TOP > サマーカップ2017 > バックナンバー > 「投打で圧巻のゲーム運び!ダディーズベースボールが1回戦突破!!」
TEAM1234567R
    ダディーズベースボール        0        4        1        1        0        5        -       11    
            はちみつハニー        1        0        0        0        0        0        -        1    
オールドルーキーの力投を打線が強力援護!ダディーズがコールドで2回戦へ!!
時折、小雨がぱらつく曇り空の一日となった7月23日。この日も各大会で30カードを超す熱戦が繰り広げられた中、東京都八王子市の西寺方グランド野球場では、 サマーカップの1回戦、「ダディーズベースボール 対 はちみつハニー」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、春の雪辱を晴らすのは勿論の事、今シーズンこそ長年の悲願であるファイナル進出を掴み取るべく、いよいよ始まった真夏決戦の初陣に挑むダディーズベースボール。
そんなチームを率いる佐藤(圭)代表はゲーム前、「チーム状態としては、そこそこ良い感じではあるので、とにかく目の前の一勝をしっかりモノにしていけたらなと思っています。勝負のポイントは如何に得点を取って相手を圧倒出来るかですね。練習試合等でもリードされていながら逆転で勝ったり、攻撃面は力が付いてきたかなと思いますし、特にこの選手がキーマン、ポイントゲッターというのはなく、何処からでも形を作って点を取るという事に拘ってやっていますので、先行されても焦らず全員で着実に取り返していければなと思っています。あとは、オールドルーキーである先発の吉川が最少失点で抑えてくれればなと期待しています」と語り、チーム一丸でのスタートダッシュ成功を目論む。 対する後攻は、サマーカップ参戦3年目のシーズンを迎えた今季こそ、大いなる飛躍の夏にすべく意気込むはちみつハニー。そんなチームの指揮官である今藤(陸)監督はゲーム前、「ウチのチームは秋に向かって調子が上向きになっていくので、ここから徐々に好調な選手を中心にやっていければ良いと思っています。中でも、チームを引っ張ってくれている3番ショートの福島や、4番キャッチャーの今藤(渓)には期待していますし、特に福島は攻守において鍵を握る選手になってくると思います。勝負のポイントとしては、攻撃力の強いダディーズさん相手に如何にウチがエラー、ミスをせず、当たり前の事を当たり前に出来るかだと思いますね。とにかく、強豪相手ですが勝利を目指して頑張りたいと思います」とコメントし、初戦突破に気合い十分。
また、攻守でのキープレーヤーとして名前の挙がった福島は、「自分の出塁、好打が鍵になってくると思うので、何とか一つでも多くチームに貢献出来るようなバッティングが出来ればなと思っています。守備でもショートという要のポジションを任されているので、生きの良い若い選手が入ってくるまではしっかり自分の役目を果たしたいなと思います。とにかく、攻守で活躍出来るように頑張ります」と話し、チームを勝利へと導くべく躍動を誓った。 そんな両雄が相対する事となったバトルの火蓋は午後12時45分に切って落とされ、ゲームの先手を取ったのははちみつハニー陣営だった。
1回表、ダディーズ打線に2アウトながら3塁にまでランナーを進められ、いきなりのピンチを招くが、迎えた4番長谷川をセンターフライに打ち取り無失点に抑えると、その裏だった。
先頭の1番二宮がレフト線への2ベースヒットで出塁しチャンスメイクを図ると、1アウトとなって迎えた3番福島が右中間を破るタイムリー2ベースヒットを放ち長打2本であっという間に1点を先制する。だが、続く4番今藤(渓)の放った1塁線を破るヒットで本塁生還を狙った福島が、ライト佐藤(圭)の好返球でホームタッチアウトとなると流れは一変、一気にダディーズベースボールへと傾く。
直後の2回表、先制点こそ許したもののビッグプレーで追加点を阻止し、流れを引き寄せたダディーズ打線が本領発揮。2つの四球と内野安打で満塁のチャンスを作り出すと、1アウトとなって迎えた9番DHの佐藤(大)が押し出しとなる死球を貰いすかさず同点。更に、尚も続くチャンスで迎えた1番平澤が真ん中高めに浮いてきたストレートを鮮やかに左中間へと弾き返すと、この一打で一気に3人が生還。試合前に語っていた佐藤(圭)代表の言葉通り、先行されても決して焦る事なく、好調打線が一挙4点を奪いゲームをひっくり返した。更に勢いづいた打線は、続く3、4回にも1点ずつを加え、着実にリードを広げていく。 一方、幸先良く先制点を奪ったものの、2回以降毎回の6失点で完全に主導権を握られてしまったはちみつハニー。それでも、このまま終わる訳にはいかないとばかりに反撃を試みるが、一度失った流れは簡単には引き戻せなかった。味方打線の強力援護で本来のピッチングを取り戻したダディーズベースボールの先発右腕吉川の好投にも阻まれ、2回以降は2塁すら踏めず反撃の糸口すら見出せない。
するとゲームは6回表、攻守でペースを握り続けたダディーズベースボールがこの回一気に止めを刺す。四球、盗塁でチャンスメイクを果たした2番日景を2塁に置いた場面で、迎えた3番佐藤(亮)がライトオーバーのタイムリー2ベースヒットを放ち1点を奪うと、5番佐藤(圭)の放ったレフトへのランニングHRでも2点を奪い9対1。更に、止まらぬ打線はその後2アウトながら2、3塁の場面を演出すると、このチャンスに迎えた9番DHの佐藤(大)が右中間を破る2点タイムリーヒットを放ち勝負あり。2度のビッグイニングを作るなど終始攻撃の手を休めなかった打線の奮起に、6回1失点と期待通りのピッチングで最少失点に抑えた吉川の力投とで勝利を収めたダディーズベースボールが、6回コールドゲームで初戦突破。悲願のファイナル進出に向けこれ以上無い滑り出しとなった。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた宗像監督は、「初回にパパーンと先制点を奪われてどうかなという所もあったんですが、守備で大きなプレーがあった次の回に一番信頼してる1番平澤のタイムリーなどで何とか逆転出来たので、流れを掴んで上手く試合を運べたかなと思います。投げても吉川が2回以降は上手く修正していつも通り大人のピッチングをしてくれたので良かったかなと思います。守備全体としても若い選手が増えてレベルアップはしてると思います。ただ、上に行くにはまだまだ足りない部分がありますので、そこは一戦一戦、戦いながら学んでいってほしいなと思います。次の相手は公式戦で勝った事のないTABOOさんですが、とにかくウチはやれる事をやるだけなので、目の前の戦いをしっかり戦っていきたいと思います」と話し、早くも次ぎなる戦いへと気持ちを引き締めた。
一方、ゲームの入りとしては最高の形を作ったものの、終わってみれば11対1という一方的な展開で悔しい敗戦となってしまったはちみつハニー。ゲーム後、話しを伺った今藤(陸)監督は「やはり、ゲーム前にも話した通り、エラーの数に四球の多さなど当たり前の事が出来ないとこのような試合になってしまうのかなと。この敗戦をしっかり反省して、また来年に繋げていきたいなと思います」と話し、参戦3年目にして味わった初の初戦敗退に悔しさを滲ませつつ、最後はしっかりと前を向いた。
【MVPインタビュー】 #17 吉川 寛人
【主将インタビュー】 #21 宗像 幸司
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