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過去最多93チームが参戦!最激戦区3部を制し初タイトルを獲得する猛者は!? |
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【Aブロック】トップ争いは勝ち点が同率となり、得失点差で首位通過を決めたのはChuyans。学生チームが故に毎年メンバーが入れ替わる中、若さを武器に今年も存在感を放った。僅かに得失点差で及ばなかったもののインソムニアスターズが2位通過を決め、エース坂東の好投により3年連続の決勝トーナメント進出を果たした。3位争いも勝ち点が同率となり僅かに得失点で上回ったのはMr.cherryboysで、得点力はブロックトップ、最後まで1点を奪いに行く姿勢が実り、見事にワイルドカードでの決勝トーナメント進出を掴んだ。惜しくも得失点差で4位のMilkyWaveは参戦5年目で初の予選敗退と悔しさが残り、青山ダイナマイツも一時は2位に浮上いていただけに来季は巻き返しを誓う。Olitz Blue Waves、Victorsは下位に沈むものの僅差での戦いが多く、来季も侮れない存在だ。
【Bブロック】初出場チームが存在感を示したBブロックで首位通過を果たしたのはFENRIL。最終戦となった東京KINGSとの首位攻防戦では小宮の決勝弾に山内が完投と、1点差ゲームをものにして決勝トーナメント進出を決めた。その東京KINGSは惜しくも2位となったが、代表の富永がシーズンを通してマウンドを守り、初参戦ながら華々しい活躍を見せた。品川オレンジは2位と勝ち点同率に並び、ブロック最少失点の守備力が決め手となり、4枠あるワイルドカードの座をもぎ取った。昨季3部リーグベスト8の青霧は今季やや精彩を欠き、シモックナインも上位相手に勝ち星を挙げただけに来季はポテンシャルを示してくれるだろう。でしょって。高輪、球通ベースボールクラブも実力的には下位に沈むチームではなく、2023年の巻き返しを期待したい。
【Cブロック】最激戦区3部でトップタイの4失点と、絶対的エース川上を擁するNITOROが首位通過を決め、更に55得点は文句なしの3部トップと総合力の高さを見せつけた。そのNITOROに敗れはしたものの失点数は1試合平均2点以下と2位のテイクケアも安定した試合運びを見せ、堅い守りが際立った。KANIC B.Cは4勝を挙げるもテイクケア戦での大量失点が響く形となったが、舘洞、松丸と好投手を揃えるだけに来季は予選通過を決めたいところだ。初出場のRconnect、BTプラネッツは惜しくも予選敗退となるも両者が対峙したオープニングゲームは新星同士の見応えたっぷりで、来季も両チームには白熱した試合を期待したい。Roots、Venusについては複数の不戦敗が響いただけに先ずは活動体制を整え、予選通過を目標としたい。
【Dブロック】6戦全勝に加え、2ケタ得点が3試合と強力打線が爆発したユニティーは堂々の首位通過を決め、Dブロックで大いに存在感を発揮した。失点数はブロック最少の6失点と投手陣の活躍が際立ったKGLADSは2位通過と、リーグ初参戦ながらこちらも存在感を示す結果となった。GAKU、NE◎ JAPONISMは3勝1分で並び予選通過とはならなかったが、両者共に一時は首位戦線に名乗りを上げるなど予選通過の実力は十分に秘めており、来季は夏場以降の戦い方がポイントとなるだろう。ZERUCHは3月の取材試合で勝利とはならなかったが、貴重な1勝となった滝野川ブルーウィングス戦は投打で圧倒し、実力を誇示した。その滝野川ブルーウィングスの1勝も打線の援護に押谷が完投で応える素晴らしい内容で、来季は主役の座に躍り出たいところだ。
【Eブロック】昨年の予選敗退から一転、今季は首位通過に加え6戦全勝の堂々たる成績を残したJOKER。今季はエースの柳田が要所を抑える素晴らしいピッチングが光った。2位に続いたのは紫紺インディアナオスンで、接戦を勝ち切る勝負強さが目立ち、2年連続の決勝トーナメント進出を決めた。ズミズミダイコンズは勝ち点が僅かに及ばず3位で終戦したが、清水代表を中心としたチームはこの結果に腐ることなく来季の躍進を誓う。パンパースは昨年予選全勝から今季は負け越しと苦杯をなめ、同じくG-matesも昨年同様に予選2勝とこの結果に代表の海津がチームを鼓舞し、来季は飛躍のシーズンとなるに違いない。五反田ソフトパンクホークス、東京Air-forceも本来の力を出せずにシーズンを終了したが、この負け越しの悔しさを来季の力に変えてもらいたい。
