TOP > スプリングカップ2018 > バックナンバー > 「チーム最年長右腕が投打の活躍!ジョルターヘッズが3年ぶりの16強入り!!」
TEAM1234567R
         サンライズ        0        0        0        0        0        0        0        0    
    ジョルターヘッズ        0        0        0        0        1        0        0        1    
新旧対決はジョルターヘッズに軍配!終盤に奪った1点を死守しベスト16進出!!
4月下旬にして気温28度と真夏日に迫る暑い一日となった4月22日。この日も各地で20試合を超える熱戦が繰り広げられる中、東京都葛飾区の柴又野球場では春の一戦必勝トーナメントバトル、「サンライズ 対 ジョルターヘッズ」のスプリングカップ2回戦が行われた。 戦いの先攻は、今季からの初参戦を果たした 結成7年目のオレンジ軍団サンライズ。そんな期待の新星を率いる磯野主将はゲーム前、「チーム状態としては非常に良いですね。打撃面でも調子の良いバッターが結構いますし、ディフェンスもここまでエラーなく来ていますので、攻守共に良い感じかなと思います。勝負のポイントとしては、何とか接戦に持ち込んで終盤勝負っていう形にしたいなと思っているので、如何に最後まで集中して戦い抜けるかですね。その中でキーマンを挙げるとしたら、先発の手塚ですかね。やはり僅差の戦いを勝ち切るには守備が大事になってくると思うので、ピッチャーを中心にアウトを積み重ねていって、何とか勝利を掴み取れるよう頑張ります」と語り、古豪との対決を前に気合い十分。
また、キーマンとして名前の挙がった先発手塚は「ここまで非常に調子良く来ているので、今日もストライク先行でリズム良く投げたいなと思っています。とにかく相手が凄く良いチームだと聞いているので、僕も気合いを入れて頑張りたいと思います」と話し、期待の豪速球右腕が躍動を誓った。 対する後攻は、ベテランと若手の融合で過去最高のチーム状態に仕上がり、2012年以来のファイナル進出を狙うと共に今季こその悲願達成を虎視眈々と目論む古豪ジョルターヘッズ。そんなチームを若き司令塔として引っ張る藤松主将はゲーム前、「今年は本当に若手とベテランとがとても良い感じのバランスで交わってるので、今季は期待の持てるシーズンになるんじゃないかなと思っています。そんな中で今日の戦いのポイントとしては、チーム最年長エースの生田さんが先発するので、バックが如何に盛り立てられるかだと思います。失点の心配はほとんどないので、打線がどれだけ援護出来るかがカギですね。1回戦も二桁得点を奪うなど打線は好調なので、エースで4番の生田さんを中心に全員野球で頑張りたいと思います」とコメントし、こちらも負けじと気合い十分。
また、投打での活躍が期待される生田は「今季は思ってる以上に制球が定まっていて肩の調子も良い感じなので、何とか勝利に貢献出来るようなピッチングをしたいなと思っています。テーマとしては、年齢も年齢なので三振を取る事に拘らないで、とにかく打たせて取る事ですね。あとはフォアボールとか無駄なランナーを出さない事を心掛けて最後まで投げ抜きたいなと思っています。また打つ方としては、打線好調でみんなが打ってくれると思っているので、自分は良い所で1本打てればなと思っています」と話し、47歳で攻守の核を担う大ベテランがチームを勝利へと導く。 そんな両雄が相見える事となった戦いの火蓋は、午前10時10分のプレーボールで切って落とされ、ゲームはキーマンに名前の挙がった手塚、生田の両先発右腕が一歩も譲らぬ熱投を披露し、これぞ白熱の投手戦といった展開となった。
まず先にマウンドに上がった生田はというと、1回表をファーストへのフライ2つ、ゴロ一つに打ち取り難なく三者凡退に仕留めると、続く2回表も4番白井を始め林、佐々と3人全てを詰まらせる形で三者凡退に抑え、最高の立ち上がりを披露する。
一方の手塚はというと、1回裏にエラー、ヒット、四球で2アウトながら満塁のピンチを背負えば、続く2回裏にも2アウトから9番入澤、1番西濱に死球、ヒットを与えてしまいピンチを招く。だがそれでも、ここぞの場面では渾身のストレートで決定打を許さず、生田とは対照的にランナーこそ背負うものの、決して得点を与えない。
そんな両投手の好投は中盤以降も続き、手塚が3回裏、生田が4回表をそれぞれ三者凡退に仕留めるなど、互いに一歩も引かない。 だがそんなゲームも迎えた5回裏、遂に均衡が破られた。1アウトからジョルターヘッズの2番平田がライト線への2ベースヒットを放ち口火を切ると、続く3番岩澤の進塁打で2アウトながら3塁とし、この日3度目となるチャンスを作り出す。すると、この場面で迎えた4番生田が「短く持って何とか内野を越えればという思いでいったら、上手い事良い所に落ちてくれた」とゲーム後振り返った一打は、ライト線上に落ちるタイムリーヒットとなり先制。ここまで力投を続けてきたエースが、バットでもチームを引っ張る気迫を見せ、待望の先取点をもたらした。
すると自らのバットで1点を奪取し気合いを更に入れ直した生田は、ファースト西濱の好プレーなどにも助けられるなど6回表もサンライズ打線を3人で仕留めると、最終7回は、この回先頭の3番磯野に四球を与えてしまったものの、最後は女房役である入澤の盗塁殺に助けられる形でゲームセット。チーム最年長である大ベテラン生田の完封、決勝打と投打に渡る活躍が際立ったジョルターヘッズが、手に汗握る接戦を制し2回戦突破を決めた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた小関代表は、「本当に今日は、生田さんが被安打1の素晴らしいピッチングをしてくれたで、それに尽きると思います。やっぱりウチのエースとして頑張ってくれてるなと思います。その一方攻撃面では何度かあったチャンスを活かせないという事があったので、そこは今後の課題かなと思います。とにかくこのスプリングカップは上半期最大の目標にしていますので、6年ぶりにプロスタ進出、そして何とか優勝したいなと思っています」と語り、激闘を振り返ると共に今季こその悲願達成を誓った。
一方、試合前のゲームプラン通り接戦の展開に持ち込むも、打線の奮起に欠け惜しくも敗れたサンライズ。ゲーム後、磯野主将は「ウチの持っていきたかった展開でゲームを進めてはいたんですけど、相手が1つ上でしたね。手塚が踏ん張っていてくれていただけに申し訳ないなという気持ちですし、本当に悔しいです。今後、サマーカップの出場も考えているので、そこでリベンジ出来ればなと思っています」と話し、惜敗に悔しさを滲ませつつも、最後は今後の飛躍を約束した。
【MVPインタビュー】 #23 生田 和久
【監督インタビュー】 #7 小関 晋太郎
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