TOP > スプリングカップ2014 > バックナンバー > 「ジョルターヘッズ、悲願達成へ弾みをつける大きな一勝。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      世田谷ペンギンズ           0        0        2        0        0        0        0        2    
      ジョルターヘッズ           0        1        1        0        1        3        ×        6    
エースが意地の完投!終盤に底力を発揮したジョルターヘッズが粘り勝ち!!
4月13日。この日2試合目の取材カードとなった一戦は、東京都世田谷区の羽根木公園野球場を舞台に繰り広げられた戦い、「世田谷ペンギンズ 対 ジョルターヘッズ」のスプリングカップ2回戦である。
早くも強豪同士の激突となったこの対決。
先攻となった世田谷ペンギンズは1回戦シードとあって今日がスプリングカップの初陣。
名実共に高いポテンシャルを兼ね備えた彼らだが、スプリングカップ2013ではベスト16止まりと満足のいく成績を残せなかっただけに「今大会こそ」の思いは強い。
そのチームが初戦となるマウンドを託したのは、勿論エース佐々木。米独立リーグでのプレー経験を持つ本格派右腕を先発に送り、ジョルターヘッズをホームに迎え撃つ。
一方、敵地へと乗り込んだ後攻のジョルターヘッズは、この大会における2011、2012シーズンの準優勝チーム。だが、三度目の正直で頂点を狙った2013シーズンでは2回戦敗退と悔しさを味わった。だからこそ今年に懸ける思いは一入であり、未だ成し遂げられていない「頂点奪取」というただ一点を見据え邁進する。
そんな再挑戦へのプロローグとなる2回戦のマウンドにはエース崎迫が上がり、1回戦で魅せたサヨナラ勝利の勢いそのままチーム一丸で世田谷ペンギンズと相対する。

どちらのチームにとっても大事な一歩となる今日の一戦は、午後1時15分のプレーボールで始まり、ゲーム序盤から目の離せない展開となった。
1回こそ無得点に終わった両者だったが2回裏、ジョルターヘッズ打線が仕掛け、ゲームは動き始めた。この回先頭の4番岩澤が初球のストレートを迷わず振り抜き、ライトへの2ベースヒットで出塁すると、このチャンスに迎えた5番崎迫。1ボール2ストライクと追い込まれながらも佐々木の失投を逃さず捉えた打球は、右中間フェンス直撃のタイムリー2ベースとなり、主軸の連続長打という形で1点を先取した。
更に追加点の欲しいジョルターヘッズ打線は、6番大野の送りバントで1アウト3塁の場面を作り出したが後続が倒れ、この回は1点止まりとなった。

すると直後の3回表、ピンチを1点で凌いだ世田谷ペンギンズがすかさず反撃に出た。
1アウトから2番萩原がセンターオーバーの2ベースヒットで出塁し、3番大和田の進塁打で3塁に進むと、この場面で打席に入った4番迎里が、崎迫の投じた初球をものの見事にセンターへと弾き返し同点。主砲が一振りで試合の流れを変えると、5番米谷がレフトの遥か頭上を越すタイムリー3ベースヒットで続き、あっという間にゲームをひっくり返した。

今度は追う立場となったジョルターヘッズ打線は3回裏。
取られたら取り返すと言わんばかりに、内野安打で出塁した9番栗原を2塁に置くと、迎えた3番赤坂がライトへの同点打を放ち、再びゲームを振り出しへと戻した。

3回を終わって2対2と、まさに両雄のプライドが激突する一進一退の展開。
だがしかし、そんなゲームも終盤へと進むにつれ明暗がくっきりと分かれた。
3回の2得点以降、崎迫の前に追加点を奪えない世田谷ペンギンズ打線に対し、エースの力投に応えようと再び奮起したのがジョルターヘッズ攻撃陣。
5回裏、代打出場の池中が2ベースヒットでの出塁に加え、相手の隙を突く好走塁を見せ1点を先行。更には6回裏、この回からマウンドに上がった2番手須山を攻め立てると世田谷ペンギンズ守備陣のミスも重なり一挙に3点を奪いダメ押し。
最終7回表も崎迫が0で締め、ジョルターヘッズが勝利を掴み獲った。

ゲーム後、小関代表は「5回の1点が大きかった。常に先を狙う走塁をテーマにしているので、池中の走塁は見事だったと思う」と勝負を決めたプレーを振り返り、全員の粘りで掴んだ一勝に笑みを浮かべた。
一方、最後の最後で力尽き敗れた世田谷ペンギンズ。それでも今日のゲームで彼らが魅せたパフォーマンスに脅威を抱いたのは我々だけではないはずだ。 改めてポテンシャルの高さを証明し、サマーカップでの躍動を大いに期待させた。
【MVPインタビュー】 #22 崎迫 昌弘 【代表インタビュー】 #7 小関 晋太郎 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