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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
相模KOT'S | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
湾 岸 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | × | 5 |
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注目の右腕対決は初回から明暗!湾岸が圧巻の完封勝利で初タイトル獲得!! |
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曇り空が広がり浮かない天気だった前日とは一転、快晴に恵まれた1月13日。そんな決戦の地・明治神宮野球場を舞台に行われるVictoriaファイナル第2ラウンドのオープニングゲームを飾ったのは、「相模KOT'S × 湾岸ベースボーイズ」のスプリングカップ決勝戦である。
戦いの先攻は、結成18年目を迎えた今シーズン、Victoria参戦8年目にして悲願の決勝進出を掴み取った相模KOT'S。Victoriaでは1部リーグに挑戦するもなかなか結果が残せず、「2部リーグに戦いの場を移した方がいいのでは」と何度もチーム内で話し合った。しかし、決して諦めず1部のトップレベルのチームに挑戦し続けたことで、スプリングカップ決勝進出という結果を残せるところまでチームは進化を遂げた。そんなチームの勝敗のカギを握る絶対的エースの泉はゲーム前、「念願のプロスタなので野球を楽しみたいです!チームで優勝を掴めるように頑張ります! 」と語り、躍動を誓った。
対する後攻の湾岸ベースボーイズは、昨季最高峰リーグで決勝に進むもサドンデスの末に敗退。そして今季は「昨シーズンの忘れ物を神宮に取りに行く」と意気込み、トーナメント大会初の決勝進出を掴み取った。昨季Victoriaショート部門でベスト9に輝き、今季はミツワタイガーのサポート選手に選ばれた藤野はゲーム前、「昨年は神宮球場で悔しい思いをしました。今年こそは湾岸ベースボーイズ初のタイトルをチーム一丸となって掴み取りにいきます!必ず宮島代表を胴上げします!」と話し、気合十分といった様子だ。
そんな初顔合わせとなった両雄がスプリングカップ王者の座を懸け相見える事となった決戦の火蓋は、午前8時ジャストのプレーボールで切って落とされ、初回からゲームは動きを見せた。
1回表の相模KOT'Sの攻撃を先発投手の松岡が3人で切って取り、攻撃へ勢いをもたらした湾岸ベースボーイズ。1回裏、1アウトから2番藤野が死球で出塁すると、3番増田が三遊間を鋭く抜くヒットで続き、1アウト1,2塁のチャンスを作る。続く4番宮島の内野ゴロが進塁打となり、2アウト2,3塁とチャンスを広げ、打席には5番齋が入る。1ボール2ストライクと追い込まれ、投手泉が決め球として投じたストレートを振り抜いた打球はライト前へ。3塁ランナーに続き、2塁ランナー俊足の増田もホームを落とし入れ、湾岸が2点を先制し試合の主導権を握る。
さらに勢いに乗った湾岸は3回裏、先頭の2番藤野が2打席連続の死球で出塁、3番増田がセンター前ヒットで続き、ノーアウト1,2塁のチャンス作ると、4番宮島がインコースを詰まりながらもライト前に落とすヒットを放ち、2塁ランナーがホームイン、1点を追加。さらにノーアウト1,3塁から5番齋が四球を選び、満塁とチャンスを広げると、続く6番大林(日)のセンターへの犠牲フライで1点追加。さらに7番野入がライト前ヒットで続き、1アウト満塁と攻撃の手を緩めない湾岸打線。ここで相模KOT'Sバッテリーミスの間に3塁ランナーがホームに還り、1点追加。5-0と湾岸がリードを広げる。なおもチャンスは続くが、後続を泉が意地の投球で抑え追加点を許さない。
4回裏、湾岸先頭の1番胡麻のライト前ヒットをライトが後逸、胡麻が一気にホームへ突入するも、クロスプレーとなり間一髪アウト。 相模KOT'Sが素晴らしい中継プレーで6点目を防いだ。
守備での好プレーから攻撃に繋げ、反撃に出たい相模KOT'Sであったが、湾岸の松岡が立ちはだかり、5回までヒットを放つことができず無得点。6回表、1アウトから9番阿部がセンター前にチーム初ヒットを放つ。1番は凡退も、2番加藤が四球を選び、2アウト1,2塁とこの試合初めてスコアリングポジションにランナーを進める。だがしかし、ここも松岡が3番をキャッチャーフライに切って取り、相模KOT'Sの反撃を許さない。
流れを変えたい相模KOT'Sは6回裏、泉に変えて上田をマウンドへ送る。上田は不運なヒットで2アウト3塁のピンチを迎え、この日3安打の3番増田を迎えるもセカンドゴロに抑え無失点。最終回の攻撃に繋げる。7回表、先頭の4番泉がセンターへ2ベースヒットを放ち得点のチャンスを迎えるも、後続はセカンドフライ、三振、ファーストゴロに倒れ無得点。湾岸ベースボーイズが5-0で勝利し、悲願の初タイトル獲得となった。MVPには7回2安打完封と素晴らしい投球を見せた松岡が選ばれた。
ゲーム後、優勝インタビューに答えた宮島監督は、「去年はリーグのファイナルで負けてしまったので、今日は何としても勝ちたかったですし、何とかタイトルが取れて良かったです。マネージャーを含め、試合に出ている出ていない関係なく、全員で良い雰囲気を作れた事が勝利に繋がりました。本当に良い奴ばかりで、選手みんな仲が良く、野球が大好きなメンバーが集まっております。私生活でもいつもみんな一緒にいるようなチームワークの良さが、このような良い結果に繋がったと思います」と話し、「この後、オータムカップの決勝戦もあります。そこを勝たないとまだまだ喜べないと思っているので、みんなで力を合わせて勝ちたいと思います」と、Victoria史上2チーム目のダブル優勝に向けての意気込みを語ってくれた。
一方、エース泉が本来の調子ではなく、序盤の失点が重くのしかかり敗れてしまった相模KOT'S。タイトル獲得とはならなかったが、神宮の夢舞台で躍動する彼らはまさに主役と呼ぶに相応しい姿であった。来季こそは、大激戦のスプリングカップファイナリストとしての経験を活かし、悲願のタイトル獲得を期待したい。
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