TOP > サマーカップ2018 > バックナンバー > 「序盤の集中打で勝負あり!深谷クラブが投打で圧倒し16強入り!!」
TEAM1234567R
    三晃クラブ        0        0        1        0        0        0        0          1      
    深谷クラブ        0        7        0        0        0        0        ×          7      
一挙7点のビッグイニング!深谷クラブが圧巻の破壊力見せつけ4回戦進出!!
例年以上に厳しい酷暑の日々が続いた8月も、いよいよ最後の日曜日となった26日。無論この日も、関東各地で最高気温35℃を上回る猛暑日となる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、6月末の開幕から数々の熱戦が繰り広げられている真夏決戦のバトル、「深谷クラブ × 三晃クラブ」のサマーカップ3回戦が行われた。 戦いの先攻は、Victoriaに初参戦を果たした2013シーズンから数え、今季で6シーズン目となる三晃クラブ。実力を兼ね備えながらも未だタイトル奪取はおろかファイナルの舞台にすら立てていないだけに、今季こそはの思いはどのチームよりも強い。そんなチームの指揮官である宇田川監督はゲーム前、「はっきり言って今季は打線が好調なので、3、4失点以内に抑えられれば勝機は十分にあるかなと思っています。なので、勝負のポイントとなるのは先発の間彦が如何に強力深谷クラブ打線を封じられるかだと思います。守りでのミスはつきものなので、そこは得点力でカバー出来ればなと思っています。とにかく厳しい戦いにはなると思いますが、最後まで戦い抜いて勝利を掴み取りたいと思います」と語り、気合い十分といった様子。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった間彦は、「相手打線は強力だと聞いているので、低め重視の打たせて取るピッチングが出来ればなと思っています。調子としても良い感じではあるので、得意球であるツーシームを軸にピッチングを組み立てていきたいと思っています。簡単に抑えられる相手ではないと思いますが、期待に応えられるよう頑張ります」と話し、若き右腕が奮投を約束した。 対する後攻は、こちらも同じく毎年のように優勝候補に名前が挙がりながら、未だ満足のいく結果を残せずにいる深谷クラブ。それだけに、参戦7年目を迎えた今季こそはと堅く誓いを立てるチームのキャプテン川田は、「これまでチームを引っ張ってきたベテラン達と、新たに加わった若手とが上手く融合する形でチーム状態としては非常に良い感じに仕上がってきました。それは結果としても表れてきているので、チーム全体としても自信を持って戦えているかなと思います。ただ相手は、過去2回の対戦で共に1点差ゲームで1勝1敗という三晃クラブさんなので、今日もロースコアの戦いにはなると思いますが、如何にして少ないチャンスをモノに出来るかが勝負のポイントになってくるのかなと思います。その中でキーマンになってくるのが、1番橋本(拓)、2番高橋の存在ですかね。特に長打も打てる橋本には大いに期待しています。これまでVictoriaの大会では好成績を残せていないので、今年こそ今大会こそはという強い気持ちを持って今日の一戦に挑みます」とゲーム前にコメントし、こちらも負けじと気合い十分。
また、キーマンとして活躍が期待される橋本(拓)は、「1番バッターなのでチームに勢いをつけられるようなバッティングが出来ればなと思っています。調子としても上がり調子なので、全く問題はないですし、攻撃面のみならず守備でも自分が声を出して引っ張っていけたらなと思っています。とにかくチームの勝利に貢献出来るように頑張ります」と話し、若きリードオフマンが攻守での躍動を誓った。 そんな実力者同士が相対する事となったバトルの火蓋は、午前9時ジャストのプレーボールで切って落とされ、ゲームが動いたのは2回裏だった。1、2回共に得点圏にランナーを背負いピンチを招いたものの、エース真下が踏ん張り流れを引き寄せた深谷クラブが、この回先頭の4番阿部、5番安藤の連打などで1アウト満塁のチャンスを作り出すと、この場面で迎えた8番大平の放った一打はライト線を切り裂くランニングHRとなり、一挙4点を先制。
さらに、この一撃に続けとばかりに、1番橋本(拓)が左中間を真っ二つ破るランニングHRを放てば、3番橋本(彰)もライト線を破るランニングHRを披露するなど、この回怒濤の3HRで計7得点を奪取し、一気にゲームの主導権を握る。
一方、想定外の大量失点で意気消沈してしまった様子の三晃クラブ。だがそれでも、このまま終わる訳にはいかない彼らは直後の3回表、この回先頭の2番阿部がこの日2本目となるヒットで出塁し打線を鼓舞すると、その後1アウト1、2塁となった場面で迎えた5番山下が左中間を破るエンタイトル2ベースヒットを放ち、1点を奪い返すと共に反撃の狼煙を上げる。しかし、尚も続くチャンスの場面で迎えた6番矢崎、7番赤津がサードゴロ、ショートゴロに打ち取られ3アウト。流れを引き戻す絶好のチャンスで僅か1得点に止まり、逆に深谷クラブの士気を高める結果となってしまった。
すると、この試合最大のピンチを凌いだ深谷クラブは、後半にかけてもエース真下を中心に堅いディフェンスを披露。5回表に招いた1アウト1、2塁のピンチも無失点で切り抜ければ、終盤6、7回は危なげなく三者凡退に仕留めゲームセット。序盤から多くのピンチこそ招いたものの、終わってみれば最少失点となる1失点に止めた深谷クラブが、打者一巡の猛攻で奪い取ったリードを守り切る形で勝利を手にし、見事ベスト16入りを決めた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた浅見監督は「たまたまランナーが溜った良い場面で連打が出て勝てましたが、三晃クラブさんは良いチームなので、点差以上にタフなゲームでした。それでも、ベテラン大平の一打は大きかったですし、エース真下も打たれはしましたが要所を抑える良いピッチングをしてくれたので、良い勝利だったと思います。とにかくVictoriaの大会はいつも早々に負けてしまっているので、戦力も充実している今季は何とか最後まで残れるように頑張りたいと思います。」と語り、快心の勝利に安堵しつつ、最後は今季こその悲願達成を誓う言葉で締めくくった。
一方、チャンスの数では上回ったものの、それを活かし切れず敗北を喫した三晃クラブ。ゲーム後、宇田川監督は「2回の大量失点が全てでしたね。やはり、その前のチャンスを掴み損ねた事が失点に繋がってしまいましたし、それが野球かなと思います。ただ、このまま終わるつもりはないので、来年に向けてここからスタートしていきたいと思っています」と話し、来シーズンこその奮起を力強く誓った。
【MVPインタビュー】 #45 大平 尚寛
【監督インタビュー】 #30 浅見 誠
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