TOP > Victoriaリーグ3部(2017年) > バックナンバー > 「終盤まで縺れた攻防!CHUYANSが若武者バトル制す!!」
TEAM1234567R
    アベンジャーズ        1        0        0        2        1        -        -        4    
       CHUYANS        2        3        1        0        0        -        -        6    
序盤のアドバンテージを死守!CHUYANSが1点差を守り、開幕白星スタート!!
最大9連休となったGWもいよいよ最終日を迎えた5月7日。この日、東京都大田区のガス橋緑地野球場では3部リーグEブロックの戦い、「アベンジャーズ 対 CHUYANS」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、今季からVictoriaリーグに参戦を果たした新星アベンジャーズ。先月中旬に挑んだ初陣を1点差での白星で飾り、勢いに乗るニューカマーは開幕2連勝での首位浮上を目論む。そんなチームを束ねるキャプテンの金田はゲーム前、「正直、打線が湿りがちで万全の状態ではないですが、それでも前回同様しぶとくやって勝てればなと思っています。勝負のポイントとしては、先発の大槻が如何に踏ん張ってくれるかですね。1点ずつを確実にモノにしていって、あとはピッチャーを中心に守り切れればなと思います。とにかく2連勝を目指して頑張りたいと思っています」と語り、この日も貪欲に勝利を目指す。
また、初戦に続き先発投手を任された大槻は、「最近になって調子も上向きなので、変化球主体の組み立てで打たせて取るピッチングが出来ればなと思っています。相手のCHUYNSさんは強豪で打たれる場面も多々あると思いますが、とにかくバックを信じ、粘り強い投球で0に抑えられればなと思っています」と話し、キーマンとしてだけでなく、仲間を率いる代表としてチームを2連勝へと導く。
対する後攻は初参戦から早3年、今季こそファイナルという檜舞台への進出を最大目標とし、この日いよいよシーズンの初陣に挑むCHUYANS。そんな大いなる飛躍を誓うチームを指揮する元村代表はゲーム前、「大学生だけで結成しているチームなので、毎年メンバーが入れ替わる事が強みでもありながらネックな部分ではあるんですけど、今年は決勝トーナメントに進んだ昨年からさほどメンバーに変化はなく、課題であったディフェンス面の強化も出来たので、良い戦いが出来るのかなと思います。その中でキーマンを挙げるとしたら、エースの國分ですね。彼を中心にしっかりと守って、後は攻撃の軸である石井を筆頭に1点でも多く取って勝てる様に頑張ります。今年はプロスタに行くというのが一番の目標ですけど、先ずは予選リーグを突破出来る様に一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」と悲願達成に向け、大事な一歩目となる初陣に気合いを入れる。
また、キープレーヤーとして指名された先発ピッチャーの國分は、「今日の初戦に向けてしっかり準備はしてきたつもりなので、良いピッチングが出来るんじゃないかなとは思っています。ただ、キャッチャーが元村なので頼りない部分はあるんですが、それでも何とか勝利を掴める様に最少失点で抑えられればなと思っています(笑)。また、チーム全体としては代が入れ替わった事でまだまだ試行錯誤の状態ですが、良い新入生が入ってきたりして徐々に上向いてきているので、今日の初戦を勝って勢いに乗れれば良いなと思います」と話し、エース兼監督の男が大事な初陣を前に勝利への強い覚悟を見せた。

そんな期待の若武者同士が相見える事となったバトルは午後2時にプレーボールとなり、ゲームは前後半でガラリと主導権が変わる荒れた展開となった。
先ずは序盤、先にゲームの流れを掴んだのはCHUYANSだった。初回、アベンジャーズの3番大槻にタイムリーを浴び先制点を許すも、その裏すかさず攻撃陣が奮起。1アウトから2番小泉、3番内藤、4番清水が四球、ライト前ヒット、死球で満塁のチャンスを作り出すと、迎えた5番石井が三遊間を破るタイムリーを放ち同点。更に続く6番國分もライトの頭上を越すタイムリーエンタイトル2ベースを放ち1対2とし、あっという間にゲームをひっくり返す。
すると、一気に勢いづいたCHUYANS打線は、続く2回裏にも8番岩佐の四球出塁をきっかけに、送りバント、進塁打で2アウトながら3塁のチャンスを演出すれば、2番小泉の放ったショートへの一打がタイムリー内野安打となり1点を追加。更にそこから3番内藤のレフト前ヒットに4番清水が四球を選び、再び満塁にまでチャンスを広げると、迎えた5番清水が又しても鮮やかに三遊間を破るタイムリーを放ち4得点目。またこの回、続けざまの猛攻で同様を隠せないアベンジャーズバッテリーに生じたワイルドピッチのミスでも1点を追加すると、3回裏にも1点を加え、6対1と突き放す。
だが、そんな一方的な展開かと思われたゲームは迎えた4回表、ここまで押され続けていたアベンジャーズが遂に反撃開始。エラーと死球で2アウトながら1、2塁の場面を作り出すと、このチャンスに代打として送られた有島が右中間を真っ二つに破る2点タイムリー3ベースヒットを放ち6対3。更に続く5回表、この回からマウンドに上がったCHUYANSの2番手安藤から初回に先制打を放っている3番大槻がこの日2本目となるタイムリーを放ち1点を追加すると、6回表にも6番大谷の3ベースヒットを口火に相手のタイムリーエラーで1点を返し、5対6と1点差にまで詰め寄る。更にこの回、尚も一打逆転という場面を作り出すが、このピンチに再びマウンドへと戻ったCHUYANSのエース國分の前に追加点が奪えず万事休す。

前半の劣勢に耐え後半怒濤の反撃を見せるも、あと一歩の所で追いつき、追い越す事が出来なかったアベンジャース。それでも最後まで諦めず戦う姿はあっぱれの一言であり、ゲーム後、話しを伺った大槻代表は「相手が強豪だと知っていたので、序盤は自分を含め全員が緊張してしまいました。それでも中盤以降は自分達の流れに持って来れたんですが、あと一歩届きませんでしたね。自分達はまだまだ経験値が少ないですので、このVictoriaの大会を通して成長出来ればなと思っていますし、今日の敗戦を教訓にこれから更に頑張っていきたいと思います。」と話し、今後の活躍を大いに期待させた。
一方、中盤から終盤にかけて耐える展開となったものの、序盤の波状攻撃で蓄えた貯金を守り切り勝利をモノにしたCHUYANS。勝利インタビューに答えた元村代表は、「ウチのチームには珍しく乱打戦の展開になり、ミスも何個か出たりして反省点も多いんですけど、その中で勝ち切れた事は大きかったなと思います。特に今日は攻撃陣が頑張ってくれましたね。中でもクリンアップが打ってくれた事で得点に繋がりましたし、普段からバッティング練習には力を入れているので、その成果が出たのかなと思います。また、先発した國分に関しては3失点こそあったものの、最後も要所で締めてくれたので頼もしさを感じますね。とにかく先ずはリーグ戦を突破する事が第一目標なので、一試合一試合勝ち点3を積み上げていければなと思っています」と語り、苦しみながらも掴んだ初陣での勝ち点3獲得に安堵の表情を浮かべ、最後は連勝を誓う言葉で締めくくった。
【MVPインタビュー】 #97 石井 薫
【代表インタビュー】 #61 元村 裕太
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