TOP > Victoriaリーグ2部(2014年) > バックナンバー > 「一気呵成の逆転勝利!ノムラスピリッツが首位浮上!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
       Wappers           2        1        0        0        0        0        0        3    
       ノムラスピリッツ           0        0        0        0        4        1        ×        5    
ノムラスピリッツ打線が終盤に奮起!!Fブロック単独首位浮上!!!
3週間ぶりに梅雨の晴れ間となった7月6日。この日、埼玉県入間市の入間市中央公園野球場では、2部リーグFブロックの戦い「Wappers 対 ノムラスピリッツ」の一戦が行われた。

その対決の先攻であるWappersは、2年振りの取材ゲームに気合い十分。
指揮を執る榊監督はゲーム前、「雨の影響もあって久しぶりの試合なので、やってみないと分からない部分はありますが、とにかく楽しくやるという事を大事にしたいと思います。結果は後から付いてきますよ」と初戦となる戦いにも力む事なく、「仲良く楽しく」をモットーとするWappers野球で挑む。また今年から新加入の先発栗原は、「普段は野手なので昨日先発を告げられてから少しドキドキしていますが、打たせて取る事を一番に考えて投げたいと思います」と緊張を滲ませつつも、期待に応えるべく初陣のマウンドに上がる。
対する後攻のノムラスピリッツは今シーズンからリーグ参戦を果たし、今日が3戦目。
勝利を掴めば首位浮上となる大事な一戦なだけに、ゲーム前話を伺った船津主将は「2戦目で強豪PEGASUSさんに勝って昇り調子できているので、今日の戦いも少ない点数で勝つというノムラスピリッツ野球を全面に出して勝ちたいと思います」と自信のコメント。
その船津主将がキーマンの一人に挙げた先発の鎌田は、「フォアボールを出さなように気をつけながら楽しく投げたいですね。とにかくき力まず自分のピッチングをしたいと思います」と自信を持つストレートを武器にWappers打線を迎え撃つ。

両者の対決は午前10時45分のプレーボールで開始となり、初回から動きを見せた。
1回表Wappers打線は、1アウトから2番川合が四球での出塁に盗塁成功でチャンスメイクを図ると、鬼軍曹の異名を持つ3番キャプテンの河野がセンターオーバーのタイムリー2ベースを放ち1点を先制。尚もチャンスに4番中野が左中間を真っ二つに破る豪快なエンタイトル2ベースで続き2点目を奪取。クリンアップがしっかりと役割を果たす。
更には2回、先頭の7番桐原が四球での出塁に加え、自慢の俊足を活かした2盗、3盗でノーアウト3塁の場面を作り出すと、1アウトとなって迎えた9番榊の放った内野ゴロの間にホームに還り追加点。1、2回共に足で作ったチャンスを見事得点へと繋げ、序盤で主導権を握る。

好調の打線に比例するかのように栗原の投球も冴え渡り、3回まで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを披露。4回は1番橋本にセンター前ヒットを浴び、初の出塁を許すものの後続をきっちりと3人で抑え、ノムラスピリッツ打線を一切寄せ付けない。

4回を終わって3対0とWappers優勢で展開したゲームだったが迎えた5回裏、ようやく目覚めたノムラスピリッツの奮起で一変する。
1アウトから6番鎌田の出塁をきっかけに7番今村、8番代打石川の連打で満塁のチャンスを作り出すと、9番本田は空振り三振となるも1番橋本が押し出しの四球を選び3対1。
更に2番小松の詰まりながらもレフト前へと運ぶ2点タイムリーで同点に追いつくと、3番永沼が初球のストレートをセンターへと弾き返し遂に逆転。 ここまで完璧に抑え込まれていた栗原から一挙4得点を奪い、一気にゲームをひっくり返した。
勢いづいた打線は、6回にも2番手忍足からダメ押しとなる1点を奪い勝負あり。
投げては3回以降立ち直りを見せた鎌田が完投で締めくくり、投打で粘りを見せつけたノムラスピリッツが5対3の逆転で勝利を飾った。

ゲーム後、船津主将は「強豪Wappersさんに逆転で勝てた事を誇りに感じます。今日の勝利は攻守でノムラスピリッツ野球を実践できた結果だと思いますので、ここまで来たらリーグ戦を首位のまま通過したいと思います」と仲間の奮闘を讃え、勝利の余韻に浸った。
一方、ゲームを有利に運んでいただけに痛い一敗となってしまったWappers。だが彼らが下を向く事はなく、早くも次ぎなる戦いへと気持ちを切り替えていた。
【MVPインタビュー】 #16 永沼 豪士 【主将インタビュー】 #10 船津 雄司 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