡の本塁打で2点を先制する。しかしBOOOOONはその裏、3番鈴木のタイムリーで1点を返すと、4回裏には2アウトから作ったチャンスに9番青野が右中間を破る本塁打を放ち逆転。MKY88は毎回のようにチャンスを作るもあと1本が出ず、試合はそのまま4対2でBOOOOONが勝利。開幕戦を落としたものの、そこから2連勝を飾りEブロック首位へ浮上した。これで2戦未勝利となったMKY88の石塚代表は、「今日の敗戦は痛いですが、残り4戦すべて勝つつもりで頑張ります」と語ってくれたが、リーグでの戦い方に課題が残った。
また、もう一つのバトルとなった「GOLGO BASEBALL CLUB vs PIECE」の一戦は、緊迫の投手戦となる。初回から互いにチャンスを作り出すも、両投手の踏ん張りで5回まで0対0のまま試合が進む。均衡が破れたのは6回、PIECEは四球で出塁した桑原がすかさず盗塁を決め、茂木のファーストゴロの間に3塁に進むと、ここでGOLGOバッテリーが痛恨のパスボールを犯し、PIECEが待望の先制点を奪う。するとこれが決勝点となり、PIECEが1対0の接戦を制した。投げては柴が粘りのピッチングを見せ完封勝利。今回の勝利はエースのみならず全選手が気持ちで掴んだものであり、先週の敗戦から得た反省点を即座に活かすあたりは流石の一言だ。さらなる成長を遂げたPIECEがいよいよ本当の意味で動き出した。
Dブロックの「武蔵 vs 湾岸ベースボーイズ」の上位対決は乱打戦となった。
2回裏、湾岸ベースボーイズは5番小向のセンターへのホームランで2点を先制。直後の3回表、武蔵も2番森田の右中間へのソロホームランで追い上げると、5回表にも3番薩澤のレフト前ヒットなどで2点追加し逆転。しかしその裏、湾岸ベースボーイズは宮島のライト前ヒットなどで2点追加し逆転。さらに6回裏、7番中村のレフトへのソロホームラン、1番胡麻の左中間へのスリーランホームランが飛び出し追加点。
最終回に薩澤のツーランホームランで武蔵も追い上げるが後続が倒れ、8対5でゲームセット。湾岸ベースボーイズが両軍合わせてホームラン5本の打撃戦を制した。2連勝を飾った湾岸ベースボーイズがRAISEを交わし首位に躍り出た。

両者にとって開幕戦となった「津嶋倶楽部 vs ハーツ」のEブロックの戦い。ゲーム序盤は両投手が踏ん張り、互いに無得点となったが、3回と4回に2本のランニングホームランで得点を挙げた津嶋倶楽部が、開幕戦を白星で飾った。投げては先発の宮内がハーツ打線の反撃を封じ完封勝利。見事、Victoria初勝利に花を添えた。黒星スタートとなってしまったハーツだが、自信初となる決勝トーナメント進出へここからの巻き返しを誓う。
             首位に浮上した 湾岸ベースボーイズ
             Victoria初勝利を挙げた 津嶋倶楽部
先制打を放ったHEROES 佐久間選手
先制打を放ったドンフェイス 三井選手
計9試合が行われた3部リーグの戦い。AブロックではHEROESアスパラガスが対決。そんな両者のバトルは初回、4番佐久間のタイムリーでHEROESが2点先制。2回表にアスパラガスは8番日下部のレフトオーバーで1点を返すも、HEROESは3回裏に満塁のチャンスから、6番寺田の走者一掃のスリーベースで3点を奪い勝負あり。結果、5対10でHEROESが勝利し、Aブロック首位に浮上した。

Bブロックでは初勝利を目指すGYOSEIと開幕戦を迎えた砂町ドンフェイスとのマッチアップ。序盤は緊迫した投手戦となり迎えた4回、砂町ドンフェイスは三井のタイムリーで1点先制すると、5回にも松浦のタイムリーで2点目を挙げる。一方、GYOSEIは最終回に今村のタイムリーで1点返すが反撃もここまで。3部リーグで再起を誓う砂町ドンフェイスが見事開幕戦で白星を手にした。

