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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
とん吉 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 |
King☆Johnny | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 5 |
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実力者同士の争いはキンジョニに軍配!シーズン初陣で価値ある勝点3獲得!! |
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最高気温が22℃まで達し、まさに春爛漫の陽気となった4月1日。そんなシーズン開幕から早1ヶ月が経ったこの日も各地で熱戦が繰り広げられる中、東京都江戸川区のポニーランド前野球場では、優勝候補の筆頭株が犇めき合う形となった2部リーグCブロックの一戦、「とん吉 × King☆Johnny」のバトルが行われた。
戦いの先攻は、創部から50年、Victoria初参戦から5年目というシーズンを迎えた今季、長年抱き続ける悲願達成を今シーズンこそはと力強く誓うとん吉。
大きな節目となるシーズンを迎えた事で、より一層気合いが漲るチームを指揮する佐藤監督はゲーム前、「今日は開幕2連勝を懸けた試合になる訳ですが、昨年はここを取りこぼしてしまった事でその後の連敗に繋がってしまったので、今日の試合というのは非常に大事になってくると思います。私が監督になって4年目を数えるのですが、過去3年でやってきた事が全て出ていますし、また即戦力となるピッチャーも2人加わるなど戦力も充実してきましたので、これまでで一番良い状態だと思っています。そのチーム状態の中でキーマンを挙げるならば、やはりウチは4番の小林になってきます。なので、1、2、3番がどれだけ塁に出れるか、そしてそれを小林が如何にして還せるかだと思いますし、彼が1本打つだけでチームが盛り上がりますので、そこはもう間違えなく小林がキーを握ってくると思います。今年こそは上に行きたいと思っていますので、今日もしっかり勝てるよう一丸となって頑張ります」と語り、開幕2連勝に向け抜かりは無い。
また、チームのキープレーヤーとして活躍が期待される小林は、「若干背中を痛め気味で状態としては万全ではありませんが、そこは気持ちでカバーしていきたいと思っています。とにかく今日は2連勝が懸かる大事な試合なので、チームの勝利に貢献出来るように頑張りたいと思います」と話し、主砲が勝利への躍動を誓った。
対する後攻は、Victoria初参戦yearの2016シーズンに3部リーグを制覇し、今季は2部昇格2年目にして更なる進化、躍進を図ると共に新タイトル獲得を目論むKing☆Johnny。
そんな若き雄を率いる柴崎監督はゲーム前、「今季は攻守共に更なる若返りを図っていまして、中でも榎本、吉田、小泉、阿久津といった面々には期待している所であります。特に今日の先発マウンドを任せる榎本は、ピッチングは勿論、攻撃面でも中心的存在になってくると思うので、投打で躍動してもらいたいなと思っています。そんな期待の若手がいる一方で中堅、ベテランといった存在も大事になってくると思っていますので、そこの一体感というものを出していければ良い戦いが出来るのかなと思っています。Victoriaの試合は1点差ゲームがとても多いので、1点の取り方、守り方という部分には拘ってやりたいなと思います。とにかく開幕戦という事で、先ずは勝利というモノをしっかり掴み取れるように全員野球で頑張りたいと思います」とコメントし、シーズン初陣を前に気合い十分。
また、投打での活躍を期待される榎本は、「Victoria初戦という大事なゲームなので、しっかりと引き締まった投球が出来ればなと思っていますので、自分のピッチングに集中して、チームに流れを持って来れればなと思います。また、攻撃面でも3番という打順を任されたので、チャンスで結果を出せれるよう頑張ります。」と話し、チームを勝利へと導くべく攻守両面での奮起を誓う。
そんな優勝候補の筆頭にも名前の挙がる実力者同士が相対する事となった戦いの火蓋は、午前11時のプレーボール切って落とされ、ゲームはスタート直後から激しい攻防を繰り広げる展開となった。
先ずは1回表のとん吉打線、1アウトとなって迎えた2番野尻の放った強烈なセンター前ヒットが思わぬ形でランニングHRとなり、幸先良く1点を先制する。だがしかし、この1失点で目を醒ましたのか、その裏King☆Johnnyがすかさず反撃開始。立ち上がりの制球に苦しむとん吉先発の田口から1番村上、2番菊田が四球、盗塁、ヒットでノーアウト2、3塁のチャンスを作りプレッシャーをかけると、ワイルドピッチにより3塁ランナー村上が好走塁でホームを落し入れ同点。更に、尚も続くチャンスに3番榎本が右手一本で右中間を深々と破るランニングHRを放ち期待に応えると、続く4番小泉もセンターの頭上を越す豪快なランニングHRを放ち、計3点を追加。先取点を許した事など何のそのと言わんばかりの猛攻で一挙4点を奪い返し、あっという間にゲームをひっくり返した。
すると、自らの一打に加え仲間の援護をもらった榎本が、今度はピッチングでも輝きを放つ。毎回のようにランナーこそ背負うものの、要所ではギアを上げた投球で決定打を許さず、2回から4回まで無失点ピッチングを継続する。ところが終盤、疲れの見え始めた榎本は5回表、1アウトから四球を与えた1番新井に盗塁も決められ得点圏にランナーを背負うと、初回にHRを浴びている2番野尻に今度は三遊間を破られる技ありのタイムリーを許し2失点目。更に続く6回表には、7番太田(圭)に右中間を破られるランニングHRを浴びるなど立て続けに失点を許し、この回途中1アウト1、2塁となった所でマウンドを降りる。
一方、ベテランの一振りで俄然勢いづいたとん吉打線は、尚も続くチャンスで一気の逆転を試みる。だがしかし、2番手としてマウンドに上がった阿久津の前に1番新井、2番野尻が凡退し追加点のチャンスを逃すと、最終回となった7回表の攻撃も2アウトから途中出場の5番口石が意地のヒットで出塁するも、最後は同じく途中出場の6番細谷が阿久津渾身のストレートの前に空振り三振に倒れゲームセット。最後の最後まであと一本に泣く形となり、追い上げ虚しく惜敗となってしまった。
ゲーム後、話しを伺った佐藤監督は「先制したまでは良かったんですが、その裏先発田口の乱調などで4点を失ってしまい、まさにやってはいけない展開にしてしまいましたね。やはり1点差、2点差を守り切る野球を目指しているもんですから、こういう展開になってしまうと流れを引き戻すのは難しいですね。今日は本当に悔しいです。とは言え、今年はこのまま終わるつもりはないので、ここからもう一度前を向いて頑張ります」と話し、悔しいさを滲ませつつも最後は力強く今後の奮起を誓った。
一方、初回の猛攻で奪ったリードを何とか全員野球で守り抜き、初陣を白星で飾ったKing☆Johnny。勝利インタビューに答えた柴崎監督は「初回に4点を取ったのでこのまま押し切れるかなと思ったんですが、それ以降なかなか点がが取れなくて非常に緊迫した試合になってしまいました。それでも、期待していた榎本、小泉といった選手がその通り打ってくれましたし、守備の面でも榎本は勿論、二遊間の菊田、阿久津、キャッチャーの石居といった10代の選手達がしっかり活躍してくれて、チームとしてだんだん形になってきているかなと思います。今日は何とか勝利を掴む事が出来ましたが、リーグ戦はまだ4試合残っているので、先ずは決勝トーナメントに行く事を前提目標にやっていきたいと思います」と語り、苦しみながら掴んだ勝ち点3に安堵の表情を浮かべた。
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