TOP > Victoriaリーグ4部(2018年) > バックナンバー > 「清瀬フェニックスが今季初勝利!MVP栗原の一打で乱打戦を制す!!」
TEAM1234567R
   清瀬フェニックス       1        1        0        5        0        0        0        7    
           MIXUP        0        0        4        0        0        2        0        6    
中盤の逆転劇で逃げ切り勝ち!清瀬フェニックスが2戦目で勝ち点3獲得!!
寒の戻りで若干の肌寒さを感じる一日となった4月8日。この日も各地で数多くの熱戦が繰り広げられる中、さいたま市の大宮健保グランドでは、今季からプロスタへの道が開かれる事となった4部リーグCブロックの戦い、「清瀬フェニックス × MIXUP」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、Victoriaリーグ参戦6年目にして初の決勝トーナメント進出、更には悲願のファイナル出場を狙う清瀬フェニックス。しかしながら、大事な初戦をサヨナラ負けという形で落としているだけに今日の一戦は何としても負けの許されない戦いとなる。
そんな絶対勝利を掲げるチームの指揮官である根岸監督はゲーム前、「多少のエラーやミスがあっても良いので、3点入れられたら4点、6点入れられたら7点取り返すといった強い気持ちでプレーして、今日は打ち勝つ野球で勝利を目指したいと思っています。その中でキーマンを挙げるとしたら、前節で3ランHRを放つ活躍を見せた事で今日のゲームでは5番に据えた森田ですかね。彼が良い所で打ってくれれば勝利がグッと近づくのかなと思います。とにかく、連敗するわけにはいかないので最後まで全力で頑張ります」と語り、2戦目での今季初勝利を力強く誓った。
また、活躍を期待される森田は「調子は非常に良い状態だと思うので、自分の持ち味であるミート率の高いバッティングを発揮して、チャンスで一本出せればなと思っています。初戦はHRを打ちながらもチームの勝利には繋がらなかったので、今日は勝利に繋がる活躍が出来るように頑張ります」と話し、ここぞの場面での奮起を約束した。 対する後攻は、チーム結成6年目を迎えた今シーズン、新たな戦いの場としてVictoriaリーグ初参戦を果たした新星MIXUP。そんな期待のニューカマーであるチームの大平代表はゲーム前、「今日は初参戦となる大会の初戦という事で個人的にもチーム全体としても若干緊張していますが、直前の試合を逆転で制し流れ的には乗っているので、このゲームも楽しみながら自分達の野球を展開出来ればなと思っています。その中で勝負のポイントとなるのは、先発ピッチャーを任せる小山の出来ですかね。ベテランキャッチャーである川口とのコンビも楽しみな一面ではあるので、ベテランと若手が融合したバッテリーには大いに期待しています。一方の攻撃面に関してですが、大砲のいないウチの打線としてはミートを意識したバッティングを心掛けていますので、その部分をしっかり発揮出来れば良い攻撃が出来るのかなと思っています。とにかく大事な初戦なので、勝って今後に弾みをつけられるよう頑張ります」とコメントし、デビュー戦での勝ち点3獲得を狙う。
また、キーマンとして名前の挙がった小山は「ここまでの練習試合等ではコントロールを乱す場面があったので、そこを上手く修正出来れば良いなと思いますし、今日は初参戦となるVictoriaリーグの大事な初戦の先発を任されたという事で、変化球でカウントを整えながら打たせて取るという自分のピッチングが発揮出来ればなと思っています」と話し、若き右腕がチームを勝利へと導くべく奮投を誓った。 そんな両雄が相対する事となった戦いの火蓋は、午前11時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは取った取られたを繰り返す激しい乱打戦の展開となった。
まず先手を取ったのは清瀬フェニックス。初回、四球出塁に加え盗塁を成功させるなど1番としての役目を果たした五味を2塁に置いた場面で、迎えた4番広江がレフト前へとタイムリーを放ち幸先良く1点を先制すると、続く2回表には、その1番五味が今度はセカンド後方にしぶとく落とすタイムリーを放ち2対0。序盤からMIXUP先発の小山を攻め立て、2点のリードを奪う。
一方、先行を許したMIXUPだったが迎えた3回裏、2アウトから打線が爆発。四球で出塁した8番小山を1塁に置き、1番大熊の右中間へのタイムリーで1点を取り返すと、続く2番清水、3番桃野が連続ランニングHRを放ち3点を追加。「大砲がいない」と語っていた大平代表の言葉は裏腹に2本のHRなどでこの回一挙4点を奪い、瞬く間にゲームをひっくり返した。 だがしかし、ゲームは直後の4回表、そんなMIXUPの押せ押せムードを一蹴するかの如く清瀬フェニックスが怒濤の猛攻で応戦。この回先頭の5番森田が放ったヒットを口火に満塁のチャンスを作り出し、8番小坂(拓)、1番五味のタイムリーですかさず4対4の同点に追いつくと、尚も続く満塁のチャンスで迎えた2番栗原がレフトの頭上を越す走者一掃のタイムリー2ベースヒットを放ち7対4。根岸監督の宣言通り、取られたら取り返すまでと言わんばかりに打線が奮起し、あっという間にゲームの主導権を奪い返した。
するとゲームは終盤、3点を追いかけるMIXUPが6回裏、4番坂本のレフト前ヒットをきっかけに2アウトながら2、3塁のチャンスを演出すると、迎えた8番小山が自らのバットで2点タイムリーを放ち、土壇場で1点差に詰め寄る。だがしかし、奇跡の逆転勝利を思い描いて臨んだ最終回の攻撃は、ここまで一人で投げ抜き最後の力を振り絞る清瀬フェニックス柴の前に三者凡退となり万事休す。最後の最後まで諦めない姿を見せつけたMIXUPだったが僅か1点及ばず、Victoriaデビュー戦を白星で飾る事は出来なかった。 ゲーム後、大平代表は「1点差での敗北という事で悔しい気持ちですね。ただ、攻撃の核である2番清水、3番桃野にHRが飛び出すなど攻撃面では良い所がたくさんあったので、次に繋がる戦いが出来たかなと思います。次こそは初勝利を目指して頑張りたいと思います」と話し、惜敗の初陣を悔やみながらも次なる戦いへと気持ちを切り替えた。
一方、試合前の宣言通り、まさに打ち勝つ野球で今季初勝利を手にした清瀬フェニックス。勝利インタビューに答えた小坂(拓)キャプテンは「今日の勝因は、珍しく打線が繋がった事と、自分が足を痛めながらも最後まで出続けたという所に尽きますね(笑)。まぁそれは冗談ですけど、4回の攻撃では上手く繋がりましたし、守備でも皆が落ち着いてプレー出来ていたので、全体的に良かったと思います。次節も今日のような攻撃、守備が出来れば勝てるかなと思っています」と語り、初戦のサヨナラ負けを取り戻す価値ある勝ち点3獲得に安堵すると同時に、最後は2連勝を誓う言葉で締めくくった。
【MVPインタビュー】 #3 栗原 広吉
【主将インタビュー】 #10 小坂 拓臣
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