TOP > Victoriaリーグ3部(2014年) > バックナンバー > 「believeが待望の初勝利。本田が投打でフル回転!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
    believe        0        3        0        0        3        0        0        6    
    サンライズ加藤        0        0        0        0        0        0        2        2    
投打で魅せたbelieve野球!35℃を超える猛暑の中、光った集中力と若さ!!
7月27日。梅雨明けと共に夏本番の暑さとなったこの日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、3部リーグ(Fブロック)「believe VS サンライズ加藤」の一戦が行われた。

先攻のbelieveは、ここまで3連敗と未だ勝利に恵まれず、苦しい戦いを強いられている。
それでも「明るく楽しく」をモットーとする結成3年目の若武者達は常に前だけを見据え、我武者らに勝利を掴みにいく。
そんな若きチームを率いる遊佐監督は、「今日もウチらしい野球を出して一勝目を手にしたいです。キーマンは1番ショートの高橋(直)ですかね」とゲーム前のコメント。
そのキーマンにも話を聞くと、「守備は堅実に、バッティングでは狙った所に打てればいいなと思います。ここまで連敗しているので何とか勝ちたいと思います」と気合い十分。
リードオフマン兼ムードメーカーが、若干20歳の先発右腕本田を援護すると共に攻守でチームを引っ張る。
対する後攻のサンライズ加藤は、昨年の3位という成績に甘んじる事なく、今シーズン更なる高みを目指す。そのチームを牽引する三村監督はゲーム前、「ここまで1勝1敗と負けられない状況なので、何とか今日の一戦は拾いたいですね。ポイントとしては最近湿りがちの打線が繋がってくれる事ですかね」とコメント。
また先発マウンドに上がるエース川口も、「自分のテーマとしてはストライクを先行させる事です。後は打線に期待します」と話し、攻撃陣の奮起が2勝目のカギを握る。

互いに目の前の一勝へと士気を高める両陣営の戦いは、真夏の日差しが照り付ける午前10時のプレーボールで始まった。
ゲームは1回、共に2アウトからランナーを出すものの無得点に終わった両者。
だが迎えた2回、believeが試合を動かす。1アウトから6番名里、7番清水が連打で1、2塁のチャンスを作り出すと、8番本田が2球目をセンターへと弾き返し、自らのバットで先制点をもたらす。更に満塁となり、1番高橋の放った内野ゴロで3塁ランナー清水が生還し追加点を奪うと、続く2番新山にもタイムリーが生まれ、この回一挙3得点。下位打線からの攻撃で見事得点に繋げ、ゲームの主導権を握った。

一方、追いかける立場となったサンライズ加藤だが、やはりこの日も打線が湿りがち。
1回に続き3回にも得点圏にランナーを進めるが、決定打に欠け無得点。4回を終わってヒットは僅か1本と、本田の前に苦戦を強いられる。

すると、そんなサンライズ打線を尻目にbelieve打線が5回に再び奮起。
先頭の1番高橋(直)がライトへの2ベースヒットで出塁すると、2番新山の送りバントで1アウト3塁。この場面で迎えた3番関口の放ったサードゴロが相手守備陣の乱れを誘い、ラッキーな形で1点。更にはワイルドピッチで5点目奪うと、代打の近藤が左中間を破るタイムリー2ベースで期待に応え、その差を6点にまで広げた。

そんな打線の強力援護に本田のピッチングもフル回転。4回に続き5、6回も三者凡退に切って取る圧巻の投球を見せつけ、チャンスすら作らせない。
それでも最終回、これまで沈黙していたサンライズ加藤打線が最後の力を振り絞る。
この回先頭の6番川口が自らライト前ヒットを放ち、打線の奮起を促すと、続く7番猪瀬がストレートをジャストミート。その一打はライトの頭上を越すランニングHRとなり、土壇場で意地の2点を奪い返した。だが時すでに遅し。最後の最後で一矢報いたものの、反撃の狼煙を上げるのがあまりにも遅すぎた。
その一方で、4戦目にしてようやく勝利を掴み獲ったbelieveナインは歓喜に包まれ、遊佐監督も「今後に繋がる一勝になったと思います」と満面の笑みで初勝利の味を噛み締めた。
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