【Fブロック】昨季4部覇者、GRADE RIZE 2ndは昇格後も好調を維持し、打っては47得点守っては9失点と攻守ともに充実した内容だった。初参戦のブラックラビッツは5勝1敗と2位で決勝トーナメント進出を決め、中学クラブチームの仲間で創り上げてきた一体感を武器に次々と強敵を倒しライバルを圧倒した。BEEEAMSは3位フィニッシュとなりワイルドカード争いに加わったが、得失点差で4枠の座を掴めず1点の重さを思い知らされたシーズンとなった。初出場のジャックスは一時2位浮上と見せ場を作り、同じく初出場のSquirrelsも2位のブラックラビッツ相手に好ゲームを展開しただけに来季は両チーム初の決勝トーナメント進出に期待がかかる。東京アスレチックスも予選敗退となったが、ポテンシャルの高い選手が多く揃っており、来季も楽しみな存在だ。
【Gブロック】非凡な野球センスを持ち合わせた若い選手が多い初出場のNAYONは安定した試合運びを見せ、Gブロックで主役の座を掴み見事に決勝トーナメント進出を決めた。残る決勝トーナメント進出1枠の座は勝った方が予選通過となる大一番でNEXCO東日本を下した市川ホーネッツが掴み、見事に2位通過を決めた。初出場のPEGASUS DUDESはリーグ4勝を挙げワイルドカード争いに加わるが、得失点差であと一歩及ばずこの悔しさは2023年シーズンにぶつけたい。BERABOW、NEXCO東日本もあと1勝が遠く予選敗退となり、実力はあるだけに来季は飛躍が期待される。フロンティアは下位に沈むも取材試合では見事に勝ち星を挙げ、監督の小島を中心とした一体感あるチームの今後の躍進に期待を寄せる。
【Hブロック】初出場ながら5戦全勝の1位通過を決めたのはゴールデンバイソンズで、島田の投打による活躍で破竹の勢いを見せた。2021年3部ベスト4のホワイトブルズは今季も好調をキープし、特に勝負を決定づける決勝弾や完投と木村がチームを支え2位通過を収めた。毎年のように決勝トーナメントに名を連ねる上尾西ブルースカイズは今季3位と勢いに乗れず、バスターズも最終戦で打線が爆発するもあと一歩及ばす、この悔しさをバネに来季はより一層奮起してくれるだろう。Hetappiesは参戦2年目の今季も決勝トーナメント進出とはならず、初参戦のRAVEUPも若手を揃えるだけに監督の小林を中心に2023年はチーム初タイトルを獲得したいところだ。
【Iブロック】近年Victoriaで上位進出チームが続出している千葉県東葛地区を中心としたIブロックで、1位通過とひと際輝きを放ったのはHustlerだった。毎年厳しい戦いを演じながらも3年連続決勝トーナメント進出と、今年も存在感を放つ内容となった。2位にはファイターズがつけ、最終戦では富田の決勝弾に渡邉が完封と決勝トーナメントへ望みを繋ぐ価値ある1勝を掴み取った。トーナメントにも参戦し勢いに乗るFREE STYLEだったがリーグでは伸び悩み、ブラックバイキングスも初戦はHustler相手に勝利を奪ったが、それ以降は調子を落とす内容となり、悔しい結果となった。Junkies(千葉県)は好ゲームを演じるも不戦敗が響き、HORNETS(千葉県)も同じく来年は勝負の3年目を迎えるだけに体制整備を期待したい。
【Jブロック】昨年は3部予選3位敗退とあと一歩のところで涙を呑んだスタープラチナは今季主役の座を掴み、中でも龍谷の3試合連続完投は目を見張るものがあった。首位と同じく5勝1敗の得失点差で2位通過となったSKグリーターズは、Friends戦で徳永がNO-NO達成と今年も3部リーグに強烈な印象を残した。初参戦のCyanMonkyesは開幕2連勝で勢いに乗り、中盤以降は厳しい戦いが続く中ワイルドカード4枠目を得失点僅か2点で、決勝トーナメント進出を掴み取った。Friendsは序盤に3連敗と波に乗れなかったが、中盤以降は好ゲームを展開し最終戦は山田が粘りの完投勝利で、来季に望みを繋げる1勝となった。有閑倶楽部は4戦目にして待望のVictoria初勝利挙げ、2年目の来季は決勝トーナメント進出を決めてほしい。
【Kブロック】リーグ初参戦、5戦全勝で首位通過を決めたのは天竺で、中でも圧巻だったのはまだ寒さが残る中での春先の取材試合で、新井が決勝打&NO-NO達成と投打の活躍でデビュー戦を白星で飾ったのは衝撃的な内容だった。2位争いは3勝2敗で3チームが並び、僅かな差で予選通過したのはプレジデントで、代表の鈴木を中心としたチームは闘志を燃やし、36名全員で掴み取った決勝トーナメントのイスだった。東海オルカーズは最終戦を完封で飾るも得失点差で僅かに及ばず、BIG BOMBもスイングの強い好打者を複数揃えるだけに来季は上位争いに加わるだろう。SWATS、LAGERSは悔しいシーズンとなったが、来季は頭角を現してほしいところだ。
