TOP > スプリングカップ2017 > バックナンバー > 「4年越しの悲願!PIECEが劇的サヨナラで初の決勝進出!!」
TEAM1234567R
      Revival        0        0        0        0        1        1        -         2    
      PIECE          0        1        0        0        0        2        -       3    
これぞ積み重ねてきた努力の結晶!PIECEが2年前の雪辱果たし初の決勝進出!!
7月も最後の日曜日となった30日。早朝まで降り続いた豪雨の影響で多くの試合が中止となる中、東京都新宿区の落合中央公園野球場では、春のファイナリスト残り一枠を懸けた大一番、「Revival 対 PIECE」のスプリングカップ準決勝戦が繰り広げられた。 どちらが勝っても初のファイナル進出となる大注目のマッチアップ。
その戦いの先攻は、大会こそ違えど過去にサマーカップ準決勝で2度悔し涙を流しており、セミファイナルを勝ち抜く難しさをどのチームよりも知るRevival。それ故に、今日の一戦は絶対に負けられない戦いであり、過去の呪縛から解き放たれる意味でも狙うは3度目の正直で掴み取るファイナルへの出場権のみである。
そんなチームの指揮官である埴原監督はゲーム前、「ここへきてチームの状態が上がってきて、投打のバランスも噛み合ってきたので非常に良いコンディションですね。勝負のポイントとしては先発西川の出来と、打線がここぞの場面で一本を出せるかですね。紙一重の勝負になると思うので、チャンスをしっかり活かし、先取点を取ってウチのペースで試合を運べればなと思っています。相手は好投手がいる強豪ですが、何とかそこを打ち崩して勝利を掴み取れるように頑張りたいと思います」と語り、今度こその悲願達成を力強く誓った。
また、勝負の大一番を託された先発の西川は、「決してベストな状態ではありませんが、サマーカップで負けてしまっている分、スプリングでは絶対決勝に行きたいと思っているので、とにかくバックを信じて全力で投げ切りたいなと思っています」と話し、監督、仲間の期待を一身に背負いマウンドに上がる。 対する後攻は、2年前の同大会で次々と強豪達を薙ぎ倒し、一躍その名を轟かせるも、あと一歩の所でファイナル進出を逃し苦汁をなめたPIECE。それだけに、この準決勝という戦いに対する思いはRevival陣営に勝るとも劣らぬものがあり、今日の戦いはその時の悔しさを晴らすと同時に進化の証を見せつける絶好の機会なのだ。
そんな成長を続ける若きチームを指揮する太田監督はゲーム前、「春先の寒い時期から多くの試合を重ねてきた事でチームの仕上がりとしては非常に良い状態なので、今日は本当に楽しみです。戦いのポイントとしては選手達の気持ちが一番大事になってくるのかなと思うので、控えの選手達も含めウチのチームワークが出せれば勝利というものが見えてくるのかなと思いますね。その中でキーマンを挙げるとしたら、ここまでずっとチームを引っ張ってきた先発エースの柴ですかね。彼を中心に守備からペースを作れれば、攻撃の方も色々練習はしてきているので良い流れになるのかなと思います。とにかく良い試合が出来るように頑張ります」とコメントし、4年越しの悲願達成に向け死角はない。
また、エースとしてだけでなくキャプテンとしても若きチームを牽引する絶対的大黒柱の柴は、「今年の目標が、スプリング、サマー、リーグと3タイトルを奪取する事なので、先ずはスプリングでの決勝進出を決めたいなと思っています。相手打線は良いバッターが多いですが、躱すのではなく、しっかりと力で勝負出来るかがピッチングのテーマでありポイントになると思います。とにかく勝利を目指し最後まで頑張りたいなと思います」と話し、チームを初の決勝へと導くべく気合い十分。 そんな両雄が共にリベンジの準決勝と位置づけた戦いの火蓋は、かすかに晴れ間も覗き始めた午後2時のプレーボールで切って落とされた。
1、2回共にRevivalの強力上位打線を0に抑え、太田監督の言葉通り守備からリズムを作り出したPIECEは、この回先頭の4番斎藤があと一伸びでHRかというレフトフェンス直撃の2ベースヒットで出塁。続く5番桑原(南)、6番桑原(以)がレフト前ヒット、フォアボールで繋ぎ満塁とすると、1アウトとなって迎えた8番白石の放ったサードゴロの間に1点を先制。一気の大量得点とはならなかったものの、ゲームの主導権を握る上で大事な先取点の奪取に成功した。
更に、攻撃での良い流れは守備にも波及し、柴の力投は勿論の事、バックも鉄壁のディフェンス力でエースを援護し、反撃を試みるRevival打線を3、4回も無得点に封じ込める。 だが、PIECE優勢で進んでいたゲームは迎えた終盤5回表、ここまで柴を打ち倦ねていたRevival打線がようやく奮起。この回先頭の7番櫻井が鮮やかな流し打ちでレフト線を破る2ベースヒットを放てば、続く8番布目の送りバントと9番榎本の死球出塁で1アウト1、3塁のチャンスを演出すると、迎えた1番山田が放ったファーストゴロの間に1点を返し、ゲームを振り出しに戻した。すると、終盤での同点劇で俄然勢いづいたRevivalは、時間規定によりサドンデス戦へと突入した6回表にも主砲である4番小林(勇)のライト前タイムリーで1点を加え、遂にはゲームをひっくり返す事に成功した。
しかし、そんなRevival陣営が歓喜に沸いたのも束の間、激闘のクライマックスが続く6回裏に待っていた。追い込まれた事で逆に気合いの漲った2番DHの本木が、フルカウントからの6球目をフルスイングした一打は三遊間を破る起死回生のタイムリー。3塁ランナーの白石に続き、2塁ランナーの茂木をもホームに還す劇的なサヨナラ打となり勝負は決着。終盤にかけてのゲーム展開としては確実にRevivalへと流れが傾いていただけに正直苦しい状況ではあったが、これまでに培ってきた全ての経験を力へと変えたPIECEが、最後の最後で劇的な幕切れを呼び込み、見事念願のファイナル進出を勝ち取った。 勝利インタビューに答えた太田監督は、「一生懸命やるという事をずっと心掛けてきた結果、最後の最後で気持ちの部分が出たと思うので良かったです本当に。これまでも厳しい試合を続けてやってきたので、最後は運と気持ちの部分で勝てたので本当に良かったです。正直かなり緊張感はありましたけど選手を信じて良かったなと思います。今日のゲームのように決勝戦もRED SOXさん相手にバチバチの良い試合が出来ればいいなと思います」と語り、最後まで諦めず戦い抜いた選手達を讃えた。
一方、終盤での同点、逆転と勝利を目前にしながら三度、準決勝という高き壁の前に阻まれる結果となってしまったRevival。ゲーム後、話しを伺った埴原監督は「先制されながらも良い形で追いつきリードするまでいったんですけど、やはり尚も続いたチャンスであと一本が出なかったのが敗因ですかね。終盤は完全にウチの流れだったので負ける訳ないと思っていたんですが、勝負は本当に分からないですね。又しても決勝進出は逃してしまいましたが、そこに対する情熱は失っていないので、チャンスが残っているリーグ戦の方で改めてそこを目標に頑張っていきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませながらも最後は再び大いなる目標に向かって前だけを見据えた。
【MVPインタビュー】 #3 本木 達也
【監督インタビュー】 #30 太田 盛久
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