TEAM	1	2	3	4	5	6	7	R
東京サンタクロス (V)	0	0	0	5	0	0	0	5
プリテンダーズ (H)	1	0	0	0	0	1	0	2

11月10日、夜空にスカイツリーが輝く東京都台東区の台東リバーサイド野球場では準決勝、東京サンタクロス 対 プリテンダーズの一戦が行われた。 先攻は東京サンタクロス。スプリングカップに続く今季2度目の大一番、準々決勝レッドリボン軍との激闘を制し今日の戦いを迎えた。 マウンドにはエースへと成長した田村投手、「田村のデキが勝利のカギ」と山内代表の期待を背負いチームを悲願へと導く。 対する後攻はプリテンダーズ。予選リーグ24得点を誇る打線は4番市村選手を中心に機能する。 足を絡めた攻撃を織り交ぜ、相手を揺さぶれるかが勝利のポイント。 マウンドには度胸抜群、強気のピッチングが魅力の若きエース井上投手を送り、準決勝に挑む。 ゲームは1回、井上投手が上々の立ち上がりを見せ、サンタクロス打線を0に抑えると、その裏、自慢の攻撃陣がエースを援護する。 1、2番が倒れ2アウトとなるも3番井上選手が自らのバットで2ベースヒットを放ち出塁すると、このチャンスで4番市村選手を迎える。 チームが信頼を寄せる男の一振りは田村投手のストレートを捉えるセンター前へのタイムリーヒットとなり、プリテンダーズが大きな先制点を奪った。 許してはいけない先制点を与えてしまった東京サンタクロスは、2、3回と得点圏にランナーを進めるが、チームの課題でもある「あと一本」が出ず追いつく事が出来ない。 回を重ねるごとに球威が増し、快投を見せる井上投手だったが、4回に落とし穴が待っていた。 ここまで苦しめられてきたサンタクロス打線は、この回先頭の4番上條選手がレフト前ヒットで出塁すると、5番福島選手も四球で繋ぎ1、2塁とする。 続く6番飯田選手が送りバントをしっかり決め2、3塁にチャンスを広げると、ここが勝負と睨んだ打線は息つく暇も与えない怒濤の攻撃を見せる。 まず、7番日戸選手がショートのグラブを弾く強襲ヒットで同点とすると、8番安原選手のレフト前ヒットで満塁となる。 2アウトとなるも、ここで後半戦絶好調の1番山田選手に打順が回る。 2ボールからの3球目、ストレートに狙いを定めた一振りはセンターへと抜ける2点タイムリーとなり逆転に成功した。 尚も続くチャンス、ワイルドピッチでさらなる1点を加えると、2番大桃選手がレフトへタイムリーを放ち5対1、ゲームを一気にひっくり返した。 あっという間の出来事で意気消沈してしまったプリテンダーズだったが6回裏、5番福原選手がレフトの遥か頭上を越すランニングホームランを放ちチームに気合いを入れ直す。しかし、後続が続かず、田村投手を前に1点を返すのが精一杯だった。 若き選手達の活躍が光りここまで勝ち上がってきたプリテンダーズ、序盤は主導権を握っていただけに悔しい敗北となった。 先制を許すもバックを信頼しマウンドを守り抜いた田村投手。 そして、そのエースに圧巻の集中打で5点をプレゼントした攻撃陣。 悲願達成に向ってチームが一つになった東京サンタクロスがクリスマス・イヴのドーム決戦へとコマを進めた。