【Lブロック】3チームが5勝1敗で並び、稀に見る首位争いとなったLブロックで頭一つ抜けたのは清瀬キャロッツ。野口を筆頭に塚原、森高と好投手を揃え激戦を切り抜けた。2位に続いたのは松竹梅で、後半戦に2試合連続で野口が勝利打点を挙げ予選通過の立役者となった。TOKYO VALENTIAも成澤が2試合で完投勝利を挙げる堂々たる内容で予選を終え、無論ワイルドカード争いでは文句なしの1位で決勝トーナメント進出を決めた。逆に下位は2勝4敗で3チームが並ぶ珍しい形となり練瀬Ash、前野MANYMETSは自力での勝利は僅かに1勝と攻撃力を課題に挙げ、一方のTDBCは自力で勝ちとった2勝は大量得点による勝利で、来年は投手力を課題に奮起を誓う。
【Mブロック】今季は各ブロックで初参戦チームが主役の座に躍り出るケースが目立ち、Mブロックでも初参戦のスパークが3部リーグトップタイの僅か4失点と主戦の砂川がチームの勝利に貢献した。一方で主役の座は渡さないと継続チームも奮起し、HORNETS(東京都)は2位通過を懸けた東京ラパンとの最終戦で4-1と勝ち星を挙げ、2年連続で決勝トーナメントに進んだ。その東京ラパンも序盤は首位をキープしたが、昨季3部リーグ3位の実績から徹底マークされる形となり後半は自力での勝利を奪えなかった。4位以下は1勝4敗で3チームが並び、東京ライオンズはHORNETS(東京都)相手に善戦したのが印象的でLUCKY STRIKE、ROOKIESは不戦敗による敗戦が響いた。チームの能力は高いだけに上位相手に食らいつき、来季立て直しを見せてほしい。
【Nブロック】6チームで2枠の決勝トーナメントの座を争ったNブロックで首位に立ったのはデビルヤンキース。最終戦で劇的サヨナラ勝ちを収めた試合は印象に残り、初参戦から2年連続首位で予選通過を決めた。2勝2分けで東雲blossomと紫光倶楽部が決勝トーナメント残り1枠のイスを争い、東雲blossomが最終戦で15得点の猛攻に小笠原が完投と意地を見せつけ、逆転の2位通過を決めた。紫光倶楽部は昨季4部準Vと昇格後は厳しいシーズンとなったが、3部で主役の座に躍り出る日も遠くないだろう。Returnersは下位で終わったものの東雲blossom相手に赤間&大谷のHRにエース福士が完投と一時は2位に浮上し、2015年3部優勝の実力をもう一度示したいところだ。ユトリジェネレーションズ、横浜ゴーヘッズは善戦を見せるもブロック1勝と悔しさが残り、ここでの苦い経験を翌年に活かしてほしい。
【決勝トーナメント】今季の3部決勝トーナメントは総勢32チームが参加、過去一番の激戦となった戦いを振り返ると1回戦から好ゲームが続出した。市川ホーネッツはブロック無敗のゴールデンバイソンズを橋本(飛)&細原のHRに橋本(大)が完投と見せ場を作り、テイクケアは同じく予選無敗の新星スパークを中盤の連打で主導権を握り三浦のHRでダメ押し勝利、ブロックで実力を誇示したチームが敗退と波乱の幕開けとなった。2回戦以降も予選無敗のJOKER、天竺と次々に姿を消し、3回戦は昨季4部リーグ覇者のGRADE RIZE 2ndがNAYON相手に惜しくも1点差で敗れた。
誰もが予想のつかない激戦を勝ち上がり、神宮の切符を掴んだのは参戦4年目で悲願のファイナルに進出したNITOROと、こちらは実に7年越しとなる同じく悲願の決勝進出を果たしたインソムニアスターズであった。NITOROは絶対的エースの川上が予選に続き9月以降もフル回転で、決勝トーナメントはここまで4試合平均失点は僅かに1点とバックも堅い守りで川上を支えた。一方のインソムニアスターズは坂東、西本、秋山と枚数豊富な投手陣を揃え、準決勝は乱打戦となるも安定した投手陣の活躍でファイナル進出を掴み取った。
決勝戦は1点を争う投手戦の展開が予想され、NITOROは絶対的エース川上と心中し、インソムニアスターズは継投による投手リレーがカギを握るだろう。そしてマウンドを守る投手陣に対して、両チーム早い段階で打線の援護を呼び込みたいところだ。3部リーグ総勢93チームが鎬を削り合い、ここまで辿り着いた2チームには決勝戦で悔いのない戦いを期待し、大会史に名を刻むゲームを演じてもらいたい。果たして、史上最多の参加チーム数を誇った最激戦区3部リーグの戦いの行方は!?来たる12月11日、神宮の舞台で明らかとなる!!
