TOP > Victoriaリーグ3部(2019年) > バックナンバー > 「エース長谷川が圧巻の投球!Heartland1844が2連勝!!」
TEAM1234567R
   Heartland1844       0        1        0        0        0        1        0        2    
        NITORO       1        0        0        0        0        0        0        1    
長谷川・川上のエース右腕対決!両チームの好守が光った互角の好ゲーム!!
梅雨入りが近いことを感じさせる曇り空となった6月2日。この日も各地で熱戦が繰り広げられる中、東京都大田区の東調布公園野球場では、最多出場チーム数を誇るVictoria最激戦区3部リーグのAブロック「Heartland1844 × NITORO」の一戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、Victoria初参戦となった昨年、惜しくも予選ブロック3位となり、あと一歩のところで決勝トーナメントを逃してしまったHeartland1844。初の決勝トーナメント進出に向けて初戦を勝利し、連勝を狙うチームを率いる平田主将はゲーム前、「今シーズン2戦目になるのですが、相手のニトロさんは若いチームなので、うちは平均年齢が高いですがチーム一丸となり、若手に負けないように戦っていきます 」 と、気合十分といった様子。試合前はVictoria公式トレーナー古里 緑指導によるウォーミングアップを行い「バテてる選手もいますが、良いアップができたので頑張ります」と語り、入念過ぎるウォーミングアップを行い、万全な状態でゲームに臨む。
そんなチームの主砲であり、サードの守備力にも定評がある成田は「大事な試合なので、ホームランを打って勝ちたいです。人生で今が一番調子が良いシーズンなので、このままの調子でいきたいです 」と語り、絶好調男が活躍を誓った。 対する後攻は、Victoria初参戦を果たした今季、優勝候補にも名前が挙がる大田区の新星NITORO。こちらも初戦で勝利を挙げており、連勝を飾り波に乗りたいところ。そんなチームの指揮官滝澤監督は「Victoriaさん初参戦ということで、相手も強いのですが、皆気合い入れてやっていますので、自分たちの野球をきっちりやりたいです」と語り、普段通りの野球を心掛ける。
そんなチームの大黒柱、エースで4番の川上は「対戦相手のHeartland1844さんは、強い相手と監督から聞いています。僕らのチームはまだまだ成長過程ですので、今日も勉強させていただくつもりで、精一杯頑張ります。個人的に今は絶好調です。どれだけ自分の力が通用するのか、今日も一生懸命頑張って投げていきたいと思います」と話し、謙虚な姿勢ながらも、力投を誓った。 そんな両雄が相対する事となった戦いの火蓋は、午前9時10分のプレーボールで切って落とされ、ゲームはお互いの気迫がぶつかり合う、1点を争う好ゲームとなり、先にゲームを動かし主導権を握ったのは、後攻のNITOROだった。
1回表、先発の川上が2アウト1、3塁のピンチを無失点に切り抜けると、その裏先頭の1番高橋が四球で出塁し、2番3番の連続進塁打で2アウト3塁とチャンスを広げる。ここで迎えるは、エースで4番の川上。チームの大黒柱が放った技ありの打球はライト前ヒットなり、3塁ランナーがホームイン。NITROが初回に1点先制する。
しかし2回表、先制を許したHeartland1844がすぐさま反撃に出る。先頭の6番板倉が内野安打を放ち、すかさず盗塁。7番は三振、8番は進塁打となり、2アウト3塁のチャンスを作ると、9番長谷川が内野安打を放ち、3塁ランナーが生還。Heartland1844が同点に追いつく。さらに続く1番平田がライト前ヒットを放ち、2アウト1、2塁とチャンスを広げるも、ここはNITORO川上が気迫の投球で後続を抑える。 3回以降は、ポーカーフェイスながらも気迫が漲っていたHeartland1844長谷川、気迫を前面に出す本格派右腕NITORO川上の両投手がランナーは出すも要所を抑え、さらにこの日打球が多く飛んだ両三塁手の好守備もあり、スコアボードに0が並んだ。
再びゲームが動いたのは6回表。先頭の5番八木が2安打目となる強烈なセンターへのヒットを放ち出塁すると、ディレードスチールを仕掛け、0アウト2塁とチャンスを広げる。すると、ここで迎えた6番板倉がセンター前ヒットを放ち、2塁ランナーがホームイン。Heartland1844が勝ち越す。
粘るNITOROは、7回裏1アウトから8番塚本が振り逃げで出塁。続く9番山下のところでエンドランを仕掛け、その山下が捉えた打球がライナーで左中間を襲うが、センターの八木がダイビングキャッチし、飛び出していた1塁ランナーが戻れずゲームセット。両チームともに声が非常によく出ており、活気があり、1試合を通して最高の雰囲気だったゲームは、スーパープレーでの幕切れとなった。これでトレーナーの古里緑がアップを担当したチームは2連勝となった。 勝利インタビューに答えた平田主将は「うちは去年からバッテリーが売りでやっています。さらにサードに成田という新しい選手も入り、内野の守備も固まってきたので、守備からしっかりと入って行けたのではないかと思います。長谷川はまっすぐが良いピッチャーなので、まっすぐで押しつつ、キャッチャーの緑川が良いところで変化球を挟んでくれたので、ピンチではしっかり締めてくれました。うちの大エースです」と勝利の立役者を労い、「相手も明るくて良いチームでした。うちも負けないように声を出して頑張りました。なかなかこんなに盛り上がることもないのですが、Victoriaさんのカメラが入って、みんな気合が入って声がたくさん出てました」 と、互角の勝負を繰り広げた相手を称えた。また、試合前の古里トレーナーのアップについては「かつてないほど汗をかけて、40オーバーの方々は、もうこれで今日はやりきったと言っていました。若いメンバーは、それでしっかり乗ってくれました。私もアップのおかげで2安打できましたし、ぜひ今後も取り入れていきたいです」と話し、アップの大切さを再認識していた。さらに「まだまだ試合が残っていて、去年はグループ3位だったので、今年は1位通過を目指しています。一戦一戦しっかりと元気に声を出して、バッテリー中心に守り、細かく繋いで勝っていきたいと思います」と、今後の抱負を語った。
一方、先制するも追加点が奪えず、初黒星となったNITORO。ゲーム後、滝澤監督は「僅差の試合で、得点圏でランナーを置いて、点を取れなかった残塁が3回ありました。相手は取るべきところでしっかり得点していた。そこの違いだと思います。ただ、今回の負けも次に繋がる負けでしたので、切り替えてこれからも活動していきます」と語り、前を向いた。また、NITOROは試合後、古里トレーナーのトレーニングや指導を1時間以上受けた。次戦以降の活躍に期待したい。
【MVPインタビュー】 #19 長谷川 稜
【主将インタビュー】 #11 平田 崇浩
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