TOP > Victoriaリーグ2部(2018年) > バックナンバー > 「若武者BigDipperが4強入り!2年連続の神宮まであと1勝!!」
TEAM1234567R
        Big Dipper      0        0        0        0        3        3        0        6    
  SAMURAI.BOYS      0        0        0        0        1        0        0        1    
Big Dipperが予選のリベンジ成功!脅威の強力打線で序盤の投手戦に終止符!!
台風一過で真夏に逆戻りしたような暑い一日となった10月7日。この日も各地で多くのトーナメントマッチが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、2部リーグの決勝トーナメント2回戦、「Big Dipper × SAMURAI.BOYS」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、昨年の3部リーグ準優勝に続き、この2部リーグでも決勝進出、さらには優勝という大きな目標に向かって突き進む若武者Big Dipper。そのチームの司令塔である阿部キャプテンはゲーム前、「予選リーグでは思うように勝てず苦しみましたが、決勝トーナメント1回戦の接戦をモノにした事で士気が高まってきたので、万全ではありませんが状態は悪くないです。その中で勝負のポイントを握るのは、今日が初先発となるピッチャーの勝間田がどこまで良いピッチングをしてくれるかですね。あとは打線がしっかり点を取っていければ勝機は十分にあるのかなと思います。ただ、相手は予選リーグで負けてるSAMURAI.BOYSさんなので簡単には勝たせてもらえないと思いますが、最後まで気持ちを切らさず戦いたいと思います」と語り、予選の雪辱に燃える。
また、負けの許されない戦いで初先発という大役を任された勝間田は、「初先発ですが全く緊張はないですし、調子も悪くないので、打たせて取るピッチングで抑えられればなと思います。とにかく、同じ相手に2度負ける訳にはいかないので、チームの勝利に貢献出来るように頑張ります」と話し、強い覚悟でマウンドに上がる。 対する後攻は、参戦5年目にして3度目となる決勝トーナメントで悲願のファイナル進出を狙うSAMURAI.BOYS。そんなチームの指揮官である旭(一)代表はゲーム前、「例年に比べて選手達の集まりが良いので、ここまでの戦いは攻守共に良い野球が出来ているなと思います。その中で勝負のポイントとなるのは、相手のBig Dipperさんが強打のチームなので、先発ピッチャーの並木を中心に最少失点に抑えられるかどうかだと思います。とにかく、今年こそはという思いが強いので、チーム一丸で今日のゲームも勝ちにいきたいと思います」とコメントし、悲願のファイナル進出に向け気合い十分。
また、エースとして奮投を期待された左腕並木は、「先週の雨天中止で肩肘共に休養が取れているので、調子としては全く問題ないです。ピッチングテーマとしては、フルスイングさせないという事だけですね。色々考えてしまうと訳が分からなくなってしまうので、その一点に絞って自分のピッチングをしたいと思います。あとは、仲間が点を取ってくれる事を信じて投げ切るだけだと思います」と話し、絶対的エースが気合いを漲らせる。 奇しくも予選同ブロック同士のバトルとなった戦いの火蓋は、午後2時ジャストのプレーボールで切って落とされ、先に攻勢を仕掛けたのはSAMURAI.BOYS陣営だった。
2回裏、この回先頭の4番石崎がサード強襲となるヒットに加え果敢な盗塁で2塁へと進めば、その後四球、進塁打で2アウトながら2、3塁のチャンスを作り出す。さらに続く3回裏にも内野安打、四球、ヒットなどで同じく2アウトながら1、2塁のチャンスを演出し、Big Dipperディフェンスにプレッシャーをかける。だが、ピンチを背負っても決して焦らず冷静なピッチングを貫く勝間田の前に決定打が出ず、2度のチャンスを活かせず試合の主導権を握れない。 すると、粘り強く堅守を続けるBig Dipperのショート清野が4回裏にファインプレーを披露しゲームの流れを一気に引き寄せると、直後の5回表、遂にBig Dipper打線が火を噴く。
ここまで2塁すら踏ませてもらえなかった並木から、この回先頭の5番宮本が放った内野安打に、続く6番矢内がレフト前ヒットで繋ぎ、この試合初となるチャンスを作り出すと、その後1アウト1、3塁となった場面で迎えた8番清野が今度はバットで貢献するレフト前タイムリーを放ち1点を先制。さらに、この1点で勢いづいた打線は、1番小芝のタイムリーと相手守備陣のミスなどで2点を追加し、この回一挙3点を奪う。
一方、初のチャンスをことごとくモノにされ一気に3点をリードされてしまったSAMURAI.BOYSだったが、ここまま引き下がる訳にはいかないとばかりに、直後の5回裏、2アウトから2番小松、3番池村のエラー、ヒットで1、3塁のチャンスを作ると、迎えるは4番石崎という場面で相手バッテリーにワイルドピッチのミスが生じ、3塁ランナー小松がホームイン。ラッキーな形ではあったものの、すかさず1点を取り返し、2点差に詰め寄る。 しかし、そんなSAMURAI.BOYSの反撃ムードも束の間、直後の6回裏にBig Dipper打線が再び奮起。3番勝間田、5番宮本のヒットなどで2アウトながら2、3塁のチャンスを演出すると、迎えた7番阿部の放った一打がショートのグラブを弾くタイムリー強襲ヒットとなり4対1。さらに続くチャンスの場面で迎えた8番清野に、この日2本目となるダメ押しの2点タイムリーが飛び出し6対1。5回に続き6回にも一挙3得点を奪ったBig Dipperが終盤怒濤の猛攻で試合を決定づける。
すると、大きな援護をもらった勝間田のピッチングも一層冴え渡り、最後の意地を見せたいSAMURAI.BOYS打線に対し、6回裏を難なく三者凡退に切って取ると、最終回も一切の反撃を許さない完璧な投球内容で三者凡退に打ち取りゲームセット。序盤こそ押され気味の展開だったものの、終盤にオフェンス、ディフェンス共に本来のポテンシャルを遺憾なく発揮したBig Dipperが見事勝利を飾り、2年連続となるファイナル進出に王手をかけた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた阿部キャプテンは、「序盤こそ劣勢を強いられましたが、終盤に打線が繋がったのが良かったですね。また、ピッチャー勝間田が素晴らしいピッチングで流れを作ってくれたので、それが攻撃にも繋がったのかなと思います。残りのゲームもフォアボール、エラーを少なくすれば勝てると思いますので、あと2つ勝って絶対に優勝したいと思います」と語り、価値ある勝利に笑みを浮かべた。
一方、序盤のチャンスを活かせていればという試合展開だっただけに悔しさが残る敗北となってしまったSAMURAI.BOYS。ゲーム後、旭(一)代表は、「序盤のチャンスで点を取れなかったのが一番の敗因ですかね。やはりチャンスを確実にモノにしたBig Dipperさんが一枚も二枚も上でした。ただそれでも、先発の並木を始め、みんな最後まで諦めずに戦ったので、この悔しさを忘れずに今後の戦いに活かしていきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませつつも、最後は再び前を見据えた。
【MVPインタビュー】 #21 勝間田 哲次
【主将インタビュー】 #6 阿部 遼太
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