TOP > スプリングカップ2018 > バックナンバー > 「エース佐藤が完封シャットアウト!風船会FARAWAYSが完勝デビュー!!」
TEAM1234567R
           スタイガー        0        0        0        0        0        0        0        0    
  風船会FARAWAYS      2        0        2        0        0        1        ×        5    
注目の新星・風船会FARAWAYSが1回戦突破!攻守で元王者スタイガーを圧倒!!
気温21℃にまで達した先週から一転、再び冬の訪れを感じさせるような肌寒い天候となった3月11日。この日、東京都江戸川区の江戸川河川敷グランドでは、一戦必勝バトルとして凌ぎを削り合う春一番のトーナメントマッチ、「スタイガー 対 風船会FARAWAYS」のスプリングカップ1回戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、ここ数年の不甲斐ない結果を払拭すると同時に、2013年大会以来となる王座奪還を今大会の最大目標に掲げるスタイガー。そんなチームの指揮官である小西監督はゲーム前、「今年から加入した新メンバーが上手く噛み合えば良い戦いが出来るかなという所まで仕上がってきたんですが、まだまだ始まったばかりなので万全の状態とは言えませんね。それでも今日は今季初の公式戦という事で何とか勝利を目指して戦えればなと思っています。勝負のポイントとしては、怪我からようやく復帰した先発ピッチャーの遠藤がどこまで投げ切ってくれるかですね。あとは、中軸を打たす新メンバーがしっかり期待に応えて点を積み重ねていけるかだと思います。相手の風船会FARAWAYSさんは強敵だとは思うんですが、とにかくウチはウチの野球を貫くだけだと思っているので、今出来る事をしっかりやれるよう頑張ります」と語り、王座奪還への第一歩となる戦いを前に気を引き締める。
また、数年振りに先発のマウンドを任された遠藤は、「久々のマウンドという事で自分でもどうなるか正直分からない所はありますが、出来る事は限られているので、これまでの経験を生かした投球でチームの勝利に貢献出来ればなと思っています。状態としては、良い時の自分から比べればまだまだだと思いますが、負ける訳にはいかないですし相手も良いピッチャーだと聞いているので、とにかく全力で頑張るだけです」と話し、自らを奮い立たせる。 対する後攻は、今季初参戦ながら優勝候補にも名前が挙がる風船会FARAWAYS。そんな今大会屈指の注目チームを束ねるキャプテン本村はゲーム前、「新戦力に刺激される形で既存メンバーも冬の練習からモチベーション高く取り組めていますし、年々右肩上がりに良い活動が出来ているので、今年も今までで一番良い年に出来るのではと思っています。そのためにも今日の初戦は大事になってくるので、先発投手の佐藤(路)を中心に点を取られない守備をして、何とか1点、2点を奪って守り勝つという野球を出来るかがポイントだと思いますね。一方の攻撃面に関しては、長打力を兼ね備えた5番の金子、7番の大井といった選手が良い所で打ってくれれば、優位に試合を進められると思います。とにかく、名立たる強豪チームが多数出場している大会なので楽な戦いなど存在しないと思いますが、強豪達と真剣勝負が出来るチャンスだと思って、先ずはスタイガーさんに胸を借りるつもりで戦って、最後に勝利を掴み取れればなと思います」とコメントし、初参戦での初陣に気合いが漲る。
