TOP > Victoriaリーグ2部(2017年) > バックナンバー > 「NO-NO達成!D'LLERSが予選から負け無しの完全優勝!!」
TEAM1234567R
        D'LLERS        2        0        0        0        0        1        1        4    
    座間市役所社        0        0        0        0        0        0        0        0    
矢部が投打で大活躍!D'LLERSが先制、中押し、ダメ押しと座間市役所を圧倒!!
12月24日、9時45分。依然として生憎の曇り空ながら、徐々に日差しの温もりを感じさせる陽気となった決戦の地・明治神宮野球場では、この日の第2試合にして新星同士の一騎討ちとなった頂上決戦、「D'LLERS 対 座間市役所」の第6代2部リーグ王者を決める戦いが繰り広げられた。 バトルの先攻は、初参戦ながら無敗での完全優勝に王手をかける新星D'LLERS。
そんな偉業達成へと突き進むチームの絶対的エースである矢部監督はゲーム前、「チーム状態としては攻撃面に若干の不安はありますが、上位打線の出来次第では十分に勝機はあるかなと思っています。特に1番を任せる須田の出塁は勝負のカギになると思いますね。一方のディフェンス面に関しては特に不安材料はありません。とにかくバックを信じ自分のピッチングを貫くだけだと思っています。せっかくここまで全勝で来ているので、何とか全員野球で優勝したいと思います。」と語り、最高の形での初タイトル奪取を狙う。
また、攻撃のキーマンとして名前の挙がった須田は、「自分の役割としては、1回でも多く塁に出る事は勿論、足を使ってチャンスを広げる事だと思っているので、そこだけに集中したいと思っています。この神宮という舞台で試合をするのは初めてなので気持ちも昂っていますし、何とか優勝に貢献出来るようなプレーをして、最後に仲間と喜びを分かち合えるように頑張ります」と話し、大舞台での躍動を誓った。 対する後攻は、こちらも初出場ながら激戦を勝ち抜き決勝へと駒を進め、1980年のチーム結成以来、初となるタイトル獲得を目指す新星座間市役所。
そんなチームの司令塔であるキャプテン金子はゲーム前、「せっかくこんな良い舞台で野球が出来るので、結果に拘り過ぎず楽しんで、最終的に優勝出来れば万々歳かなと思っています。その中で勝負のポイントとしては、上位打線の出来かなと思います。特に、3番に据えた前田(貴)が如何に奮闘してくれるかは鍵になるかなと思います。あとは、強気の継投、選手起用が上手くハマればウチに流れが来るのかなと思っているので、その辺りも踏まえつつ、とにかく全員で今日という日を楽しみたいなと思っています」とコメントし、悲願のタイトル奪取を見据えた。
また、勝利の鍵を握る選手として、この日クリンアップに抜擢された前田(貴)は、「いつもは2番なんですけど、今日は3番を任されたという事で何とかチャンスで1本打ちたいと思います。調子としても絶好調なので、あまり力まず素直に打ち返すという事を心掛けたいなと思っています。とにかくチームの勝利のために頑張ります」と話し、左の大砲がここぞの場面での活躍を約束した。 そんな期待の両新星が相見える事となった戦いのゴングは、この日の第1試合に続き、稲垣(誠)主審のプレーボールで打ち鳴らされ、ゲームの先手を取ったのはD'LLERSだった。
スタート直後の1回表、キーマンに名前の挙がった1番須田がその期待に応えるかの如く四球出塁から盗塁、進塁打で3塁まで進むと、迎えた3番矢部が放ったセンターへのタイムリーでホームに生還。試合前の不安とは裏腹に理想的な形で先制点を奪う。
更に、チームリーダーの一打で勢いづいた打線はこの回、5番守田にもセンター前に落ちるタイムリーが飛び出し2得点。期待の上位打線がきっちりと仕事を果たし、幸先良くスタートダッシュを決めると同時にゲームの主導権を握る。
一方、あっという間に先取点を奪われ出鼻を挫かれた座間市役所。それでも反撃へと転じるべく意気込むナイン。だがしかし、D'LLERS先発矢部の前に3回まで出したランナーは2回の四球出塁のみと、反撃の糸口すら見出せない。更には4回裏、エラーで出塁した2番太田が盗塁を決め、この試合初めて得点圏に進塁するも、後続が抑えられ無得点。続く5回裏の攻撃も呆気なく三者凡退に終わり、依然として反撃の狼煙を上げられない。 するとゲームは終盤へと入った6回表、そんな座間市役所打線を尻目に再び奮起したのはD'LLERS打線だった。この回からマウンドに上がった3番手波多野を攻めノーアウト3塁のチャンスを作り出すと、迎えた3番矢部がこの日2本目となるタイムリーをライトへと放ち3対0。更には続く7回にも先頭の代打青木が右中間を真っ二つに破る3ベースヒットを放ちチャンスを演出すると、1アウトとなって迎えた1番須田がレフトへときっちり犠飛を放ち4点目。チャンスを確実にモノにし、先制、中押し、ダメ押しと隙の無い攻撃を披露したオフェンス陣。
また、ディフェンス面でも参考記録ながらノーヒットピッチングを見せつけたエース矢部の力投は然る事ながら、6回を危なげなく三者凡退で抑えた2番手安田に、その両投手を堅守で支えた守備陣など、まさに攻守でゲームを支配したD’LLERSが4対0の完封勝利を飾り、見事無敗の完全優勝を成し遂げた。 ゲーム後、優勝インタビューに応えたキャプテンの河上は、「矢部を中心とした守りで0に抑え、攻撃でも矢部を筆頭に皆が一丸となって勝てたので良かったなと思います。無敗の完全優勝というのはたまたまですが、今日は勝てて本当に良かったなと思います。これで来季は1部での戦いになりますが、2部とは全くレベルが違うと思うので、ここから毎日、毎週ですね、少しずつ練習しながら一歩ずつ力をつけていけたら良いなと思います」と語り、喜びを噛み締めながら来季の更なる快進撃を誓った。
一方、スタート直後に失った流れを引き戻せず、最後の最後まで成す術無く敗れる形となった座間市役所。結成以来の初タイトル奪取はお預けとなってしまったが、初出場での準優勝という結果は間違えなく今後への自信になったのではないだろうか。そして、今日味わった悔しさを来季の戦いの場となる1部リーグへと存分にぶつけて貰いたい。
【MVPインタビュー】 #6 矢部 浩平
【主将インタビュー】 #10 河上 恒次郎
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