TOP > スプリングカップ2014 > バックナンバー > 「右腕の力投に主砲が応えた。吉岡クラブ、ドームへ王手!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      TABOO           0        0        0        0        0        0        0        0    
      吉岡クラブ           0        0        0        0        0        3        ×        3    
6回の攻防が命運分ける!吉岡クラブが死闘を制し、ベスト4一番乗り!!
梅雨の晴れ間となった6月15日。この日の取材カードに選ばれたのは、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われた「吉岡クラブ 対 TABOO」のスプリングカップ準々決勝である。 いよいよ大詰めを迎え、この試合の勝者は4強入りを果たすと共に、ドーム決戦へと王手をかける大一番だ。
先攻のTABOO永富監督はゲーム前、「特に戦略はないです。目の前の相手に勝つという事だけです。今年こそVictoriaでタイトルを取りたいですね」と自信の漲ったコメント。
更にその永富監督が全幅の信頼を寄せる先発のエース日名田も、「とにかくいつも通りのピッチングをするだけです」と短い言葉の中に大いなる自信を覗かせ、ドーム進出直前で涙を呑んだ昨年のリベンジに燃える。
対する後攻は、昨シーズンのサマーカップ準優勝チーム吉岡クラブ。 トーナメント戦において酸いも甘いも知る彼らだが、王座の称号は手に出来ていないだけに今大会で再びドームへという思いは強い。 そんなチームを吉岡監督不在の中で指揮を執る左右田キャプテンは、 「今日の戦いはかなりポイントです。エース荒川がいないので厳しい戦いになると思いますが、どんな形でもいいので勝ちたいですね」とゲーム前にコメント。
また、そのエースに代わり初の先発マウンドを任された榎本は、「バックが守ってくれるので、打たせて取るピッチングを心掛けたいと思います」と大役に集中力を研ぎ澄ませた。

その両雄の対決は午後3時、稲垣主審のプレーボールで開始。
ゲームは両先発右腕のプライドが激しく交錯し、緊張感が張りつめ続ける展開となった。
1回表、左打者を揃えたTABOO上位打線に相対した榎本は、1番蓮見、2番一色、3番越間を全て内野フライで打ち取る上々の立ち上がり。続く2回は、2アウトながら1、2塁のピンチを背負うも無失点で切り抜けリズムに乗ると、3、4、5回はいずれも三者凡退に抑える完璧な内容。ゲーム前の言葉通り、打たせて取るピッチングでTABOO攻撃陣を機能させない。
対する日名田のピッチングはと言うと、こちらも「これぞエース」といった見事な出来。1、2回をそれぞれ10球、9球で三者凡退に仕留め、圧巻の立ち上がりを見せつけると、3、4回に招いた2アウト2塁のピンチでも冷静沈着なマウンド捌きを披露し無失点。抜群のコントロールを武器に5回まで無四球に被安打0と、パーフェクトピッチングで吉岡クラブ打線を封じた。

だが迎えた6回、白熱の投手戦を演じてきた両右腕の明暗がここで分かれた。
表の攻撃に臨んだTABOO打線は、1塁にランナーを置き、2番一色のライト前ヒットに3番越間が四球で繋ぎ1アウト満塁のビッグチャンスを作り出すと、迎えるは主軸という最高の流れを演出。だがしかし、タイムを取り気持ちを引き締め直した榎本の前に、4番高橋がキャッチャーフライで2アウト。続く5番岡田の放った強烈な一打はサード正面となり3アウト。ようやく迎えた絶好のチャンスも榎本の気迫に圧され無得点に終わった。
最大のピンチを凌いだ吉岡クラブはその裏、右腕の熱投に打線が奮起する。
1アウトから1番石川が日名田の許した初の四球で出塁し、2番青木の内野安打で1、2塁。続く3番中村の進塁打で2アウトながら2、3塁へとチャンスを広げると、打席には4番菊池。「ピッチャーの力投を無駄にしたくなかったので、何とか決めてやろうという気持ちでした」とゲーム後に振り返った主砲は、徹底したアウトコース攻めで1ボール2ストライクと追い込まれるも、決め球のスライダーをライト前に落とす執念の2点タイムリー2ベースを放ち、ガッツポーズ。 遂に均衡を破り勢いづくと5番豊田にもタイムリーが生まれ、ダメ押しとなる3点目奪取に成功。TABOO打線とは対照的に主軸が仕事を成し遂げた吉岡クラブ打線が、壮絶な死闘に終止符を打った。

試合後に話を伺った左右田主将は、「いや~何でも良いから勝てて良かったです。本当に厳しいゲームでしたが、榎本が良く投げてくれました」と右腕の活躍を讃え、「昨年のサマーカップ決勝で負けた悔しさがあるからこそ、改めてチーム一丸となり野球が出来ています。もう一度西武ドームへ行きたいと思います」と新たなる目標を力強く語った。
更にはMVPの菊池も、「西武ドームに忘れ物を取りに行かなければならないので、次も必ず勝ちます」と勝利を誓った。
一方、改めてトーナメント戦を勝ち抜く難しさを知ったTABOOナイン。だが、この経験は必ずや彼らの肥となり、来たるサマーカップでの大きなエネルギーとなるに違いない。
【MVPインタビュー】 #3 菊池 真 【MVPインタビュー】 #8 榎本 敬太 【主将インタビュー】 #10 左右田 茂治 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