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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
SCRATCH | 4 | 0 | 1 | 2 | 0 | - | - | 7 |
鍛鷹綻 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | - | - | 6 |
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SCRATCHが空中戦を制し勝ち点3獲得!鍛鷹綻の追撃をかわし逃げ切り勝利!! |
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全国各地で軒並み真夏日となった5月21日。そんな夏本番を感じさせる暑い一日となったこの日、東京都杉並区の善福寺川緑地野球場では、2部リーグDブロックのバトル、「SCRATCH 対 鍛鷹綻」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、今シーズンこそ長年の悲願であるファイナル進出という目標を達成すべく、鍵となる大事な初陣に気合いが漲るSCRATCH。そんなチームを率いる幸山(大)監督はゲーム前、「今日はシーズン初戦とあって、皆でバッティングセンターに寄ってから来ました。相手は素晴らしいチームと評判の鍛鷹綻さんですが、頑張りたいと思います。ただ、今季はここまで雨天中止が続き、試合数をこなせていないので皆がしっかりと動けるか不安ですね。なので、先発ピッチャーの山上を中心になるべく守りでミスをせず、そこからワンチャンスをモノにして勝つという戦いが出来ればなと思っています。とにかく初戦なので、勝ち点3を獲れるようにチーム一丸で頑張ります」と、勝利でのシーズンスタートを誓った。
また、勝負のキーマンに名前が挙がった山上は、「最近は納得のいくピッチングが出来ていないので、これまでの反省点をしっかり修正して最少失点に抑えるピッチングが出来ればなと思っています。まぁとにかく今日は天候にも恵まれて思い切り野球が出来そうですし、相手も良いチームだと聞いていますので非常に楽しみですね」と話し、いよいよ始まるシーズン初戦を前に気持ちを昂らせる。
対する後攻は、今季からVictoriaに参戦を果たした期待の注目株である新星鍛鷹綻。そんな前評判の高いチームを指揮する杉本監督はゲーム前、「今季は新規のメンバーも加わったりして総合的にチーム力が底上げ出来ているので、状態としては良い感じだと思います。勝負のポイントとしては、先発のエース安藤を中心に守りからリズムを作れるかという所だと思うので、先ずはしっかり守り勝つという野球をしたいですね。相手は強豪のSCRATCHさんですが、何とか互角に戦えるように頑張りたいと思いますし、今後に弾みをつける意味でも2戦目もしっかり勝ちたいなと思います」とコメントし、開幕2連勝に向けて抜かりはない。
また、初戦に続きこの日も先発マウンドを託されたエース安藤は、「調子としては投げてみないと分からない所はありますが、バックあってのピッチャーだと思っているので、そこを信頼して投げたいなと思っています。初参戦の大会で相手の実力が分からない部分はありますが、自分の出来る事をしっかりやりたいなと思っています」と話し、勝利への貢献を誓った。
そんな新旧の実力者が初顔合わせとなった一戦は、気温30度にまで達した午後1時にプレーボールとなり、スタート直後から両者合わせて4HRが飛び交う空中戦の展開となった。
先ずは1回表、SCRATCH打線が1番幸山(裕)のエラー出塁を口火にヒット、四球で1アウト満塁のチャンスを作り出すと、この絶好のチャンスで迎えた5番神成が「正直、たまたま振ったら当たったっていう感じですね」とゲーム後に振り返った一打は、バックスクリーンへと飛び込む満塁弾となり、一挙4点を先制。ゲーム前に寄ったバッティングセンターでの特打が功を奏したのか、SCRATCH打線がいきなりの先制パンチで主導権を握る。
一方、予想だにしない形で出鼻を挫かれた鍛鷹綻。だが直後の1回裏、すぐさま反撃へと転じたい鍛鷹綻打線は、2アウトランナー無しの場面で打席に入った3番渡邉(健)が悪い流れを振り払うかの如く、こちらもバックスクリーンへ飛び込むソロHRを放ち、すかさず1点を取り返すと、続く2回裏には死球で出塁した5番加藤を1塁に置いた場面で、迎えた6番時津が同じくバックスクリーンへと吸い込まれる文句無しの2ランHRを放ち4対3。取られたら取り返すとばかりに2本のHRで3点を奪い返し、一気に1点差にまで詰め寄る。
しかし怒濤の追い上げを図った直後の3回表、中盤に入ってもピリッとしない安藤がヒット、四球などで再び満塁のピンチを招くと、7番仲間の放った内野ゴロの間に1失点。更に続く4回表には、死球で歩かせたランナーを1塁に置いた場面で、迎えた1番幸山(裕)に又してもバックスクリーンへと運ばれる豪快な2ランHRを浴び7対3。初回に許した4失点を打ち消すかのように流れを引き戻した打線の奮起も虚しく、再び4点差へと突き放されてしまう。
それでも開幕2連勝を目指すべく勝負を諦めない鍛鷹綻は5回表、この回から2番手としてマウンドに上がった森口が好調SCRATCH打線を三者凡退に仕留め再度流れを引き寄せると、制限時間のため最終回となった5回裏だった。 2アウトランナー無しから2番喜多、4番岩佐の連続長打で1点を奪うと、ここで代わった2番手幸山(裕)からもエラー、押し出しで2点を追加し、土壇場で再び1点差にまで詰め寄る。だがしかし、追いつかれてなるものかと踏ん張る幸山(裕)の前に、最後は途中出場の8番斧木が三振に倒れ万事休す。最後の最後まで決して諦めない姿勢を見せたものの、あと一歩及ばず初黒星を喫した。
ゲーム後、話しを伺った杉本監督は、「最後は1点差にまで詰め寄り、ウチの野球も出来たかなと思いますが、やはり初回の4失点が敗因だと思いますね。安藤も途中で立ち直った部分もあったんですが、追加点を奪われるなど最後まで苦しいピッチングでしたね。まぁそれでもチームとしては最後まで追い上げる姿勢を見せれたので、次に繋がる戦いになったのかなと思います。この先も厳しい戦いが続くと思いますが、先ずは決勝トーナメントに進めるように頑張ります」と話し、先の戦いへと気持ちを切り替えた。
その一方、2度に渡る鍛鷹綻の追い上げを躱し、苦しみながらも初戦白星を飾ったSCRATCH。勝利インタビューに答えた幸山(大)監督は、「初回の満塁HRに始まり珍しくウチにはないくらい打線が繋がったんですが、やはり相手も強力打線だったので最後まで凄い試合になりましたね。いつもは2、3本しかヒットが出ない打線なので今日はホントに出来過ぎですね。また先発の山上も2HRこそ打たれたものの要所要所は良かったので合格点ですし、守備全体としても大きなミスもなかったので良かったと思います。とにかく初戦を勝てた事が大きいので、今年は何としてもファイナルに行けるように、この先も皆で一丸となって頑張っていきたいと思います」と語り、初陣での勝ち点3獲得に満足げな表情を浮かべた。
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