TOP > サマーカップ2017 > バックナンバー > 「主砲若林が4打点の大暴れ!RED HILLが春夏合わせ初の16強入り!!」
TEAM1234567R
    相模原ウインズ        1        1        0        0        2        0        -        4    
        RED HILL        3        0        4        0        0        ×        -        7    
投打のキーマンが本領発揮!RED HILLが追い上げ躱し3回戦へ駒を進める!!
まだまだ真夏の日差しが突き刺す暑い一日となった8月27日。そんな茹だるような猛暑の中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、実力者同士のマッチアップとなった真夏決戦、「相模原ウインズ 対 RED HILL」のサマーカップ2回戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、特にトーナメントマッチとなると無類の強さを発揮し、過去に何度も上位進出を果たしてきた相模原ウインズ。しかしながら、これまではもう一歩、二歩の所でファイナル進出を逃してきているだけに、今季こその悲願達成に懸ける思いは強い。
そんなチームを指揮する池上監督はゲーム前、「チームの雰囲気はとても良い状態ではあるんですが、ここぞの場面で一本が出ず苦しい戦いが続いているので、今日の試合は今日の天気のようにスッキリと勝ちたいなと思っています。なので勝負のポイントとしては、チャンスでしっかり一本が出るかと、あとは先発の松木がどこまで踏ん張れるかがカギになってくると思います。その中でキーマンを挙げるとしたら4番を任せる松浦ですかね。守りでも要となるキャッチャーなので、攻守での活躍を期待しています。相手のRED HILLさんは強豪なので、勢いに吞まれないようにという事と何よりチャレンジ精神という気持ちを忘れずに戦って勝ちを掴みたいと思います」と語り、気合い十分といった様子。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった松浦は、「今年はここまで3割の打率をキープしているので、何とか良い場面で一本打てればなと思っています。リード面に関しては強く意識する事はありませんが、相手バッターの裏をつくような配球を心掛けて、上手く躱せていければなと思っています。とにかく勝利を目指して頑張ります」と話し、攻守での活躍を誓った。 対する後攻は、同じく今シーズンこそ悲願のプロスタ進出を掲げるRED HILL。そんな最大目標に向かって邁進する彼らは今季、新たに加入した若手とチームを牽引するベテラン達の融合で生まれ変わりを図り、今大会での大いなる飛躍を目論む。
そのチームの指揮官である石川監督はゲーム前、「今シーズンはメンバーが多く入れ替わり若返りを図っているんですが、まだまだチーム一丸になれていない現状があるので、そこを今一度意識しながら戦っていますし、この大会を期にジャンプアップ出来ればなと思っています。その中で今日の勝負ポイントとしては、好調の4番若林へ如何にチャンスで繋げるかですかね。彼が打つとチームが一気に勢いづくので期待しています。とは言え、ウチは凄い選手が多くいる訳ではないので、あくまでも個々の力を束にして戦って、最終的に勝ちというものに繋げていければなと思っています。更に言えば勝ちという経験を若い選手達に積んでもらって成長してもらえたらなと考えています。そのためにも何とか勝利を手にし、また一歩前進していきたいなと思っています」とコメントし、とにかく全員野球での勝利を目指す。
また、キーマンとして活躍を期待された若林は、「最近は状態が非常に良くて球もしっかり見えているので、正直打てるイメージしかないですね。なので、とにかくチームの勝利に繋がるようなバッティングが出来ればなと思っています。今日も一日全力プレーで頑張ります」と話し、主砲としての強い覚悟、自信を窺わせた。 共に悲願達成へと突き進む両雄が相見える事となった一戦は、午後12時10分、稲垣(慶)主審のプレーボールで始まり、ゲームは序盤から大きな動きを見せる展開となった。
先ずは初回、相模原ウインズ打線が1番河野の四球出塁に、送りバントと好走塁で1アウト3塁のチャンスを作ると、迎えた3番池上がレフト前にしぶとく落とすタイムリーを放ち、あっという間に1点を先制する。
だがゲームはその裏、いきなりの先制点にも臆する事なく、RED HILL打線が負けじと反撃。1番山口、2番上澤の四球、ヒットによる出塁に3番菊岡の送りバント成功で1アウト2、3塁の場面を作り出すと、迎えた4番若林が試合前の言葉通り、センターへと完璧な2点タイムリーを放ち1対2。絶好調の主砲が見事期待に応え、すぐさまゲームをひっくり返す。更にこの回、相模原ウインズ守備陣のミスでも1点を加え、1対3とし主導権を握る。 一方、先取点を奪いながらも直後に逆転を許し流れを渡してしまった相模原ウインズ。それでも直後の2回表に6番村上、7番山上の連打から1アウト1、2塁の好機を演出すると、この場面でセカンドランナー村上の仕掛けた盗塁が悪送球を誘う形となり、1点を奪い返す。
だが、そんな追い上げムードも束の間、迎えた3回裏に再びRED HILL打線に猛攻を許す。1番山口のレフト前ヒットに始まり、2番上澤、3番菊岡と立て続けに3連打を浴び2点を追加されると、迎えた4番若林にはライトの頭上を越すランニングHRを放たれ2対7。相手上位打線に怒濤の波状攻撃を浴びせられ、一気に5点差までリードを広げられてしまう。
しかし、そんな劣勢の状況でも諦める訳にはいかない相模原ウインズは、迎えた終盤5回表にエラーによる1点と6番村上のタイムリーで2点を奪い返し、再び追い上げムードを高める。
だが、最終回の攻撃となった6回表、2アウトから9番原田がセンター前ヒットで出塁し逆転への意地を見せるも、最後は1番河野がRED HILLのエース陣内の前に凡退し万事休す。序盤の大量失点が最後まで響く形となり、相模原ウインズの夏が幕を降ろした。 ゲーム後、話しを伺った池上監督は、「先制点を奪う展開で良いスタートを切ったと思ったんですが、その後大量失点が痛かったですね。やはりRED HILLさんはどんどん振ってきますし、足も使ってチャンスを広げていたので、ウチも負けじと攻めなきゃいけなかったなと反省しています。更に凡ミスも多かったので、上の大会でミスが出てしまうと厳しいですね。勿論負けた事は悔しいですが、そういった点を改めて勉強させてもらった試合だったと思うので、この教訓を来年の戦いにしっかり活かしていきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませた。
一方、先取点を許しながらも3点、4点と2度の大量得点奪取で突き放し、追い上げる相模原ウインズを振り切ったRED HILL。ゲーム後、勝利インタビューに答えた石川監督は、「立ち上がりバタバタして先取点を許しましたが、点を取られても慌てずじっくりランナーを溜めてから、打つべき人間がしっかり打ってくれたので、必然的に勝ちに繋がったかなと思います。それでもその後に1つ2つミスがあったり、失点もほとんどエラーで与えてしまったので、そういう所は詰めていかないと上では勝てないと思うので、その辺は修正していきたいなと思います。とにかく一戦一戦の経験を糧にして皆で勝ち上がり、何とかプロスタに進んでいきたいと思っています」と語り、今日の結果に満足する事なく、直向きに上だけを見据えた。
【MVPインタビュー】 #1 若林 祐介
【代表インタビュー】 #30 石川 雄介
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