TOP > スプリングカップ2018 > バックナンバー > 「好守で実力を遺憾なく発揮!ホーネッツがデビュー戦を飾る!!」
TEAM1234567R
    ホーネッツ        2        0        3        0        0        0        2        7    
    サイレンス        2        0        0        0        0        0        0        2    
先制、中押し、ダメ押しで快勝!新星ホーネッツ、投打噛み合い初戦突破!!
関東各地で桜の満開が告げられるなど、本格的に春本番の陽気となった3月25日。この日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、その春シーズンに繰り広げられる負けたら終わりのトーナメントバトル、「ホーネッツ 対 サイレンス」のスプリングカップ1回戦が行われた。 戦いの先攻は、今季からの初参戦にして一気の大躍進を狙う新星ホーネッツ。そんなニューカマーの指揮官である奥山監督はゲーム前、「今日は、普段では経験出来ない負けたら終わりの一発勝負という緊張感を楽しみたいと思います。勝負のポイントとしては、慌ててエラーをしたり、イージーミスをした方が負けてしまうのかなと思うので、そこは特に気をつけたいなと思っています。その中でキーマンを挙げるとしたら、先発ピッチャーの鴨志田は勿論ですが、4番でキャッチャーの板垣には攻守での活躍を期待しています。まぁウチのチームカラーは奔放といった感じなので、選手達にはのびのび楽しくプレーしてもらえたらなと思います」と語り、持ち味であるEnjoy野球での勝利を目指す。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった板垣は、「4番としては、良い場面でしっかり仕事を果たし、リード面では先発鴨志田の良い所を上手く引き出す事だけ考えています。とにかく、トーナメント戦という事なので、勝ちには拘ってプレーしたいなと思います」と話し、攻守での躍動を約束した。 対する後攻は、新たな新戦力の加入などで新体制を築き、約3年ぶりにVictoriaの舞台へとカムバックを果たした新生サイレンス。そんな、新たな気持ち、メンツでこのスプリンカップに挑むチームの司令塔平畠キャプテンはゲーム前、「正直、今日初めてプレーを見る若手の選手などもいて、まだまだ自分達の戦力というものを把握しきれていない部分もあるんですが、その選手達の能力を確かめる事とチームとしてもどれだけ勝負出来るかという事を確認して、今後の戦いに繋げていければなと思っています。その中で今日の戦いのポイントとしては、先発を任せる吉田がどれだけ踏ん張れるかですね。基本的にウチは守り勝つチームなのでディフェンスの出来がカギになってくると思います。とにかく、負けたら終わりのトーナメント戦ですが、その緊張感の中で皆が一つになって戦いたいと思います」とコメントし、新生サイレンスとしての船出を勝利で飾るべく意気込む。
また、期待の新戦力として先発マウンドを任された吉田は、「マウンドに上がってみないと分からない部分はありますが、ここまでの調子としては良い感じではあるので、自分の持ち味であるアンダースローからの多彩な球種で打たせて取れればなと思っています。先ずは、力まず気楽に自分のピッチングをして、しっかり試合を作れればなと思います」と話し、期待の右腕がチームを勝利へと導くべく奮投を誓った。 共に新たな一歩を踏み出した両雄が相見える事となったバトルは、午前10時10分にプレーボールとなり、ゲームはスタート直後から互いのプライドが激しく交錯する展開となった。
先ずは1回表、ホーネッツ打線の1番足立が内野安打で出塁し口火を切ると、続く2番ピッチャーの鴨志田が自らのバットでライトの頭上を越すランニングHRを放ち、あっという間に2点を先制する。一方、先手を取られたサイレンス陣営だったが、その裏すかさず反撃開始。1アウトから2番大塚、3番松浦の連打に加え、4番和地が四球を選び満塁のチャンスを作り出すと、続く5番冨岡の放ったセカンドフライがエラーと同時にボールデットを誘う一打となり、一気に2点を奪取。思わぬ形ではあったもののサイレンス打線が2点を取り返し、ゲームは瞬く間に振り出しへと戻った。
だがしかし、そんな序盤から白熱した両者の戦いも中盤以降は明暗がくっきり。3回表にホーネッツ打線が自慢の1、2番コンビである足立、鴨志田の連打などで2アウトながら満塁のチャンスを作り出すと、迎えた6番清水の放ったライト前ヒットで一挙に3人がホームに生還し、5対2と突き放す。更に攻撃の手を緩めないホーネッツ打線は、最終7回表にもこの回からマウンドに上がった2番手松浦を攻め立て、9番岡村、1番足立の連打でチャンスを演出すると、送球エラーの間に1点を奪えばワイルドピッチでも1点を加え、7対2と勝負を決定づける。
だがそれでも、決して諦めないサイレンス打線は最終回、この回先頭の6番秋葉がレフト前ヒットに加え盗塁も成功させ土壇場でチャンスを作り出す。しかし、続く7番吉田が空振り三振に倒れ1アウトとなると、途中出場の8番平畠の放った一打はショート足立の好守備に阻まれる形でダブルプレーとなりゲームセット。立ち上がりこそ一進一退の展開となったものの、2回以降は本来のピッチングを取り戻し、サイレンス打線を0に抑え込んだ鴨志田の力投に、中押し、ダメ押しと着実に得点を積み重ねた攻撃陣の奮起と、まさに見事投打の噛み合ったホーネッツがVictoriaデビュー戦を勝利で飾り、2回戦へと駒を進めた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた奥山監督は、「先発の鴨志田がいつも通り四球の少ない安定したピッチングをしてくれましたし、打線も全体的に振れていて、特に1、2番コンビは完璧に役割を果たしてくれましたね。緊張感からかイージーエラーも出てしまいましたが、皆で取り返す事が出来た試合だったと思います。ただ、好守でミスをなくす事が今後の課題ですね。勿論決勝までいければ良いと思いますが、先ずは1試合ずつ緊張感を持ちつつ、皆が楽しめるような試合にしていければ良いかなと思います」と語り、デビュー戦の勝利に満足しつつも、最後は今後の戦いを冷静に見据えた。
一方、序盤こそ互角の戦いを演じるも、中盤以降でパフォーマンスに差が出る形で敗北を喫してしまったサイレンス。試合後、平畠キャプテンは「正直、ぶっつけ本番のような形で挑んだウチと、何試合もこなしてきたホーネッツさんとの試合感という部分で大きな差が出てしまったかなと思います。それでも何とか試合にはなったかなと思いますし、若い選手達も含め全員がのびのびとプレー出来ていたとは思うので、各選手の今後の成長に期待しつつ、次なる戦いの場となるサマーカップでのリベンジを図りたいと思います」と話し、今日の敗北を糧に次大会での大躍進を誓った。
【MVPインタビュー】 #13 鴨志田 元気
【監督インタビュー】 #30 奥山 粋人
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