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チームは2014年に大田区で活動していた65ersを引き継ぐ形で、監督の滝澤と共に戦ってきた学生時代のメンバーで結成された。Victoriaには2019年の3部リーグから参戦、その年の取材試合では「元気ある若手チーム」の強烈なインパクトを残したが、強豪チーム相手に接戦に持ち込むものの勝ちきれないゲームが続き、あと1歩で上位進出が叶わない日々が続いた。
チームが変わるきっかけとなったのは2020年、目標としていた大田区連盟1部昇格を決めたことだった。連盟1部昇格を目標にしてきたチームの新たな目標をプロスタ出場と定め、独立リーグ経験者からソフトボール経験者まで多彩なメンバーの目標が一致。せっかくの日曜日、楽しく勝つことをテーマにし、叩きなどの技術だけでなくポジティブな声掛けなどのベンチワークも徹底した結果、個の力ではなく組織の力で勝っていくチーム作りが進んだ。
そして迎えた今季、予選6戦全勝に55得点と打線が爆発し、加えて失った得点も僅かに4点、完璧な内容で勝ち上がると決勝トーナメントでも予選の勢いそのままに神宮の切符を掴み取った。
注目はなんと言ってもエースの川上。130キロ台後半のストレートと多彩な変化球を武器に予選から決勝トーナメントまでほぼ1人で投げ抜き、自責点は僅かに2点と安定感抜群の投球で神宮進出の原動力となり、決勝でも好投を期待したい。
攻撃では突出した選手はいないと語るが、花咲徳栄高校で甲子園経験がある木内がチャンスを作り高橋、滝沢、長井の中軸が返すパターンで予選リーグトップの55得点を挙げた打線は、神宮でも脅威となるだろう。更には3回戦のUNITY戦でサヨナラ本塁打を放った高橋が、神宮の舞台でも1発を放つことができるか、こちらも大いに期待を寄せる。下位打線にも俊足巧打の山下(聖)、嘉数、直井だけでなく、パンチ力のある山下(舜)が控えるなど抜け目ない打線が特徴で、そしてプレイングマネージャーの滝澤は主軸としてもチームを支え、何より大舞台の緊張から固くなりがちなナインに対し神宮の杜に響き渡る大きな声で会場の雰囲気を変えてくれるに違いない。
決勝戦を前にして監督の滝澤は『あくまでも我々はチャレンジャー、1つ1つできることを積み重ねていきたい』と語るように強豪相手にもいつも通りのプレーができるかが勝利のカギとなるだろう。
プロスタ進出だけでなく『滝澤監督を胴上げする!』を目標に上方修正したチームは、虎視眈々と初優勝を狙う!
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#19 川上 拓馬 (投手) 1992年4月21日生まれ 佼成学園高校~早稲田大学
ニトロを支える絶対的エース。
スリークォーターから最速138キロのストレートと多彩な変化球を操る右の本格派だ。
今季の集大成となる神宮の舞台でも安定感、そしてマウンド度胸抜群の投球でニトロを初優勝に導けるか!
『 体はアツく心は冷静に!滝沢監督を胴上げします! 』
#21 山下 舜主 (捕手/外野手) 1998年5月1日生まれ 暁星国際高校~徳島インディゴソックス
走攻守三拍子揃ったニトロの象徴的プレーヤー。
守備では遠投110メートルを誇る強肩を持ち、打撃では豪快なフルスイングで1発が狙える選手だ。
自身初の神宮球場で独立出身の若武者がチームを優勝に導く!
『 初体験の神宮を楽しみながらバックからチームを盛り上げます! 』
#30 滝澤 隆司 (内野手) 1992年7月11日生まれ 花咲徳栄高校~山梨学院大学
ニトロの監督を務める強打の内野手。
個性派軍団を統率し、勝負強い打撃ではチームの窮地を幾度も救ってきた精神的支柱だ。
学生時代から磨いてきた広角に打ち分ける天才的な打撃センスでチームを初優勝へ導く!
