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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | S | R |
ちゃんぷるーず | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 3 |
川商Cats | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1× | 4 |
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エース佐々木が気迫の完投!川商Catsが新星対決を劇的サヨナラで制す!! |
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この日も強烈な日差しが肌を突き刺す1日となった8月5日。各地で32マッチが行われる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、注目の新星対決となった真夏決戦のバトル、「ちゃんぷるーず × 川商Cats」のサマーカップ2回戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、他大会での実績を引っさげ、今大会からVictoriaデビューを果たした大注目のニューカマーちゃんぷるーず。そのチームの指揮官である羽石監督はゲーム前、「今日に限らずメンバーは揃うようになってきていて、そんなに調子の浮き沈みはなくなってきたので、メンツ的には問題ないかなと思います。その中で戦いのポイントとなるのは、今日も先発を任せる石川を中心に最少失点で切り抜けて、あとは不動のクリンアップを軸に点数を積み重ねていけるかだと思います。とにかくまずは先制点を奪って、優位に試合を運べればなと考えています」と語り、初戦に続き勝利を狙う。
また、キーマンとして活躍が期待される先発ピッチャーの石川は、「フォアボールなど無駄な出塁を許さず、守りからリズムを作れるようなピッチングを心掛けたいと思います。とにかく暑いので厳しいマウンドになるとは思いますが、体力の持つ限り全力で投げ抜きたいなと思っています」と話し、かつて他チームに所属していた際、記念すべきVictoria初取材ゲームとなった一戦でノーヒットノーランを成し遂げたベテラン右腕が、この試合でも躍動を誓った。
対する後攻は、今季から参戦を果たした2部リーグで既に決勝T進出を決めるなど実力を発揮しており、このサマーカップ2018でも上位進出を虎視眈々と狙う川商Cats。そんなチームの指揮官である金島監督はゲーム前、「全力で野球が出来るのもあと3年くらいかなと皆で話しているので、チームとして非常に良いモチベーションで楽しく野球が出来ています。体格を見るだけでも強そうな相手なので、博打で盗塁を仕掛けたりして相手を揺さぶりながら、少ないチャンスをモノにしていけたらなと考えています。ただ、まずは守りからという事で先発ピッチャーを任せる佐々木がキーマンになると思います。今季はほぼ全試合を彼に任せているので、佐々木の出来次第で勝敗が決まるかなと思います。とにかく、厳しい暑さの中ですけど何とか食らいついて勝利を掴み取りたいと思います」とコメントし、強豪との一戦を前に気合い十分。
また、このゲームもマウンドを託されたエース右腕の佐々木は、「相手は非常に強いチームだと思いますが、自分の持ち味である変化球を柱に打たせて取るピッチングで最少失点に抑えられたらなと思っています。あとは、暑さとの戦いにもなると思うので、最後まで気持ちを切らさず頑張ります」と話し、チームを勝利に導くべく熱投を約束した。
そんな期待の新星同士が相対する事となった戦いの火蓋は、午前10時10分のプレーボールで切って落とされ、序盤はキーマンに名前の上がった両先発右腕が魅せる展開となった。
まずは、1回表のマウンドへと上がった佐々木がセンター大澤(直)の超ファインプレーに助けられた事もあり難なく無失点スタートを切ると、続く2回表も2アウトから7番柏原にセンター前ヒットを許したものの後続をきっちりと抑え無失点。得意の変化球を織り交ぜたピッチングで強力ちゃんぷるーず打線に的を絞らせず、上々の立ち上がり披露する。
一方の石川はというと、こちらも負けじと上々の立ち上がり。1回裏、川商Cats先頭の1番半田に許したライト前ヒットをきっかけに2アウトながら3塁のピンチを背負うも、迎えた5番佐々木をショートゴロに打ち取ると、続く2回は8番大澤(直)を4-6-3のダブルプレーに仕留めるなど、この回も無失点。佐々木、石川共に監督の期待に応えるピッチングで相手打線を機能させない。
だがそんな中迎えた3回表、遂に均衡が破れる。佐々木に対して2巡目となったちゃんぷるーず打線が、1アウトから1番脇のセンター前ヒットとリレードスチール成功でチャンスを作り出すと、迎えた3番今村が左中間へとタイムリー2ベースヒットを放ち1点を先制。さらに勢いづく打線は、続く4回表にも1アウトから7番柏原、8番国谷、9番萩原の3連打で満塁のチャンスを演出すると、2アウトとなって迎えた2番大元の放った一打がセカンドへのタイムリー内野安打となり追加点。チャンスを逃さない攻撃できっちり1点ずつを獲得し、2対0とリードを奪う。
しかし、ちゃんぷるーず押せ押せムードとなったのも束の間、直後の4回裏に川商Cats打線が2アウトから怒濤の猛攻。この回先頭の3番大澤(祐)がヒットで出塁するも、続く4番池亀の送りバントがダブルプレーという最悪な形で失敗に終わりチャンスを失ったかに思われたが、5番佐々木、6番大野がもらった連続死球で1、2塁のチャンスを作り出すと、迎えた7番板倉がセンターの頭上を越す豪快な2点タイムリー2ベースヒットを放ち同点。さらに、尚も続くチャンスで8番大澤(直)が石川の投じた変化球をセンターへと弾き返し逆転。ここまで打ちあぐねていた石川をようやく捉え、一気にゲームをひっくり返す。
だがゲームは直後の5回表、逆転されても決して焦らないちゃんぷるーず打線が四球、ヒット、ワイルドピッチで1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、この場面で迎えた6番川口がワンバウンドするボールを巧みなバットコントロールで内野ゴロとし、スクイズエンドランを成功。取られたら取り返すまでと言わんばかりに、すぐさまゲームを振り出しに戻す。
そんな両者の激しい攻防は制限時間の関係で6回からサドンデス戦へと突入。すると、6回表の攻撃で9番萩原がレフトフライ、1番脇がピッチャーゴロに打ち取られ無得点に終わったちゃんぷるーずに対し、その裏の川商Catsは先頭の5番佐々木の初球に仕掛けたスクイズエンドランが間一髪でホームインを呼び込む好策となりサヨナラ。中盤以降、一気にもつれる展開となった白熱の好ゲームは、土壇場で勝負強さ発揮した川商Catsが劇的な形で勝利を収め、3回戦進出を決めた。
勝利インタビューに答えた金島監督は「今日のゲームは相手が強かったので、何とか勝ち切ったという感じですね。勝因としては、佐々木が完投してくれた事と途中で追いつけた事が大きかったです。普段はあまり長打とか出ないんですけど、奇跡ですね(笑)。ただ、サインミスとかも結構あったので、次戦以降はその辺をしっかりやるのと、あとは暑い中でも動けるようにしっかり練習を積んでいきたいと思います」と語り、価値ある一勝に頬を緩めた。
一方、先制、追加点と試合を優位に運んでいただけに、2アウトから逆転を許した4回のディフェンスと単調になったサドンデスでの攻撃が悔やまれるちゃんぷるーず。ゲーム後、羽石監督は「本当に悔しいね。良い感じで2点をリード出来ていたのに2アウトから逆転された4回の守備は特に悔いが残るね。それでも、すぐさま追いつけた点は今後のプラス材料になると思うので、この雪辱は来年に晴らしたいと思います。また是非共、宜しくお願いします」と話し、悔しさを滲ませつつも、最後は来季のリベンジを誓う言葉で締めくくった。
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