TOP > Victoriaリーグ2部(2017年) > バックナンバー > 「漁火がコールドゲームで3連勝!悲願のタイトル奪取に向け好調キープ!!」
TEAM1234567R
        漁  火         5        3        0        1        0        3        -        12    
       AJPBC          0        0        0        2        0        0        -         2    
福田が脅威の8打点!優勝候補の漁火が投打で圧巻のパフォーマンスを披露!!
前日までのぐずついた天候から一転、各地でこの夏一番の暑さとなった7月2日。
この日も開幕したばかりのサマーカップを始め、各大会で熱戦が繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、2部リーグBブロックの首位攻防戦、「漁火 対 AJPBC」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、初参戦を果たした2014シーズンから早4年、毎年の如く優勝候補に名前が挙がりながらも、あと一歩の所で苦汁をなめ続けてきた漁火。それだけに、今季こそはと悲願の2部リーグ制覇を誓う彼らは、ここまで2連勝と好調な戦い振りを披露している。
そんな貪欲に優勝のみを見据えるチームの指揮官である細畑監督はゲーム前、「去年から新たに若い選手達が何人か加わった事で上の選手達が刺激されて、良い感じでチームが活性化されているので、状態は非常に良いですね。勝負のポイントとしては、今年特に投手陣の調子が良いので、上手く継投でいければ最小失点で勝てるかなと思います。攻撃面に関しては、クリンアップが打ってくれれば良いなと思っていますし、中でも一番打率の良い4番中野には期待しています。とにかく今日もしっかり勝って、3連勝したいなと思います」と語り、今年こその悲願達成に向け一歩一歩着実に歩みを進める覚悟だ。
また、キーマンに名前の挙がった主砲中野は、「とにかくチームの勝利が第一優先なので、チャンスで打つ事は勿論、打線の繋がりというものを考えたバッティングが出来ればなと思っています。ここまで良い形できているので、この試合も勝てるように頑張ります」と話し、強力漁火打線を率いる左の主砲が3連勝を誓った。 対する後攻は、チーム結成から33年目を迎えた今シーズン、満を持してリーグ初参戦を果たしたAJPBC。彼らはここまで1勝1分けの負け無しできているだけに、今日の勝利で一気に首位浮上を目論む。そんなチームの司令塔である選手会長の大谷はゲーム前、「今年は若手が多く加入した事でまだまだ慣れていない部分も多いですが、少しずつ形にはなってきているので、今日も挑戦者という気持ちでやるだけですね。ポイントとしては、やはりピッチャーですかね。先発の佐藤(宏)はちょっと制球に難があるんですが良い球は持っているので、強力打線相手ですが何とか最少失点に抑えて、ウチが1点ないし2点取れれば良い勝負が出来るかなと思います」とコメントし、今季2勝目へ気合い十分といった様子。
また、強豪との一戦で先発を任された期待の新星佐藤(宏)は、「相手が強豪と聞いているので、とにかく一球一球を大事に投げたいなと思っています。テーマとしては如何にスライダーなどの変化球で上手くカウントを取れるかですね。そうすればストレートの方も活きてくると思うので、緩急を使ったピッチングを心掛けて、しっかり投げ抜きたいと思います」と話し、今年から加入した若き右腕がチームを勝利へと導く。 そんな無傷の両雄が直接対決によって雌雄を決する事となった注目のマッチアップは、暑さが最高潮に達した正午ジャストにプレーボールとなり、ゲームは戦前の予想とは裏腹に漁火サイドの一方的な展開となった。
その漁火は初回、大宮健保特有の平らなマウンドによって立ち上がりの制球に苦しむAJPBC先発佐藤(宏)から4連続四球を貰い、あっさり先制点を奪う。
尚も続くチャンスで迎えた5番福田がストライクを取りにきたストレートを逃さず捉えた一打は、レフトの遥か頭上を越す走者一掃のタイムリー2ベースヒットとなり4対0。更に、続く6番佐藤の進塁打で1アウト3塁とした場面で、迎えた7番菅野が放った内野ゴロの間にも1点を奪い、スタート直後から一挙5点の奪取に成功した。
すると、完全に勢いづいた漁火打線は、続く2回表にも依然として制球に苦しむ佐藤(宏)から3つの四球を選び満塁のチャンスを作り出すと、ワイルドピッチによる1点に加え、再び5番福田のタイムリーで計3点を追加し、序盤で大量リードを奪う。
また、ゲーム序盤にして主導権をがっちりと握った漁火は、ディフェンス面でも隙の無い野球を披露。内外野が築く鉄壁ディフェンスは勿論の事、特に先発橋本のピッチングは文句無しの内容で、先発としての役目を担った3回までに許したヒットは0と、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。 一方、大谷選手会長がゲーム前に懸念していた通り、先発佐藤(宏)の制球難から大量失点喫し、完全に流れを持っていかれたAJPBC。だがそれでも簡単に諦める訳にはいかないナインは9対0となって迎えた4回裏、遂に反撃開始。この回からマウンドに上がった2番手土屋に対し、先頭の2番平野が四球を選び出塁すると、続く3番木幡がレフトオーバーとなる豪快なタイムリー3ベースを放ち1点。更に、1アウトとなって迎えた5番小谷が放ったショートゴロの間にも1点を奪い返し、9対2と点差を詰めた。
だがしかし、終盤へと入った6回表、2回途中からここまで粘り強くロングリリーフを続けていた春日が遂に漁火打線に捉まる。四死球から1、2塁のピンチを招くと4番中野に浴びたタイムリーで10対2。更に、ここまで既に6打点と大活躍の5番福田に計8打点目となるダメ押しの2点タイムリーを許し万事休す。最後の意地を見せたかった6回裏の攻撃は、この回から抑えとしてマウンドに上がったエース松永の前に力無く三者凡退に終わり6回コールドゲーム。序盤の先制パンチが最後まで響く形となり、手痛い敗北となった。 ゲーム後、話しを伺った大谷選手会長は「やはり前半の失点が痛過ぎましたね。ウチは点を取れても1、2点がいい所なので、ピッチャーが崩れるとこういう試合になってしまいますね。ただ、まだ若いピッチャーなのでこれから成長してくれればなと思います。これで残り2試合は絶対に落とせないので、何とか食らい付いて頑張っていくしかないです」とゲームを振り返り、最後は残り2戦へ向け気持ちを引き締め直す言葉で締めくくった。
一方、投打に渡って圧巻、圧倒のプレーを見せつけ、見事開幕から無傷の3連勝を飾った漁火。勝利インタビューに答えた細畑監督は「やはり投手陣が点を取られず安定しているのが今の強みですね。打線も組み替えながらですが、上手く繋がって点が取れているので良い感じですし、特に今日はクリンアップに助けられました。中でも、ここ最近打てていなかった福田が活躍してくれたので、彼にはこの試合をきっかけに残りの予選と決勝トーナメントでも頑張って貰いたいですね。まぁとにかく今年はそろそろ予選の漁火を卒業したいと思っているので、この調子で最後までいきたいと思います」と語り、快心の勝利に満足げな表情を浮べると同時に悲願達成を改めて誓った。
【MVPインタビュー】 #23 福田 洋輔
【監督インタビュー】 #30 細畑 春葵
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