『 念願の素晴らしい場所でチームの勝利に! 』
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結成は2009年、高校野球を引退し途方に暮れる日々を過ごし、野球に明け暮れていた毎日からポカーンと穴が開いたようになった日常があまりにも充実感がなく、不眠症になったメンバーが集結してインソムニアスターズが結成。チーム名にあるインソムニアは和訳すると『不眠症』、数々のチーム名を見てきた中でインパクトに残る名前だが、最初は趣味程度で野球ができればと軽い気持ちで集まったメンバーがVictoriaリーグと出会い、プロスタで野球をやることを目標に再出発。しかしその道は平たんではなく、この7年間は語り切れない苦悩の連続だった。
2017年Victoria参戦初年度、3部リーグ3位で予選敗退、続く2018年も4位で姿を消し、2019年に至っては予選3試合で不戦敗と奈落の底に突き落とされた。ここでチームが消滅するかと思いきや、翌年の2020年3部リーグ予選首位通過と絶望の底から這い上がり、一筋の光が見えた。その年は決勝トーナメントに進出すると更に勢いが増し、開幕時は誰もが予想しなかったセミファイナルの舞台まで辿り着いた。結果は惜しくも敗戦、しかし翌年も3部リーグで決勝トーナメントに進出し、途中存続の危機がありながらも『野球が好き』、『このメンバーとプロスタで試合がしたい』と本気で思ったメンバーが残り、どん底でも腐らずやり続けてきた結果、今季7年越しに悲願のプロスタ切符を手に入れた。
そんなチームの特徴は攻守に共通し『ここぞの勝負強さ』と『流れに乗る力』には自信があると代表の深山は語り、エースの坂東、守護神西本を中心に幾度となくピンチを乗り切り、流れを引き寄せてきた。その流れに野手が乗り、打撃の大黒柱である秋山中心に数少ないチャンスを全てものにし、ここまで僅差の試合結果がこれを物語っている。まさにプロスタを決める準決勝の死闘がその代表的な勝ち方であった。また、怖いもの知らずの若手のカルテット、中村、高桑、八巻、大江がチームに勢いを与え、ベテラン勢の臼田、柴田、大塚はどんなピンチでも冷静沈着にチームを鼓舞してきた。選手兼監督の深山は昨年監督のバトンを受け継ぎ、1年掛けてチーム作りをし、打順、ポジションの抜本的な改革をした結果、徐々に勝てるチームを作り上げてきた。「他チームと比べ経歴含め派手さはない」と語るが、一発勝負の決勝トーナメントではこの特徴が随所で発揮され、勢いそのままに決勝進出を決めた。
大会のオフィシャルサポーターでもあるファンゴ製ユニフォームを新調した彼らだが、ファンゴに向けても吉報を届ける一方、ここまでチームを支えてくれたマネージャーにも花束を届けたいところだろう。
2009年から苦節13年、数々の危機を乗り越えたインソムニアスターズはチーム初タイトル獲得に向け神宮の舞台に出陣する!!
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#8 中村 柊斗 (捕手) 1998年10月24日生まれ 青山学院高校~青山学院大学
今年入団したニューカマーでありながら、攻守でチームを牽引。
遠慮がちな性格も、いざグランドに立つと扇の要・4番として常にチームを引っ張る存在だ。
神宮ファイナルの舞台でも若さを活かした豪快なプレーに注目が集まる!
『 みんなの色んな想いが詰まったこの大会、神宮球場で最高の仲間と最高の時間を過ごしたい。決勝でも勝ちにこだわり、そして楽しむ!それだけです。 』
#18 坂東 雄哉 (投手) 1991年5月18日生まれ 駒沢大学高校~駒沢大学
インソムニアスターズの絶対的エース。
多彩な変化球で打者を手玉に取り、彼の活躍なしでは決勝進出はあり得なかっただろう。
神宮のマウンドでも年々積み重ねてきた投球術で相手打線を翻弄し、チームを初優勝へ導く!
『 夢のプロスタ。悔いのないピッチングでチームを優勝に導きます 』
#56 秋山 成利 (内野手) 1992年1月10日生まれ 駒沢大学高校~日本体育大学
走攻守三拍子の揃ったインソムニアスターズの大黒柱。
彼の中に緊張という言葉はないのか?チャンスで回ってきた打席をここまで楽しめる男はいない。
今大会打率5割超えを誇り、準決勝でも大活躍を見せた絶好調男が神宮球場で大暴れする!
『 優勝以外考えてない。このチームは俺が引っ張る 』
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