TOP > Victoriaリーグ1部(2018年) > バックナンバー > 「絶対的エース柴が魂の完封劇!PIECEが全員野球でリーグ初白星!!」
TEAM1234567R
    ADDAXS        0        0        0        0        0        0        0        0    
      PIECE        0        0        2        0        0        0        ×        2    
中盤の先制点をエースが死守!PIECEが今季2戦目で初勝利を飾り2位に浮上!!
貴重な梅雨の晴れ間となった6月17日。朝の肌寒さが嘘のように陽射しが照りつけ始めた午後2時、草野球の聖地とも言える埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、1部リーグの中でも最も多くのファイナル経験者が混在するAブロックの戦い、「ADDAXS × PIECE」の一戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、そんな強豪達が犇めき合う中、唯一の新星として大いなる奮闘が期待されるADDAXS。チームの司令塔である宮崎(祐)主将はゲーム前、「初戦は攻守共に良い戦いが出来てチーム状態は非常に良いと思うので、今日のゲームも自分達の野球が出来れば必然的に勝ちパターンに持っていけるのかなと思います。勝負のポイントとなるのは、先発を任せる右の小川とリリーフを予定している左の堀籠という左右の2枚看板の継投で逃げ切れるかだと思います。そのためには先行したい所なので、キーマンは1番センターの児玉ですかね。彼がいかに出塁するかで得点シーンの数が変わってくると思いますし、守備でも軸となるポジションを任せますので、攻守での活躍を期待したいと思います。とにかく、相手は強豪ですが何とか勝ちを掴み取れるように頑張ります」と語り、開幕2連勝に向け気合い十分。
また、攻守での奮起を期待される児玉は、「1番バッターである自分が出塁して次に繋げる事が一番大事かなと思うので、どんな形でも良いので塁に出て、そこから足を使ってチャンスメイクするのが最大の役割かなと思っています。調子としても、この前の練習試合で3安打出来たので非常に良い状態ではあると思います。守備面でもセンターという事で中心ラインを担っているので、外野陣をしっかり引っ張っていけるように頑張りたいと思います」と話し、走攻守全ての面で躍動を誓った。 対する後攻は、長年の悲願であったファイナル進出にまでチームを導いた太田監督が勇退した事で新体制となった今季、その魂を引き継ぎながら更なる飛躍を誓う新生PIECE。そんなチームの新指揮官である柴代表はゲーム前、「勝利だけを変に意識せずに、自分達らしく楽しい野球と気持ちの入ったプレーをどんどんしていければ自然と勝ちというものが見えてくるのかなと思います。勝負のポイントとしては、新体制となった事でそれぞれのポジションが変わり完全に整っていない部分はあるんですが、皆で声を掛け合いながらチーム一丸での野球が出来るかだと思います。その中でキーマンを挙げるとしたら、攻守で要となる3番センターの坂東ですかね。彼を中心としたクリンアップがいかにランナーを還すバッティングが出来るかだと思うので、大いに期待しています。まずは今季初勝利を目指して頑張りたいと思います」とコメントし、2戦目での勝ち点3獲得を狙う。
また、ADDAXS児玉同様、攻守での躍動を期待される坂東は、「攻撃面では、ランナーがいれば還すバッティング、いなければチャンスを作り出すバッティングが出来ればなと思っていますし、守備でもチームの勝利に貢献出来るようなプレーを心掛けたいなと思っています。相手は初対戦となるチームですが、いつも通りのウチらしい野球をして、しっかり勝てるように頑張りたいと思います」と話し、初勝利に向け気持ちを高める。 そんな期待の新星と注目の新生が初対峙する事となったバトルは序盤、PIECE柴、ADDAXS小川の両先発右腕が安定した立ち上がりを披露し、四球での出塁こそあるものの2回まで両チーム共にノーヒットの展開となる。
そんな中迎えたゲームは3回、遂に試合の均衡が破られた。この回も自慢の攻撃陣が柴の前に無得点で終わったADDAXSに対し、その裏のPIECEは小川を攻略。この回先頭の8番石川が出塁とはならなかったものの8球粘る執念を見せチームに活気をもたらすと、続く9番相原が打撃妨害で出塁。すると、このプレーで動揺したADDAXSバッテリーを攻め立てるようにPIECE上位打線が一気呵成。続く1番茂木が3球目をライト前に運べば、2番本木も死球で繋ぎ1アウト満塁のビッグチャンスを作り出すと、迎えた3番坂東がセンターへの犠牲フライを放ち、1点を先制。さらに、この勢いそのままに4番高野が初球から積極的なバッティングを見せ、1、2塁間を鮮やかに抜くと、2塁走者の茂木が一気に本塁を狙う。ADDAXS守備陣の息の合った中継プレーで本塁クロスプレーとなるも、茂木の手がADDAXSの捕手である阿部のブロックを僅かに掻い潜り、2点目を奪取。尚も1、3塁とチャンスは続いたが、ここは気持ちの入った投球を見せた小川に封じられ攻守交代。それでも、ゲーム中盤に価値ある先取点を奪い、主導権をがっちり握る。
反撃したいADDAXSは直後の4回表、この回先頭の2番小谷、主将の4番宮崎(祐)がヒットを放ちチャンスメイクを図るも、盗塁死や相手の守備に阻まれ無得点。続く5回表にも6番小川のヒットなどで1アウト2、3塁にまでチャンスを広げるが、柴の巧みな投球術の前に、9番杉山、1番児玉が空振り三振とピッチャーゴロに抑えられ、この試合最大のチャンスを活かせない。すると、終盤6、7回の攻撃もランナーこそ出せど得点に繋げる事は出来ず、そのままゲームセット。開幕2連勝を狙ったADDAXSだったが、最後の最後まで決定打を欠き初黒星。
一方、ゲーム中盤に奪った先取点をチームの絶対的エースである柴を中心に最後まで全員野球で死守したPIECEが完封勝利を飾り、今季初の勝ち点3を獲得した。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた西野主将は「ここ数試合勝てない状況が続いていたので、今日は初回からウチらしく元気よく楽しくやろうと決め事としてやった結果、良い野球が出来たかなと思います。ウチの絶対的エースである柴さんの力投はもちろんですが、タイムリーも久々に出ましたし、今日のようなゲームを続けていければなと思っています。ただ、最終回などエラーも少し出てしまっていたので、そこは皆で練習していかなければいけない部分かなと思いますね。今年の目標はこのリーグ戦で決勝の舞台にまで進んで、前監督である太田監督を神宮に招待したいと思っているので、ここからさらに気を引き締めて頑張っていきたいと思います」と語り、今季初勝利の味を噛み締めると共に、最後は2年連続でのファイナル進出に向け改めて気持ちを奮い立たせた。
一方、敗れたADDAXS小鷲監督は「今日の敗因は最後まであと一本が出なかった事に尽きますね。良い形は作れましたが、そこがウチの課題ですね。普段はスクイズエンドランなども使ってはいるのですが、リーグ戦を勝ち上がっていくには打ち勝つ野球が出来ないといけないと思いますので、積極的なバッティングを指示しました。先発の小川、2番手の堀籠と良いピッチングをしてくれましたし、守備面は安定しているので、もっともっと攻撃力を高めて上に進んでいきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませながらも、次戦以降の勝利を誓った。
【MVPインタビュー】 #11 柴 大輔
【主将インタビュー】 #7 西野 博之
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