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新旧の実力者が檜舞台で激突!第5回大会を制し、最高峰への階段を上るのは!?
最高峰リーグの猛者達に追いつけ追い越せと2012年から始まった2部リーグの戦いも、今年で5年目を数え、一つの節目を迎えた。
年々、参戦を果たすチームのレベルが上がり、今では最高峰リーグの争いにも決して引けをとらないバトルが繰り広げられ、大会そのものも大きく成長を遂げた。つまりそれは、毎年のように新たな強者が誕生する事を意味しており、今季は昨年を上回る37チームが集結しタイトル奪取へと凌ぎを削り合った。
そんな今大会を振り返ると、先ずAブロックで力を発揮したのが、2年連続、或いは3年連続で決勝トーナメント進出を果たした博多ELEMENTSBloopers。何れも決勝トーナメントでは初陣で姿を消す悔しい結果に終わったが、今季も存在感を示す結果を残したと言える。
続くBブロックは、1位ブルーサンダース、2位練馬アドベンチャーズに加え、得失点差で決勝トーナメント進出とはならなかったが、3位にGALANTSが並ぶなど全ブロックを通して最も常連組が力を誇示したブロックだった。中でも、首位通過を決めた練馬アドベンチャーズは決勝トーナメントに入っても勢いが衰えず、特に2回戦の漁火戦では終盤まで劣勢を強いられるも土壇場で大逆転劇を演じ勝利を収めると、ナイターゲームで行われたBONDSとの準決勝戦を4対2で制しファイナルへの切符を獲得。毎年のように優勝候補の一角と呼ばれ続けた埼玉の雄が遂に悲願を叶えた。
また常連組で言えば、Eブロックを無敗で快走したハリウッドは、昨年味わった屈辱の予選敗退から見事に復活を遂げ、再び来季以降の活躍を期待させた。その一方、新勢力達の活躍に目を向けると、先ずはDブロックを無傷の5連勝で独走した湾岸ベースボーイズ
再戦にまで縺れたセミファイナルで敗れ、あと一歩夢舞台には届かなかったが、ポテンシャルの高さを存分に示すと共に、一気にその名を知らしめたシーズンとなった。
更に、Fブロックを1、2位で突破した、ごうしょうJAあつぎの2チームも初参戦ながらMBN相模ランバーズSCRATCHといったベテラン勢を抑えての決勝進出と、来季の更なる躍進を期待させる戦いぶりであった。
そんな中、残るもう1チームのファイナリストとして名乗りを挙げたのが、参戦2年目にして悲願を叶えた千葉の若武者Rossowaveだ。
春先から好調をキープし続けた彼らは、予選リーグこそ2位通過に甘んじたものの、決勝トーナメントに入ってからというもの他を寄せ付けない強さを発揮。今季最後の大一番となった湾岸ベースボーイズとの準決勝戦では、点差以上にポテンシャルの高さを見せつける形で勝利を掴み取り、見事決勝進出を決めた。
果たして、第5代王者に登り詰めると共に、その称号をひっさげ最高峰のステージへとステップアップを図るチームとは如何に!?
若武者同士の対決故にアグレッシブなゲーム展開が予想される決戦の火蓋は、来たる12月25日のクリスマス、明治神宮野球場を舞台に切って落とされる。
苦難の日々を乗り越え掴んだ夢舞台!!悲願の頂点奪取で結成25年の歴史に新たな称号を刻む!!


