TOP > Victoriaリーグ2部(2014年) > バックナンバー > 「ポーカーフェイス竹中の内に秘めた闘志。エースが粘りの完封勝利!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
       PEGASUS           0        0        0        0        2        0        1        3    
       GALANTS           0        0        0        0        0        0        0        0    
PEGASUS、堂々の白星発進!貪欲に奪った3点を絶対的エースが死守!!
最高の野球日和となった5月18日。埼玉県和光市の薬業健保総合運動場では、
2部リーグFブロックの一戦、「PEGASUS 対 GALANTS」の対決が繰り広げられた。

先攻のPEGASUSは、30代後半と脂の乗り切った選手達を中心に構成され、今シーズンからリーグ戦に初参戦。そして今日、初戦に挑むチームを統率する山田監督は、「実はこの前、県大会出場を懸けた大会で負けたのをきっかけに『貪欲な野球』をしようと全員で意識改革をしたんですよ。だから今日は最少失点に抑え、どんな形でも良いので相手より1点多く取って勝ちたいと思います」とゲーム前にコメント。その戦略のカギを握る先発マウンドには絶対的エースの竹中を送り、初陣での白星奪取を狙う。
対する後攻のGALANTSは、初年度からVictoriaリーグに参戦し、今シーズンこそは好成績をと闘志を燃やす。だからこそ今日の2戦目は初戦の惜敗を取り返す大事な一戦となる。ゲーム前に話を伺った伊藤キャプテンは、「先発の宇津木がリズム良く投げてくれれば攻撃にもリズムが生まれると思うので、良い試合が出来ると思います。つまり、ピッチャー次第ですかね」と若きエースの奮起に期待を込め、チーム一丸で勝ち点3を目指す。

そんな両者の対決は午前8時のプレーボールで開始。
ゲームは前半戦、両代表の思惑通りに両エースが力を見せつける展開で推移していく。
1回表のマウンドに上がったGALANTS宇津木は、エラーと四球をきっかけに2、3塁の場面を背負ったが、迎えた5番西を空振り三振に抑え無失点。気迫でピンチを切り抜けると、2回以降もスコアボードに0を並べる最高のピッチングを披露。四死球での出塁は許すものの4回まで被安打0とPEGASUS打線を寄せ付けない。

対するPEGASUS竹中も負けじと本領発揮。こちらも立ち上がりの1回に3塁までランナーを進められピンチを迎えるが、4番柳川をスイングアウトの三振に切って取り無失点。続く2、3回は三者凡退に抑えエンジンのかかってきた背番号18は、4回1アウトから3番吉井に2ベースヒットを浴びるも後続を冷静なマウンド捌きで打ち取り、決して先制点を与えない。

4回を終わって0対0と、互いにランナーを出すも決定打を許さない両右腕。
まさにエース同士のプライドがぶつかり合う投手戦の様相を呈した。
だがそんな均衡状態も後半戦へと突入した5回表、PEGASUS打線によって破られた。
ここまで思うような攻撃をさせてもらえなかった宇津木に対し、1アウトから9番鈴木が死球と盗塁でチャンスメイクを図ると、1番鮎沢のプッシュ気味のセフティーバントが内野安打となり1、3塁。加えてその鮎沢がチーム6個目なる盗塁成功で2、3塁にチャンスを広げると、2番藤倉の放ったショートゴロの間に3塁ランナー鈴木が生還し先制。
さらには緊張の糸が切れたGALANTSバッテリーに生じたパスボールで追加点を奪い、PEGASUSが大きな大きな2点を奪取した。

この2点は好投を続けるエースにとっても大きな援護射撃となり、反撃にかかるGALANTS打線に5、6回と先頭打者の出塁を許すも、焦りの表情は一切見せず後続をシャットアウト。
7回にも追加点を貰った竹中は、最終回も2連続三振を含む三者凡退で締めくくり、完封でチームを勝利へと導いた。

その奮闘に対し山田監督はゲーム後、「今日のピッチングに点数を付けるなら45点くらいですかね」と厳しい評価。だがそれでも、「あまり言いたくはないんですが、彼がウチの柱です」とエースへの絶対的な信頼を口にし、白星スタートに満足げな表情を浮かべた。
一方、エースが被安打1に抑える力投を披露しながらも打線の援護に欠いたGALANTS。
課題とする打線の繋がりが又しても生まれず、痛すぎる2敗目を喫した。
【MVPインタビュー】 #18 竹中 宗弘 【監督インタビュー】 #30 山田 光成 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