TOP > スプリングカップ2014 > バックナンバー > 「打線の猛攻にエースが応えた。三晃クラブが初戦突破!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      Leciel           0        0        0        0        0        1        ‐        1    
      三晃クラブ           2        0        1        6        0        ×        ‐        9    
三晃クラブが終始ゲームを支配!次なる戦いへと繋がる快勝で2回戦進出!!
3月23日。この日も各地で熱戦が繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、スプリングカップ1回戦「Leciel 対 三晃クラブ」の一戦が行われた。
先攻のLecielは、サマーカップ2013において一躍注目を浴びた結成3年目の注目株。
そのチーム構成は、EnjoyBaseballをモットーに集結した30代が中心。そこに新戦力の森田捕手の加入でレベルアップを図り、このスプリングカップでも旋風を巻き起こす意気だ。
そんなLecielが挑む初戦の先発投手には、森田が「安定感が抜群!」と太鼓判を押す監督の久保が上がり、マウンドからチームを牽引する。
対する後攻の三晃クラブは、昨年の1部リーグの戦いで味わった悔しさを払拭すべく、今シーズンはリーグに加え、このスプリングカップにも初参戦。
チームを率いる高田監督はゲーム前、「今年はキャッチャーの石田が正式にチームに加わったので戦力増ですね。エース本澤とのコンビに期待しています」と自信のコメント。
その本澤もゲーム前、「今大会の目標は1コ1コしっかりと勝っていく事。エースとして先制点は絶対に与えない」と頼もしい一言。マウンドに上る大黒柱を筆頭に士気を高める三晃クラブナインが、今シーズンのVictoria初陣に挑む。

ゲームは1回、表の攻撃に臨んだLeciel打線が2アウト2塁のチャンスを作れど無得点に終わったのに対し、その裏の三晃クラブ打線は1番岡部、2番阿部がエラーと四球で出塁。
更には3番長尾の送りバントがピッチャー久保の悪送球を誘いノーアウト満塁とすると、このビッグチャンスに迎えるは主軸。ここで打席に入った4番保坂はキャッチャー後方へのファールフライをLeciel森田捕手のファインプレーに阻まれるも、続く5番石田の初球に仕掛けたスクイズエンドランが見事的中。思い切った初球攻撃がLeciel守備陣を翻弄し、セカンドランナー阿部までもがホームに還る一挙2点の先制奪取に成功した。

いきなりの先制パンチで試合の主導権を握った三晃クラブは、3回にも1点を奪い勢いを加速させると、続く4回には打線が大爆発。ヒットと四球で作ったノーアウト1、2塁のチャンスに8番内田がセンターへと弾き返すタイムリーを放ち4点目。
更に、尚も続く好機は押し出しとフィルダースチョイスでの追加点に加え、5番石田の2点タイムリーツーベースヒットで得点を重ね、4回終了でその差を9点にまで広げた。

攻撃陣の奮起と共にディフェンス面ではエース本澤が躍動。
3回に続き、5回に招いた再びのピンチでも決して得点を許さない冷静なピッチングを披露し、Leciel打線に反撃の狼煙を上げさせない。
しかし、完封ペースかと思われた展開で迎えた最終6回表、このままでは引き下がれないとLeciel攻撃陣が一矢報いる。
ここまで2度のチャンスに凡退していた4番森田が執念でレフト前ヒットを放ち、この試合初となるノーアウトの出塁を果たすと、その後2アウト2塁となって迎えた7番梅崎が1ボールからの2球目を強振。そのフルスイングが生んだ一打はライト前に落ちる待望のタイムリーとなり、ようやく1点を捥ぎ取った。

だがゲームをひっくり返すには時既に遅し。最後の最後に本澤の完封を阻止する意地を見せつけたLecielだったが、やはり9失点の代償はあまりにも大きかった。
ゲーム後、久保監督に話を伺うと、「本澤投手は良いピッチャーでした。序盤にあったチャンスで1点でも奪えていれば展開は違ったかもしれませんね。またリベンジします」と悔しさを滲ませながらも前向きなコメントを残し、グランドを後にした。
一方、初回に見せた鮮やかな先制攻撃に始まり、終始攻撃の手を緩めず9得点を奪った打線に、「今日はうまく機能してくれました」と満足気な高田監督。
投げては本澤の完投で三晃クラブが9-1と圧倒し、2回戦へとコマを進めた。
【MVPインタビュー】 #18 本澤 直也 【監督インタビュー】 #30 高田 淳 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