もう一つのBブロックの戦いでは、5年越しの初タイトル獲得を目指す横浜ゴーヘッズと新星YOKOSHIMA TOKYO C@RPが激突。ゲームは初回、横浜ゴーヘッズは先頭打者が四球で出塁すると相手エラーも重なりノーヒットで1点を先制。さらに2回、3回と好機を着実にものにし、小刻みに加点する。一方、YOKOSHIMA TOKYO C@RPは5回に連打で1点を返すもその裏、横浜ゴーヘッズは松本の特大2点本塁打で突き放し、試合を決めた。投げてもその松本が緩急を巧く使った投球で相手打線に的を絞らせず、横浜ゴーヘッズが初戦から好スタートを切った。
取材ゲームに選ばれた「Kawaguchi Club vs SPBC」の一戦。Cブロック首位攻防戦は引き締まった好ゲームとった。初回、SPBCが4本のヒットで先制するも、2回にKawaguchi Clubが相手エラーで同点に追いつく。すると3回、Kawaguchi Clubがホームランなどで2点を奪い3対1とする。食らいつくSPBCは5回に1点を返し追い上げると、最終回には2アウト満塁のビッグチャンスを作る。しかしあと1点が遠く3対2でゲームセット。KawaguchiClubが接戦を制し、首位をキープした。(詳しくは取材記事へ)

サブ取材ゲームとなった「アルバトロス vs 豪球会」の新星対決。初戦で大敗を喫したアルバトロスはもちろん、ここまで1勝1敗の豪球会にとっても今後の行く末を左右する大事な戦い。ゲームは、初回から点の取り合いとなる。結果、5対4でアルバトロスが終始緊迫した接戦を制した。これによりDブロックでは2位から4位までが勝ち点で並び、後半戦にかけての大混戦が予想される。

3試合が行われたEブロック。サブ取材カードに選ばれた「CRN vs 上石神井野球部」の一戦。注目のニューカマー対決となったゲームは初回、CRNが5番上戸、6番秦江の連続タイムリーで3点を先制。対する上石神井野球部は3回、3番吉田の内野ゴロの間に1点を返すが、CRNもその裏に5番上戸のエンドランで1点を追加しダメ押し。その後はCRN上田、上石神井野球部は本上・川崎の継投でお互い得点を許さず、CRNが開幕2連勝を飾った。

好投を見せたKing☆Johnny 藤尾投手
Eブロック残りの2カードは、King☆JohnnyMKトライアンフがそれぞれ快勝。初戦に続き、この試合でも打線が爆発したKing☆Johnny。ゲームはSTORMが先制するもその裏、打力で勝るKing☆Johnnyが3番平山、4番石川の連続タイムリーなどですぐさま逆転に成功。更に7番山田、8番瀧口の連続2点タイムリーツーベースも飛び出す等、この回打者一巡の猛攻で一挙に5点を奪い試合を決めた。
また、昨年のリベンジを目論むNTA岡クラブは、初回に1アウト満塁のチャンスを無得点で終えると、それからMKトライアンフの猛攻を食らい9失点。結果、首位のKing☆Johnnyと2位のCRNが勝ち点で並び、Eブロックをリードする存在となった。
Bブロックでは、開幕2連勝を目指す東京アイボリーと、こちらも連勝を狙うRegistersが激突。そんな両者の対決は序盤から点の取り合いとなり迎えた3回、東京アイボリーは打者一巡の猛攻で一挙7点を奪う。粘るRegistersも桧山のHRなどで必死に追い縋るが、東京アイボリーは満塁弾などで得点を重ね勝負を決めた。熱き打ち合いを制した東京アイボリーが開幕2連勝を飾り、Bブロック首位へと躍り出た。
Cブロックの首位攻防戦となった常笑学院LAGERSのマッチアップ。LAGERS石田、常笑学院河上の両先発右腕が好投し、5回までお互い無得点に終わる。ゲームが動いたのは6回表、LAGERSは四球とエンドランで1アウト1、3塁のチャンスを作ると、ここで河上投手が痛恨のボークを犯し、LAGERSが思わね形で先制。これで流れを引き寄せたLAGERSは、さらに3点を奪い勝負あり。2試合連続で完封勝利を挙げたLAGERSが首位の常笑学院を下し、Cブロック首位の座を奪取した。
             好投を見せたLAGERS 石田投手
このたびの熊本地震により被災されたみなさまに、謹んでお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
Victoriaでは、被害にあわれた方々を支援するため、募金活動を行っております。今週は、ジョルターヘッズ、東京ドナルドダック、Naughty、VICCESSの皆さんにご協力いただきました。本当にありがとうございました。
微力ながらも「やらないよりはマシ!」という思いで、今後も募金活動を継続しますので、ご協力いただければ幸いです。
※お預かりした募金は、熊本県及び大分県の行政、もしくは九州の野球関連に全額寄付します

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