1991年の結成から時を刻む事四半世紀。チームとして一つの大きな節目を迎えた今シーズン、埼玉県戸田市を本拠地とするブルーサンダースがVictoria参戦3年目にして遂にファイナルの舞台へと歩みを進めてきた。
その長き歴史の中では歓喜の瞬間もあれば、苦悩と戦う時期もあった。発足当初からチームを牽引してきたベテラン選手達、或いは社会人野球、大学野球を経験した中堅選手達が様々な事情でチームを去る事となり、幾度となく解散の危機を迎えた。
だがそんな中、指揮官戸島監督の息子である戸島(康)と同世代の選手達が多数加わった事でチームの雰囲気が格段に良くなり、まさに今年はベテラン、中堅、若手が見事に融合した結果が形となって表れたシーズンだったと言える。
そんなチームは今季、参戦以来初となる予選リーグ首位突破を果たすと、決勝トーナメントの戦いでも持てる力を最大限発揮。
1、2回戦共に逆転での勝利を収め勝ち進むと、同じく埼玉県を主戦場とするBONDSと相対した勝負の準決勝では、序盤に握った主導権を最後まで守り切る形で勝利し、決勝進出を決めた。
その彼らが持つ最大の武器は、ここぞの場面で爆発する攻撃力にある。キャプテンの小川を軸に山下、松野、天野、戸島(康)、山谷、曽根といった面々が名を連ね、上位から下位まで切れ目のない打線を構成する。
その一方、ディフェンス面の中心となるのは、この1年、エースとしての責任を全うし、チームを決勝まで導いた若き大黒柱の野村(朋)。抜群のコントロールに加えここぞの場面で魅せるストレートの切れには光るものがあり、3年越しの悲願を叶えた立役者の一人と言える。また、攻撃の中心である天野が左のエースとして守りの面でも鍵を握る存在となり、左右の2枚看板が今季のブルーサンダースディフェンスを支えた。しかし、その攻守の要となる天野が準決勝の一戦で小指を骨折した事で決勝の舞台に立てず、チームとしては大きな痛手である。だがそれでも、次なるステップへの弾みとして優勝のみを見据える彼らはこれまで以上に団結を図り、頂点奪取を固く誓う。
#5  戸島 康大 (外野手)  1997年3月20日生まれ  東海大学付属甲府高等学校出身

強肩・強打・俊足の三拍子が揃った期待のパワフルボーイ。
ツボにハマった時の弾道、飛距離はチームの中で郡を抜く存在。また、塁に出れば得点源を担う俊足の持ち主であり、守備では持ち前の強肩でピンチを救う外野手だ。
まさに、この若き戦士の活躍こそがタイトル獲得の鍵となる。

『 何が何でも勝ちに行く!!!神宮でホームラン狙います!!! 』 #21  野村 朋矢 (投手)  1996年10月15日生まれ  県立川口高等学校出身

新エースとしてチームを牽引した若き大黒柱。
最大の持ち味であるコントロールの精密さに加え、ここぞの場面で投じるストレートの切れ味は抜群。今季は開幕前に”お前が新エースだ”と告げられた事で覚醒し、1年を通し大車輪の活躍を見せた。
神宮の舞台でも勝ちに拘るピッチングを披露し、更なる飛躍を期待したい。

『 私こそがブルサン注目選手です!!! 』 #25  天野 瑠太 (外野手)  1996年10月14日生まれ  東海大学付属甲府高等学校出身

No.1の野球センスと負けず嫌い魂を併せ持った攻守の核。
走・攻・守、どれを取って見ても非凡な才能を秘め、まさにチームの核となるキープレーヤー。また、熱き魂を持った彼は、プレーだけでなく気持ちの面でも仲間を鼓舞する存在だ。準決勝で痛めた小指の影響で残念ながらファイナルの舞台には立てそうもないが、それでもベンチからチームを全力でサポートする。

『 ヴィクトリア決勝トーナメント準決勝で骨折し試合には出れないですが、今まで試合に出てた分の経験を活かし、ベンチから声を掛けていきたいです。試合には出れませんがしっかりチームに貢献し必ず優勝します!!! 』
昨年の屈辱を優勝の二文字で払拭!!若武者が飛躍の1年を最高の形で締めくくる!!


