TOP > スプリングカップ2014 > バックナンバー > 「3年連続ファイナル進出!ARUYO東海が王座奪還に挑む!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      ARUYO東海           0        0        7        0        0        0        0        7    
      吉岡クラブ           2        1        0        0        0        0        0        3    
劣勢を撥ね退け、怒濤の7得点で逆転勝利!大一番で魅せたARUYO東海の底力!!
8月24日。この日埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われた一戦は、ファイナル進出を決める大一番、「ARUYO東海 対 吉岡クラブ」のスプリングカップ準決勝である。

先攻ARUYO東海は、言わずと知れたスプリングカップ歴代王者にして2年連続のファイナリスト。しかし、その強者も昨年、連覇を懸け臨んだ決勝戦で完封負けを喫し苦汁を嘗めただけに、今大会での王者奪還は至上命題。そんなリベンジの舞台へと進むべく、準決勝に挑むチームの指揮官茂手木監督はゲーム前、「もちろん勝ち負けもあるが、来てる15人には楽しくやってもらいたいと思います」と選手達の思い切ったプレーに期待のコメント。
またエースとして大一番を任された浅野は、「とにかく気負わず、うまくかわしながら抑えられればいいかなと思います。リーグ戦では野手に助けられてばかりなので、今日は自分が頑張ります」とゲーム前に頼もしいコメント。 ディフェンスを主体とするARUYO東海のキーマンが、これまでにない程の気合いと自信を覗かせた。
対する後攻の吉岡クラブも昨年のサマーカップ決勝で悔しさを味わい、西武ドームがリベンジの場であると言う意味ではARUYO東海と同じ。だがその前に吉岡クラブにとっては、今日の戦い自体がリーグ戦のリベンジマッチ。ゲーム前に話を伺った左右田キャプテンは、「この前のリーグ戦では負けているので、くだらないミスをせずチーム全員で頑張りたいと思います。絶対に獲ります!」と気迫のコメント。
更にエース荒川不在で急遽先発投手に指名された中村も、「打たせて取るをテーマに最後まで投げ切りたいと思います。ここまで来たので、勝って西武ドームに行きたいですね」と闘志を燃やし、攻撃面でもクリンアップを担う男が投打での活躍を誓った。

そんな両雄が相見える決戦の火蓋は午後3時のプレーボールで切って落とされ、序盤から互いのプライドが激しく交錯した。
1回表、上位打線が僅か8球で三者凡退に終わったARUYO東海に対し、その裏の吉岡クラブ。1番七島がラッキーな内野安打で出塁を果たせば、2番青木が初球できっちりと送りバントを決め1アウト2塁。これぞ理想型といったチャンスメイクで主軸へと回すと、3番中村が浅野の投じた2球目を逆らわずレフトへ弾き返し1点を先制。更には4番菊池もレフト前ヒットで繋ぎ1、3塁にチャンスを広げると、5番豊田の放ったサードゴロの間にも1点を加え2対0。
幸先良く先制点を奪い波に乗った打線は、2回にも2アウトから1番七島、2番青木の連打で1点を追加し、序盤にして大きなアドバンテージを奪った。

だがしかし迎えた3回表、ゲームの流れは一変する。
ARUYO東海打線は、この回突如制球を乱した中村から連続四死球などで満塁のチャンスを作り出すと、3番岡部が「セオリーでは待ちですが、3点差があったのでファーストストライクから思い切りいきました」とゲーム後に振り返ったセンターへの2点タイムリーで1点差。
更には4番大鹿が四球を選び、再び満塁となった場面で5番古谷の放ったピッチャーゴロが中村の悪送球を誘い同点とすると、直後のワイルドピッチで遂に逆転。
ここで吉岡ベンチは中村を諦め、2番手渡辺へとスイッチするがARUYO東海打線の勢いは止まらない。再度満塁とし7番池田のタイムリーで5点目を奪うと、8番清野がレフト線へ止めの2点タイムリーを放ち、この回一挙7得点。これぞ歴代王者の底力と言わんばかりの集中打でゲームを一気にひっくり返した。

すると、味方の大逆転劇に浅野も本来のピッチングを取り戻し、3、4回とランナーを背負うものの併殺、三振で要所を締め無失点。続く5、6回は持ち味の打たせて取るピッチングで三者凡退に抑え、決して反撃の狼煙を上げさせない。
それでも最終回、このまま終わる訳にはいかない吉岡クラブ打線は、2アウトながら1、2塁のチャンスを作り出しクリンアップへと繋げる。 だが迎えた3番中村が先制打と同様にレフトへ快音を残すも、左翼手古谷の好守備に阻まれ万事休す。

3点の先取で主導権を握っていただけに3回の悪夢が悔やまれる敗戦。リーグでの一戦と同じく、先取点を守り切ることが出来なかった。
一方、ゲーム立ち上がりの劣勢を撥ね除け、準々決勝に続き逆転勝利でファイナル進出を決めたARUYO東海。ゲーム後、茂手木監督は「スプリングで西武ドームを決められたのは非常に大きい。決勝戦では今日みたいに若手が声を出し、主軸が打ってくれれば勝利が見えてくると思います。昨年は1部リーグと合わせて2敗してしまったので、今年は勝たせて貰いたいですね」と語り、3年連続出場となるファイナルでV奪還を誓った。
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