TOP > サマーカップ2018 > バックナンバー > 「日本航空電子が夏の王者に!投手戦を制し初出場初優勝!!」
TEAM1234567SR
  日本航空電子工業(株)      0        0        0        0        0        0        0        4        4    
             Super New      0        0        0        0        0        0        0        0        0    
サドンデスまで縺れた新星対決はJAEに軍配!投手戦を制し76チームの頂点へ!
依然として雲一つない晴天ながら、時折肌を突き刺すような冷たい風が吹きつける天候となった12月24日、午前10時。そんな冬晴れの下、サドンデス戦にまで縺れる激戦となった第1試合の興奮冷めやらぬ決戦の地・明治神宮野球場では、超新星同士の一騎討ちとなった大注目の一戦、「日本航空電子工業株式会社 × Super New」のサマーカップ決勝戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、チーム結成から半世紀弱の歴史を持つ都内有数の強豪企業チームとして初参戦を果たすや否や、瞬く間にファイナルの舞台まで勝ち上がってきた日本航空電子工業(株)。経験値、ポテンシャル共にトップレベルのチームをキャプテンとして束ねる新留はゲーム前、「この大会は若返りを図ったチームの経験値を上げる為に挑んだ大会で、その中でも優勝を目標にやってきて、ようやくその目標にあと1つという所まで来たので、この素晴らしいグランドで出来る事に感謝しながら絶対に勝ちたいと思います。本来ならオフシーズンなんですが、今日の日に向けて毎週のように練習を続けてきたので、コンディション的にも問題はないと思います。その中で勝負のポイントを挙げるとしたら、チャンスを確実にモノにしていけるかだと思いますので、キーマンである1番井上の出塁からクリンアップで得点に繋げるというウチの攻撃が出来ればなと思います。とにかく、まずは先制点を奪って試合を優位に進めて、あとはしっかりとそのリードを守り抜ければなと思います」と語り、チームの歴史に新たな称号を刻むべく気合いが漲る。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった井上は、「初球からどんどん振っていって、まずはチームに勢いをつけられればなと思っています。最近は調子も良いので、自信を持って臨みたいと思っていますし、ここまで来たら勝たないと意味がないので、チームの勝利に貢献出来るように頑張ります」と話し、新留キャプテン期待のリードオフマンが活躍を誓った。 対する後攻は、過去最多となる76の強豪が犇めき合った今大会で、3部リーグ所属のチームとしては初となる決勝進出を果たし、Victoria史上最大の下剋上を目論むSuper New。怒濤の快進撃を見せるチームを引っ張る松浦代表はゲーム前、「この大舞台にみんなワクワクしていますし、コンディション的にもバッチリ整えて来たので、勝つ準備は出来ています。相手は実力のある強豪ですが、相手云々というよりも如何に自分達の野球が出来るかだと思いますので、まずはしっかりと守って、少ないチャンスをモノにしていけば勝ちというモノが見えてくるのかなと思います。キーマンはやはり4番でキャッチャーの南雲ですかね。攻守でウチの要になってくる選手なので、彼の活躍には大いに期待しています」とコメントし、憧れの地・明治神宮野球場でのタイトル獲得に向け気合い十分。
また、攻守でのキーマンとなる南雲は、「バッティングの調子としては絶好調とは言えませんが、自分なりに調整はしてきたつもりなので、何とかチームの勝利に貢献出来る一本を打てるように一生懸命頑張りたいと思っています。リード面では、全投手が投げる予定なので、それぞれのピッチャーが最高のパフォーマンスを披露出来るように引っ張っていければなと思います」と話し、チームの要となる男が奮起を誓った。 そんな注目の新星同士が相対する事となった決戦の火蓋は、稲垣(誠)主審のプレーボールで切って落とされ、ゲームは互いに一歩も譲らぬ白熱の投手戦が展開された。
まずはSuper New。この試合先発としてマウンドに上がった左腕平山が1回表、日本航空電子工業(株)の上位打線を難なく三者凡退に抑え最高の立ち上がりを披露すれば、続く2回表は代わった田中がクリンアップを同じく三者凡退に仕留め無失点。その田中は3回表、先頭の伊藤にセンター前ヒットを浴び得点圏への進塁を許すものの、ここでも緩急を使った巧みなピッチングで後続を見事にかわし、決して先制点を与えない。
一方の日本航空電子工業(株)はと言うと、序盤から継投策を敷くSuper Newとは対照的に、今大会全ての試合で先発してきた櫻田一人で勝負。その櫻田は、Super Newの強力上位打線と対峙した1回裏を簡単に三者凡退に抑え、文句無しの立ち上がりを披露するが、続く2回裏は、この回先頭の4番南雲に許したヒットをきっかけに1アウト3塁のピンチを招く。だがそれでも、全試合で先発を任されてきた事で自信と覚悟を得た若き左腕は、このピンチにも動じる事なく無失点で切り抜けると、続く3回裏は1回と同様に三者凡退に打ち取り、こちらも決して先取点を渡さない。 手に汗握る投手戦と化したゲームは、終盤にかけても継続。日本航空電子工業(株)が4回表に2アウト3塁のチャンスを作るも無得点に終われば、対するSuper Newも6回裏に2アウト2塁のチャンスを作るが同じく無得点。迎えた7回は互いに得点圏へとランナーを進めるものの、ここでも決定打に欠け、バトルの決着はサドンデス戦へと委ねられた。
すると迎えた8回表、日本航空電子工業(株)が遂に試合の均衡を破った。この場面で代打として登場した志牟田がスクイズエンドランを成功させ待望の先制点を奪うと、続く8番杉村が放った右中間への2点タイムリー2ベースヒットとワイルドピッチで3点を追加し4対0。ここまで機能しなかった打線が土壇場でようやく奮起し、大量4得点を奪い試合を決定づけると、その裏は7回から2番手としてマウンドに上がった出田がSuper New打線をきっちりと0に抑えゲームセット。櫻田、出田の完封リレーは勿論の事、キャプテン新留のファインプレーなどディフェンス面で高いポテンシャルを見せつけた日本航空電子工業(株)が最後の最後で激闘をモノにし、初出場にして参加76チームの頂点に登り詰めた。 ゲーム後、優勝インタビューに答えた栗原監督は、「相手ピッチャーが良かったので、なかなかチャンスを作れずイライラも積もるゲームでしたが、最後に良い所で打ってくれたので、選手達には感謝です。今大会は今までの大会と異なって試合の準備等で苦しんだ点はあったんですが、選手達が柔軟に対応してくれて、ここまで勝ち切れたのは良かったと思います。目標は全国大会なので今年最後の試合をそこに繋がる形で終われたと思います。また来年もみんな頑張ってくれると思います」と語り、選手達の奮闘を労った。
一方、あと一本が出ていればというゲーム展開だっただけに、悔しさの残る準優勝となってしまったSuper New。史上最大の下剋上完遂とはならなかったが、これまでで最も過酷を極めた夏決戦で決勝へと歩みを進めた事はあっぱれの一言であり、来季は今季以上の活躍を期待したい所だ。
【MVPインタビュー】 #16 櫻田 修平
【監督インタビュー】 #30 栗原 英一
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