屈辱の予選敗退から僅か1年、その時味わった悔しさを大いなる力へと変え、今季は参戦2年目にして檜舞台への切符を勝ち取った千葉の若武者Rossowave。
そんな彼が見せた今シーズンの戦いぶりは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いそのものだった。先ずは、3月の開幕と同時に春一番のトーナメントマッチとして繰り広げられたスプリングカップで、次々と強豪達を薙ぎ倒す怒濤の快進撃を披露しベスト8入りを果たすと、続く真夏決戦のサマーカップでも同じく8強に名を連ね、一躍その名を知らしめた。
すると、そんな絶好調の流れは2部リーグの戦いでも維持され、見事、昨年のリベンジを果たすと共に、初となるファイナリストの座を射止めた。そんな大きな飛躍を遂げた若きチームの強みは、総合力の高さにある。
先ずディフェンス面では、絶対的エースの沖と内山の左右2枚看板に、その女房役である竹谷のバッテリーを中心に鉄壁の守りを形成。中でも、準決勝の一戦でスーパープレーを連発したセンター今野は要注目選手であり、その強肩、俊敏さ故に時にはキャッチャーも務めるなど、欠かせない存在である。更に彼は、攻撃面でも4番バッターとして主砲を担い、まさに攻守のキーマンとなる。
また攻撃に関して言えば、チームリーダーである土井(佑)を始め、キャプテン小島、指名打者岡本(直)など勝負強いバッターが上位を担い、下位にも斉藤、小沼といった一発長打を秘めた選手が存在感を放つ。更にはベンチに、小林、神宮、岡本(陸)ら代打の切り札も控えるなど抜かりはない。
更に言うなれば、彼ら最大の持ち味である機動力は全ての選手が兼ね備えていると言っても過言ではなく、つまりはどこからでも得点シーンを演出する事が出来るのだ。
果たして、あらゆる面で高きポテンシャルを見せつけ勝ち上がってきた若武者が、如何にして頂点の座まで登り詰めるのか!?
Rossowaveの前身である「柏中OB」結成から約6年、野球で築く人間関係を大切に歩んできた彼らが、チームのモットーである『全員野球』を合い言葉に、いざ決戦の地・明治神宮野球場へと出陣する。
#1  小島 拓也 (内野手)  1992年7月13日生まれ  二松学舎大学附属沼南高校~日本体育大学出身

熱きハートで攻守に渡りチームを牽引するキャプテン。
代表の土井(佑)と共にチームを立ち上げた創設者の一人であり、この男の存在無くして今のチームは無い。
プレーでは抜群のミート率でチャンスに滅法強く、これまで何度も決勝打を放ちチームを勝利へと導いた。加えて、声でも仲間を引っ張るチームの大黒柱。

『 最高の仲間と最高の舞台で試合ができることに感謝し、すべてを記憶に焼き付けたいです。全員試合に出て、全員で勝利をつかみ取ります! 』 #9  岡本 直己 (DH)  1992年11月9日生まれ  県立柏高校~芝浦工業大学在学

指名打者として打線の主軸を担うムードメーカー。
三振がチームNo.1と荒削りなバッターだが、その一方で固め打ちが多く、脅威の爆発力秘める。また、そのシャープな体つきとは裏腹にスタンドまで運ぶパワーも兼ね備え、ここぞの一発にも期待が掛かる。
大半がDHでの出場だが、時には外野手としてもチームに貢献する。

『 神宮球場でプレーできることに感謝して。三振を怖がらずに初球からガンガン振っていきます! 』 #10  竹谷 将之 (捕手)  1994年2月1日生まれ  県立柏陵高校~開智国際大学出身

加入2年目にしてチームを統率する冷静沈着な扇の要。
高橋由伸似の甘いマスクからは想像もできない巧みなリードと矢の様な送球でディフェンスの核となれば、打ってもアーティスティックなバッティングで得点源を担い、今季は岡本(直)と共にチームの本塁打王に輝いた。
野球観はチームでもズバ抜けており、生涯一捕手を貫く男。

『 チームの要として、攻守にわたり貢献していきたいです。最高に楽しみます!! 』