また、先発ピッチャーとしてチームの勝利を託された佐藤(路)は、「初参戦の大会ですが優勝を目指していますので、先ずは初戦、張り切っていきたいなと思っています。ピッチングのテーマとしては、特徴がよく分からない相手なので、先ずは変化球を多用して様子を見ながらいこうかなと思っていますが、とにかくしっかりと隅をついたピッチングで打たせて取れればなと思っています。春先で疲れも溜ってなくて調子は良いと思うので、チームの勝利に貢献出来るよう頑張ります」と話し、大事な初戦のマウンドで躍動を誓った。 歴代王者と大注目の新星が相対する事となった戦いの火蓋は、午前11時10分のプレーボールで切って落とされ、ゲームの主導権を先に握ったのは風船会FARAWAYSだった。
初回、先頭の1番亀山が放った鮮やかなレフト前ヒットをきっかけにチャンスを作るも、クリンアップが凡退し無得点に終わったスタイガーに対し、その裏の風船会打線は、1アウトから2番佐藤(路)が1塁線を破るヒットと盗塁成功でチャンスを作り出すと、続く3番伊藤がレフト前へとタイムリーを放ち、あっという間に先制点を奪取。更に、一気呵成とばかりに勢いづく打線は4番高橋のセンター前ヒットで1、3塁にチャンスを広げると、迎えた5番金子がサード強襲となるタイムリーを放ち0対2。久々のマウンドで制球に甘さの出たスタイガー先発の遠藤を怒濤に攻め立て、幸先の良くスタートダッシュを決める。ゲームの主導権を握り波に乗った打線は、3回裏にも代わった2番手亀山から2つの内野安打などで1アウト1、3塁のチャンスを演出すると、この場面で迎えた期待の長距離ヒッターである7番大井が右中間を破る2点タイムリーヒットを放ち追加点。ゲーム序盤にして4点のリードを奪い、試合を完全に支配する。 すると、打線の奮起に応えるかのように、投げても佐藤(路)が圧巻のピッチングを披露。
序盤こそランナーを許したものの中盤に入った4回表、2巡目を迎えたスタイガー自慢のクリンアップを難なく三者凡退に仕留めると、続く5、6回もゲーム前の言葉通り打たせて取るピッチングスタイルで危なげなく3人ずつで抑え、スタイガー打線に一切付け入る隙を与えない。
すると迎えた6回裏、今度はバットでチームに貢献。2アウトながら2塁のチャンスで打席を迎えると、ここで1、2塁間へのタイムリー内野安打を放ち1点を追加。自らを後押しすると同時に試合を決定づけるダメ押し点を奪う。その佐藤(路)は、最終回も先頭の3番阿部にヒットこそ許すも、女房役であるキャッチャー山寺の盗塁殺などにも助けられ、終わってみればこの回も3人で片付けゲームセット。効率良く得点を積み重ねた攻撃陣の奮起にエースの完封ピッチングと、投打のキーマンがしっかりと仕事を果たした風船会FARAWAYSが0対5のスコアで歴代王者スタイガーを圧倒し、見事初戦を突破した。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた本村キャプテンは、「ホントに守備ではピッチャーの佐藤(路)を中心に無駄な四球もエラーもなく、打つ方でもかなり積極的な攻撃で効率良く点が取れたので、凄く良い試合だったと思います。これで江戸川ダービーを制した訳ですけど、江戸川区の看板を背負ってじゃないですが、その名に恥じないようスタイガーさんの分まで次戦も必ず勝って、次に次に繋げていきたいと思います」と語り、初陣の勝利を噛み締めつつ次なる戦いへと気持ちを引き締めた。
一方、序盤に奪われた流れを最後まで取り戻せず、成す術なく敗れてしまったスタイガー。ゲーム後、小西監督は「恥ずかしいくらい何も出来ないまま負けてしまったという感じですね。勿論、相手のピッチャーも素晴らしかったんですが、やはりまだまだウチの打線がしっかりと線になれていないというのが最大の敗因ですね。特に新メンバーの選手達が試合に吞まれてしまったので、それでは勝つ事は難しいですよね。ただ、このまま今シーズンを終わらせるつもりはありません。リーグ、サマーカップでは立て直した姿を見せますので期待していて下さい」と話し、悔しさを滲ませつつも、最後は力強い言葉で今後の巻き返しを誓った。
【MVPインタビュー】 #6 佐藤 路真
【主将インタビュー】 #7 本村 雅彦
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