TOP > Victoriaリーグ2部(2012年) > バックナンバー > 「萩中サンダース、この勝利が頂点へのプロローグ。」
 
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      砂町ドンフェイス (V)          0        0        1        0        3        -        -        4    
      萩中サンダース (H)          2        4        2        0        ×        -        -        8    
萩中サンダース、チーム一丸で悲願のドーム進出を決める!!
11月18日、東京都品川区の天王洲公園野球場では、雨天中止を経て決着の時を迎えた、砂町ドンフェイス 対 萩中サンダースの準決勝が行われた。
先攻は砂町ドンフェイス。「心臓バクバクですが、何が何でも勝ちたい。」と大一番を前に語った石津監督。その気持ちは選手達にも伝わり、これまでにない程の気迫に溢れ、決戦への覚悟を感じさせる。 準々決勝に次ぐ打線の奮起に先発の三井投手が輝きを放った時、勝利がグッと近づくだろう。
対する後攻の萩中サンダース。全員野球をモットーに無類の強さで勝ち上がってきたチームの雰囲気は緊張の中にも自信が伺える。 「緊張しているが選手全員やってきた事を出すだけ。」と相澤キャプテン。先発には木戸投手を送り、天王山となる一戦でも萩中スタイル全開で挑む。

いよいよ始まった両者の戦い、1点を争う痺れる展開を考えてた我々の予想に反し、序盤は一方的な展開となった。
1回裏、この試合1番に抜擢された成田選手とチャンスメーカー2番宮嶋選手が内野安打と四球で出塁すると、3番相澤選手の進塁打で2、3塁とする。 ここで4番細尾選手が放ったショートゴロの間に3塁ランナー成田選手が抜群のスタートを見せ、これぞ萩中野球の真髄と言える好走塁が先制点を生んだ。
さらにこの回、エラーによる追加点を加え2点を先取した打線は続く2回、更なる猛攻を見せる。
先頭の8番上田選手がライト前ヒットで出塁すると、9番高橋選手は四球で繋ぎノーアウト1、2塁のチャンスを作り出す。 続く1番成田選手の当たりはピッチャーゴロとなるも度重なるピンチで動揺を隠せなかった三井投手が1塁へ悪送球、ミスでの3点目となった。
ラッキーな形での追加点で俄然勢いづく萩中打線は、2番宮嶋選手のタイムリーに4番細尾の犠飛などで得点を重ね、この回一挙4点を奪った。

2回まで6失点という予想外の展開に険しい表情を見せる砂町ドンフェイスベンチだったが、この状況でも選手を鼓舞するのが石津監督だ。 3回、7番佐藤選手がチーム初ヒットで出塁、ワイルドピッチも絡んで1アウト3塁の場面を作ると、このチャンスに迎えた9番大山選手が起用に応えるセンターへの犠飛を放ち1点を返した。
ようやく1点を奪い返し、反撃の狼煙を上げた砂町ドンフェイスだったが、裏からマウンドに上がった加藤投手が制球に苦しみ、再び2点を突き放されてしまう。

ゲームは5回表、時間が迫り最後の攻撃となったドンフェイス打線は7点差を追いかける厳しい状況ながら最後の最後にチームの底力を見せつけた。 4回途中から継投した三崎屋投手に対し、2アウトから8番小原選手がエラーで出塁すると、後続が3つの四死球を選び、押し出しで1点を返す。 尚も続くチャンス、途中出場の3番桜井選手が放ったライトへの一打で2点を加え、8対4まで追い上げたがここまで。一年を通した戦いは幕を閉じた。
序盤のリードを守り抜き、悲願のドーム進出を決めた萩中サンダースだが、幾つかの課題も見えたのではないか。 12月24日、その課題を克服した萩中野球が見れるだろう。
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